2020年05月 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2020年05月

大峰奥駈を味わった3日目、京都・東寺で危うく財布と泣き別れになりそうになったものの、運良く無事回収出来た後のこと。何とか「のぞみ」の切符もゲット出来て(だけど席はバラバラ)東京へ帰る。
たいてい上りの東海道新幹線に乗るのは黄昏時か、とっぷり日が暮れた頃になるので、車窓からの景色は大して得られないことが多い。しかし今回は京都発が15時39分、まだ明るい。上りの新幹線に乗った時、いつも気になるのは「瀬田の唐橋」と、琵琶湖東岸に点在する小山だ。
「瀬田の唐橋」は、その下流にある「石山寺」に参詣した際に、徒歩で渡ったこともあるので馴染み深い。将に交通の要衝であったため、飛鳥時代から幾多の争奪の場となってきた歴史的名所。天下人一歩手前だった織田信長も、この橋を普請した。安藤広重の絵にも松尾芭蕉の句にもなっていて、誰もが知る歴史の表舞台に在り続けた橋である。
JR在来線よりも東海道新幹線からの方が近くで見られるのだが、何せトンネルとトンネルの間の、ごく僅かな時間だけしかチャンスがない。近過ぎて、ぼやっとしていなくても見過ごすことが多い。今回も、気が付いた時にはもう次のトンネルの中だった。
トンネルを抜けると、平地(盆地)が広がっているが、その真ん中を突っ切る新幹線の左右の窓から、其処彼処に点々と小さな山が視認できる。高さはどの山もせいぜい400m程度、平地の標高が100mぐらいあるので、登る価値は少ない。でも、幾つあるのか判らないがかなりの数。
かつて戦国時代、そのほぼ全てに山城があった。その中にはかの「安土城」も含まれる(安土山は新幹線からは見え難いので、左側前方を注視していないと見逃す)。これらの小山を眺めていると、山城を包囲したり、この辺りを駆け巡った武士集団の姿が見えてくるような気がするのは小生だけか。閑話休題。
東京駅に17時54分到着。まだちょっと早いので、駅ナカで寄り道することにした。店は、なおちゃんがご存じだという黒塀横丁の「YEBISU BAR」。黒塀横丁には飲食店がいっぱいあり何軒か入ったことがあるが、ここには初めて。おとなのポテトサラダ(580円税別、以下同様)を肴に、ヱビス マイスター(680円)をグビッとやって関西の山旅を締め括った。

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京都駅前でなんとか牛たん屋に入りランチを済ませた後は、帰りの新幹線までの時間を踏まえ、手近な東寺(教王護国寺)を拝観することにした。リュックサックを背負って行くのは気が利かないので、何とかコインロッカーが空いていないか引き続き捜索。それでもなかなか見つからず、諦めてタクシーに乗ろうかと乗り場に行って見ると、偶然、目の前のコインロッカーが空いていて無事デポ完了。いつも結果オーライな我々。
それなりに観光客は居るが、金閣寺や清水寺などとは比べものにならないはず。久々に見る立体曼荼羅もたっぷり時間を掛けることができたし、普段は未公開の五重塔内部の拝観もできた。皆さん概ね満足したところで、京都駅までぶらぶら徒歩で戻る。
道の途中にあった丹波松茸昆布本舗 「あめ久」で、ちりめんじゃこを買おうとしたら、ポケットに財布がないことに気が付き、どきどきする。店の女将も固まる。いったい何処で落としたのか。当てがあるわけではなかったが、直近で財布を出した場所は東寺の拝観券売り場。戻ってみると、果たして落し物として届けられていて大安心。日本でよかった。 ついでに「あめ久」で気が付いて良かった。それにしても、落したことに気が付かないとは、全く鈍い。
再び駅に向かって歩き、 先ほどの「あめ久」の女将に顛末を報告したあと、ちょっとまだ時間があるので偶々八条口駅前で目にした「Man in the Moon」という名のアイリッシュパブに入ってみることにした。
店内はやはり欧米系観光客で賑わっている。中国系や東南アジア系は、こういうところには入らないだろう。運良く窓際のテーブル席が空いていたので着席。さっき手間を取らせたお詫びに、アイリッシュビール(アヒルちゃんはノンアル)を振舞った。またも「禍福は糾える縄の如し」を実感した。

