2022年08月 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2022年08月

日原鍾乳洞売店で喉を潤した後、東日原のバス停までまだ30分弱の歩きが残っている。小川谷橋の手前、そのまま日原川に沿って行けば八丁橋。その直ぐ傍に天祖山登山口があるが、その先はこのところ暫く行ったことが無い。
かつて富田新道とか唐松谷林道、大ダワ林道などを使って雲取山に登ったことが何度かあったが、台風被害などで通行止めとなり(富田新道は最近、通れるようになったらしい。今度、行ってみるか!)、大ダワ林道にいたってはもう廃道と化してしまったらしい。
台風などで土砂崩れが生じるのはある意味普通のことなので、さっさと復旧工事をしてくれれば良いのだが、最近は予算が回らないのか、それがなかなか進んでいないように見受けられる。稲村岩尾根なども、一向に修復できていない(修復する気が無い?)ようである。暫く通行止めだった川乗谷林道は先日、漸く復旧した。川乗谷林道は人気コースなので、プライオリティが高かったのかも知れない。
東日原に着いた。バスを待っているのは、我々以外お一人だけ(熟年女性二人組がいたが、トイレを利用した後、何故か奥多摩駅方面へ歩き出した。何故バスに乗らないの!?)。これも、日原界隈の登山道が通行止めのせいだろう。
終点、奥多摩駅の一つ手前、南一丁目BSで下車し、「三河屋旅館・麻場の湯」に立ち寄る。1年半ぶり(前回はこちら)。1,000円を支払い、若女将(?)に簡単な説明を受けた後、地下階への階段を通って浴室棟へ。男風呂は今日も先客なし。一方、女風呂からは、甲高い馬鹿笑いが聞こえてくる。
今日も気持ちのいい風呂だった。さっぱりしてロビーへ戻ると、来た時には気が付かなかったが、階段上に冷蔵庫があり、中に缶ビール(!)が入っていた。「ここで呑めないの?」という小生の心の叫びを聴いたのかも知れない。でも今日はとりあえずスルーし、駅へ向かった。

61 東日原BSに到着。
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62 あちらの尾根もいい色。
63 ここで汗を流す。
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64 今日も先客無し。
65 おやっ、ここで吞めるようになった!
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前回、酉谷山に登ったのが2016年6月。いつの間にか六年経ってしまった。今回はアニ~との二人山旅。小川谷林道からの登山道が廃道になったままなので、今回も仕方なく、前回と同様、秩父側からアプローチした。この先も、小川谷ルートが復活することは無さそうだから、もう酉谷山に登る機会は無いかも知れない。
大血川観光釣場から大黒尾根に取り付くまでは、取り付き直前の吊橋が床板に穴が開いていたりして少し緊張するだけで、意外と順調。いざ尾根に上ってしまえば、あとはひたすら高みを目指すだけで、むしろ単調過ぎて退屈なくらい。標高差九百メートル強を、二時間半ほどで登ればもう山頂だった。
山頂には誰も居らず、まだ芽吹きも始まっていないので、静寂に包まれていて眺めもそこそこ良い。目の前に見える大岳山が印象的だ。東京都最北端の孤峰を楽しんだら、あとは下るだけ。途中、七跳尾根を下るまでの長沢背稜で、単独行男子三人を目にした。皆、それぞれ孤高を愛するというよりも、何かを抱えたまま娑婆からやって来たような立ち振る舞いで、挨拶を交わすどころか目線すら合わようとしない。
七跳尾根は部分的に踏み跡が薄いところがあるものの、赤テープは点々とあるので下りでも迷うことは無い。一時間足らずで小川谷林道に降り立つことが出来た。後は黙々と林道を辿る。カロー谷付近でトレラン風な集団と行き違ったが、果たして何処へ行くのだろう。
梵天岩が見えてくれば、もう日原鍾乳洞。すでにここは下界である。シーズンではないせいか、鍾乳洞の観光にやって来る客は少ない。それでも売店は開いていたので、次のバスの時間を気にしながら缶ビールを買って、有難くグビッとやった。

01 ゲート。立入禁止の文言が増えました。8時20分
04 ヤマブキ。
06 雨は上がった。
09 堰堤に足場が組まれている。
10 ありがたく使わせていただく。
11 左岸をしばらく進む。
14 吊橋で右岸へ。
15 腐って所々穴が開いている。
16 大黒尾根の取付き点。9時10分
18 尾根に上がった。
21 左側は6年前に登った尾根。
23 2回目の休憩。10時15分
27 ちょっと緩斜面。
28 とにかく倒木が多い。
31 長沢背稜の稜線が見えてきた。
33 風が強い。11時45分。
35 両神山。
36 酉谷山山頂。11時59分
37 大岳山、御前山、鷹ノ巣山・・・
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38 証拠写真。
40 寄らずに通過。
42 ちゃんと桟橋。
44 ちゃんと土留め工事済。
45 七跳尾根分岐。13時11分
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46 左奥が酉谷山。
50 でも適当に下っても何とかなる。
52 眼下に小川谷林道。
54 駐車場。
55 あとは黙々と辿るだけ。
57 山笑う。
58 ゲートに到着。15時28分
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59 梵天岩に迎えられる。
60 日原鍾乳洞売店でグビッとやった。

