2016年04月 : 山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

2016年04月

鳥坂峠から芦川北稜を西進した後、滝戸山から北へ下り、貉山の直下でタクシーを拾ったら銭湯「石和温泉」へ直行したが、まだ2時半(山の記録はこちら)。「石和温泉」の営業開始は午後3時である。ここで開くのをただ待っているのは芸が無いので、時間調整用として予め調べておいた「モンデワイン」を覗いてみることにした。「石和温泉」からは5分ほどなので、こんな時には丁度良い。
「モンデワイン」訪問は初めてだが、ここのブランドの「缶ワイン」は駅のキオスクなどで売っているので、飲んだことがある人も多いと思う。
ワイナリーの前に行くと、係の人に「工場見学の受け付けはこちらです」と案内される。我々にはそんな時間は無いので、「試飲は何処でしょう?」と訊けば、「あちらの建物です」と、道を隔てた建物を教えてもらう。その壁には「Welcome to our Wine-land」と英語の表記。ここにも外国人観光客が押し寄せるのだろうか。
中に入るとさっそく試飲コーナーがある。ぐい呑みのような大きさのカップを手に取り、あとはどれでも呑み放題。ちょっと高めのワインは、係員の手元にあって、手酌でがぶ呑みをさせないよう、僅かに抑止力を働かせている。
色々試してみたが、比較的フルーティなワインが多い感じ。そのなかでも、ミディアムボディの「メルロ&ブラッククィーン」が気に入ったのでお買い上げ。酸味と渋みのバランスは良いと感じた。
そろそろ「石和温泉」が開店しそうな時間になったので、入ってきたところへ戻ろうとすると、係員に「お帰りはこちらからどうぞ」と、さらに先へ案内される。そこは売店で、ワイン以外にも土産物が色々並んでいる。ワイナリーとは云え、客を簡単には帰さないところは流石である。

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「炉ばた武蔵」を出た後、まだ時間も早いので、もう一軒行こう、とまた烏森神社界隈の路地裏をうろうろ。どの店も丁度、客の入れ替わり時だが、上手く入れるかはタイミング次第。いくつか覗いてダメだったので、そのついでにダメもとで「大露路」を覗いてみると、まさに先客が店を出る瞬間に巡り会うことができた。暖簾を手繰って中を覗けば、店の人間ではなく、常連と思しきその先客と目があったとたん、その方がおいでおいでと手招き、入店が叶った次第である。
ここは常に人気があって、入るのが本当に難しいという点で、新橋の居酒屋を代表する店。もし入ることが出来たらば「今日はついている!」と本気で思える店である。美味くて安くて狭いという、3つの要素を兼ね備えているので、慢性的に混んでいるのは仕方が無いのだ。
ここは、基本的につまみは全て300円である。さっきの「炉ばた武蔵」も基本は300円だったが、例外も結構あった。しかしこの店は例外は(たぶん)無い。料理メニューは壁に貼られた短冊だが、いくらとは書かれていない。飲み物も、ビール以外は全て300円である(生ビールは450円)。
先ずは再び生ビールで喉を潤し、そのあとは日本酒。つまみはここの名物、ポテトサラダとハムカツを注文。どちらもこれで300円!と思わず感動してしまう。ポテトサラダは、昔懐かしい商店街の肉屋の味。ハムカツは他で例を見ないぶ厚さである。
それにしても、こんな安い店ばかり連れて行くと、ケチな叔父さんということになってしまうので、この次はもうちょっと良い店にするか。

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今宵もオヤジ達の聖地、新橋で一杯やることになった。今回は、西新橋に住んでいる甥とSL広場で待ち合わせ。偶々、古本市を開催中で、いつもより人出が多いし、待ち人を見付け難い。いつもながらオヤジ達が多いが、時節柄か、若者達の集まりや、女子連も結構いる。
上手く会えたら、さて何処へいくか。二人だけなので、何処か入れるだろうと特に予約は入れていない。何故か、甥は新橋で呑むことが無いと云うので、如何にも新橋らしい店に行ってみることにした。いくつか候補はあるが、ここは小生が新入社員の頃から通っていた「炉ばた武蔵」を覗くことに。この店は新橋に2軒あるが、どちらかと云えば烏森口にある店の方が、昔から行く機会が多かったように思う。
以前より贔屓にしていた「均一軒」は、いつのまにか廃業していた。店主はそんなに歳では無かったように思ったが、身体でも悪くしたのだろうか。カウンターだけのこじんまりした店で、鯵のたたきが特に美味かった。もう、あれを喰うことが無いかと思うと、非常に残念である。
「武蔵」の暖簾を潜ると、上手い具合にカウンター席が空いていた。この店は、その名の通り炉端焼きがウリの店である。コノ字型のカウンター席の真ん中に炉端焼きの食材が並べられ、その奥に店員が正座して焼いている。食材や焼き台が無ければ、落語の一席でも始まりそうな姿である。
焼き上がったものは、皿に盛られた後、カヌーのオールの様な長いしゃもじに載せて、客の目の前に差し出され、受け取るスタイルである。カウンター席以外にテーブル席もあるが、この店はやはりカウンターじゃないと雰囲気が出ない。これぞ大衆酒場の原風景だと思う。 
主だった料理はだいたい300円(税込)なので、ちから一杯呑んで喰っても大した勘定にはならない。ここだったら何回だって奢ってあげられる、懐にとても優しい店である。

