2018年12月 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2018年12月

NH856便は定刻通り21時30分に出発。今回は、マイルが貯まっているので、久しぶりにビジネスクラス。本来だったら昼間の便で、料理と酒をたっぷり堪能したいところではあるが、夜行便の場合でもフルフラットで寝られるのが魅力的。
ジャカルタ~東京の場合、昼の便だとジャカルタに一泊する必要があるし、到着が成田便だったら15時50分着、羽田便だったら16時25分着と、もうその日は終わりで、どうにも一日が勿体無い。そうなるとやはり夜行便ということになり、快適な睡眠を求めるにはそこでビジネスクラスを利用しよう、ということになる。
席に着くと、さっそくCAが「いつも有難うございます」とやってきて、明日の朝食メニューを聞いてくるので洋食を注文。その際、朝食の時間になっても起きていなければ、叩き起こしていいかどうかも訊ねられる。折角熟睡しているのだからそっとしておいて欲しいと思う反面、料理を喰い損ねるのも業腹だと、少しだけジレンマに陥るが、結局、意地汚く喰い気を優先して、起こしてもらうよう頼む。
出発前の慌しい時間でも、飲み物サービスがやってきて、オレンジジュースとスパークリングワインがございますが、とのこと。当然ながら、スパークリングワインを貰う。飲み干す頃、そろそろ離陸の時間。この時間、出発便が立て込んでいるのか、加速を始めるまでやや待たされる。
ベルト着用ランプが消えたら、直ちにシートを倒し、マットを敷いて毛布を被り、アイマスクをして寝る体制。意外に早く眠りに落ちる。しかし案の定と云うか、着陸までまだ2時間半もあるというのに、CAに叩かれ起こされる。寝覚めが悪いほうではないものの、やはり気分は悪い。
シートを元に戻したら、テーブルをセッティング。テーブルクロスを敷いたらまもなく朝食がやってくる。朝飯としては十分な量と品揃えだが、舌もまだ寝ているので、食欲はいまいち。ビールかワインを呑めば胃も活性化されるかも知れないが、早朝なので自重した。

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ジャカルタでガルーダ・インドネシア航空便からANA便に乗り換える場合、前者が第3ターミナル、後者が第2ターミナルと離れているせいか、バッゲージはいったん受け取る必要があり面倒臭い。面倒臭いが仕方が無い、到着便名が表示されたバッゲージ・クレームの回転台で待っていると、待てど暮らせど自分のスーツケースが出てこない。仕舞いにもう誰もいなくなり、回転台も停止してしまう。
丁度通りかかった空港係員に文句を云うと、暫くして別の係員が小生のバッゲージを転がしてやってきた。訊けば、「Priority Beltにあった」とのこと。チェックインカウンターで係員が気を利かせてくれて、プライオリティ・タグを付けてくれたのは良かったが、このタグが付いているバッゲージは、専用の回転台から出てくるのだと、教えてくれなかった。中途半端なサービスだと反って余計面倒なことになる。ともあれ、手元に戻ってきて良かった。
スカイトレインで第2ターミナルまで移動したら、ANAの発券カウンターでまたバッゲージを預け、専用イミグレーションを通ればそこはもうプレミアム・ラウンジである。時間は午後7時。搭乗開始までまだたっぷり2時間ある。一切窓に面していないので、外が明るいのかもう暗いのか判らない。
最新の第3ターミナルと違って、ここは古式ゆかしいというか古びたホテルのラウンジのような趣きである。悪い雰囲気ではない。腰を落ち着けるに当たって重要なのは、電源コンセントに近い席で、そこそこの大きさのテーブルがあること。結果的にだいたい、壁際の席を選ぶことが多い。
席を決めたら何はさておきビール。ビールは一種類、ビンタンしかないけれども、とりあえずそれは些細なこと、ビールが有るかどうかが大きな問題である。ビールタップの奥にいた、ヒジャブを被った女性係員にビールを注文。イスラム教徒にビールを頼むのは何となく違和感があるが、それもとりあえず無視。有難く生ビールをいただく。グビっとやれば、それはインドネシア産ビールなのに、もうインドネシアを出国したことを強く実感した。