コロナ第6波も落ち着いてきたので、久しぶりに、かつて仕事でご一緒していた方々との呑み会。場所はこの頃すっかり昔に戻ったような我が物顔をして闊歩する、新橋の街。その一角に、目立たないビアホールがある。かなりクラシカルでシックな雰囲気だが、創業は店の名の通り1998年と、比較的新しい。
かつての銀座、交詢社ビルの1階にあった「ピルゼン」を彷彿させる、セピア色なビヤホールである。店は広い。ざっと100人ぐらいは入れそうな感じである。しかし開店時間の午後4時を過ぎたばかりでは、流石にまだ店員の方が多い。こんな時間に店に入れる人は、羨ましいというか、どうかしていると思っていたが、我が身となってみるともう、すっかり違和感はなく、まだ仕事をしている人が気の毒だ。
適当なテーブルに着いて、メニューを拝見すると、定番のアサヒ樽生以外にもいくつか種類があり、クラフトビールも置いてある。といっても、よく見ればこれもアサヒが製造しているクラフトビール。大手がやっているクラフトビールというのも変な話だが、それなりに生産量を抑えているということなのだろう。
そんな中から「隅田川ペールエール」(ハーフ、561円)にしてみた。良い感じの苦み。つまみはトルティーヤ(495円)を注文。他の2人が来るまで1時間、これで粘ることにして暫し読書。この頃は宮部みゆきの「三島屋変調百物語」にすっかり嵌っていて、確かに面白いのだが5冊シリーズなので、なかなか読み終えることが出来ず、今のところ他の本まで手が回らないのが現在の悩みである。
やがて他の2人も相前後して到着。その頃になると、他の客もそれなりに入ってきて、話し声がホール内で共鳴するようになってきた。これぞビヤホールの雰囲気。ようやく時代が戻ってきたようだ。

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今日は雨。このところ西新橋が続いていたので、新橋駅周辺の方へ行ってみる。雨だと客が少ないと思ったが、どの店も結構入っているし、外で傘を差しながら待っている人気店も相変わらずある。そんな店は素通りし、さらに駅寄りへ。
地下にある居酒屋「魚焼男(サカナヤキオ) 」がランチ営業しているようなので、階段を降りてみる。すると意外や意外、満杯状態だ。諦めて階段に戻ろうかと思ったら、女性店員が「直ぐにご用意できます!」と元気に云うので待つことにした。丁度客が帰ったばかりのテーブルが空いていて、そこを片付ている状態である。
グループで来ている客ばかりなので、店内はやや騒々しい。一人客はチラホラいる程度。客層はかなり若い。メニューを眺めると、店名通り魚介系が多いようである。ちょっと迷ったが、日替わり定食の「スパイス鯖カレー定食(1,000円)」を注文した。
ほぼ満杯状態だが、まだ料理が来ていない客は半分以上な感じ。これは待たされそうだ、とスマホを取り出し読書をする。女性店員が結構いるが、やはり手持無沙汰の様子である。要は厨房での作業がボトルネックになっている状態。
何だかんだ、20分ぐらい経って漸く出てきた。ちょっと珍しいくらい、待たされた。カレーの上には、野菜の素揚げと、大き目な鯖フライがどんと乗っている。他にみそ汁と、サラダを含め小鉢4つも付いてくる。肝心のカレーはまあまあな味だと思う。しかし我々の世代には(除、和尚)、ボリューム的に鯖フライは特に不要な感じだった。

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新橋界隈には、韓国料理店は殆ど見当たらない。以前、職場があった川崎駅界隈(特に駅の東側)には、選ぶのに悩むほど店があったし、マレーシアやインドネシアでローカルフード以外となると、何かと韓国焼肉店が多かった。それはテキサス州ヒューストンでも同じ。仕事で行ったところには必ず、韓国焼き肉店が待ち構えているイメージが強い。
それにひきかえ、新橋はだいぶ状況が違う。ネットで検索しても数えるほどしか見つからないし、そこがちゃんとした店かどうかも良く分からないので、何となく行き難い。偶々、いつも通る路にひっそりと韓国料理店があるのは気付いていたので、一念発起して入ってみた。
美味談 (ミミダム)という名のその店に入ると、中はそれなりに広い感じだが客は疎らだった。何故か先客は、ほぼ女性ばかりである。韓流ドラマや韓流ユニットに感化された人たちばかりということなのか(考えてみれば韓流に嵌っている男子ってあまりいない感じだが、その認識は間違いか?)。
店員の勧めに従い、4人掛けのテーブル席に座る。ランチメニューを見ると、6種類あってどれも900円。正直云って、あまり辛い料理は喰いたくない感じだったので、鉄鍋ビビンバ定食(900円)にしてみた。石焼ビビンバというのは良く目にするが、鉄鍋というのは聞いたことが無い。
10分程で鉄鍋ビビンバが到着。見た目は辛そうだが、食べてみるとそうでもない。味は可もなく不可もない感じ。鉄鍋は流石に最初は熱いが、石焼とは違って冷める時間が早いようで、猫舌な小生には丁度良いようだ。でもビビンバ自身、さして特徴が無いのがちょっと残念。次回入るとしたら、サムゲタンを試してみようかと思う。

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同じ西新橋でも、3丁目より2丁目、2丁目よりも1丁目、更に同じ1丁目でも新橋より虎ノ門寄りの方の店が混んでいる印象である。やはりそちらの方がさらりーまんの密度が高いせいかも知れない(でも外堀通りの北側は、そもそも店が少ないのでさらりーまんの姿もあまり見ない)。
今日も1丁目の外堀通り寄りのラーメン店を目指してみたものの、店の外に出来ている行列を見て途端に萎え、何処でもいいから直ぐに入れる店は無いかとうろついた。未だ入ったことが無い「東竜 新橋店」を覗いてみるとやはり店内は一杯。ついでに、その並びにあるイタリアンの「ボッテガ・ビオラ」も女性だらけで一杯だ。
この裏に立ち喰いうどん屋があるはずだと、ぐるりと回って「新橋甚三」を見るとこちらも行列だ。いやいや参ったと更に移動すると、もつ焼き屋があった。昼からもつ焼きというのもちょっとどうかな、と思ったがこっちは明らかに空いている。だったら入ってみるとするか。
外からも分かる通り、ここは典型的な居酒屋のまんまである。適当なテーブルに着き、メニューを見ればやはり揚げ物系が多い。でも豚肉生姜焼き定食(780円)があったのでそれにしてみた。ともかく腹が減った。
出て来た豚肉生姜焼き定食、どんぶり飯で困ったなと思ったが、炊き上手なのか、米が美味い。生姜焼きは大き目な厚切りロース肉が4枚。こちらもなかなかのボリュームだ。味付けはまずまず美味いが、やはりちょっと濃いめ。ご飯といい、生姜焼きといい、何やらガテン系(もう死語か?)な感じ。でもコスパは悪くないので、和尚に推薦します。