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「秦野天然温泉さざんか」を出た後は、さて何処かで打ち上げということになるが、パッと見、東海大学前には気の利いた店が見当たらない。探せばあるのかも知れないが、なにしろ泥縄なので準備不足。ならば新宿方面組と南武線組とが分かれる登戸駅前で探そうということになった。実は個人的に登戸駅も、乗り換えで駅前を通過することは何回もあるが、駅を離れて何処かの店に入ったことは今まで無かった、と思う(そんなに自信はないけど)。
偶々、駅前で目に入った店があり、入ってみることにした。「鮮藍坊」という難しい名前で、中華居酒屋とある。中華料理屋とどう違うのか、少々興味が湧いた。
内装は、ファミレスよりはやや洒落たイメージ。接客もマニュアル的な感じはしない。メニューブックを開けば、なかなかバリエーションも豊富である。その中から、手作り餃子(520円税別以下同様。あれっ、さっきも食べたような・・・)、イカとセロリ炒め(780円)、鱧マコモ茸甘酢炒め(1,250円)、上海焼きそば(780円)、干し豆腐山椒和え(420円)をオーダーした。 
干し豆腐はこの頃、目にすることが多くなったような気がする。独特の食感があって美味い。鱧マコモ茸甘酢炒めは、あまり見ることはない。日本ではマコモ茸は10月頃がシーズンなので、これは東南アジア産なのだろう。この頃、マコモ茸の歯触りと甘みに嵌っているのでつい注文。合わせてある鱧も、初夏や秋が旬だから、これも日本産ではないのだろう。
どのあたりが中華居酒屋なのかよく判らなかったが、カクテル類が多いのと、日本酒や焼酎が普通の中華料理屋より品揃えが多めだろうか。料理は、味もコスパも悪くない。登戸で途中下車する機会は、これから増えそうな気がする。

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「豊丸水産」で落ち着いたあとは、やっぱり何処かで汗を流そうか、と云うことになった。日帰り温泉をネットで探すと、小田急線沿線の新宿方面には点々と、いくつかあるのはある。最寄りとなると、渋沢駅に「湯花楽秦野」、その先の秦野駅だと「万葉の湯」だ。「万葉の湯」は入館料1,800円(!)なので論外として、「湯花楽秦野」(土日830円)も駅から徒歩圏内ではないので、ちょっと二の足を踏む。
次に近いのは、東海大学前の「秦野天然温泉さざんか」。ここは駅から徒歩5分ほどだし、料金も土日・祝日は750円とまずまず。結局、消去法で「秦野天然温泉さざんか」へ行くことにした。個人的に、東海大学前で下車するのは生まれて初めてである。
黄昏時に東海大学前駅に着き、ぷらぷらと歩くと、そのうち坂の上に「秦野天然温泉さざんか」が見えて来る。周りは普通に住宅街。それでも駐車場には結構、車が止まっているので、客の入りはそれなりあるようだ。正面の暖簾を潜って入ると、左手が食事処、右手にフロントやマッサージスペースがあり、左右が長いスペース。天井が高く、照明を抑えめなのが、何処でもありそうで無い感じ。
この左右に長いスペースの奥が脱衣所と浴室になっている。なんとなく機能的な配置と感じる。脱衣所も浴室もまずまずの大きさでストレスは感じない露天風呂は左右が壁で仕切られ、正面だけが開放されている。高台とは云え、住宅街の中なのでこんなものだろう。丹沢の山も見えるらしいが、暗くなってきたので良く判らない。
さっぱりできたら食事処。普通の食卓用テーブルと、堀炬燵形式の長テーブルが並んでいるので、ごろ寝している人は見掛けない。場所柄か、高齢者のサロン的雰囲気はなく、モダン。客層も、家族連れが主体と云う感じで、いつも我々が利用する日帰り温泉とはちょっと勝手が違う。
この頃の定番は、生ビールと焼き餃子。湯上りセット(生ビール+枝豆+冷奴=680円)にも少々心が動いたが、焼き餃子の魔力には勝てなかった。ごく普通の焼き餃子だったがまあこんなもの、ビールとの相性は申し分ない。ようやく「松田健康福祉センター」にフラれた傷心を癒すことが出来た。

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「松田健康福祉センター」でフラれた後は、雪崩を打ってフラれ続け、なんとかしてくれと新松田駅前の「豊丸水産」を覗いてみれば、テーブルの片付けが済めば入れるとのこと、漸くビールにありつけることとなった。ここは云わば、松田の吹き溜まりのような店である。
片付けが済むまでの時間をジリジリしながら待ち、やっと入店。とにかくビールだ。特に今日は陽気が良かったせいか、これがないと、ひと息できない。大野山の山頂からは、水すら飲んでいない。一気にグビッと呑み干す。ふ~、生き返る~。なんとか落ち着いたところで、突き出しとして小振りながらアジの開きが出てきた。なんだかちょっと嬉しい。流石は「水産」という店だけのことはある。
さて、メニューを開き、眺める。やはり魚介系を頼まない訳にはいかないだろう。それぞれの希望に合わせて注文したのは、かに味噌(390円税別、以下同様)、海鮮浜焼盛り合わせ(990円)、ちくわ磯辺揚げ(390円)、みょうがの天麩羅(あれ、いくらだっけ??)、つぶ貝ガーリック磯辺焼き(390円)、海鮮なめろう(490円)、エイヒレ(390円)、ししゃも(290円)だった。店の看板には「相模湾直送」と書いてあったが、それに該当しそうなものは、海鮮なめろうのアジぐらいか。それはともかく、それぞれ味も量も申し分は無い。個人的には、ちくわ磯辺揚げとつぶ貝ガーリック磯辺焼きが気に入った。
のんちゃんはこの店を出たら帰るとのことなので、もうちょっとゆっくりしようとビールの後は地酒に移行する。まつみどり(930円)、琴姫(970円)、丹沢山(980円)、箱根山(930円)と頼む。これらは何れもこの界隈の地酒。「まつみどり」と「琴姫」は、JR松田駅の直ぐ目の前にある中沢酒造、「丹沢山」はJR山北駅に近い川西屋酒造で、「箱根山」はJR上大井駅に近い井上酒造だ。
ここ、「豊丸水産」は、このような条件を上手く活用していると思う。それに、利用者にとっても申し分のない場所にある。支払いさえ済んでいれば、小田急線の発車時刻の1分前まで呑んで居られるくらい、近い。訊けば「はなの舞」の姉妹店だそうだ。新松田駅前に降り立って、もしこの店にフラれることがあったら、素直にこの界隈で呑むことは諦め、さっさと小田急線で別の駅へ移動すべきであろう。