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ラウンジを出ると、既にゲートは開いていて、乗客は次々と搭乗ブリッジへ向かっている。何の気無しに搭乗ブリッジから外を見ると、窓ガラスが濡れている。雨だ。この約7週間、ついぞ見ることがなかった雨が、出発日に降った。
インドネシアは国土が広いので、何処でも同じ気候とは限らないかも知れないが、基本的に雨季と乾季の2つの季節しかない。今は未だ乾季。熱帯なので、スコールはいつもありそうだと思ってしまうが、こちらの乾季は、本当にちっとも降らない。ちょっと緯度が高いマレーシアだと、乾季と雨季にそれほど明確な違いは無いが、インドネシアは極めてはっきりしている。雨季になったら、いったいどれ程降るのか、何となく待ち遠しいが、既に雨季を経験した人が云うには、当然ながら湿気が高くなるので、日本の夏のように不快とのことである。
乾季は当然ながらほぼいつも晴れているが、「日本晴れ」のようにクリアに晴れることはほぼ無い。なんとなく澱んでいて、遠望も利かない。別にヘイズ(煙霧)でもないと思うのだが、理由は判らない。夜は、金星や火星などは見えているが、星座らしきものはまったく見えない。南十字星だって、南中高度で35度あたりに見えるはずなのだが、見当たらない。スコールでもやって来て、大気をキレイに洗い流してくれないとダメなのか、と思ってしまう。話が逸れた。
アフマド・ヤニ空港は滑走路1本のシンプルな空港なので、タキシングが始まったら間もなく離陸。ベルト着用ランプが消えれば、またCAがバタバタと働き出す。今日配られたランチボックス(正確にはディナーボックス)をチェック。パンの中身は、チョコやジャムのように甘くない、何だか良く判らないシロモノ。判らないものを喰うのも落ち着かないが、とりあえず不味くは無い。でも、なんだろう。

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今日は、一時帰国のための移動日。先ずはスマランまで車移動。フライト出発時刻の5時間前に出たのだが、途中、国道一号線が道路工事で片側一車線通行で大渋滞。前日、同じフライトで乗り遅れた者が居たので、多少早く出たつもりだったが、それでもやっぱりダメかとかなり気をもませる。
こちらの道路は、渋滞になると路肩を走る輩が必ず現れる(現に、小生の車もそうだ)。そうなると余計、糞詰まり状態になり、渋滞解消に時間が掛かる。今回も、完全に路肩も車で塞がってしまい、その隙間にバイクが挟まった状態で、車線変更もできない、文字通りニッチもサッチもいかない状態になる。
結局、工事箇所を通り抜けるだけでたっぷり1時間半かかった。それでもフライト1時間半前にアフマド・ヤニ空港到着。チェックインと手荷物検査はほんの15分ぐらいで終了したので、まだ時間がある。しからばモノは試しと、ガルーダインドネシア航空のラウンジに入ってみることにした。
このターミナルビルは出来たばっかりなので流石にキレイ。出発ゲートからエスカレーターを上がったフロアに、思いの外、広々としたラウンジがあった。受付で航空券を見せて(ANAのチケットだからなのか、少々時間が掛かる)、Wifiパスワードを訊いたあと、何処に座ろうかとラウンジ内を端から端までうろうろ。客は、かなりいる。みんな、清涼飲料水を飲んでいる。
ソファーを確保したところで、ビュッフェに行ってみる。ローカルフードはある。いつも、ホテルの朝食で見かけるようなシロモノなので、特段、ここで喰いたいとは思わない。飲み物は何にしようかと物色。当然ながら、ここにはビールはない。激甘清涼飲料水を飲む気にもならず、中国茶にしてみた。しかし、やっぱりというか、まさかというか、この頃気にしていなかったので、うっかり飲んでみたら、胸焼けがしそうな程、甘かった。やはりインドネシアでは、砂糖抜きを予め云っておかないとこういうことになるのだ。結局そのあと約1時間、水で我慢した。

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今宵は"COFFEE AND BEYOND"で夕食。このカフェはほぼ、インドネシアを感じさせないスタイルの店だと思う(とは云え、客を見ればここがインドネシアであることは一目瞭然)。インドネシア人のセンスは決して日本人とは一致しないが(バティック柄のシャツを着るのは、日本人には相当の勇気が必要)、カフェの好き嫌いは案外一致しているようである。
日本で流行っているイマドキのカフェがどんなのかはよく判らないが、ここ"COFFEE AND BEYOND"がもし表参道辺りにあったら、それなりに話題になるだろうし、客も入るだろうと想像できる。でももしこのままの大きさだったら、コーヒーをウリにしているだけでは儲からないだろうなとも思う。
今夜は何故か、随分混んでいた。もちろん、若者ばかり。プカロンガンでは最もイケてるだろうと思うので、若者が敏感なのはわかるとしても、とにかく若者だらけ。日本人おやじ2人では、やや気後れする。そのうちに、なにかイベントでもあるのか、奥の扉を開けてかなりの集団が、入っていった。カメラマンらしき者も入っていった。いったい、なんだろう。
とりあえずアイスコーヒー(IDR20,000≒160円)を注文。注文後、ちゃんとドリップしてから出すのか判らないが、だいぶ時間が経ってから出てくる。しかもやっぱり、すりきり一杯で。なんとなく、インドネシアではすりきりで飲み物を出すのが一般的のようである。彼らなりの美学があるのかも知れぬ。
コーヒーをちびちび飲みながら、料理を考える。やっぱりイスラムの国にいるのだから、チキンを食べるのが真っ当かなと思い注文。同僚は、ビーフステーキを注文。この店のビーフは、曲がりなりにも「喰える」レベルということで、我々の中では一定の評価がなされている。ホテル・ホリゾンのビーフステーキは、様々な人がトライして、結局途中で食べるのを諦めた難攻不落のシロモノだそうだ。無論、小生はトライする気も起こらない。

