ニュー新橋ビル地下1階の北東の角にある店。看板に「家庭料理 翠園」とあるので和食店と感違いしていたが、全くの中華料理店である。客の入りが半分ぐらいだったので(通路からよく見える)、入ってみることにした。それなりの大きさの店だ。
メニューを見れば、普通の町中華とは違う品揃えである。それが証拠に、ウリは刀削麺のようだ。そこで、牛肉刀削麵(750円、半炒飯、サラダ、スープ、搾菜、杏仁豆腐付)を注文。どうやらこの店は、店員が一人しかいない、と気付いた。
一人で注文を取り、お茶(烏龍茶)も出してくれ、料理を作り、食べ終わった食器類を片付け、皿洗いまでしている(ただし、流石に食器の片付け以降はやや滞りがちのようである)。客の入りが半分にしても、やっぱりというか料理はなかなか出てこない。ランチタイムが始まる時間帯では、かなり待たされるのを覚悟する必要がありそうだ。
メインの牛肉刀削麺は、ベトナムのフォーを連想させるようなすっきりしたスープ味。麵はちゃんとコシがある。これまで入った新橋界隈では唐辛子で惑わせる刀削麺店が多い中、はっきり云ってかなり美味い(必ずしも日本人の舌に迎合している訳でもなく、結構本格派)。炒飯もスープもフツーに美味い(いわゆる化学調味料的な味ではない)。
玉にきずは出てくるのが遅いことと、電波が弱くPayPayになかなか繋がらないこと(結局諦めた)、牛肉が(中高年にとって)やや筋っぽくて歯の間に挟まることだ。それはともかく、これまでのところ「キッチン岡田」に次ぐコスパの良さ、偶々かも知れないがここも全部一人でこなす、という共通点だ。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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