苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

アメリカでは大学出てりゃ給料が高いとは限らない

トランプ大統領は高卒労働階級から支持が高いという話の流れで、カリフォルニア北部在住の映画評論家の町山智浩 @TomoMachi氏がXで下記のような投稿をした。

残酷な事実:アメリカの赤い州共和党が強い州)は州民の大卒率が全米平均の大卒率43.1%より低く、平均より大卒者が多い州は青い州民主党が強い)になる。大卒率が全米平均くらいの州は共和党民主党が拮抗する「接戦州」になる。

それに対して私はこのようなコメントをした。

アメリカの大学がいかにポンコツかを示してますね。高いお金だしてリベラルに洗脳されるより高卒でちゃんとした技術身に着けて良識のある大人になることのほうが大事です。特に大学いってしょうもないジェンダー学とかやってる人は使い物にならない。

a_KatzeMeister @KatzeATL900さんがそれに答えて、、

4大卒でも自分のdegree の仕事に就く事の出来ない人は沢山いますしね。アメリカでは余程の実力がある人以外、今や大卒神話は崩れつつあります。実際就職でも『大卒』は問わない会社も出てきてるし。いつの世も手に職のある人の勝ち!と思います!

と書いた。そしたら三鷹うい @ouimitaka_com という学者先生が大学の価値が落ちているので最近は院くらいは出てないと駄目だというので、Katzeさんがそういうことじゃなくて大学自体の価値がなくなっているという話だと言うと、

学歴は専攻や学校名によるとしても、高卒より大卒の評価が高くなるんです。 つまり大卒の学歴は意味がないというあなたたちの主張は大きな間違いです。 そして今や大卒よりも大学院卒の時代です。専門家として役に立つのは大学院卒からですからね。薬学部や獣医学部が六年制になったのはそのためです。

という頓珍漢な返答が戻ってきた。私は大卒の学歴が意味がないといったのではなく、大卒でも大学や専攻によっては意味のないこともあるという話をしているのだと何度言っても「大卒は高卒より有利だ」と繰り返した。

それでいつまでもそんな話をしていても意味がないので、だったら学位別の年収を比べてみてはどうかと提案したら、下記のような資料を提供してくれた。これは2021年の日本のもの。

 

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もともと私は平均して大卒の方が高卒より収入が高いということに異論を唱えたわけではなく、大卒でも専攻学位によっては高卒より収入が低いという話をしていたので、これらの資料は全く役にたたない。

それでアメリカの場合をちょっと調べてみた。以下Average College Graduate Salaries: 2024 Projections | Bankrateより。

学歴別給与中央値

最終学歴 週給中央値 年収中央値
Doctoral degree博士号 $2,109 $109,668
Professional degree専門職学位 $2,206 $114,712
Master’s degree修士号 $1,737 $90,324
Bachelor’s degree学士号 $1,493 $77,636
Associate degree短大卒 $1,058 $55,016
Some college, no degree専門学校 $992 $51,584
High school diploma, no college高卒 $899 $46,748
Less than a high school diploma中卒 $708 $36,816

これによると確かに学歴が高いほど年収は高いようだ。しかし学位別に年収を比べてみるともっと違う状況が浮かび上がる。下記は給与の中央値が最も高い学位を高い順に並べたもの。これによると電子工学が一番高い。

給与の中央値が最も高い学位

専攻学位 年収中央値
Electrical engineering 電子工学 $110,000
Computer engineering コンピューターエンジニアリング $104,000
Pharmacy, Pharmaceutical Sciences, and Administration 薬学 $100,000
Chemical engineering 化学工学 $100,000
Computer science コンピューターサイエンス $100,000
Aerospace engineering 宇宙航空工学 $100,000
Materials engineering and materials science材料工学 $98,500
Engineering Mechanics, Physics, and Science工学力学、物理学、科学 $95,000
Mechanical Engineering 機械工学 $95,000
Industrial and manufacturing engineering 産業・製造工学 $90,000

では年収が最も低い下位10位を高い順に並べてみよう。このリストに並んでいる学位の年収中央値はどれも高卒年収中央値の$46,748より低いことがわかる。

給与の中央値が最も低い学位

専攻学位 年収中央値
Early Childhood Education幼児教育 $43,000
Film, Video and Photographic Arts映画、ビデオ、写真芸術 $42,000
Theology and Religious Vocations神学と宗教的召命 $42,000
Fine Arts芸術 $41,000
Miscellaneous fine arts もろもろの芸術学部 $40,000
Music音楽 $40,000
Studio Arts スタジオアート $38,000
Drama and Theater Arts演劇・劇場 $38,000
Cosmetology Services and Culinary Arts美容サービスと料理芸術 $37,550
Visual and Performing Artsビジュアル・パフォーミング芸術 $35,000

最低リストにジェンダー学が載ってなくてちょっとがっかりしたのだが、考えてみればDEIが流行っている現在ではそういう学位も需要はあるのかもしれない。もっともDEI方針を放棄している企業が増えているので、そういう学位はどんどん価値を失うものと思われる。