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「やまなしフルーツ温泉ぷくぷく」で暫しまったり。あまりに天気が良いのでちょっとだけ暑いが、風は爽やかなのでいくらでも長居できる感じだ。勿論、「ほったらかし温泉」も良いと思うけれど、こっちのテラス席は、小生を入れても二組しかいない。こんな贅沢はなかなか出来るものではない。
とはいえ、そろそろビールも尽きたのでタクシーを呼ぶことにする。その間、こちらは徐にビールジョッキやらを返し、フロントでキーを返して表に出る。ここもテラス席に負けず劣らず良い眺め、ちょっと一枚撮るかとカメラを出そうとしたら、もうタクシーが来た。
この後どうするか。この時間、この界隈でやっている店は記憶に無い。念のためタクシー運転手に訊ねても、やはり「ありませんね~」という返事。最寄りの「グランポレール 勝沼ワイナリー」や「マンズワイン勝沼ワイナリー」は何れもレストランを止めてしまっているし、ひとりだけだとそれ以上先までタクシーを飛ばす気にはならない。
ということで電車に乗って高尾まで引き返すこととし、「たまの里」でアニ~と待ち合わせ。来週の酉谷山の打ち合わせも兼ねて一杯やることになった。振り返ってみると、「たまの里」へ来るのは1年半ぶり(前回はこちら)ということになる。
今日はそれほど混んでいない。先ずは緑川(780円)で乾杯(1年半前もやっぱり緑川だった)。いつの間にか日本酒の短冊は壁から取り払われているが(緊急事態宣言で酒の提供中止のときに撤去したのか?)、ラインナップそのものは変わっていない。いずれにせよ、酒が提供できないのはこの店の死活問題だったはずだ。一時的かも知れないが、また昔が戻ってホントに良かった。

86 「たまの里」でアニ~と合流。
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今日も参加者ゼロなので、ひとり山旅。中止にしても良かったが、あまりにもいい天気予報なので、やはり出かけることにした。ということで山行記録も書く(山行記録はこちら)。行先は棚山という、標高1,171.1mの中央線沿線の低山である。
8年ぶりの棚山、特に魅力がある山では無いが、いくつか期待はあった。一つ目は、登ったことが無い、仏沢から登るということ。未踏ルートがあれば、たとえ高尾山でも違った側面を見ることが出来るので、これはこれで魅力なのだ。
二つ目は、そもそも人気が無い山なので、静かな山旅が期待できるということ。いつもはたとえ静かな山であっても、我々自身が大人数で姦しいので、こういう機会はなかなか無い。でもその反面、静かな山の単独行はそれなりにリスクを伴うため、カミさんはいい顔はしない。
三つ目は、勿論、天気が良いので眺望が期待できること。コースそのものは木々に覆われているが、所々、周りを見渡せるところがあり、また山頂付近や下る途中でも眺望が得られるのがこの山の、このコースのいいところである。
四つ目が温泉。棚山に最寄りは「ほったらかし温泉」だが、今回はまだ入ったことが無い「やまなしフルーツ温泉ぷくぷく」に立ち寄ってみようと考えていた。前者は超有名で混雑が予想されるのに対して、後者はそうではないだろうとの読みもあった。
五つ目は、云わずと知れた桃の花である。結果、何れの期待も違うことが無かった。特に「やまなしフルーツ温泉ぷくぷく」の食事処のテラスは、下界に近い分、素晴らしい眺望が得られ、タイミング良く桃の花に染まった甲府盆地を見下ろすことが出来た。まさに桃源郷気分、ひとりでこんな気分が味わえて最高だった。

03 切差集落はもうちょっと先。
04 こんな標識があった。
06 「仏沢散策道」というらしい。
07 散策道という雰囲気ではない。
12 径は沢に沿っている。
13 近いうちに誰か落ちそうな橋。
15 でもこれだけじゃ客は呼べない。
17 さらに上流へ。
21 トラロープに沿って巻き径があるらしい。
22 トラロープに沿ってトラバース。
23 アブラチャン。
26 富士見台とは何処なのか?
29 向こうは小楢山。
32 こちらはダンコウバイか。
33 あれが目指す棚山。
34 左奥は金峰山。
35 キブシ。
36 棚山の右に富士山。
39 棚山はもうすぐ。
42 神峰というピーク。
43 いったん下ってから激登りが待っている。
44 棚山到着。
45 大菩薩連嶺が白い。
46 南アルプスはもっと白い。
47 甲斐駒ヶ岳はやはり黒い。
49 山の神コースを下る。
51 また大菩薩連嶺がよく見える。
53 もうハシリドコロが咲いていた。
57 まあまあでしょうか。
60 ニリンソウと一緒に。
61 ここで再び合流。
67 甲府盆地がピンク色。
68 棚山。
72 こんなの以前は無かった。
77 いやー、ピンク色。
80 ここは空いていそうだ。
82 館内はそれほど広くない感じ。
83 値段は何となく高め。
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84 この眺めに乾杯。