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大峰奥駈道を少しだけ齧った3日目、早くも東京へ帰る日だ。でも直帰は勿体無いので、ランチを兼ねてちょっとだけ京都をぶらぶらしようとなった。とりあえず、近鉄で京都まで出る。大和上市駅から乗った9時38分発の特急電車は大阪、阿部野橋行きなので、橿原神宮前駅と大和八木駅で都合2回乗り換える必要がある。
橿原神宮前駅は往路でも乗換えた(駅ナカ売店で「わさび葉寿司」も買った)のでその逆を行くだけで簡単だが、厄介だったのは大和八木駅の乗換え。橿原神宮前駅で乗ったのは各駅停車なので途中で特急に抜かれる。従って、3つ先の大和八木駅で乗換えるのだが、降りた橿原線ホームに次の特急の表示が無い。
えーっ、まさか?! 何処だ何処だと探しているうちに、上に直交する大阪線のホームだと判り、慌てて階段を駆け上がり事無きを得た。橿原線は橿原神宮前と京都をほぼ南北に結ぶ腺に対して、大阪線は大阪と伊勢を東西に結ぶ線なので、そこに京都行きの特急(しかも大和八木駅始発!)がやって来るとは、地元民だって気が付きそうに無い。ぼーっとしていたら危ういところだった。
無事に京都へ着いたら、予想通りとはいえインバウンドを主体として観光客だらけ。リュックサックをコインロッカーに入れたいのだが見当たらず。ぼやぼやしているとランチを喰損ねそうなので、まず店探しを優先して駅ビル内のレストラン街をウロウロ。
何処の店にも行列が出来ているが、偶々すぐ入れそうな店があったのが牛たんの店「伊之助」。まさか京都で仙台名物の牛たんを喰らうことになるとは想定していなかったが、入れただけ良しとしよう。小生はビーフシチューと牛カツのセット(1,859円税込、以下同様)を注文。でもその前に、京都ビール(ケルシュ880円)でグビッとやってひと心地ついた。

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大峰奥駈3日目、「小仲坊」がある「前鬼」はまだ俗界ではないので、俗界の出口にある前鬼口バス停まで2時間半の道程を歩かなくてはならない。バスの時間は7時31分だから5時頃には宿を出なくてはならないな、などと話をしていると、それを聞いていた五鬼助さんから「今日は振替休日なのでそのバスは無いですよ」と聞いて吃驚!迂闊!
さらに、あるのは15時22分発なので(1日1本だけ!!)、それまで日帰り温泉でゆっくりしていけばとアドバイスを受ける。が、どうあっても今日中に帰らなくてはならない。さてどうするかとあたふたしていると五鬼助さん、タクシーがあると仰るが、こんな山の中に来るのかと半信半疑。
正確にはタクシーではなく、NPO法人による「過疎地有償運送」というもので、公共交通機関が不十分な地域での足を提供しているとてもありがたい存在。藁にもすがる思いで五鬼助さんに電話をお願いし(電話が繋がるのでやはりここは俗界か)、事なきを得た。
近鉄・大和上市駅までの運賃(ではなく過疎地有償運送事業会員登録料+有償運送利用料)は1台17,000円。うち登録料(5,000円)は年度毎なので、もし来年以降に来る時にはまた登録する必要があるが、それでも5人で割れば3,400円(ちなみにバス代は2,200円)、しかも「小仲坊」まで来てくれるので、一歩も歩かずに済んでかえって楽チンになってしまった。災い転じて福となる。禍福は糾える縄の如し。
大和上市駅に着いたら、阿部野橋行の特急までちょうどいい時間。駅前に土産物屋があったので覗いて見ると、美味そうな地酒があったのでゲット。ついでになんと缶ビールも売っていたので(ここは土産物屋兼KIOSKのようだ)勿論ゲット。特急に乗ったらさっそく、ありがたくプシュッとやった。

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大峰奥駈2日目は、弥山小屋から八経ヶ岳、明星ヶ岳、孔雀ヶ岳、釈迦ヶ岳を越えて、「前鬼」にある「小仲坊」までコースタイム8時間20分の道程。途中には、「靡(なびき)」と称される霊場(≒神仏が宿る場所)が数多あり、まさしくここは修験道の世界であり、それが現在でも生き続けているのだと実感できる。
途中で観える、小猫の耳のような七面山(反対側から観ると片側の耳は大岩壁だと気が付く)も「靡」のひとつで、鬼の棲みか(≒他界)なのだそうだ。ということは、あれは「猫の耳」ではなく、「鬼の角」なのか。
とにかく至る処に神仏の気配が感じられるが、特に大日岳を越えた先にある「第38靡 深仙宿」は、役行者がここで瞑想行を行うと、数多くの仙人や神々が現れたと伝えられている神聖な場所。実際、この場所に佇んでいると現世を忘れてしまいそう(このままあの世に往ってしまいそう)だ。かの西行は、ここで月を愛でて「深き山に澄みける月を見ざりせば思出もなき我身ならまし」と詠んでいる。
その役行者、全国様々な場所に祀られていて、神化した存在とも云えるが、その弟子として知られた前鬼、後鬼の子孫が営む宿坊が、今も「前鬼」という場所(かつては集落だったのだろうが、今は一軒だけ)にあり、これが今夜の宿「小仲坊」である。役行者から授けられた「大峰行者の修行を助けよ」という遺言を1,300年以上守り続けている訳だ。ちなみに「前鬼」も「靡」のひとつなので、ここはまだ俗界ではない。
ご主人(というか宿坊なのでご住職というべきか)は前鬼から数えてなんと61代目だという五鬼助(ごきじょ)義之さん。お会いしてみると気さくな方で、ご先祖が「鬼」であるとはとても思えない。
修行中の方3名(おひとりは東京在住の女性)も同宿。お気楽な我々は夕食を摂るといつものように忽ち睡魔に襲われ、午後8時にはもう布団の中。隣の部屋での修験者の方々とご住職夫妻との楽しそうな会話(修験者が楽しそうに語らうのもなんとなく不思議)は、その後も暫く続いていたようだ。
朝食時、五鬼助さんと行者の方との話に耳を傾けていると、関西で有名な「ビリケン」のモチーフはなんとご先祖の「後鬼」だったとのこと(詳しくはこちらの方のブログを参照願いたい)。まったくここにいると、俗界では観ないもの、聞かないことばかりだ。