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定点観測点の「ハルラーメン」、5回目の入店。いつも日本の味に飢えている同僚は、ここへ来るとたいてい、うどんかカレーライスを頼むので(今日はチキンカレーを喰いたい、とのこと)、今日はモノは試しと小生がうどんを食ってみることにした。
いつものテーブルに座りさっそく店員を呼ぶと、いつもの女性店員がやってきて同僚を見るなり「ゴーヤチャンプルー、あるよ」と云うではないか(もちろん、日本語で「あるよ」と云った訳ではなく、小生と同僚がインドネシア語を解した訳でもないが、なんとなくそう聞こえた)。云い続けていると、偶に小さな幸せが訪れるらしい。同僚は嬉々として注文。
小生が頼んだのは"UDON KAKIAGE"で、値段はIDR44,000(≒352円)。かけうどんと、小皿に乗ったかき揚げが出てくる。うどんはコシはないけれど、冷凍うどんだったらこんなものか。つゆは、出汁の香りがしない。こんぶも、かつおぶしも、煮干も感じない。でも旨みはたっぷりということは、「味の素」がたっぷりということか。スマランの丸亀製麺もそうだったけど、出汁の香りはこちらではウケないのかも知れない。
味は別にして、日本での場合、会社の近くにある「麦まる」だったら、かけうどん(280円)とかきあげ(120円)で400円。従って、値段は日本と違いは無い。どうしてもうどんを喰いたい輩は、金に糸目をつけないから判らないだろうが、物価が1/4~1/5ぐらいのインドネシアで(日本人が行かない店は、たぶんもっと安い)、わざわざうどんを喰うのは如何なものかと感じるし、インドネシア人が有難がってうどんを喰うのはなかなか理解しにくい。
しかしそれを云うなら、インドネシアの店で、IDR50,000(≒400円)ぐらいする缶ビールを呑む輩もかなりイカレている、と云われれば返す言葉がない。

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今宵はオヤジ5人で「ホテル・スンダン・サリ」の中華レストランに入店。このくらいの人数になると、色々な料理が喰えて楽しくなる。中華料理は、少人数ではつまらない。ということをアメリカ人と話したことはないけれど、その意味はたぶん判って貰えない。
アメリカ人に限らず、欧米系はなかなか中華料理店で喰うことが難しいとみえる。テーブルマナー上の問題あるいは生活習慣上の違いもあると思うが、基本的に喰いたいものを注文するのだから、何故他人とシェアしなくちゃならないのか、と理解し難いらしい。ベイタウンでは、テイクアウトの中華料理店は流行っていたが、普通の店はいつも閑古鳥だった。
日本だって、基本的におかずは小鉢に取り分けられているのが普通なので、元々は大皿をシェアするスタイルじゃない。でも何故か、大皿にも抵抗感は無い。世界(少なくとも欧米系)に較べると、日本は食に関しては柔軟だと思う。とりあえず、小生もそんな育ちなので、シェアは全くウェルカムである。
今日も相変わらず「スンダン・サリ」は客の入りが極めて疎ら。レストランが流行るかどうかの鍵はいくつかあると思うが、ここは味と価格には不満はない(あくまでも我々日本人の感覚だけど)。接客にはやや難がある(店員が気だるそう)が、評判を落とすようなレベルではない。するとあとは認知度(宣伝・口コミ)不足か。一応、国道1号線に面しており場所的に不満は無い筈なので、もうちょっと認知度を上げるための工夫が足りないのかも知れない。そもそもこのホテル、フロントも何時もヒマそうである。
5人で一品ずつ好き勝手に注文したら、揚げ物、炒め物がややかぶった。5人なので6品頼めば丁度いい感じなのに、食い意地が張っている者が追加でもう2品注文し都合8品。思ったとおり喰い切れずに残すこととなった。でもこれでひとりIDR150,000(≒1,200円)ぐらいで済んだ。ビールを呑まなければたぶん半額くらいになったと思うが、勿論そうはいかない。