ちなみにジェンダー学位の収入はというと、Salary: Gender Studies (November, 2024) United Statesによれば2024年11月1日現在、ジェンダー学位の平均年収は$58,020 。時給にすると $27.89で月収だと$4,835ということになる。ま、悪くはないがいいとも言えない。カリフォルニアで一人暮らしするにはぎりぎり大丈夫そうだ。

しかしここで考えなければならないのは、大学に行くにはお金がかかるということだ。特に名のある私立大学などに行くと年間4万ドルとか平気でかかる。そしてそれは学位とは無関係だ。実家が裕福で学費を全部払ってくれるならいいが、学生ローンなどを借りて四年生を卒業した場合、就職出来ようが出来まいがローン返済をすぐに始めなければならない。さらに修士や博士号まで取った場合はもっと大変。この程度の年収では返済に何年かかるかわからない。だから自分が将来どのくらい稼げるかを考えたうえで学位を選ばなければならない。

さてこれで三鷹さんも納得したかなと思ったのだが、左翼学者先生がそんな常識に納得するわけがない。

あなたの主張の穴は、比較は同じ素質を持ったもの同士を比べないと意味がないという、統計解釈の基礎を知らないってことですね。私は能力が高い人ほど進学するとは思っていないので、同じ能力の者が高卒と大卒に分かれると思っています。 その場合、大卒の方が給料が高いのです。 なお、専攻が違って給料が低いのは、その産業の給料の低さによるもので、産業間比較を学歴比較だと言い張ってはいけません。

私はあなたと違って、ちゃんと統計解析の方法を学んでいるだけです。 比較は同じ背景を持った者同士でないとダメなのです。

典型的なエリート思想。高卒者を見下した態度が見え見えである。だいたい私は同じ分野で大学卒と高卒のどちらが有利かという話をしているのではなく、大卒高卒の良し悪しは分野や大学以外で得られる技術によって違うという話をしていたのだ。三鷹さんは統計学を理解しているかもしれないが、比べるものを間違えているから全く話が嚙み合わない。例えるなら数学の問題を解くのに間違った方程式を当てはめているようなものだから答えがめちゃくちゃになってしまうのだ。

ここで比較すべきなのは同じ分野の大卒と高卒の差ではなく、大卒者間の学位による収入の違いであり、それぞれの学位が高卒の中央値と比べてどうなのかということなのである。

三鷹さんが考慮に入れていないのは、世の中のすべての人が学問に向いているとは限らないということ。人にはそれぞれ学び方というものがあり、だれもが教室で静かに座って講義を聴いて学べるわけではないということだ。また職種によっては大学では教えられないものもある。現場でその道のプロから技術を伝授してもらった方がいい職種はいくらでもあるのだ。アカデミアの人は現実社会を知らないから、そういう想像力に欠けるのである。

何度も言うようだが、高学歴=高教養ではない。左翼活動ばかりやってエコーチェンバーの中だけで生きてるリベラル学生より、長時間運転しながら保守派ポッドキャストなどを聴いてる高卒のトラックの運ちゃんのほうがよっぽども博学な場合もあるのである。それを理解していないから民主党は惨敗したのだ。

トランプ次期大統領、就任初日にジェンダー肯定医療を全面的に禁止すると宣言

これは去年の2月にドナルド・J・トランプが発表した宣言。ついにその時がくる。

左翼ジェンダー思想による子供たちに押し付けられる狂気は児童虐待行為だ。非常に単純なことだ。若者に対する科学的、肉体的、感情的な損傷を止めるための私の計画はこうだ。

初日に私はジョー・バイデンによるいわゆる「ジェンダー肯定ケア」に関する政策を撤回する。

馬鹿げている。

私は新たな大統領命令に署名し、すべての連邦政府機関に対して年齢に関係なく性転換やジェンダー移行を推進するすべてのプログラムを止めるように指示するつもりだ。

そして連邦議会に対し、ジェンダー肯定医療の促進や支払いに、我が国の納税者の税金が使われることを永久に阻止するよう要請する。そして全50州で自動への性的損傷を禁止する法律をかけつすれば、それは速やかに解決するだろう。

さらに私は、未成年の子供に対し、このような許しがたい処置を施した石を訴える、被害者のための民事蘇峰見の創設を支持する。

司法省は大手製薬会社と大手病院ネットワークを調査し、性転換の恐ろしい長期的副作用を故意に隠蔽しなかったか判定する。金儲けのために脆弱な患者を犠牲にしてはいまいか、この件の患者は非常に脆弱なのだ。

私は議会に対し、合衆国政府が認める性別は男性とじょせいのみ、かつその性別は出生に帰するという法案を可決するよう要請する。

私のリーダーシップの下で子の狂気は終わるだろう。

ご清聴に感謝する。

 