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今度の山行は、奈良の大峰。大峰どころか、抑々個人的に関西の山は今回が初めて。大峰と云えば山上ヶ岳が有名だが、深田百名山狙いの者にとっては最高峰の八経ヶ岳となる。山上ヶ岳はこのご時世であっても(フェミニストですらタジタジの)女人結界の中にあるし今回の参加者は男子は小生のみ、而して今回は後者に登ることとし、でも折角の機会なので奥駈道を少々辿って前鬼へ下るプランにした(山行記録はこちら)。
初日は行者還トンネル西口から弥山(みせん)小屋まで。家を午前5時に出ても、登山口にようやく着くのは11時30分。やっぱり大峰となるとアプローチに時間が(勿論運賃も)掛かる。関西近郊の自家用車でやってきた登山者はとっくに登り始めていて、登山口前の駐車場には吃驚するほど車が停まっている。
奥駈道に上るころには、もう八経ヶ岳から下りてくる登山者と頻繁にすれ違うようになる。今日は天気が良いので、東側の見通しが利くところでは、山上ヶ岳まで連なる奥駈道の全貌が見渡せ、いつの日にか彼方の方にも行ってみたいという気持ちになる。奥には大台ヶ原と思しき山も視認できる。一方、目を南に転ずると、茫洋とした紀伊山地が果てしなく広がっていて、何処まで見えているのか判らない。いったい、どの辺りが熊野なのだろうか。
弥山には午後3時過ぎに到着。山頂には立派な天河大弁財天奥ノ院があって、その前からは八経ヶ岳が良く見える。弥山小屋はなかなか大きな小屋だが、今日の宿泊者は約30人ぐらいだろうか。訊けば、来週末には営業終了とのこと。そのためか、料理のメインディッシュはハンバーグでなく塩シャケだった。
寝る段になっても、客室はストーブが無いと寒いくらい。関西だったらもうちょっと暖かいかも、と思っていたが関東とちっとも変わらないので少しだけ吃驚した。

042 眺めが良くなってきた。

052 お参り。

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また和尚が、今度は大手町に所用があるというのでそれとなく呼び出しがあり、店の予約はアユラシに任せて3人で集まることになった。場所は大手センタービルの地下階にある「トリッペリア・モツーダ」というイタリア料理店。
「トリッペリア」も「モツーダ」も一見、駄洒落っぽいが、ここはトリッパ、すなわち内臓が主役のイタリア料理店なので「TRIPPERIA=トリッペリア」はちゃんとしたイタリア語。「モツーダ」は流石にちょっと悪乗りだろうが、「トリッペリア」と語呂が良いのでこれはこれで悪くない感じだ。
大手町にはオフィスビルしか無い割にはそれなりに店はある。大手町は勿論、仕事以外でやってくることは無いので、わざわざ呑みにやってきたのは初めてだし「トリッペリア・モツーダ」に入るのも当然、初めてなので期待していた。
今回はアユラシが席の予約だけでなく、呑み放題付きコースを頼んでいてくれていた。出てきた料理は皆、美味かったしボリュームも十分(育ち盛りだったら足りないかも知れないけど)。個人的には、牛タン入りポテトサラダと羽根付きピザ・アンチョビ&ガーリックが気に入った。
これまで色々なポテトサラダを食べてきたけれど、牛タン入りはたぶん初めて。スモークしてあったようだ。全くポテトサラダのバリエーションは豊富だ。羽根付きピザは生地からはみ出る様にチーズが懸かっていて、それがピザ釜かオーブンの鉄板に焼かれてカリカリになっていて香ばしい。なかなかのアイデア料理だと思う。
これでしめて一人3,762円(税込)とはリーズナブル。店員が店の外まで見送りに出てきてくれたので、ついでに写真も撮って貰った。料理だけでなくサービスも行き届いた良い店である。