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"BAMBOO"は3回目の入店。別段、ここが気に入っている訳でもないが、ビールが呑みたい時の選択肢は、そんなにあるわけではない。ビールを呑みたい小生と、ヨコメシを喰いタバコを吸いたい同僚の妥協の産物が、この店なのかも知れない。相変わらず、この店は若者の客だけだ。
インドネシアの若者はウェアハウス風なイケてる店の雰囲気とヨコメシを求めて、日本のオヤジはビールかヨコメシを求めてここへやってくる。"BAMBOO"は、インドネシアの若者と日本のオヤジの接点。しかしそれ以上の交流があるはずもなく、互いに遠くから一瞥するだけの、ほんの一瞬の接点である。
”BAMBOO”がイケてる店かは、この店のFACEBOOKを覗くと仄かに感じられる。
ともあれアイコンタクトを済ませた後は、まずビール(Balihai Large Bottle, IDR50,000≒400円)をオーダー。それから徐にメニューを開く。何度も見ているので、もう書かれている内容は判っているつもりだが、今夜の自分は何を喰いたいのかを問いかけてみる。
今日はビザの気分。ということで、Bankok Pizza(IDR40,000≒320円)にしてみる。バンコク風のピザなんて聞いたことはないが、想像はできる。同僚は、Spagetti Bolonese(IDR22,000≒176円)とBarihaiのSmall Bottle(IDR29,000≒230円)を注文。
程なくビール到着。今日もキンキンに冷えている。この店のオーナーは、ちゃんとビール好きの気持ちが判っていて、従業員への教育も行き届いているとみえる。
店が空いているせいか、料理も間もなく到着。ピザはそれなりにクリスピーだが、何となくモチモチ感が足りない。でもしょうがない。バンコク風は見た目では判然としないが、齧ってみると忽ち感じる。インドネシア人がイメージするタイのピザ。タバスコ的とはちょっと違う辛さである。唐辛子の種類が違うのかも知れない。これがインドネシア風となると、どんなことになるのか興味がある。しかし、ここにはそんなメニューはない。イケてる店にはそぐわないのか。何れにしても、もうすぐ、ここのすべてのメニューを食べ尽くすことになるのかも知れない。

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仕事の手が離れてリラックスすると、寄ると触ると、酒の話になる。プカロンガンで酒を出す店は無いだの(唯一あるらしい店も、客に警察や軍関係者がいると、出て来なくなるという真しやかな話がある)、どうしても呑みたければプカロンガンではなく、となりの町、バタンへ行くしかないだの、皆、酒には敏感である。
しかし、ローカルの人間、しかもイスラム系の者に、酒が何処で手に入るか、などという話は通じるようで通じない。今回、また聞きで酒屋の情報を得たので、とりあえず適当に行ってみることにしたのだったが、そんなに堂々と看板が出ているはずも無く、近くにいたローカルの人にドライバーを通じて聞いてみた限り、そんな店はここにはないとの返事。
ならば何処かにそんな店は知らないかとしつこく訊いてもらったところ、それらしい店があるとのことだったので、溺れる者は藁をも掴むがごとく、その話に出た店へいってくれとドライバーに云ってみた。
その店は、プカロンガンの中心街。こんなところにあるのかとかなり懐疑的になったが、とりあえず入ってみる。店の名は"Warung Orange"。今風なちょっと洒落た店である。この辺りはバティックショップが多いらしく、バティック目当てにやってくる女性には人気の店のようだ。
メニューを見る限り、やはりアルコールは無い。ちょっとでも泡が入ったものにしようと、マンゴースカッシュ(IDR14,000≒112円)を注文。同僚は、コーヒーにケーキ(何の果物だったか訊きそびれたが、どぎつい赤色ケーキ)も喰うという。そういう趣味か。
マンゴースカッシュはまあまあ美味かった。それにしても、ローカルの人がここを奨めたのは何だったんだろうか。もしかして、そっと袖の下を出せば、店のおねえちゃんが周りを見渡した挙句、そっと缶ビールを持って来てくれたのかも知れない。今度、試してみるか?

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ホテルをチェックアウトする前に、独りでスマラン市内観光してきた。ギャンブラー同僚はその手には関心が無いようで、ホテルで寝ている方がいいらしかった。スマランは人口160万余りの大都市である(インドネシアで5番目に大きい)。観光名所もそれなりに有りそうだが、最寄では「ラワン・セウ」(Lawang Sewu)というのがあり、ホテルから歩いても行けるのでそこにしてみた。
客はインドネシア人ばかりのようである。入り口の案内図もインドネシア語しか書かれておらず、窓口の女の子もインドネシア語しか話さない。こっちも、知っている数少ないインドネシア語「サトゥ(=1人)」と云って、入場料IDR10,000(≒80円)を支払う。
「ラワン・セウ」をWikipediaで調べてみると、ジャワ語で「千の門」という意味とのことで、オランダ統治時代の建物だったようだ。実際のところ、出入口がいっぱいある感じはする。しかし、何のための建物だったのかがいまひとつ判らない。インドネシア語の案内板からは、なんとなくここが駅舎だったようだと想像される。かなり大きな建物の中は、ほぼ何も無い空間。洒落たカフェでもあれば(そして勿論ビールでもあれば尚更)良かったのに、と感じた。
ホテルに戻ってからショッピングモールへ向かい、昼食。その後、ちょっとお茶しようということになり、看板に"J.CO"と書かれたカフェに入った。パッと見、サンマルクカフェと見紛うばかりのロゴマーク。どうやらこれはインドネシア資本のドーナッツ屋らしい。J.COと書いて「ジェイコ」と読むようである。
エスプレッソ(IDR19,000≒152円)を頼んだら、何故か、只でドーナッツが付いてきた。味は、テキサスで喰ったドーナッツと較べてもそん色ない感じである(小生はドーナッツに関して全く造詣は無いので、保証の限りではない)。エスプレッソはやや苦味が足りない感じだが、まあまあだった。