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丹沢の日影山は、ちょうどミツマタが見頃だった。なかなか満開時に巡り会うのは難しいので、今年はラッキーだったと云えよう(山の記録はこちら)。ミツマタだけでなく、コースがこれほど変化に富んでいる例もなかなか珍しい。玄倉BSから日影山までは、昭文社の多摩と高原地図は当然として、吉備人出版の西丹沢登山詳細図にも破線の記載が無い、正真正銘のバリエーションだったが、やせ尾根有りの、グズグズの直登有りの、ミツマタ群生の藪漕ぎ有りの、退屈しないルート。かたや大野山はまさしく牧歌的な雰囲気で、実に空が広い。
大野山から谷峨駅まで下れば、これまたどんぴしゃりのタイミングで御殿場線に乗車。いつもならばこの先、山北駅で途中下車し、「ポッポ駅前屋へ集合」を合言葉に「さくらの湯」に浸かることになるのだが、今日は嗜好を変えて、松田にある「健康福祉センター」へ行ってみることにした。
JR松田駅から、街中を抜け川音川沿いにたっぷり15分はかかる。なんでこんなに辺鄙な場所に建てたのだろうか、と思わせる、路線バスも送迎バスもない立地。山北町とは健康福祉センターに対する考え方が違うようだ。とは云え、我々は山から下りたばかりなので歩くこと自体は厭わない。
漸く辿り着き、さて何処が入口かうろうろしてからロビーに入った。さて靴を脱ぐ準備をしようとした矢先、張り紙に気が付いた。曰く「3階入浴施設(健楽の湯)は、男子浴槽の漏水のため、当分の間女子浴槽のみの使用となり、下記の曜日で、日替わり入湯となります。」と。今日は土曜日なので、女子のみの日だった。
前もってホームページ(HP)で告知されていたのか定かではないが、たしかに現在のHPを見る限りそうなっている。まことに残念。ともかく、駅に向かって戻るしかない。そうなると、風呂はさておき喉が渇いた。何処かに寄ろうという意見に全員賛成したので、手近にあった「温家包子店」という餃子店に入ろうとすると、持ち帰り専門店で、店内にテーブルが無い。それじゃーしょうがない。新松田駅前まで戻り、「モンドキッチン」か「YAYA」に入ろうかとするとどちらも開店前。それでは暖簾が出ている「若松食堂」はどうかと覗けば、なんと団体の貸切だという。ビールにありつけず、クラクラしてくる。運の悪い時には、悪いことが重なるもの。われわれにとって、松田は鬼門である。

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相変わらず浅草の仲見世通り界隈は、外国人観光客で溢れ返っている。毎日がお祭りのようだ。あまりの混雑ぶりなので、仲見世通りをそぞろ歩く気にはちっともならないが、単に通りを横断するだけでも難儀する。従って、浅草に来ることがあってもこの通りの傍には近づかないようにしている。浅草寺を参拝することも面倒だかなり大変である。
とは云ってもせっかくの浅草なので、最近、六区に新たな観光スポットとして開業したと云う「まるごとにっぽん」に行ってみた。入ってみて判ったが、平たく云えば、都道府県のアンテナショップの要約版みたいな施設。多くの市町村の特産品を、まとめて見ることができるという点では便利である。まだ開業間もないせいか、店員の接客がややぎこちない。4階の食堂街にある何れかの店に入ってみようかと思ったが、良さげな店は準備が整っていない様子だったので諦める。
ならば何処に行こうかと、「まるごとにっぽん」を出た後、近くに良い店が無いかと少々思案、久しぶりに「水口食堂」に行ってみる。扉を開けると、今日は中途半端な時間帯のせいか、客の入りは少ない。1階でも客は疎ら、殆どがひとり客。一番奥のテーブルに着き、ビールを注文。ここのビールはサッポロの「赤星」。最近の店では見掛けることは少ないが、老舗の食堂や居酒屋へ行くと出会うことが多い。ここ「水口食堂」以外にも、神田の「大越」や北千住の「千住の永見」でも呑める。
相変わらずメニューの多さに目移りするが、つまみには、今日もいり豚を頼んでみる。他に、厚揚げ焼き、ぶり照り焼きも注文。いり豚はビールに良く合う。
残念ながらエスパー店員(詳しくは前回をご覧あれ)は見当たらなかった。今日も2階を担当しているのか、それとも何処かにスカウトされたのか、定かではない。 