2回目のナンディニ。今日は是非、ドーサを喰ってみよう、と思って入ってみた。ドーサとは、インド版のクレープの如き食べ物、原料はダール豆と米を発酵させて作った生地である。主に稲作が行われている南インドで、朝食用として食べられているものらしい。南インドは仕事で一度、チェンナイへ行ったことがあるだけで、そんなシロモノの存在すら気が付かなかった。
前回はガラガラだったのに、今日はかなり混んでいた。コロナ禍の影響だったのかも知れない。一人客はほぼ居らず。なんとか二人掛けのテーブルが一つ空いていた。見渡せば皆、喰っているのはカレーとナンのセットばかりで、ドーサは見当たらない。人気が無いのか。メニューを眺めると、5種類のドーサがあり、良く分からないけれどマサラ・ドーサ(1,000円)にしてみた。スマホを見ながら暫し待つ。
やがて、マサラ・ドーサ登場。ドーサが巻物のようになっていて、広げると直径は40センチメートルぐらい。ステンレスプレートからはみ出す大きさなので見た目、インパクトがある。巻いた中にスパイシーなポテトサラダ(モモの中身のようなやつ)が入っている。
付け合わせに4つのタレが並んでいて、一つはミント入りの甘いチャトニ、スパイシーなラタトゥイユ的チャトニ(野菜カレーのようなもの)、ココナッツのチャトニ、そしてもう一つが辛味ペーストで恐らくこれがサンバル。何故か、これだけ小鉢には入っていない。
さっそくドーサを摘まんでみると、真ん中はパリパリ、周囲は甘くないクレープという感じである。ミント入りのチャトニは味を見ただけでやめた。他はそれぞれ味わいがあるが、サンバルは流石に辛いので残した。スナック的な感覚の割に食べ応え十分、量的には丁度良かった。この次は、別のドーサにもチャレンジしてみたい。

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今日は久しぶりに何処かで「とんかつ」を喰ってみよう、というつもりでググってみたら、近所に「とんかつ河むら」という店があると知る。本店は市ヶ谷にあって、新橋は支店の様である。昼になって、勇んで行ってみると、手前の「豚骨ラーメン くるめや」もその手前の「田中そば店」も結構混んでいて、外まで待ち客が溢れている。やはりラーメン屋は人気だ、と横目に見ながら「とんかつ河むら」に入る。
店内はパッと見、20席ぐらいの、大きくも無いけど小さくも無い店の規模である。奥にテーブル席、その手前は背中合わせに両側カウンター席という構成。ほぼ先客で埋まっていたが、インド人ぽい女性店員が「こちらへどうぞ」と空いていたカウンター席を指してくれた。
さて、上ロース(1,700円)にしようか、それとも上ヒレ(1,800円)にしようかと思い巡らしながら、とりあえずメニューを見ると、ちょっと遠慮がちにポークカレーライス(700円)とあるのに気が付いた。安さに惹かれたのもあるが、とんかつ屋のポークカレーだったらそれなりにいい肉を使っている筈だとの計算が頭の中で行われ、いつのまにかとんかつを喰おうという意気込みは何処かに消えていた。
さっきのインド系店員にポークカレーを注文し、待つこと僅かでそれが出て来た。たぶん、とんかつだったらこんなに早くはない筈だ。
見た目は、とんかつ屋のカレーらしく、たっぷりのポーク肉塊の形が崩れる程煮込んであるようである。それもインド風なシャバシャバではない。インド女性店員が居るからといってインド風ではなく、ジャパニーズ風が出て来るのが面白い。この店員はこのカレーをどう思っているのだろうかと想像したくなる。食べてみると、予想通りにポークの美味さがカレーに融け込んだザ・ジャパニーズ・カレーだった。これで700円はお得だと思う。

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新橋には場所柄か、何処の街にもあるような普通の蕎麦屋はそれほど多くない。よくあるのは立ち喰いか、ちょっと敷居が高くて値段も高いこだわりの店か。7~8割は前者だと思う。最近で云えば、「吉そば」、「さだはる」、「小諸そば」が前者、「大坂屋砂場」、「ごん」、「能登治」が後者である。
今日、行ってみようと思ったのは、たぶんその何れでもない「普通の蕎麦屋」の範疇の「本陣坊」である。本店が駅の東側、新橋駅前ビルにあるので、こちらは新橋店ということになる。入ってみると店内は細かく仕切られていて、全体が見渡せない。
そのため、花番さんが「こちらへどうぞ」とか声を掛けてくれる。案内されたところは両側が仕切られた4人掛けテーブル。半個室の様である。座ってからメニューを一瞥し、一色盛かき揚げせいろ(1,500円)を注文してみた。ちょっと気張ったか。どうやら値段からいえば、「普通の蕎麦屋」ではないか。
以前、御徒町の近くにも「本陣房」があって(今はもう閉店してしまった)入ったことがあったが、そこはもうちょっと敷居は低かったように覚えている。この頃は「本陣坊」は少々高級志向になっているのだろうか。壁の向こうにいる若い花番さんが、二人でこそこそ話しているのが聞こえたり聞こえなかったり。何だか今日来る客は一人客ばかり、と苦笑まじりのボヤキが聞こえた気がした。
やがてそのうちの一人が、一色盛かき揚げせいろを「おまちどうさまでした」と持ってきた。蕎麦はごく普通な感じで、コシも喉越しもまあまあというところ。これで敷居が高くなることは無い。江戸前風に汁は辛め。桜海老のかき揚げは随分、厚い。かつて銀座口にあった「橋善」のかき揚を彷彿させる。かなり硬いので、口の中を怪我しそうだった。