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観戦したRWC準決勝は、南アフリカが順当が勝ち上がった。予想通りに地味な試合だった(バックスの展開はあまり無く,フォワード同士の肉弾戦に終始した)が、とは云えやはり生は違う、あっという間に終わった印象。興奮冷めやらぬまま、新横浜駅へ向かう人波に紛れゾロゾロと移動する。
このまま駅に行っても、この混み具合ではすんなり改札口を通過できそうにないので、途中の店にちょっと引っ掛かることにした。しかし何処の店も入口付近ででっかい欧米人達がおだを上げているので、なんとなく入り難い。比較的入り易そうな店が「茜鶏 もへじ」だった。
それでも客の半分以上は外国人。ここは焼き鳥屋なのだが、焼き鳥は既に(とっくに?)売り切れとのこと。代わりに鶏の唐揚げを頼んでビールを呑んだ。我々の後からも、ドヤドヤと欧米系集団が入ってくる。男も女も皆、ビヤ樽のような体格なので通路がやけに狭く感じられ、座っている我々にも常にプレッシャーが懸かる。
この頃、日本で目にする外国人となると中国系か韓国系が主、あとは東南アジア系という感じだが、今日の新横浜駅界隈に限って云えば、欧米系が圧倒的である。南アフリカ対ウェールズ戦だったので当然だろうが、かといって南アフリカ人やウェールズ人ばかりではなさそう(アイルランドやスコットランドのユニフォームを着ている輩も結構目立つのだ)。欧米系にとっては、ラグビーが文化の一部になっている気がする。
それはともかく、我々は横浜Fマリノスファンではないので、これまで横浜スタジアムに来ることはなかった。従ってこの店も、正直云ってRWCが無ければ一生入ることがなかった。今夜は一期一会の貴重な経験だった。

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今回、横浜にやって来たのは、ラグビーワールドカップ(RWC)の準決勝観戦が目的。ラグビー観戦は随分久しぶりだが、高校時代から早明ラグビーを見てきたので、40数年来の隠れラグビーファンなのだ。
今回、準々決勝で日本が南アフリカに勝っていたら、日本戦が観られたのにと思うとちょっと残念。どこのチームが準決勝に出てくるか判らない段階でチケットを買わされるのは、些か無常観が漂う。でも、やはりワールドカップは心が躍る。
横浜国際総合競技場(日産スタジアム)は収容人数約7万人。流石に大きいし、駅からスタジアムまで観客がぞろぞろ歩いて切れ目が無い。ちょっとゆっくり行ったつもりだが、それでも自分の席に着いたのは試合開始1時間前。手持ち無沙汰な感じ。席(2万5千円)は正面スタンドから見て左側ゴールラインの奥の方。周りは結構、欧米系が多い。全体の3、4割いる感じ。正面スタンド前ではなにやらセレモニーをやっているようだが良く見えない。そのうちに何故か、ニール・ダイアモンドの曲「スイート・キャロライン」が会場に流れると(特に外国人が)皆、合わせて歌い出した。これってアメリカの曲だし、しかもキャロライン・ケネディへのオマージュなのに、ラグビーと関係があるのか?世界的な名曲なんだっけ?(でも20代とか30代じゃ知る訳ないな)と思ったが、何はともあれこれで試合開始前の雰囲気が一気に盛り上がった。野球場のように、ビール売りの女の子が階段通路を上りながらやってきたので手を挙げてゲット。やがて試合開始。
今回の対戦は南アフリカ対ウェールズ。どちらもヨコ展開よりは、タテの攻撃(つまり体力任せ)に強みを持ったチームで、実際どちらも、バックスへ回すことは殆どせず、キックを使ってフォワードをラッシュさせるシーンばかり続く。それをタテ方向から見ることになるので、どうしても動きが乏しく感じる。
それに加え、ゴールラインまであとどのくらいまで攻めているのかも良く判らないので、反対側のゴールライン付近の攻防は正直、退屈である。やはりラグビーは(テレビ放映のカメラアングルのように)正面またはバックスタンドから見るに限ると知った。でも臨場感は半端ない。やはりラグビーは生で見るに限る。時間に余裕ができればまた、関東大学対抗戦とかトップリーグでも見に行くか。

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「東光飯店別館」を出ると、再びウジャウジャひとごみの中へ分け入り、揉まれながら山下公園方面へ流される。公園の広場では、偶々だがインド物産フェアが開催中。数々のインド雑貨やカレーなどの飲食露店が並んでいる他、ステージではインドっぽい踊りが披露されていて、雰囲気はまさにインド。
この手のイベントは、代々木公園でやっているのに行ったことがあったが、山下公園でもやっているとは知らなかった。もしかして日本全国を巡回しているのか。参加者には、正真正銘のインド人が(何となくネパール人ぽい人も)いっぱいいるが、サリーやパンジャビドレスを纏ったインドかぶれ日本女子達もかなりウロウロしている。まさかその格好で電車に乗ってやってきたの?だったらだいぶイカレている。カミさんは暫し、インド小物を物色。
広場から離れ、花壇が並んだ庭園に入ると、今度はインド人ではない外国人、恐らくはフィリピン人やタイ人など、東南アジア系と思われる留学生か短期就労者達が、あちこち集まっていてワイワイ盛り上がっている。彼らはきっと情報交換が目的で、カフェとかだと金がかかるので公園は使い勝手が良いのだろうと思われる。この手の光景は、マレーシアやシンガポールの公園でも良く見かけた。
他には、コスプレした日本の若者達があちこちいっぱい居て、衣装や撮った写真を見せ合って盛り上がっている。今の山下公園はそういう場所になっているのかと、なんだか「おのぼりさん」的感覚を味わうことができる。
ちょっと喉が渇いてきたので、何処かの店に入ろうと、公園の外れまで歩き大桟橋の袂に辿り着くと、ちょっと小洒落たカフェを発見、「ジャックカフェ」とあるが、10数メートル離れたところにもやはり「ジャックカフェ」がある。どうやら同じ店で、「イースト店」と「ウェスト店」の2軒があるようだ。我々は「ウェスト」に入る。入るといってもテーブルの半分が外に出ているので、かなりオープンな店。何となくヨコハマらしさを感じた。