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銀座から浅草へ移動。どっちだって、中心街は外国人だらけ。それでもちょっと離れれば思いの外、浅草の街は静かである。吾妻橋の袂から少しだけ江戸通りを南へ下ると、「ギャラリー・エフ」というカフェがある。猫好きのカミさんが見つけて来た店。ここから以前入ったカフェ・ムルソーは目と鼻の先。訊けば、銀次親分という名前のネコで有名な店らしい。この店のブログも「浅草・銀次親分日記」という名前である。
この店の手前にも「きゃらふ」と云う名前のネコカフェがある。カミさんは入ったことがあるらしい。店内には9匹も猫がいるそうである。何故かこの頃、猫カフェがブームなのだそうな。癒し効果があるかどうか知らないが、猫の素っ気無さに萌える方もいらっしゃるらしいので、とにかく猫がいれば何でも良いのだろう。
扉を開けると、内装は、抑えめな塗装を施した木造りで落ち着いた雰囲気。奥で店員が遅い昼食中。壁には「銀次親分物語」という本のポスターが貼ってある。なるほど親分らしく、ちょっと顎を突き出した感じが威風堂々である。ノラ猫だったらしいが、何故かこの店が気に入り住みついたようだ。まだいるのか訊いてみたところ、もう亡くなったとのことだった。残念。
ともあれ、窓際の席に座り、飲み物をオーダー。メニューには2種類のビールが載っていて、どちらも日本のビールではなく、聞いたことも無い。それではと、シュナイダーヴァイセを呑んでみることにした。TAP7は創業当初のスタイルを踏襲して製造したビールらしい。酸味に比べ苦味は少なく、ややフルーティな感じは、白ビールの特徴か。外の風景はともかく、この店の雰囲気にはマッチしたビールである。

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年4回の病院通いのため、いつものように年休をとり、ついでに銀座で用事を済ませた後、カミさんと待ち合わせてランチ。途中、開業直前の「東急プラザ銀座」の前を通る。随分と斬新な外観だが、モチーフは江戸切子とのことである。相変わらず銀座通りは外国人の溜まり場となっているので、店に入るならば路地裏。今回は久しぶりにうなぎを喰うことにした。
入った店は、コリドー街の「大和田」。世の中に「大和田」の看板を掲げる店は多いが、ここ、コリドー街の店は明治26年創業の新橋店の支店らしい。ところが、外観はともかく中へ入ると、驚くほどモダンである。店員も若い。こんな鰻屋は見たことが無い。飲み物も日本酒や焼酎以外に、ワインも結構揃えている。「大和田」と云えば老舗だが、この頃のうなぎ屋もだいぶ変わってきたようだ。
いつものように一品料理を二つ、三つほど注文し、締めのうな重も一人前を二人でシェアすることに。先ずはビール。定期検診の後の、昼に呑むビールは何時も美味い。一品料理は、煮こごりと野菜サラダ、うざくにする。野菜サラダは南瓜や絹さやなどの温野菜も入っていて食べ応え十分。うなぎ屋で野菜サラダを褒めても仕方が無いが、なかなか美味い。これだけでも、この店は普通のうなぎ屋とは違うと感じさせる。
煮こごりには、ふんだんにうなぎが入っていて贅沢気分。これだけで酒が進む。うざくは、きゅうりの蛇腹切りがお見事。大喰いだったらふた口ぐらいで終わってしまうような量だけど、ちびちびやるにはこれで丁度良い。
そして最後にうな重、登場。シェアするには必要だろうと、ご飯茶碗も一緒に出てきたが、やはりうな重は、重箱のままで喰いたい。たれは比較的濃い目だが、少なめ。そのせいで、うなぎの艶がやや足りない感じ。ご飯全体に行き渡っていない感じがやや残念だが、味は申し分ない。
平日の仕事の合間だったら5分足らずで喰い終わってしまうが、今日は平日とはいえオフ。日本酒を舐めながらゆっくりといただくことが出来る。ありがたい。

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大宮駅14時47分着。山から下りて汗を流し、しかもこの時間に大宮に着くことが出来るのは、やはり新幹線のおかげだろう。今日はいつもの東口ではなく、珍しく西口へ。別に東口の居酒屋に行き尽くした訳ではないが、今日は目当ての店が西口にあるのだ。
TBSテレビ番組の「マツコの知らない世界」で「ポテトサラダの世界」を見て、それを紹介しているポテトサラダオタク(自称、ポテサラ男爵)が、個人的に第3位と云っていたのが、ここ「四十八漁場」の「サバの薫製ポテトサラダ」。どんなものか興味があったので行ってみた次第。ちなみに何れ、第2位と第1位にも、機会があれば寄って試食してみようかと思っている(第2位はたぶん、番外編になると思う)。
雑居ビルの4階、まだ開店の直前だったが何とか入れてもらえた。もう飲み物は最初から日本酒。ここには結構、いま流行りの銘柄がある。呑んだのは飛露喜(520円税別、以下同様)、新政No.6(650円)、天吹バナナ酵母(650円)、百十郎桜(650円)。どれもジューシーだが、驚くのは天吹バナナ酵母。これも日本酒か?と思う程、バナナの香りが際立つ。もしかすると、誰もが知っているバナナ本来の香りはバナナ自体ではなく、それに寄生している酵母が造り出す香りなのかも知れない、などと想像してしまう。
いきなり、土鍋に入った生わかめが出てきた。これにお湯をかけると鮮やかなグリーンに変わる。食べてみると、スーパーで売っているわかめとは違ってシャキシャキだ。これがお通しとは洒落ている。しかし後でレシートを見れば、これで一人あたま460円。安くはない。つみみには、目当てのサバの薫製ポテトサラダ(560円)以外に、海苔のりアボカド(520円)とじゃこネギ豆腐(450円)を注文。
サバの薫製ポテトサラダはすぐ出てきた。早速いただくと、サバの燻製香が先ずやってくる。番組でマツコ・デラックスが「これはポテトサラダですか?」と云っていたが、たしかにその通りだ。これはこれで美味いが、サバの燻製とポテトサラダを別々に喰ってもいいんじゃないか、と思ってしまうのは、小生だけではないだろう。