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京都駅18時30分発の「のぞみ246号」に乗車。でもその前に、暫し土産物売り場を物色。生麩や京漬物、生八つ橋などを購入。改めて思うけど、京都ほど土産物が多種多様であるところは他に無い。勿論、道中2時間強を過ごすためにはビールも忘れずにゲット。
ところで、今回気が付いたこと。
・奈良県人は、特に具合が悪くなくても「陀羅尼助丸」を飲むこと。
・天川村総合案内所にいる女将さんは、あたらしや旅館の夕食時に仲居として現れること(ホントは何者なのか、まだ良く分からない)。
・途中にあった二蔵宿小屋は、避難小屋として使えること。ここに泊まれば前後の旅館(洞川温泉と吉野)に泊まる必要がなくなるため、極めて安価に今回のコースをトレースできたはず。でも使わなくて良かった。
・金峯山寺蔵王堂の拝観料は通常800円だが、秘仏御本尊特別ご開帳時には1,600円に倍増すること。
・暫く来ないうちにJR奈良駅前が随分、華やいだ場所になっていたこと。
・醍醐寺へ行くには、タクシーが便利であること。
・京都には、やけに饒舌なタクシー運転手がいること。
・そして今回、奥駈道全体の半分辿った結果、気が付いたこととして、登山者は人気のエリア(吉野、山上ヶ岳、八経ヶ岳、大普賢岳、釈迦ヶ岳)に集中していて、その間は寂しいくらい疎らであること、だ。
ともあれ来年以降、太古の辻から熊野本宮大社まで南下するかどうかは、全て今後のこととしたい。行くにしても恐らくはまた、複数回に分けざるを得ないと思う。でもその前に中辺路かな。

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関西の桜の名所、醍醐寺を堪能した後は、もう京都駅へ戻って家路に着く頃合い。醍醐寺から京都駅への最適経路が良く分からないが、バスとか電車を乗り継ぐのが面倒だし、地図を見る限りそれほど遠くないのでタクシーで直行することにした。
総門を出たところに醍醐寺前BSがあり、偶々、空車のタクシーがやって来たので手を挙げると、上手い具合に乗車できた。その運転手曰く「ホントはここでは乗せられない」と。でも乗っちゃったので問題なし。このタクシー運転手、とにかくよく喋る運転手だった。
聞きもしないのに、コロナ禍で売上がさっぱりだった頃は、仕事を休んでキャンピングカーを借りて奥さんと日本中巡っただの、客を拾うポイントだけ押さえればタクシー運転手として十分やっていけるだの、元々は福岡にある神社の跡取り息子だったが、跡取りは弟に譲って京都に出て来て、今は弟に「これで一生喰っていける」と感謝されているだの、喋りっぱなし。全く話が尽きず、気が付けば京都駅に着いていた。この饒舌さも、タクシー運転手としての資質の一つかも知れない。そう云えば、松本のアルピコタクシー波田営業所の運転手も、まさに立て板に水だった。
京都駅に着いた後、ちょっとだけ京都の味に触れることにした。駅構内は何処も客でごった返す状況、特に目当ては無かったので、駅前の伊勢丹の上に行ってみたら、偶々入れそうだったので入ってみたのが「松山閣」という湯葉料理の店。御室の奥山にある本店は高級店(ランチでも最低1万円から)で、ここはその支店だった。ビールや日本酒を傾けつつ、比較的お手軽に様々な湯葉を味わうことが出来た。湯葉や麩でこんなに種類があるのはさすが、京都だ。これだけで、何となく京都気分に浸ることが出来た。

216 京都駅ナカのこの店で締め。
217 眺めが良い。
218 またビール。
219 生麩田楽。
220 こんなに様々な麩。
221 ゆば刺し。
222 ゆば天ぷら。
223 野菜天ぷら。

「カフェ・エトランジェ・ナラッド」で満ち足りた気分になった後、そのまま奈良市街でプチ観光しても良かったが、せっかくなので満開の桜が見たい、しかし奈良市街には桜の名所が無い、ということで、京都の桜の名所、醍醐寺へ行くことになった。そういえば、吉野も醍醐寺も、秀吉が愛した桜の名所である。ということで、我々も太閤気分で花見をしよう。
土地勘が無いので、「カフェ・エトランジェ・ナラッド」からどういうルートで醍醐寺へ行くのがベストなのかはっきりしなかったが、乗り換えが一番少ないのはJR奈良駅から奈良線に乗り、六地蔵駅からタクシーで乗り付けるルートだと思われ、これで行くことになった。
JR奈良駅へ着いてみると、いつの間にか橋上駅になっていた。それに、かつてとは全く異なる、駅前の華やかさ。関西のJR線は、近鉄との競争で負け犬状態かと思っていたが、それなりに金は掛けて、それなりに効果が表れているように見える。和洋折衷な旧駅舎は、奈良市の総合観光案内所になっていた。
六地蔵駅からタクシーで醍醐寺に着くと、今までと人の数が全然違う。流石は醍醐寺である。拝観料1,000円を支払って境内へ。昔は何処の寺もだいたい500円だった気がする。桜はまさに見頃だった。
取り敢えず境内を端から端まで巡り東の外れ、弁天池でUターン。それにしても、何処も彼処も桜だらけ人だらけで些か疲れて来た。この後、皆は霊宝館へ行くというので、付いては行かず待っていることにした。何処か茶屋でもないかなと見渡せば、丁度上手い具合に「ル・クロスゥルスリジェ」というカフェがあった。境内にカフェ、しかもかなり本格的なフレンチスタイルのカフェがあるとは、なかなか洒落ている。大して客は入っていなかったので好きなところへ座ってメニューを見れば、ビールが置いてあり、しかもまたしてもハートランドだ。関西人はハートランドが好きなのかしらん。