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久しぶりの横浜・中華街。小生はWOODYさん主催の三浦アルプスツアーなどで、北京飯店には2年半ほど前に来たことがあったが、カミさんと一緒となるともうひと昔前かも知れない。今回は、日産スタジアムへ行く前に、ちょっと寄り道して観光とランチをしようとやってきた。
関内駅からぷらぷら歩いてくると、中華街だけ異様に混んでいるのが判る。単に中国料理店がいっぱい並んでいるだけで、食べ終わったらさっさとバイバイしても良さそうなものだが、この街そのものが観光目的となっているのか、食欲と無関係に街をそぞろ歩きしている客がものすごく多い気がする。
おかげでどの路地もうんざりするほど渋滞している。客層は外国人もいるが(中国系は少なそう)、殆どが日本人のようである。もちろん、ランチ時なのでどこの店にも行列が出来ている。これでは名の知られた店目当てにすると、いつ入れるか判ったものではない、行列が無い店を見つけたら問答無用に入ってしまおう、と決め、その通り飛び込んだ店が「東光飯店別館」だった。
2階にもテーブルがあるようだが、ちょうど客が出て行ったばかりなのか、1階のテーブルが空いていたのでそこへ通される。我々の後からも時々客が入ってくるが、満員で断られることはなさそうだった。この店は外から中が殆ど見えないので、やや入り難い面がありそうだ。
先ずは生ビール(550円税別、以下同様)。メニューを見るとここは台湾料理の店らしい(といっても良くは判らない)。あさりの豆鼓炒め(1,260円)、2種類前菜盛り合わせ(1,000円)、ソフトシェルクラブの辛炒め(???円)と小龍包(560円)を注文。どれも美味いが、ソフトクラブシェルが特に美味い。全般に味は濃い目な感じで喉が渇くので、ビールの後は紹興酒ではなくドラゴンハイボール(550円)を頼んだ。紹興酒に梅とレモンを合わせ炭酸割りしたシロモノ。なかなかイケる。

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今日は甥の結婚式&披露宴。式の場所は「軽井沢高原教会」、披露宴は「ホテルブレストンコート」のはなれのような「ヨコブキヴィラ ソウラ」。別荘感覚な披露宴会場である。この頃の風潮どおり(?)集まった者は親族だけなので、このような会場はぴったりな感じ。大正、昭和レトロが恋しい我々とは全く違い、甥夫婦もさることながら、流石に「星野グループ」は時代に敏感だ。
形式ばったテーブル席が並んでいるような会場とは異なり、様々な形のテーブルと椅子があちらこちらに設えてあるので、リビングとダイニングキッチンが合わさったような感覚である。大きな掃きだし窓の外は自然に任せたような庭が広がっていて(というか自然そのもの)、辺りに他の建物は見えない(外にはウッドテラスがありそこにも椅子、テーブルがあって気分が良さそうだが、今日は生憎、本降りの雨)。
もちろんキッチンもあって、そこには専属料理人がスタンバイ。宴の進行に合わせて、目の前で調理して供されるパフォーマンスが心憎い。つまり別荘だけど、飲食は全てそこのスタッフにお任せという、まさしくここはラグジュアリーな別荘ライフそのものを刹那的に体現している訳だ。
祝う側の立場ながらすっかり楽しんでしまって、あっという間にお開きの時間となった。その後は、「星のや」の車に乗せられてホテルへ移動。この界隈は基本的に自家用車の移動は出来ないようになっていて、全てホテルスタッフが送迎してくれるシステム。楽といえば楽だが、たて込む時間帯になると、暫し待合所で待たされることになる。
今宵は「星のや軽井沢」に宿泊。うわさに聞いた、池の周りに点在するはなれ形式の宿。靴を脱いで上がる和モダンな空間で、照明は僅かな間接照明だけ。貧乏人根性の故、無駄に広いと感じてしまい、なかなか落ち着かない。テレビが無いのは「もてなし」なのだろうが、慣れないのでやっぱり落ち着かない。缶ビールを呑みながら、なんとか電子書籍を読んで時間を潰した。