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「夢庵」から佐久平駅に戻り、新幹線の乗車時刻まで暫し売店で土産物を物色。ちなみに、この売店がある建物(駅ビル)は「プラザ佐久」という名前。一方、さっき健康ランドで汗を流した処は「佐久平プラザ21」と云って、紛らわしいが全く別物。佐久平は「プラザ」好きなのか。結局、「井筒長特別純米」の四合瓶をゲットすることにした。実は今回の山旅で、列車やタクシーの車窓からの眺めの中に、其処彼処にこの銘柄の看板があって気になっていた。そろそろ時間なので新幹線ホームへ移動。
佐久平駅は、普通の駅とはちょっと変わったところがある。その一つが、在来線の小海線が、新幹線の上を走っていること。もちろん、新幹線が通るまでは、小海線は地べたを走っていた筈なので、新幹線開業に合わせて、わざわざ嵩上げした訳だ。それは新幹線側の事情によりそうなったのだろう。
そのせいかどうかは判らないが、新幹線の駅には追い越し線がない。従って「あさま」や「はくたか」が、「かがやき」に抜かれることは無い。小海線も、単線のままに片側プラットホームがあるだけの極めてシンプルな駅。ホームにベンチを置くほどのスペース(幅)が無いため、手前の連絡通路が待合室を兼ねている。しかも、新幹線ホームから小海線ホームへ乗り換える際には、新幹線側の改札口からいったん外に出てしまう。さらに、小海線側には駅員はおらず、改札口も無い。ずいぶん、大らかというか、大人の扱い。そういえば、デンマークの電車も、券売機は有るものの改札口は無いし、検札にも来ない。大人だね~と感心した覚えがある。但し、無賃乗車が発覚したら、正規料金の何倍も罰金を取られることになるそうな。
佐久平13時46分発「あさま618号」に乗車。この時間帯は概ね1時間に1本の停車である。発車してすぐ、浅間山が左手に見える。茂来山の上からは、ガスが掛かっていて山頂付近は見えていなかったが、いまはスッキリした姿。この辺りの車窓から浅間山が見えないとどうも落ち着かない。
ここから大宮まではほぼ1時間、「井筒長」をちびちび呑んでいるうちにすぐ着いてしまう。さて、今日は何処で仕上げるか。

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残念ながら「ニュー健康ランド佐久」で、湯上りビールを呑めないことが判明したので、手っ取り早いところで目の前にあった「夢庵」で待ち合わせすることにした。この頃、「ファミレスで、湯上りビール」は我々の山の会では合言葉になりつつある(そんなことはない)。「夢庵」の隣りに「ガスト」もあった。さらに、交差点を隔てたところに「佐久の草笛」という蕎麦屋もあったが、残念ながら気が付いたのは「夢庵」を出たあとだった。
この辺りの店には、新幹線の佐久平駅前という好立地環境にありながら、客のほぼ全てがマイカーか観光バス(さすがに観光バスでファミレスへはやってこないだろうけど)でやって来るように見える。考えてみれば不思議な話だ。どうせ車であれば、新幹線の駅に近くなくても良さそうなものだ。
それはともかく、車で来る客が大半であれば、ファミレスでビールを呑む輩は、自ずから非常に限られているはず。こと、ビールに関してはチョイ呑みしかしない我々でも、上得意客ではなかろうか。
ところが、この「夢庵」のハッピーアワー(このときは、生ビール499円⇒399円だったが、今は249円になっている!)は、平日の16時から18時に限定されている。いったい、このハッピーアワーの恩恵に与れる客なんているのだろうか。近隣住民で悠々自適の方が散歩の途中に立ち寄るか、こちらに仕事で出張してきた方が、新幹線待ちで立ち寄るかぐらいで、どちらの場合もかなり稀なケースだと思うが如何。ま、どうでもいい話だけど。
店内に入ると、意外に混んでいる。家族連れが圧倒的。そう云えば今日は三連休の中日。陽気も良くなってきたので、家族でドライブ旅行と洒落こんだのだろう。店員に案内されたテーブルに付き、メニューを眺める。今は、しゃぶしゃぶ食べ放題(大人1,980円)をキャンペーン中、大方の客もそれが目当ての様である。1,980円は「夢庵」の客単価からすればかなり高めだと思うので、ちからが入るのも無理は無い。
小生は生ビールに、コロッケ(199円/2個)を注文。698円でも結構寛げる。ところでどうでも良いついでに云わせてもらうと、コロッケは(例えば天ぷらの如く)竹細工の篭に入って出てきた。小生は普通、コロッケにはソース(中濃)をかけたくなる。でもこの場合、一応、コロッケの下に紙は敷いてあるものの、うっかりするとソースがテーブルへ溢流する恐れがある。コロッケを盛る容器は、お洒落にする必要は無いのでは?