204 旧奈良駅舎。
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205 醍醐寺に行ってみた。
206 さすがの人出。
207 桜はちょうど見ごろ。
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208 仁王門。
209 桐の御紋は秀吉の花見をイメージ?
210 金堂。
211 五重塔。
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212 弁天池と弁天堂。
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213 また喉が渇いてきたので・・・
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214 ここに立ち寄り。
215 ハートランドビールがあった。
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吉野の桜の余韻に浸ったまま、橿原神宮前駅と大和西大寺駅で乗り換えた後、平城京跡を眺めながら近鉄奈良駅へ移動。個人的に奈良は随分久しぶり。ここへ来たのはランチを喰うため。このところ和食が続いていたので、今日のランチはヨコメシにしようということになった。
ちなみに、ヨコメシと云っても通じない者が結構多い。『三省堂国語辞典』にもあるように「西洋料理。洋食」のことであるが、意外に一般化していないようである。
なおちゃんが選んだ店は、「カフェ・エトランジェ・ナラッド」という名のイタリアンで、近鉄奈良駅からJR奈良駅へ向かう途中にある。その手前に、奈良漬の老舗「今西本店」があったので寄ってみた。ここの奈良漬は一般的な奈良漬と違い、真っ黒である。
「カフェ・エトランジェ・ナラッド」は想像以上に広い店だった。我々は、一番奥の端っこ。賑やかそうだから、他の客の迷惑にならないような配慮がなされた、のかも知れない。メニューを見た限り、ランチタイムでもなかなか一品料理が豊富で良かった。我々は常に、こういう店を探し求めている。
先ずは生ビール(ハートランド生、640円)で、大峯・吉野奥駈道ツアーの無事踏破を祝して乾杯。先ずは生ハムとサラミの盛り合わせ(1,650円)と前菜盛り合わせ(900円)、奈良の旬野菜窯焼き(860円)を頼む。生ビールにタテメシ(和食)も悪くないけど、やはりヨコメシの方がしっくりくる。これは歴史の違いか。
その後は白ワイン(ワインメーカーズ・ノート・シャルドネ、3,300円)に切り替え、料理はしらすと青のりのオイルパスタ(1,320円)、大和鶏と大葉ジェノベーゼ(1,430円)、ピッツァ・マルゲリータ(1,320円)、ピッツァ・クアトロフォルマッジ(1,760円)と炭水化物系4連発。いやはや皆さん、食欲旺盛。こちらは赤ワイン(ヤンモ・ロッソ、3,650円)に切り替え、そのアテに大和ポークのグリル(1,520円)と海老とマッシュルームのアヒージョ(970円)をいただいた。どれも美味くて大満足だった。

184 これで帰る。
185 特急よりもこちらの方が早いんで。
186 窓の外はどこでも桜。
187 平城京跡。
188 復元された大極殿と南門。
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189 老舗奈良漬店に立ち寄り。
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190 ランチはここにした。
191 モダンなイタリアン。
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192 喉が渇いたよ。
193 シャルキュトリ盛り合わせ。
194 前菜盛り合わせ。
195 焼き野菜盛り合わせ。
196 ビールの後はオーストラリアのシャルドネ。
197 しらすと青のりのパスタ。
198 大和鶏と大葉ジェノベーゼ。
199 マルゲリータピッツァ。
200 クアトロフォルマッジ。
201 大和ポークのグリル。
202 エビとマッシュルームのアヒージョ。
203 満足しました。
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昨日はいい気分になったせいか、(小生だけでなく皆)午後8時前には早々と寝て仕舞い、そのおかげで今朝はもう4時から目が覚めた。まだ外は暗いので、布団に包まったまま暫し読書。寝る前だと直ぐに寝落ちしてしまい、大してページが進まないが、朝はそんなことにはならず結構熟読できるので、この頃はこのパターンが多い。
それでも6時前には起きて、早朝の吉野を散策してみた。昨日よりガスが垂れ込んでいて、上千本から上は良く見えない。中千本の桜は、昨日よりも色付きが良い気がする。偶々目の前に、西行が「まがふ色に花咲ぬれば吉野山 春は晴れせぬ峰の白雲」と詠んだ歌碑があって、すっと感情移入した気がした。
小1時間ほどウロウロした後、宿に戻って朝食。昨夜の夕食に較べると随分と質素な朝食。だが、だいたい関西の朝食はこんなイメージだ。それでもご飯は少しだけおかわりした。8時過ぎに宿を後にして、金峯山寺蔵王堂へと向かう。今は特別御開帳とのことで拝観料は破格の1,600円。だからといって、せっかく来たのに素通りは出来ず、大枚叩いて久しぶりに迫力満点の蔵王権現を拝した。
次は下千本へ。ここの見どころは昭憲皇太后御野立跡からの眺め。晴れたら奥千本まで見えるらしいが、今日の天気では無理。見渡す限り中千本、下千本でも、まだ五分咲きにもなっていない感じだったが、見応えはあった。
後は桜を見上げながら七曲り坂を下り、近鉄吉野駅へと向かう。ここはロープウェイだとあっという間なので、歩いて下った方がずっといい。吉野駅に着いたら、次の電車までちょっと時間があったので駅前の茶屋「近藤」で地ビールをゲット、まだ10時前だけど失礼してグビッとやった。

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171 秘仏ご本尊特別開帳中なので1,600円でした!
172 仁王門は大改修中。
173 下千本。
174 この辺りも五分咲きぐらいか。
175 昭憲皇太后御野立跡からの眺め。
176 あちらは中千本。
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178 七曲りを下る。
179 ロープウェイに乗る客は少ない。
180 吉野駅前の茶屋。
181 おっ、地ビール発見。
183 ろうろう、という名前。

花矢倉展望台から眺めた限り上千本はまだ開花前。一方、中千本の桜は開花は済んでいるものの、今はやっと二、三分咲きぐらい、あと一週間後が見頃かなという感じだった。それでも見応えは十分、やはり吉野はちょっと違う。次は中千本にある展望台へと向かうとしよう。
下り坂には何故か東南アジア系(タイ人?)の若者団体が一杯いて賑やか、でも我々にはちょっと歩き難い。途中にある「竹林院群芳園」や「櫻本坊」にも立ち寄り。前者は老舗旅館で庭が有名、後者は神仏習合の道場で、何故か役行者の母親の像があるのが珍しい(はっきり云って大した彫刻ではない)。
林とうふ店の向かいに駐車場があり、ここが隠れた展望台。中千本は目の前、上千本を見上げるような位置にある。女子連は何処へ行ってしまったのか見当たらないので、そのまま今宵の宿「吉野館」へ向かうと、もう着いていた。荷物を置いて吉水神社の展望台へ。ここは秀吉がお気に入りだったという「一目千本」の眺めだ。
ひと通り桜は見たので宿へと戻り、風呂に浸かる。風呂上りに女子部屋を覗いてみると、5人で4部屋ぶち抜きのスペースを占有。何とも豪勢なことだ。それ以上に凄いのは窓からの眺め。如意輪寺を真正面に、中千本を独り占めのような、抜群の景色が望める。これで1泊2食付15,400円は断然、お値打ちだと思う。
せっかくなので(男部屋からは微かに上千本が見える程度なので)、こちらで湯上りビールをいただけば、もうすっかり極楽浄土、もう何もいらない気分である。
そうは云ってもメシの時間になれば腹が減ったことに気が付き、いそいそと食事処へ。これといった名物料理ではないにせよ、色々と手が込んだ懐石風な夕餉が並んでいて、今度は舌で吉野の夜を堪能した。