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スマランに泊まった翌日は、もう帰るだけだが、せっかくの日曜日なので、ちょっとランチして帰ることに。でもその前に念のためスーパー(HYPERMART)に寄って、もしかしてアルコールを置いていないかと店内を確認。でもやっぱり、見つからず。他に買いたいものも無いが、なんとなく紅茶(SARAWANGI TB50 ASLI(IDR9,700≒78円))と乾麺(SUPERMIE AYAM BAWANG(IDR2,050≒16円)及びINDOMIE SOTO(IDR2,200≒18円))を購入。
SARAWANGIとは、こちらではポピュラーな紅茶ブランドらしい。しかしティーバック50個入りで78円とは、あまりに安過ぎる気がする。乾麺もひとつ16~18円というのも驚きの激安である。
昼食はローカルフードが苦手な同僚の希望に沿って、同じショッピングモールの中に入っている「丸亀製麺」に入ってみた。まさかスマランで丸亀製麺に入ることになるとは思わなかった。頼んだのは温玉うどん(ON TAMA UDON(IDR42,000≒336円))、トッピングにかき揚げ(KAKIAGE TEMPURA(IDR11,000≒88円))と湯葉揚げ(SKEWERED TOFU ROLL(IDR14,000≒112円))にしてみた。飲み物は、アルコールが無いので冷たいお茶(COLD OCHA(IDR13,000≒104円))を注文。
しめてIDR80,000(≒640円)で、日本で喰うよりはちょっと安いかな、という程度。そんな値段でも、結構ローカルの客が入っている。彼らにとっては、日本人が日本で2,000円ぐらいのランチを喰う感じかも知れぬ、偶にはいいか、って感覚なのか。
肝心の味はと云うと、うどんも揚げ物もまずまず。うどんのコシはやや足りないかも知れないけれど、問題ないレベル(考えてみると、日本で丸亀製麺に入ったことがあったかどうか、記憶が怪しい)。残念ながら、つゆはいまいち。醤油の香りと旨みは感じるがそれだけ。どうやら、旨み調味料がたっぷり入っているようだが、かつおとかこんぶとか、出汁の香りはしなかった。残念。まさか日本じゃ、こんなこと無いと思うけど。

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せっかくスマランに来たので、明日はちょっとだけでも観光を洒落込んでみようと、しばし情報収集。スマランは、「地球の歩き方」には記載がないらしいが、かの"LONELYPLANET"にはちゃんと一項目挙げられて記述がある。曰く、過去と現在が混沌とした猥雑な街で、ソロやジョグジャカルタのような魅力はやや欠けている云々、とのこと。
実際、西欧人が求めるエキゾチズムとしては物足りないのかも知れないが、日本にはもう無いダイナミックスさがあり、街の活気を感じる。日本の60年代、70年代はこんな感じだったのかも知れぬ。スマラン市街の川や空地が塵溜め状態なのも(それは、プカロンガンでも全く同じ)、まるで昔の日本を見る思いだ。
「グマヤ・タワー・ホテル」にいると、中国系インドネシア人が目立つ。彼らはいわゆるインドネシア的な民族衣装を着ないし、女性も髪を隠すヒジャブを被らないのですぐそれと判る。特にここはスマランでも高級ホテルなので、黒塗りタクシーから、スパンコールドレスを着飾ったセレブ中国系女性(こんなのは、日本では芸能人ぐらいだが)が降りてくる姿も目にする。中国系が多いのは、ここスマランが商業の街だからに他ならないのだろう。
さてそろそろ夕刻。レストランも地元ならではの店に行きたいところ(同行者はインドネシア料理は苦手だけれども)。でも、ひと仕事終わった後に皆で行くことになった店は、「SEOUL PALACE」という名の韓国焼肉店。小生は特段、肉に飢えていないが、やはりみなさん、焼肉が大好きなようである。スマランに限らず、日本料理店以上に韓国料理店、特に焼肉店は多い。ヒューストンもそうだったし、クアラルンプールだってそうだ。「SEOUL PALACE」も、確かにそれなりに美味くって満足できたが、支払いはひとりIDR500,000(≒4,000円)。いつもの食事代とあまりに違うので、出すべき紙幣の枚数をつい、ひと桁間違えて皆の失笑を買った。