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今日は茂来山を登り1時間半、下り2時間余で、さほど汗をかいていないが、やはり出来ればさっぱりしたい。ところが、羽黒下から佐久平までの小海線沿線には、なぜか立ち寄り湯が少ない。唯一、佐久平駅の2つ手前の北中込駅から徒歩数分の処に「佐久一萬里温泉」という日帰り温泉施設(利用料1,000円)がある。この辺りは富士火山帯。何処を掘っても温泉ぐらいすぐ出てきそうだが、この界隈の自治体の方々は関心は薄いようだ。
今回訪れたのは、佐久平にあるビジネスホテルに併設された健康ランド。佐久平駅から歩いて数分の距離なので、立地は申し分ない。しかし残念ながら、ここの湯は温泉ではない。その割に利用料金は1,000円(一日居てもOKだが)と、地方にしては少々お高め。「佐久一萬里温泉」とどちらにしようか迷ったが、やはり交通の利便性を優先してこちらにした。
お風呂は、バイブラ備長炭風呂、白湯(いわゆる普通の湯船)、寝湯、流水風呂、樽風呂、露天風呂、水風呂と7種類もある(多けりゃ良いってことはない)。このうち、白湯と露天風呂に、各々約1分ずつ浸かったところで小生は概ね満足。ちなみにサウナも3種類あって、高温サウナ(約110℃)と低温サウナ(約70℃)があるところはユニークだが、冷蔵サウナなんてのもあって笑える。いわゆる冷蔵室。水風呂よりも良いのだろうか。基本、サウナは利用しないので、効果のほどは全く判らない。
ここには食事処もあるのだが、なんと14時から17時までは中休み(我々は13時20分過ぎに到着)。料理人が、休むのは当然だ、と云っているのかも知れないが、そんな営業体制の立ち寄り湯は聞いたことが無い。ドライブでやって来る客はいざ知らず、山から下りた登山客のことはちいとも考えていない様子だ。それが証拠に、ほら、我々3名のビール&つまみ代、しめて3,000円余は、向かいの「夢庵」に取られましたよ。
以前にも、佐久平駅で時間調整をしたことがあったが、その頃、駅前にはそれこそ何も無く、駅構内でぶらぶらするしか仕方が無いことがあった。その後、雨後の筍の如く、様々な店が出来たが、いま一つ使い勝手が良い処が無いようだ。一層の営業努力を期待したい。

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佐久平プラザ21のHP: こちら 

キハ110系は通常、小海線では、ほのかに緑がかった白とダークライムグリーンのツートンカラーだが、羽黒下駅へやってきたキハ110系はいわゆる柿色だった。珍しいなと、あとで調べてみると、小海線開業80周年記念事業の一環として、キハ110形キハ110-121を柿色(通称、首都圏色、あるいはタラコ色)に塗装変更したようだ。鉄ちゃんにとっては、旧国鉄時代を彷彿させるためウケがいいようである。小生は別段、心躍ることは無い。
車内はそこそこ客がいて、まるごと空いているボックス席は見当たらないので、ボックス席にお一人だけ先客がいたところへお邪魔する。我々よりはひと回りぐらい上の方の様子。流石に目の前で、いきなり酒盛りを始めるのも気が引けるので、コップをリュックサックの中へ仕舞ってすましていると、そのうち我々に、何処の山に行って来たのか問うようになり、話が段々、自らのひとり旅について伺うようになる。富士宮在住とのこと。曰く、いつも青春18キップで周遊しているのだが、昨今、第三セクターの路線が増えてきたため余計に金が掛かるし面倒だ、と。
この御仁、昔からの乗り鉄のようである。青春18きっぷは当然、JR区間でないと役に立たない。昨今、北陸新幹線が延伸したせいで、並行する在来線(信越本線)が「しなの鉄道」や「えちごトキめき鉄道」などと云う第三セクターの運営になってしまった。そこを経由しようとすれば、その区間、別料金を払わなくてはならない。それが困りものだと仰る。我々も、けしからぬ話ですね、と相槌を打つ。
話はやがて上越線に移り、上越新幹線が出来ても、上越線が第三セクターにならなかったのは、上越新幹線が旧国鉄時代に出来たせいらしい。だが、そのおかげかこの頃は1日4往復しか走らない超ローカル線になって乗り継ぎが難しいと零す。
それでも、鉄道旅は楽しい、旅の友はカップ酒、もう既に飲み干してしまった、と仰る。なんだ~、それを早く云って欲しかったな~、なんて言葉はおくびにも出さず、いそいそとリュックサックから、山の残り酒が入ったボトルとコップを取り出し、更に話が弾んだことは、云うまでも無い。

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茂来山はスッキリとした良い山だった。昨日に続き、今日も誰にも会わない。下りは霧久保沢か槇沢の何れか。霧久保沢コースは北斜面で雪たっぷり。その雪にはトレースが無い。雪はまだ腐っていないのでチェーンスパイクでも問題なさそうだが、土地勘が無いので沢ルートは少々自重。尾根伝いの槇沢コースをチョイスする。
最初のうちは細い尾根歩きが続くが、途中からやはり沢に下り始めることになる。沢は西を向いているので雪は殆ど無い状態。そのうち車道に出れば、あとは黙々と里に向かって下るだけ。途中、松茸山があって(ちゃんと標識にそう書いてあるのは、果たして泥棒除けになるのか、泥棒を挑発しているのか判らない)、立派な監視小屋まであった。松茸の季節に「相木荘」へ来るのも良さそうだ。里に近付くにつれ、民家や別荘の様なものは現れるものの、目ぼしい建物が無いので、結局、国道299号線まで出て、タクシーを呼ぶこととなった。
羽黒下駅まで行く途中、少々手前に良さそうな外観の蕎麦屋があった。タクシーの運転手も太鼓判を押すが、残念ながら列車の時間まで20分余りしか無いため、諦めて駅へ到着。さて、どうするか。同じタクシーの運転手が、そのまま駅前で客待ちしていたので、酒屋の在処を訊くと「それです」と、指の先に目をやればキリンビールの看板。いいところにあるなぁ。
看板に免じて、そそくさと「キリン一番搾り」を仕入れたら、無人の改札口を通ってホームへ。ビールを呑むには、待合室なんかより、やっぱり明るいホームが良い。今日はだいぶ陽気が良くなってきた。登頂を祝して乾杯。やはりビールは、太陽の下で呑むとひと味違う。