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今宵は親類一同で夕餉。場所は中軽井沢の「ハルニレテラス」にある、蕎麦屋の「せきれい橋 川上庵」。旧軽井沢にある店の姉妹店で、ここは約3年前にランチを食べに来たことがあった(そのときのレポはこちら)。「ハルニレテラス」は心憎いほど、リゾート地らしい雰囲気いっぱいの場所だ。
その名の通り、ハルニレの林にウッドデッキ状の歩道が設えられてあって、その緩やかな階段状に連なる歩道の両側に小洒落た店が並んでいる。ビストロ風の店や土産物店、パン屋などを眺めつつ進むと、「せきれい橋 川上庵」はそのほぼ一番奥にある。店の裏側には小沢が流れていて、夏であれば涼しさも演出できる。
今日は生憎の、本降りの雨だが、それでも夫々の雨に濡れた建物がライトアップされていて、これはこれで乙な情景になっている。辺りの木々も良い具合に紅葉している。
この辺りはだいたい全て「星野リゾート」。ここで夕食をするということは、この近所に泊まっている客ばかりだと思うが、店の中は結構賑わっている。我々の宿は、歩いて数分のところにある「BEB5軽井沢」という名のホテル。「星野リゾート」にしては(とは云っても、なにせ「星野リゾート」の宿に泊まったのはこれが初めてなので、実は良く判らない)、思いっきりカジュアルな感じのホテルである。
「川上庵」の暖簾を潜ると、店の一番奥、テーブルを連ねた横長の一角に通された。外観と同様に、店内も間接照明を使った落ち着いた雰囲気、やはりこの店は普通の蕎麦屋とはだいぶ違う。料理はランチとそれほど違いはなく、この店特有の様々な「蕎麦前」を楽しむことができるし、供される日本酒も長野の地酒ばかりでうれしい。また機会があれば、ディナーで来てみたい。

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今日はオフではなく所要のために、カミさんと軽井沢訪問。さしあたり時間があるので、軽井沢プリンス・アウトレットに寄ってみる。生憎の雨の平日にもかかわらず、それなりに客が来ている。やはり中国系観光客が目立つ感じ。
特段、物欲を刺激するようなものは見当たらなかったが、とりあえず暫し買い物タイム。かなり広いので、歩いていると段々のどが渇く。ちょっとお茶にしようと入ったところが「サクレ・フルール」というビストロだった。
ここは以前、たしか「花畑牧場 カフェ&ホエー豚亭」だった筈だし、その前は「アーティチョーク」というビストロだった。入れ物が大きめなドーム状の店舗なので、それなりに集客力がある店じゃないとやっていけないのかも知れない。
店の名前はパリの「サクレ・クール寺院」を連想させるが、偶々かどうか判らないが「サクレ・フルール」本店はホントにその近くにあるらしい(ちなみにフランス語でサクレ・クールとは「聖なる心臓(=キリスト)」、サクレ・フルールは「聖なる花」という意味)。
入ると、普通のテーブル席以外に、店内に三角テントがいっぱい並んでいる。中を覗くとテーブルと椅子が置いてある。この個室的な空間に入って、家族やカップルが水入らずで食事などをできるという趣向なのだろう。我々は普通のテーブル席をチョイス。何故か他に客はゼロ。ランチタイムじゃなけりゃこんなものか。正月だったら間違いなく行列ができていたろうに。一度、ランチを食べてみたいけど、それまで店が残っていてくれるよう祈りたい。

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「かんぽの宿 青梅」でさっぱりした後、再び多摩川を渡り、急坂を登って青梅駅に辿り着く。まだ午後4時。さて打ち上げはどうしますかと皆で相談すれば「餃子を喰いたい!」となった。餃子が大好物だと最近になってカミングアウトしたWOODYさんも一緒。それではということで、我々の仲間内で立川では(たぶん)一番人気の「丸山ぎょうざ会館」に行ってみることにした。
この時間なので、さすがに入れないとか、売り切れだとかにはならないだろう。かれこれ4年ぶり(前回はこちら)、今回は餃子日和だ。前回は(ビールを呑むにはいい陽気だったが)些か暑過ぎたし、肝心の餃子も味見しただけでカンバンとなってしまったので、リベンジでもある。
JR青梅線に乗り立川駅で下車、途中、迷路のような路地を抜け、「丸山ぎょうざ会館」に到着しても午後4時半。開店は5時なので店の前で暫しぶらぶら待つ。意外なことに待っている客は我々だけ。今日は心置きなく丸山餃子を堪能できると思うとちょっとだけ心が躍る。目の前は屋台村、ちらほら開店準備を始めている店があって、他に時間潰しができないのでぼーっと眺める。
やがて開店の5時には未だ早いものの、入ってビールでも呑んでください、と入れてもらった。席は選り取り見取りなので、小上がりを確保。先ずはビール(中ジョッキ600円)で乾杯し、冷やしトマトともろきゅう(550円)をつまみながら餃子を待つ。
ここは作り置きはせず、その場で包んで焼くスタイル。やがて熱々のヒダ無し餃子が登場。いい色の焼き加減、パリッとしているがもちもちで、中はジューシー。やっぱり美味いが、皮に特徴あり、か。続いて水餃子も現れる。まったく同じの餃子ながら、水餃子にするとやはり味が違うから不思議だ。久しぶりに餃子を腹一杯いただいた。また、早いタイミングで入れる機会を見計らってやって来たい。