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所用があって、スマランにやってきた。夕食を摂ったあとの帰り道、ホテルに近い"Indomaret"(コンビニ)に入って、ビールが無いかなと物色したが見当たらない。レジのおねえちゃんに「ビール、無い?」と訊いても、ちっとも通じない。インドネシア女性はビールという言葉を知らないのか。それとも知らないふりをしているのか。仕方がないのでC1000タケダ(IDR6,800≒54円)を買って紛らわす。
マレーシアと比較すると随分、アルコール事情が違うようだ。マレーシアだったら、何処のコンビニだって、タイガービールぐらいは普通に手に入る。もちろん、スーパーマーケットに行けば、日本のビールも含め何種類もずらりと並んでいる。ワインだって普通に売っている。
もうこちらに長く居る事情通に訊くところによれば、インドネシアはイスラムに一層厳格な国のようで、大っぴらにアルコールを売ることは基本的にダメ。裏路地の看板がないような店で、こっそりと売っているだけとのこと。つまり事情を知らない者は、そのような事情通に訊くしか買う手立てが無いということになる。スマランは中華系が比較的多いので、アルコール類はマレーシア並みかと期待して、買い物袋まで用意してきたが、あてが外れた。
そうなると、さしあたってビールを呑むには、ローカルフードではない飲食店に入るか、ホテルで呑むか、という選択肢が残る。呑み喰いに無頓着な同行者は、もう店に入るのは億劫そうなので、ホテルに帰ってからルームサービスで部屋呑みすることにした。
ルームサービスのメニューに載っているビール銘柄は、地元ビンタン以外に、ハイネケンとホーガーデン(ヒューガルテン)。流石、旧宗主国オランダの影響は依然として残っている。やっぱりBINTANG BEER(IDR45,000税・サービス料別)にした。もうすっかり呑み慣れたが、この味は悪くないと思っている。少なくとも、タイガーやシンハーなどよりも、上じゃないかな。

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GUMAYA TOWER HOTEL SEMARANGのHP: こちら

このジャカルタ~スマラン間の便はもう既に3回目だが、わずか1時間のフライトにもかかわらず、ランチボックスが毎度出てくるのは恐れ入る。少なくとも日本では、こんなことは有り得ない。しかも、その中身も微妙に毎回異なっている。基本的に、ボックスの中身はココナッツジュースとパン。そのパンの中身が違う。
今回の中身はソーセージ入り。もちろん、ハラルなのでポークは有り得ず、どうやらこのソーセージはチキンソーセージのようである。ソーセージはポーク(又は魚肉)が当たり前、と子供の頃から刷り込まれていた我々にはなかなか馴染めない。
マレーシアでも約2年間似たような境遇にあったが、喉もと過ぎれば何とやら、すっかり元に戻っていた。やっぱりソーセージはポークに限る、そう思った矢先、今度はテキサスに飛ばされた。あちらでは、ビーフが「主食」。それについで、ターキーがポピュラー。意外にポークは少なく、チキンよりもターキーが幅を利かせている。ところ変われば品変わるとは、よく云ったものである。
この頃はインドネシアのチキン文化にも多少馴染んできたので、チキンソーセージに限らず、チキンハム、チキンベーコン、チキンチャーシューだってもう驚かない。
ところでこのチキンソーセージ、意外に美味い。ぱさぱさ感は無いので、チキンそのものだけでは無く、結着剤(つなぎ)が入っているような気配はする。パンそのものは、何となく水分が多めな感じ。蒸しパンか、茹でパンだろうか。この次にこのジャカルタ~スマラン線に乗るときに、どんなものが入っているのか、少し楽しみになってきた。

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巨大な直方体の建物であるスカルノ・ハッタ空港第3ターミナルは、国際線と国内線を共用しているために、途中に仕切りがある。国際線ロビーに到着したら入国審査を受けた後は、一旦、建物の外に出されエレベーターで国内線出発ゲートへと移動。チェックインカウンターは素通りして、手荷物検査場へ暫く歩かされる。この移動が結構、長い。
無事、手荷物検査場を通過すれば、さっき到着した国際線到着ゲートのすぐ隣に戻ったことになる。さて、これだけターミナル内を移動しても、まだゲートが開く時間(13時05分)まで1時間半以上ある。ゲート前のベンチで、本を読みながらのんびり待つのも悪くないが、せっかくなので、やはり何処かでお茶でもするかと、広いターミナル内をぶらぶらしながら店を探す。
それにしても、このターミナルは無駄に天井が高い。云わばここは巨大なサンルームなので、エアコンの電気代は馬鹿にならないと思う。インドネシアはエネルギー資源が豊富なせいか、この辺はかなり鷹揚な感じがする。持てる国の違いか(でも、ガソリンは輸入しているらしいが)。
ガソリン代は1リットルIDR6,500(≒52円)と、日本の1/3ぐらいだけれど、一人当たりGDPはそれよりも更に低いので、生活費への負担はまだ大きいはず。だから、乗用車よりもバイクが幅を利かせているのかも知れない。一人当たりGDPが1万ドルを超えたら、乗用車が爆発的に増えて、プカロンガンなどの地方都市でも交通渋滞が日常化するのかも知れない。閑話休題。
ふと、カフェが目に留まったので、入ることにした。"Anomali Coffee"という店。外資ではなくインドネシア資本のカフェチェーンで、扱うコーヒーもインドネシア国内の様々な産地から取り寄せるのだそうな。とは云え、今飲みたいのは冷たいお茶。Iced Java Breakfast(IDR38,000≒300円)を注文。店員は、やけに愛想がない。コーヒー店で、お茶を注文したせいか。