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南佐久の御座山と茂来山を登るため、麓の宿に一泊する計画を立てた(山の記録はこちら)。そうなると、二つの山に挟まれた相木川沿いに宿を探すのが順当。その条件に合致するのは、今も昔も「相木荘」である。
御座山も茂来山も、だいぶ以前から気になっていた山で、特に御座山は「日本二百名山」なんぞに選定される以前から登ってみたいと思っていた。八ヶ岳から見ると、茫洋とした奥秩父山塊の中に溶け込んで良く判らないが、直ぐ南に位置する天狗山から初めて見たときには、とても印象的な山容だった。どちらの山を登るにしても、公共交通機関利用では日帰りは困難なため、登る機会さえ訪れれば、丁度良い場所にある「相木荘」に泊まることは以前より決めていた。
今回、栗生口から御座山を登り、山口へ下ることにしたが、北斜面には雪がたっぷり残っている。意外にも雪にはトレースが無く、沢沿いコースである山口へのルートはやや躊躇われたため、尾根通しで下れる白岩コースへ変更した。白岩登山口に下り立ち、適当なところでタクシーを呼ぶが、主要道路以外は除雪がされておらず、なだめすかして漸く、ノーマルタイヤで恐る恐るやってきた。タクシーに乗れば、20分ほどで「相木荘」に到着。
「相木荘」は、田舎の親戚宅へお邪魔したような雰囲気の宿。本日の宿泊客は我々だけ。客間の様な、居間の様な炬燵部屋でお茶をどうぞ、と云われ、「ではビールも下さい」と炬燵に入る。炬燵で呑むビールは美味い。ここの炬燵には、温風ヒーターから導管を通じて温風が吹き込まれている。この地方ではこれが普通です、と大女将。冬の寒さが偲ばれる。お茶受けに、きな粉餅が二つも出てきた。きな粉は緑色がかっている。普通ならば、これで一食分のカロリー。折角なのでいただくと、意外にもきな粉が塩辛かった。
夕食には鯉のうま煮が出てきた。やはりここは佐久地方。それほど甘くないので、酒の肴に良い。さっき餅を喰ったばかりなので、もちろんご飯まで辿り着けない。
宿の方に、明日は茂来山に行くと云うと、じゃあ四方原山から登れと仰る。行けないことは無いが随分と尾根を辿ることになり、もう1泊したくなりそう。何故、四方原山からのルートを勧めるのか。恐らくは、四方原山が村の山(北相木村と佐久穂町の境界)だからではなかろうか。茂来山は小海町と佐久穂町の境にあるので、直接登るルート(親沢口や槇沢口、霧久保沢口)は何れも北相木村ではないのだ。
翌日、迎えにやってきたタクシーの運転手は、「相木荘」の大女将曰く「息子の同級生」とのこと。人口800人余の北相木村。きっと村民は、全て顔見知りなのだろう。今度「相木荘」へ来る時は、シャクナゲの咲く頃にしよう。

057 相木荘に到着。

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相木荘のHP: こちら

久しぶりに仕事が忙しくて土曜出勤。赤城山行きは棒に振った。棒に振った腹いせに晩飯は、カミさんを呼び出して外食することにした。店選びはカミさんにお任せ。
入った店は、柏駅からたっぷり10分歩いたところにある、町の繁華街からは随分外れたイタリアン。カミさんの知人がご推奨の店らしい。白壁に扉や窓枠が木造りのシックな外装と内装。なんとなく北イタリアの雰囲気がある。入ると、席は全部で14、5名分ぐらいのこじんまりした店だ。先客は女性二人のひと組のみ。そのうち、我々の後から熟年女性五人組がやってきて忽ち煩くなる。やっぱり男性は、こういう店は苦手のようである。
どうやらここのオーナーは、一人で調理と接客をやっているらしい。それでタイムリーに料理が出て来るところが大したもの。でも、満席状態ではちょっと厳しそうだ。
生ビールを呑んだ後はワインリストを睨み、ランゲ・ネッビオーロ2005ニコレッロ(4,700円)を注文。酸味と深みのバランスは申し分ない。料理は、丹波篠山産猪ホホ肉の煮込み・ラズベリービネガーの香り・独活のピクルス添え(1,900円)、全粒粉を練り込んだ自家製ビーゴリ・千葉コハク鶏もも肉と砂肝・レバーの赤ワイン煮込みのソース黒コショウ風味(2,100円)、季節の鮮魚の白ごま焼き 自家製ドライ柚子風味の様々な貝のスープ仕立て(2,800円)、スカモルツァを詰めた仔牛のロースト・マデラワインのソース・フォアグラのテリーヌを削りかけて(3,200円)を注文(まったくどれもこれも、料理名が長くていかぬ)。
ちょっと頼み過ぎたか心配になったが、量的にはかなり上品で問題無かった。予めシェアしたいと申し出ていたせいで、最初から二つの皿に取り分けた状態で出てきた。味はと云うと、もちろん美味いのだが、やや意外。イタリア料理と云えばオリーブオイルやニンニクの香りだけでなく、スパイスやらハーブやらが利いているイメージがあるが、この店の料理はどれも、まるでフランス料理の如くまったく抑えめ。素材の味を生かすためのこだわりのようだ。
ふと窓の外へ目をやると、ぞろぞろと黄色いサッカーユニフォームの群れ。この道の先には、柏レイソルのサッカースタジアムがあるらしい。皆、肩を落として歩いているのは、残念な結果だったのか(引き分けだったようだ)。誰も、この店には入って来ない。やっぱりサッカー観戦の帰り(特に勝てなかった場合)には、イタリア料理よりは居酒屋で憂さを晴らす方が良いようである。