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「青梅麦酒(おうめばくしゅ)」でまったりできたものの、やっぱり汗を流してさっぱりしたい。意外にも、青梅には銭湯が無い。そこで青梅で日帰り温泉となると、最寄は「かんぽの宿 青梅」か「河辺温泉 梅の湯」の二択。前者は歩いて行けるが、多摩川の対岸にあるため、それなりにアップダウンがある。
一方、後者は、二つ先の河辺駅で途中下車する煩わしさはあるものの、駅前にあって便利。どちらにしますかねと他の3人に下駄を預けると、一致した意見は「かんぽの宿 青梅」。皆、歩くのは厭わないが、電車の乗り降りは面倒なのだ。逆に云えば、今回のように山から下りた場所が青梅で無い限り、「かんぽの宿 青梅」へ行くことは望まないということになる。今回は千載一遇のチャンスかも知れない。
市街地を南へ辿ると、多摩川へ向かってずんずん下る。風呂上りの後の登り返しが厳しい。夏だったら、またひと汗掻きそうだ。下がり切ったところには歩行者専用にしては随分立派な橋が架かっている。川は相変わらず濁っているし、河岸の木々にはゴミや流木が引っ掛かっていて台風の爪痕が生々しい。橋を渡り切ったところから「かんぽの宿 青梅」までは登り返す。ここまで丁度20分。
「かんぽの宿 青梅」は随分、立派な建物。フロントで1,020円を支払いエレベータへ。この7階に、天然温泉の「鮎美(あゆみ)の湯」がある。丁度この建物は、多摩川がヘアピンのようにうねっている基部に位置しているので、頗る眺望が良い。湯船に浸かった目線の高さでも、雄大な眺めが楽しめる。
とは云っても長湯はせず、さっと出て再び1階へ戻り喫茶「かわせみ」に入る。ラストオーダーの15時30分直前だったが、ビールを呑むことができた(他の三人は時間切れ)。店内では、卒業してン十年目の小学校か中学校の同窓会にやってきたと思しき集団(女性が大多数)が談笑中だった。

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今週は、大菩薩連嶺にある「オッ立(標高1,301メートル)」の南尾根を登るつもりだったが、先週の台風19号による被害は甚大で、バスや電車の不通区間もまだ多く、1週間経ったぐらいではあまり状況は変わっていない。今回のプランでも、取り付きまでは沢沿いを進まなくてはならない。
沢沿いの径は何かとリスクが高いと想定すれば、オッ立南尾根は諦めて、何処か近場の低山を尾根通しで登るのが穏当だ。ということで、さて代案はどうするか。中央線沿線は、先週、高尾山から小仏城山を歩いたので、他を選ぶとすれば小田急線沿線か青梅線沿線か。青梅線も青梅辺りぐらいまででやめておいた方が良さそう。ならば青梅丘陵はどうか。
青梅丘陵はドカ雪が降ったときの為にとっておいたコースだが、このような緊急事態こそ相応しいかも知れない。沢沿いの道は登山口までの車道だけだから、影響は少ないはず。ここならばイケそうだとプランニング。
実際に登ってみると(山行記録はこちら)、山道はほぼ台風の影響と思われる痕跡は見当たらず。ハイカーは皆無だったが、青梅に近づくと地元住民がちらほらすれ違った。地元に愛されている散歩コースのようである。青梅鉄道公園で丘陵歩きは終了。
青梅近郊の山から下りたらあそこへ行ってみようと、こういう時のために懐に暖めておいた店がいくつかあった。これまで山から青梅に下りてくることも、青梅で途中下車することも無かったため、この店も含め青梅には行ってみたいと思っていた店が結構あるのだ。
今回入ったのは「青梅麦酒(おうめばくしゅ)」という、クラフトビールの店。先客はゼロ。ランチ時は過ぎているので、そういう時間帯なのかも知れないが、我々には好都合。ここには奥多摩・バテレのビールもあった。キンキンに冷えたビールと、ビールに良く合うつまみを堪能した。是非また来てみたいが、チャンスは降雪(それも薄化粧ではなく本降りの雪の)直後だろうと思う。

39 ちょっと寄り道。

40 100円を出すのを惜しんで入園せず。

41 青梅と云えば・・・

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43 「青梅麦酒」という店。

42 さらに寄り道。

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「京王高尾山温泉・極楽湯」で随分のんびりしたつもりが、時計を見たらまだ午後3時過ぎ。さすがに小仏城山往復だけでは時間を持て余す。こんな早く帰ると、家でおさんどんをしなくてはならないか、はたまた何故こんなに早いのかと家人に煙たがられる。もう一寸のんびりしようと3人の意見は一致、高尾山口駅前界隈には基本的に蕎麦屋しかないので、とりあえず高尾駅へ移動することになる。
この時間でも呑めるのは、やはり「たまの里」だろうと覗いてみるとやはり結構客が入っている(しかも大部分がハイカー)が、それでもすっと入れた。それにしてもここは外が明るくっても中は完全居酒屋状態。皆、たしかに山の格好をしてはいるが、山なんか登らずに真っ直ぐここへ来ているのでは、と疑いの目を向けたくなる。
山の服装はその実、家を出るときのカモフラージュではなかろうか。小生もいつかその手を使うことがあるだろうか。「ドキュメント72時間」じゃないけど、少なくとも小生はこれまで、さらりーまんスーツを着た姿で(会社をクビになったことを家族に言い出せず)、時間を潰すために高尾山に登るような境遇にならなくって幸いだった。高尾山にやってくる人々は夫々様々な事情を抱えているので、中には健康のために山に登っているフリだけして、実は酒浸りの休日を過ごしている人だっていないとも限らないだろう。そういう点では、今日は我々も五十歩百歩か。
ビールはもういいので、最初から日本酒、新潟・魚沼の緑川(780円)にしてみる。今度、山の帰りに蔵元へ寄ってみるか。つまみには、エイヒレ(420円)、鴨すい豆腐(570円)と、Woodyさん好物のアジフライ(500円)を注文した。ちょうど2時間ぐらい潰したので、大手を振って帰れる(?)時間となった。