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シンガポール3日目の朝、残念ながら今日はインドネシアへ帰る日。色々ハプニングはあったものの、やはりシンガポールは良かった。インドネシアに戻るのは憂鬱である。7時にタクシーを呼んで、一路、チャンギ空港へ移動。海岸線沿いのトロピカルな道はガラガラで、あっという間に空港到着。
出国手続き後、第3ターミナルをふらふらとひと巡りするが、特に買いたいものも見当たらない。ふとスコッチウィスキーでも買っていこうかと思ったが、どうせすぐに呑み終わってしまうだろうし、アルコールに飢える境遇に身を置いてみるのも悪くないと、あえて買うのは止めた。
シンガポール10時丁度発のGA825便に乗る。機材はいつものボーイング737-800。2時間弱の飛行時間だけれども、ちゃんと朝食のようなブランチのような食事が出る。出てきたシロモノは、キャビン・アテンダントは「ナシゴレンです」と云っていたが、見た目も食べてみても、明らかにこれは「ビリヤニ」としか思えない。しかも、かなり美味い。
いままで「ビリヤニ」が出そうなエア・インディアとか、ましてやパキスタン国際航空なんて乗ったことがなかったので、機内食で「ビリヤニ」を喰った経験が無い。マレーシアにもインド系が数パーセントいるので、マレーシア航空での「ビリヤニ」があるのかも知れないが、見たことも無い。
このガルーダ・インドネシア航空の「ビリヤニ」が、機内食の世界でどのくらい評価されているのか判らない。しかし小生が知る限り、ガルーダ・インドネシア航空の機内食としては、この「ビリヤニ」が今までで一番美味いと断言できる。
でも何故、インドネシアで「ビリヤニ」なのだろうか?と思って、そのあと調べてみたら、似たような料理で「ナシ・ケブリ」というものが存在すると知った。とすると、あれは「ビリヤニ」ではなかったのか?意外に、インド料理はインドネシア料理と近いのかも知れない。もっとじっくり調べてみたい。

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喰い気や呑み気よりも、ギャンブルをこよなく愛する同僚を置いてひとり「ホテル・イビス」に戻る。途中、何処かに寄ろうかと一瞬思ったが、やっぱり独りで夜、バーに入るのはちょっと物悲しいし、オープンバーは暑い。
それともうひとつ、スマホが故障しているままなので、「取材」する気力が沸いてこない。ということで、今夜もコンビニでアルコールを調達して、テレビを見ながら部屋呑みすることにした。こんなシンガポールの夜を二晩も続けたのは、これまで記憶が無い。
セブン・イレブンは到るところにあるので、最寄の店に入って一応、店内をぐるっと物色。この店は、昨日の店よりもアルコール類の販売スペースがずいぶん広い。ビールも何種類かある。つい、プカロンガンとシンガポールを比較してしまう。なんてシンガポールはいいところなんだろう。
ふと気が付いたが、「アンカー」とか「ハイネケン」などのロング缶はSGD6~8(≒490円~650円)ぐらいするのに、「キリン一番絞り」はなんとSGD5.8だった。そんなに日本のビールは人気が無いのかね。でもまあ、それはそれ、小生にとっては願ったり叶ったりの状況、有難く一番安い「キリン一番絞り」をゲットする。つまみはなんでもいいが、とりあえず目に留まった"SUN CHIPS French Onions"(SGD1.85)を買ってみた。
当然ながら、久々に呑んだ「キリン一番絞り」はやっぱり美味い。"SUN CHIPS French Onions"を摘んでみた。袋を見ると、アメリカのブランドらしい。味はまあまあだけれど、ポテトチップもやっぱりカルビーか湖池屋の方が上かなと感じた。

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チャイナタウンから戻って、ホテルで少々読書と昼寝。そんなこんなしているうちにもうパスポートが戻ってくる時間。ロビーで首尾よく受け取った後は、同僚と夕食を取りにいくことにした。行きたい店は、「マリーナベイサンズ」のカジノの中にある店だという。どうも聞いているうちに、シンガポールには長く住んでいた割りに、大して店は知らないようだと気が付く。彼にとって外食は、ギャンブルの付け足しでしか無いらしい。もちろん、小生はそんな世界のことは知らない。「取材」だけを目的に、付いて行くことにした。カジノは、かつてアユラシに連れられて、マカオのカジノを覗いたことがあったが、それ以来である。
数え切れないほどここへ通ったという同僚に連れられて、「マリーナベイサンズ」のカジノに到着。バカラだのルーレットだのスロットだのが並んでいるところの先に、その店はあった。
一人用スチームボートセット(SGD13.8≒1,100円)とウーロン茶(SGD2.0≒160円)を注文。流石に小生はこれにビールも追加した。1/2pint缶でSGD13.5(≒1,080円)もする。スチームボートは、やはり、わざわざ食べにくるシロモノではない。この店を目的にやってくるような輩はいないだろう。カジノの付け足し、スキー場のレストハウス的な店である。
食べるのも忘れてカジノに熱中して大枚稼いだとしたら、わざわざこんなチンケな店で腹を満たすというのも無さそうなので、稼ぎは可も無く不可も無く、でも腹が空いたからちょっと喰おうか、的な位置付けだと思われる。何れにしても、ギャンブラーの気持ちは判らないので、これ以上の妄想は膨らまない。でも少なくとも一回見学すれば十分、もう来ることはないだろう。
淡々と自分の分を喰ったあと、グッドラックと云って同僚と別れる。あとで聞いたところ、同僚は今回、スロットでSGD700も儲けたらしい。但し、その程度では過去の負債は到底クリアできないようである。