133 そこそこ咲いている。
134 もう中千本。
135 竹林院群芳園に立ち寄り。
136 ここは高級旅館でもある。
137 昨年もやってきた櫻本坊。
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139 上千本を見上げる。
140 あちらは如意輪寺。
141 女子連は今宵の宿に到着。15時16分
142 吉水神社。15時22分
144 ちょっぴり早かったけど。
145 記念撮影。
146 桜と蔵王堂。
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147 男子部屋。
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149 女子部屋からの眺め。
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150 女子部屋は5人で4室独占!
151 風呂上りも桜を眺めながら。
152 こちらが夕食会場。
153 お疲れ様でした。
154 見て楽しい夕食。
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155 地酒に酔う。
156 窓の下に夜桜。
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157 【第3日目】朝の東南院。
158 網羅的な案内板に感心した。
159 朝の蔵王堂。
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161 南朝妙法殿。
162 朝の駐車場。
163 昨日よりも眺めが良い感じ。
165 奥が休憩所。
166 今朝の上千本。
167 西行の歌がしみるね。
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169 「吉野館」の朝食はシンプル。
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170 お世話になった仲居さんと。

2日目はいよいよ大峯奥駈道。昨年、山を下りた五番関から、女人結界門を背にして吉野に向かってスタート。実は今回のコースで最大の懸念は、果たして大天井ヶ岳に雪が残っているか、残っているとすればどのくらいか、だった。土地勘が無いので、関西の中央部にある標高1,439mの山に雪はいったいどのくらい降るのかも、それはいつ頃からいつ頃まで根雪として残っているのかも、良く分からない。
ネット上の記録を見れば、4月初めに登る輩は極めて少ないのが分るだけ。前日に観音峰展望台から山上ヶ岳を見ることが出来て、1,719mであのくらいだから、大天井ヶ岳に残っていても大したことは無さそう、と漸く心を落ち着かせることが出来た。
実際、登ってみてツボ足でもなんとかなる程度だった。しかし、念のためチェーンスパイクを装着。それでも150mぐらい下ったらもう必要なかった。あとは淡々と距離を稼ぐだけ。途中、何ヶ所か靡があった一方で、緊張するようなところは一切なく、いつの間にか吉野の入口、青根ヶ峰に到着。
今までほぼ我々だけの世界だったのが、奥千本辺りになるとポツリポツリと観光客が現れ、金峰神社はまだ静かでも、吉野水分(みくまり)神社に着けばもうすっかり観光地。思った以上の賑わいである。我々もお詣り。ここは祭神が三柱なので、社殿も三殿一棟造りという珍しいスタイルなのだ。
本来はまだ奥駈道の途中なのだが、もう我々も何となく浮かれた気分。だったら眺めが良いところに行ってみようかと、ちょっと脇道に逸れて「花矢倉」に寄ってみる。ここは吉野の観光ポスターにも使われるような眺めが良いところで、上千本から中千本、下千本まで見渡せる。
天気はほぼ回復してきたものの、肝心の桜はちょっとだけ早かったようだ。それでもここほど立体的に桜を俯瞰できるところは、日本と広しいえども無いだろう。折角なので、茶店で缶ビールを仕入れてグビッとやった。

068 五番関登山口からスタート。8時24分
069 石がゴロゴロ。
070 ここはずっと急登。
073 女人結界。
074 行けませ~ん!
076 岩にしがみ付くヒノキ。
077 ちょっとだけ眺望。
078 この岩は簡単にスルー。
082 積雪量は大したことは無い。
085 はい、撮ります。
086 大天井ヶ岳直下。
087 ここは一気に下る。
089 手すり状態。
090 ここも激下り。
092 チェーンスパイクを脱ぐ。10時9分
093 後は淡々と下るだけ。
094 ヒノキ葉のじゅうたん。
095 第69番靡「二蔵宿」に到着。10時35分
097 菊丸が撮っているのは・・・
098 こんな独創的なマップ。
099 登り返し。
100 B班は四寸岩山に到着。11時35分
101 ちょうどその頃、A班は足摺茶屋に到着。
102 道は建物の中へ。
104 この宝筐塔も靡でしょうか?
106 ここも眺望なし。
108 晴れたら山上ヶ岳が見えるらしい。
109 ここもヒノキ葉模様のじゅうたん。風のせいか?
110 ガラガラな下り。
111 見えているのは金剛山か?
114 B班は青根ヶ峰に到着。13時9分
116 もう吉野山の一部。
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118 山頂でひと休み。
119 かつての女人結界がここ。
120 また眺めが良いところから金剛山が見えた。
121 もう山道は終わり。
122 ここは奥千本。
123 金峰神社に参拝。13時49分
124 吉野水分神社に参拝。
125 特徴的な様式の拝殿。
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126 花矢倉に立ち寄り。14時24分
127 こんな眺め。
128 中千本辺りは桜が咲き出している。
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129 この眺めを肴に一杯。
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130 ちょっと長居しました。