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「高橋家」でちょいと一杯やって、せいろそば(Woodyさんは高尾名物、とろろそば)を手繰った後は、小仏城山まで往復してそれなりにひと汗掻いていたので、さっぱりしたいと「京王高尾山温泉・極楽湯」に入る。食事処や風呂場を覗いた限り、「高橋家」と同様、台風直後にしても3連休の最終日だけあって、意外に客が入っていた。
1,200円を支払って入館。金を出す時だけだが、観光地相場なりに結構するなと思う。でも代替が利かないので仕方がない(最寄は高尾駅から送迎バスがあった「ふろっぴィ」だったが、閉館したらしい)。ちなみに「極楽湯」には回数券があって、「京王高尾山温泉」の場合は10枚綴りで8,000円。1枚当たりは、土日繁忙期の1,200円と比べると50%オフで大変お得である。
問題は有効期限内(たぶん1年)に使い切れるかどうか。ひとりで年10回やってくることは有り得ないけれど、5人揃えば2回来れば良い。それでも我々が年2回、高尾山に登ることがあるかと云えば、やはり少々疑問。振り返ってみると、我々が来たのは2016年1月以来なので、2年9ヶ月ぶり。やはり10人揃ってやって来る機会以外、回数券はやめておいた方が良さそうである。
脱衣所と洗い場にはあまり人がいないが、湯船は結構埋まっている。露天風呂にはいくつか湯船があるが、のんびりじっと入っている人が多い。小生だけがやってきて浸かり、小生だけが出て行く感じで、他の人は皆、オブジェのようだった。
ともあれさっぱりしたら食事処へ直行。座敷の席は何処も埋まっていたので、テーブル席を確保したら、券売機で生ビール(560円)と焼き餃子(400円)を購入。「一緒にお呼びしますか?」と気を利かせてくれるが、つい生ビールだけ先にもらい、ちびちびと呑みながら待つ。この時間が短いようで意外に長い。それでも写真を撮ったりSNSへアップしたりしているうちに、呼び出しのバイブレータが激しく作動して吃驚した。何かに没頭することが、ビールを呑み干す事無く餃子を待つコツだと気が付いた。

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台風19号の2日後の山行。当初予定していた秋田駒ヶ岳の山行は台風襲来のため中止したものの、3連休の間ずっと家に居るのは勿体ない、何処か手近な山へ行きたいとの要望があり、ならばと少々思案。今回の台風は市街地に甚大な被害が出たが、情報がまだ少ないながら山にもかなりの影響が出たようだった。中央線は高尾駅以西は当分ダメそうだし、丹沢や秩父方面も林道は寸断された様子。奥多摩も日原街道を始めとしてバスが運休になっているので、青梅線は青梅までがいいところ。さてどうするか。
こういうときには、2014年豪雪と同様、困ったときの高尾山頼み、今回もそれに縋ることにした。京王高尾線も、小仏行バスもまだ不通だったので、高尾駅から歩き出す。これも2014年以来のこと。甲州街道は、近くの南浅川が氾濫したらしく、泥んこ状態で、沿道の家々は片付けや掃除の真っ最中だった。
高尾山口に着いたら状況を確認。貼紙を見る限り、1号路や6号路などの沢沿いの径は悉く洗掘され通行止め、まともなのは稲荷山コースしかない。このルートはほぼ尾根を辿るため、雨の影響は受け難い。コンクリート舗装された1号路までが通行止めとは驚いた。いったいどれだけの雨量だったのか。ケーブルカーもリフトも動いていない。
稲荷山コースは普段ほどではないが、ここしか登れないためそれなりにハイカーがいる。1時間強で山頂。さすがに今日は山頂でも人影は疎ら。このまま戻るのは些か早過ぎるので、小仏城山まで行ってみると、やはり小仏BS側には下りられないようで、再び稲荷山コースを辿って高尾山口まで戻った。すると、ケーブルカーが動いていたし、「ビヤマウント」も営業開始とのこと。意外と早い復旧だ。しまった、折角のチャンスだったのに、すいているビヤマウントに入り損ねた!と思っても後の祭り。また登るものナニなので高尾山口でメシにしようと、この辺りでは一番気に入っている「高橋家」に入ることにした。思った以上に客が入っていてちょっと驚き。そうか、今日は三連休の最終日。我々と同様、三日とも家に居たくない輩がそれなりにいたということらしい。

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