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"ORIENTAL WESTERN BISTRO"を出た後も、引き続き「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」園内をぶらぶら。熱帯植物(勿論、熱帯植物しか見当たらない)好きには堪らないかも知れない。コーヒーの木の花を初めて見た。意外に大きな花だ。
公園の南側にはオブジェも展示されているが、人気がないのか、この辺りは観光客が殆どいない。また暑くなってきたので、今度は「マリーナ・ベイ・サンズ」内のショッピングモールへ入って涼む。そろそろ昼飯時だが、どうもこのような処のレストランはお高く留まっている感じで、入る気が起こらない。
さて、独りで食事をするには何処がいいだろうかと、少々思案。やはりチャイナタウンがいいかなと思い、また地下鉄に乗車。途中、ダウンタウン駅から、さらりーまんやら、おーえるやらがドカドカと乗り込み忽ち満員状態。どうやら彼らも食事でチャイナタウンへ行くらしい。シンガポーリアンは地下鉄に乗ってランチを喰いにいくんだ、と妙に感心する。
チャイナタウン駅に着くと案の定、彼らはドカドカと降りる。何処へ行くのかと興味が沸いたので、彼らの流れについていくことにした。小生の目の前の集団は、地下通路を辿り"Chinatown Point"へ入っていく。どうやら地下のフードコートらしい。こちゃごちゃ人が集まっていて、大変な混み具合。そこに割って入っていく元気が出ないので、同じ建物にあった唐筵酒店(CHINESE CLASSIC RESTAURANT)に入ってみることにした。空いているだけあってちゃんとしたレストラン、料金もだいぶ高めだがまあいいだろう。
とりあえずタイガービール(SGD8.8≒720円×2本)を注文。すると頼みもしない茹でピーナッツ(SGD3.0≒240円)が付き出しとして出てきた。なかなか美味いので文句は云うまい。一緒にウェットティッシュも出てきたが、これもしっかり明細に入っていた(SGD0.3≒24円)。料理は、シュウマイ(4個SGD4.8≒390円)と干蝦と椎茸の伊府麺炒め(SGD13.8≒1,120円)にした。どちらも美味かったので満足。インドネシアからシンガポールに逃れて来れたことを漸く実感できた。

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今日は午後5時にパスポートを受け取るまではフリー。誠に、これ以上無いほど楽な出張なのだが、同僚はパスポートが必要なカジノ以外に興味がないらしく、5時までホテルに籠るとのこと。他にやることはないのか、と云ってみたくもなるが、我が身を振り返ってみても、やはり暑い外を出歩くのは気が進まない。それじゃ、ギャンブラーと変わりがないので、殆ど枯渇したアドレナリンを振り絞って出かけることにした。
チャイナタウンもリトルインディアも行ったことがあるし、オーチャード通りを歩く気にもならず、それならば未だ行ったことがないところにしようと、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」へ行くことにした。2012年に開園して以来、年間900万人も来園者がある超人気スポットになっているようである。
暫く来ないうちに、地下鉄もいつの間にか増えた。ホテルの最寄のブギス(Bugis)駅からダウンタウン線に乗り、2つ目のベイフロント(Bayfront)駅で下車。
案内板に従い、長い地下通路を渡って地上に出るとそこが「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。噂に聞いた「マリーナ・ベイ・サンズ」は真上に聳えている。SGD28(≒2,270円)を支払えば、ドーム内の植物鑑賞やら空中ウォークウェイを歩けるが、そこまでしなくても公園内は散策できるので、そのままタダでひと巡り。シンガポールには観光するようなところは少なかったが、これでまたひとつ、名所ができたということだろう。当然かもしれないが、ここ、100%人工の「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」も国立公園である。
それなりに広くて、見応えもある。でも基本、暑いので優雅に歩くのは難しい。だんだん喉が渇いてきたので、何処かで涼みたい。掲示されている地図を眺めると、いくつか店が点在している。そのなかで、やはりシンガポールらしくフードコートがあったのでいってみる。
店はいくつかあるが、開いていたのは一軒だけ、"ORIENTAL WESTERN BISTRO"という雑駁な名前の店。店内に客は誰もいなかったが、店員はいたので入店。さっそく、Heineken Beer Draft 1/2pint(SGD7.0≒570円)をいただき、グビっと煽る。頭が痛くなるほど冷えていた。

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"ORIENTAL WESTERN BISTRO"のHP: こちら

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