「ペンションドライブ気分」に泊まった翌日はどうするか、あまり考えていなかったが、天気も引き続きまずまずなので、小淵沢に近い低山に登ってみることにした。中山という、標高は900mにも満たない山。麓との比高は350m程度なので、気軽に登れる。甲斐駒ヶ岳をはじめとする南アルプスの頂きから見下ろせば、単なる丘のようにしか見えないだろう。
ここにはかつて、武川(むかわ)衆という地侍集団の砦があったらしい。戦国時代は武田の家臣団だったが、その後は徳川に仕えるようになる。かの柳沢吉保は武川衆の末裔だそうである。実際に登ってみると、山頂には標識だけで遺構らしきものは見当たらないが、山頂直下には曲輪(腰郭?)らしき地形が残っていた。辺りには松の木が多い(実際、松茸が採れるらしい)。
こんな低山には誰も登らないだろうと思っていたが、途中でトレイルランナーのグループに出遭ったり、展望台では家族連れがやってきたりと、地元の人に愛されているようだと知った。
その展望台、山頂の隣のピークに何やら頑丈そうで立派な櫓が立っていた。辺りは木が切られているため、この櫓が無くても十分眺めが良いが、櫓に登ってみると、まさに遮るものが無い眺望が得られる。ここだけを目当てに東京からやってくるのはやや酔狂かも知れないが、2日目の観光気分半分には申し分ない。
富士山をはじめ、奥秩父連山、八ヶ岳、南アルプスがぐるりと取り巻いていて、見飽きることが無い。なかでも一番目を惹くのはやはり、ちょっとだけ雪を被った甲斐駒ヶ岳で、丁度見頃の紅葉が錦の衣となっていてコントラストが絶妙だ。
景色を楽しんだ後は中山峠側に下り、そのまま日帰り温泉の「尾白の湯」へ向かう。周囲は公園になっていて、キャンプ場もある。ここからも甲斐駒ヶ岳が目の前に見えた。

110 清里駅まで送ってもらった。
111 清里駅からも富士山が見える。
112 小海線から望む甲斐駒ヶ岳。
113 今日もまずまずの天気だ。
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114 ここでタクシーを降りた。
115 中山桜の丘公園のそば。
116 金峰山と茅ヶ岳。
117 ちょこっと八ヶ岳。
118 しばらく林道を進む。
119 紅葉がいい具合になっている。
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120 ここが登山口。
121 とりあえず尾根に上がるまではやや急登。
122 茅ヶ岳を背にして。
123 径ははっきりしている。
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124 ひとしきり登るといい雰囲気のところに出た。
125 ちょっと早いけど小休止。
126 もうあとはゆるく登るだけ。
127 中山山頂についた。
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128 ここは砦跡でもある。
129 こういうところだ。
130 更に進むと左手に甲斐駒ヶ岳。
131 展望台に到着。
132 実に立派な展望台だ。
133 千頭星山から鳳凰三山にかけて。
134 アサヨ峰と甲斐駒ヶ岳。
135 鞍掛山から日向山、雨乞岳。
136 はるか向こうは高ボッチ山あたりか。
137 八ヶ岳の裾野が印象的。
138 昨日歩いた辺りと小川山、瑞牆山、それに金峰山。
139 茅ヶ岳は金峰山の右。
140 富士山には笠が懸かってしまった。
141 やはり甲斐駒ヶ岳は役者が一枚上。
142 つい見とれる。
143 手前の紅葉もいい感じだ。
144 八ヶ岳と奥秩父。
145 これで今年の紅葉も見納めか。
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146 中山峠へ下る径はかなりの急降下。
147 あっという間に峠に下りた。
148 車道に出てからも甲斐駒ヶ岳。
149 田圃の向こうにも甲斐駒ヶ岳。
150 白州・尾白の森名水公園。
151 南アルプスを借景にした贅沢な公園。
152 ここで汗を流した。
153 露天風呂から八ヶ岳を望める。
154 湯上りビールはこんな景色を見ながら。
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155 はい撮りますよ。
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156 ここからも中山の展望台が見えた。