大峯奥駈道のうち、北半分の残りをトレースするため、吉野の桜鑑賞と抱き合わせで行くプランを立てた。大峯に行くのはこれで3回目、毎度思うが大峯は遠い。あさイチの「のぞみ」に乗っても、天川川又に着いたのは午前11時ちょっと前。この時間から奥駈道は無理なので(二蔵宿小屋に泊まれるらしいが、やめた)、初日は足慣らしを兼ねて、観音峰に登ることにした(山行記録はこちら)。
下市口駅から天川川又までタクシーで移動する道中、「陀羅尼助丸」の看板が其処彼処にある。興味があったので、タクシーの運転手に「陀羅尼助丸」の話を聞いてみたら、こちらの人は、特に胃腸の具合が悪くなくても飲むとのこと。つまりサプリ的飲み方をするようだ。どの店がいいのか聞いてみたが、何処も同じだと。処方箋は、役行者が作ったと聞いたことがある。
天川川又から観音峰登山口までは、宿の車に乗り換えて移動する。思った以上に天気が良かったせいで、観音峰展望台から、まだ雪を被った稲村ヶ岳や山上ヶ岳を眺めることが出来た。初日としては上々吉である。気分良く登山口まで戻り、宿の迎えの車で洞川温泉へと移動する。温泉街の入口で車を降りて宿までそぞろ歩き。でもそんな輩は我々以外、見掛けない。
今宵の宿「あたらしや」は、昨年独りで泊まった「花屋徳兵衛」の真向かいにある。洞川温泉全体がそうだが、この宿もかつては大峯登山にやってきた「講」の宿坊だったらしい。そのせいで、襖で仕切っただけの大部屋が残っている。今回の女子部屋がまさにそうだった(男子部屋は、一番端っこに新しく作った、座敷牢のようなこじんまりした部屋だ)。
タクシー車内でも話題になった「陀羅尼助丸」を製造販売する店は、洞川温泉街にもいくつがあるが、ここ「あたらしや」でも売っていたので、買ってみることにした(宿泊者は100円割引の900円)。粒は思ったよりもずっと小さく(仁丹よりも小さいか)、1回に30粒を飲むとのことだ。
「あたらしや」の夕食はぼたん鍋、予想以上にサッパリしていて美味かった。締めはチーズリゾット、これもなかなかイケた。他にも凝った料理が色々あって、満足度は高かった。

001 【第1日目】天川川合にある観光案内所。
002 観音峰登山口にて。
003 吊り橋を渡ったら山道。
005 マムシに注意とのこと。
009 大して展望は良くない。
010 所々にこんな説明。観音峰とは直接関係はない。
012 観音峰展望台から望む稲村ヶ岳と山上ヶ岳。
014 こちらは弥山。八経ヶ岳は見えているのかどうか。
015 立派な石碑が立っている。
016 更に先へ。
020 雪が残っている。
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024 やっぱりここは眺めが良い。
025 石碑の周りに展望案内板があった。
028 さて、下山。
031 この杉は吉野杉ブランドか?
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034 洞川温泉街には陀羅尼助が目立つ。
036 そそられる~。
037 洞川温泉街をそぞろ歩きするのは我々だけ。
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039 向かいが去年泊まった「花屋徳兵衛」。
040 男子部屋。
041 男子部屋から風呂へ向かう。
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042 男湯。
043 どうやら一番風呂。
045 女子部屋は二間続き。
046 川を眺めながら。
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047 食事処は大広間。
048 いただきます。
049 料理のメインは鍋。
050 地元で獲れたぼたん鍋。
051 ちっとも脂っぽくなかった。
052 燗酒はお銚子、冷酒はチロリ。
053 鹿肉も全く臭みなし。
054 ぼたん鍋の締めはリゾット。
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055 提灯にあかり。
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056 囲炉裏でかき餅を焼いた。でも誰も喰わない。
057 大旦那?が歴史を語る。
058 奈良の銘酒「風の森」。
059 部屋酒いただきます。
060 食後の会計。
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062 【第2日目】朝のロビー。
063 1泊組のB班が先発。
064 ではお気をつけて。6時56分
065 A班はこれから朝食。7時26分
066 A班も出発。
067 お世話になりました。8時5分

朝日新聞の記事(元ネタはこれ)によれば、勤務日のうち週1回以上ランチを食べない人は全体の1割以上いる、という。その理由の第1位は食べる時間が無いため、第2位は金の節約だと。我が身を振り返れば、忙しくて昼休みに食べられなかったことはあったが、それでも食べずに済ませたことは記憶に無い。
ホントに食べる時間がない程忙しいブラック企業は別として、実際のところは時間が無いことにかこつけて、仕事に夢中になって食べることを忘れただけとか、そもそも喰うことにそれ程執着していないとか、ダイエットしているとかの理由が隠されているような気がするが如何。外食代を節約する気持ちは判るが、それも食事にそれ程拘っていないという意識の表れのような気もする。閑話休題。
今日は目当ての店が何処も一杯だったので(それに基本的に並んでまでして入りたい店でもないので)、暫しウロウロ。偶々目に付いたのが居酒屋の「西新橋 魚金」。新橋では有名な魚金チェーンの店が、西新橋にもあるとは思わなかった。
2階へ上がって店に入ると、それなりに客は入っているが、ドヤドヤと出て来る客も多いので、すぐにカウンター席へ案内された。ランチメニューを眺め、さっきの朝日の記事に刺激を受けた訳でも無いが、一番安いルーロー飯(魯肉飯、780円)にしてみた。魚介系和食店なのに、台湾サラメシを出すとは意外だ。
暫くして、スープと共にルーロー飯の丼が出て来た。さっそくいただくと、味はそこそこだが、スパイシーさが全く感じられない。KALDIのレトルトの方がまだ八角が効いているくらいで、ちょっと残念。残念ついでで云えば、追加の飯を炊き忘れた新人を、小生の直ぐ目の前でベテラン従業員が詰っているのは、ちょっといただけない。メシが不味くなる。頼むから何処か、店の裏手辺りでやって欲しい。

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