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またパキスタン料理を喰いたくなったので八潮へ。ヤシオスタン第3弾は、「アルカラム」。たぶん、ヤシオスタンの店はこれで打ち止めと思われる。以前入った「カラチの空」とは50mぐらいしか離れていない。自家用車でやってくる場合、近くのコイン駐車場に止め、その旨を店員に告げると、その駐車料金分を支払総額から引いてくれると云う、変わったシステム。
「アルカラム」は、エントランスも店内も、やけにシンプルであるが、それが逆にDeep感を演出している。ガランとしていて広い。客は我々以外に、1人客が3人(うち、1人はパキスタン人らしかった)来ただけだった。残念ながら、ここも「カラチの空」と同様、アルコール類は置いていない。
頼んだのは、マトンとダール(豆)のハリーム(サラダ、ナンが付いて1,000円)、チキンビリヤニ(サラダが付いて1,000円)、タンドリーチキン(800円、4ピース)、ラッシー(300円×2)を注文。チキンビリヤニには勿論、ライタがついてくる。タンドリーチキンにも漬けダレのようなもの(名前は失念)が付いてきたが、辛そうなので味は見なかった。ラッシーはちょっと甘過ぎ。
ハリームは、原材料のオオムギもダールもマトンも、原形を留めていない程煮込まれている。ハリームとはペルシャ語で「忍耐」という意味、つまり出来上がるまで忍耐が必要と云うことらしい。ちょっと緩めのジャム位、流動性が少ない。味は意外に優しいが、唐辛子の辛さは後からじんわり利いてくる。ダールは、味からしてレンズ豆だろうか。ナンが付いてくる必要が無いくらい、オオムギとダールがたっぷり入っているようだ。
チキンビリヤニはとても色鮮やか。味もパラパラ加減も申し分ない。ライタを掛けて喰うのもイケる。チキンの腿肉がゴロンと、少なくとも2ピースも入っている。まこと美味いのだが、とても食べ切れる量ではない。
タンドリーチキンはかなりスパイシー。しっかり漬込んであるようだ。ジューシーさは今一つだが、昨今味わったことが無い程、美味い。
結局、タンドリーチキン2ピースと、チキンビリヤニのおよそ半分をお持ち帰り。それでもお腹パンパン状態。八潮のパキスタン料理店は、巷の中華料理店と同様、出来る限り大人数で行く方が効率的である。 

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2年ぶりの「横浜中華街」、そして2年ぶりの「北京飯店」である。「恵びす温泉」から歩くと、中華街を端から端まで縦断することになる。相変わらずの賑わいぶりだが、良く見れば中国系観光客らしき姿は見当たらない。それはそうだろう、小生だって海外に行って、わざわざ日本街(ってそんなところ、あるかな)に行きたいとは思わない。少なくとも数日間の旅行では、日本食が恋しいとはならないはず。
マレーシアのクアラルンプール郊外に長期出張中、時々中心街にある「パビリオン」や「ミッドヴァレー・メガモール」と云う名の巨大ショッピングモールに行くことがあった(クアラルンプールはショッピングモールだらけである)。それはたいていの場合、食事をするか(含、ビール呑み)、地下のスーパーマーケットで食材を仕入れるのが目的だった。
食事の場合、平日の昼間だったらローカル食、平日の夜や休日の昼間であれば、ヨーロピアンスタイルの店でビールとパスタかピッツァという感じで、個人ではまず、日本レストランには行かない。時々、日本から出張者が来る場合には何故か皆で「和民」で夕食。酒でも呑もうかとなると、やはり共通認識として日本の居酒屋を思い浮かべるらしい。同様に、出張者を含め何人かで昼飯を喰おうということになると、日本式のラーメン屋に行くことが間々ある。短期出張者にかこつけて、偶には日本食を喰ってみたくなるようだ。閑話休題。
「北京飯店」は前回と同様、2階の席。まだ時間が早いせいか、客は我々だけ。常連Woodyさんの威光で窓側の円卓につく。「恵びす温泉」では我慢したビールで乾杯した後は、いつものように料理はWoodyさん任せ。その後、Woodyさんの奥さんもお目見え。ビールが無くなったら、紹興酒へ移行。
始めに出て来た料理は「A菜の炒め物」。A菜なんて初めて聞くが、台湾などではポピュラーな野菜らしい。茎の断面がAの文字に似ているせいで、そんな名前が付いたようだ。シャキッとしていて、レタスに近い食感。その後は海老チリソース、小籠包、鶏肉とカシューナッツ炒め、酢豚、おこげと定番料理が続き、締めに出て来たのは、やはり今回もカレーライス。蕎麦屋のカレーライスの如く、とても優しい味がする。
結果、なんだか、ひとりだけぐびぐびやって、これでみんなと同じ3,000円では、まったく申し訳ないですよ、Woodyさん。

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