トランプ大統領はどうやって勝ったのか

昨日はどうしてカマラ・ハリスが負けたのかという話をしたが、今日はどういう人たちがトランプ大統領に投票したのか分析してみたい。資料はマグクラブより

若い世代の票が増えた

下記はロイターの出口調査によるもので、ごらんのように若い世代の共和党支持は全体的には民主党に負けているとはいうものの2020年に比べると確実に増えている。特に18歳から29歳の男性の間では共和党の方が優勢である。また女性票も2020年より5%も増えている。あれだけトランプは女性の権利を奪おうとしているというプロパガンダを聞かされているのに、若い女性の共和党支持が増えているというのは興味深い。若い女性の37%という数は大きい。

若い世代の票が増えたl
ラテン系票が増えた

トランプは過去100年にわたり共和党に投票したことのなかった群の多くを共和党に塗り替えた。例えばテキサスのスター群、97%がメキシコ系で1892年以降共和党が勝ったことがない。そこでなんとトランプは57.7%(ハリスは41.8%)で2020年から21%増加。

ミネソタ州のカールトン群やフロリダ州マイアミデード群(19%増加)など歴史的に民主党支持の群が和党にひっくり返った。

ラテン系は元スペイン領土だった国がほとんどなので、多くがカトリック教徒である。つまり文化的には非常に保守的な人が多いのだ。

ラテン系の男性は圧倒的にトランプを支持
イスラム教徒がトランプを支持!

トランプ大統領ほどイスラエルに友好的な大統領は居ない。にもかかわらずなぜモスリムがトランプを支持するのか、と思われるかもしれないが、なんと90%以上もスリムのミシガンのディアボーン市は共和党が圧勝した。実はアメリカのモスリム有権者イスラエル撲滅よりも自分らのアメリカでの生活のほうが大事なのだ。また同胞がこれ以上戦争で死ぬことも望んでいない。だからトランプ大統領が中東に平和をもたらすと約束したことを支持したのである。

労働階級の支持が激増

昨日もちょっとお話したように、スイングステートには高卒の労働階級が多い。労働階級は伝統的には労働組合など民主党支持者が多かった。しかし民主党のエリート主義に完全に見放されたと感じた労働階級がトランプ支持に翻ったのだ。

町山智浩 @TomoMachi 残酷な事実:アメリカの赤い州共和党が強い州)は州民の大卒率が全米平均の大卒率43.1%より低く、平均より大卒者が多い州は青い州民主党が強い)になる。大卒率が全米平均くらいの州は共和党民主党が拮抗する「接戦州」になる。

昨今のアメリカの大学はレベルが下がっている。理工系や法律系はいいのだが、それ以外の文系はエリート校になればなるほど左翼リベラルに洗脳されてしまっている。

大学を出ていない=教養がないではない。スティーブン・クラウダーも指摘しているが、長距離運転をしているトラックの運転手など運転中にポッドキャストを聴いたりしているため、大学でジェンダースタディーなどを専攻してエコーチェンバーの中で生きてるエリートなんぞよりずっと教養がある。

カリフォルニアの選挙結果

私はカリフォルニア住まいなのでカリフォルニアについてちょっと書いておこう。カリフォルニアは青い州と言われており、近年はずっと民主党が勝っているが、実はブッシュWの頃までは大統領選で共和党が勝つのは不思議でもなんでもなかった。知事も共和党が多く居た。それが変わったのはオバマの代になってからだ。しかし今回の選挙では確かにハリスが圧勝したとはいうものの、トランプ支持は2020年に比べて激増している。

カリフォルニアは海岸沿いの人口が多いので群ごとには共和党が優勢でも数からするとやはり民主党が勝ってしまう。

カリフォルニア州共和党支持が劇的に増えている

選挙の際は政治家だけでなく地方の法律の是非も問われるが、今回万引きや窃盗などの罰を重くするべきという法律は70:30で圧勝した。また家主の権利を弱体化させる法律は拒否された。これらは人々の生活に直接かかわってくる法律なので、非常に良い結果だったと思う。

2000万票はどこへ行ったのか?

今回の選挙は民主共和とも合わせて近年で最多の投票率だったという話であるが、なぜか投票数が前回よりも2000万票少なかったという統計が出ている。特にバイデン政権が2020年に獲得した81,282.916票からカマラ・ハリスが今回獲得した票数の66,227,894を比べると、15,055,022票減ったことになる。いったいこの1500万票はどこへ行ったのだ?民主主義が無くなるかもしれないというこの大事な選挙に1500万人もの民主党支持者が投票しなかったなんてことがあるだろうか。

 

2020年の選挙の後、私はバイデン勝利は統計的に不可能ではないが先ずあり得ないというエントリーを書いた。これはそれまでの統計上、どちらの大統領候補が勝つかを予測する方法について書いたもので、それによればすべての方法でトランプが勝つと予測されていた。だから2020年はおかしいと皆思っていたのだ。

ところでハリスの獲得した票数は2012年と2016年の平均6500万票と同率である。つまり2020年だけが飛びぬけて多いのだ。なぜだろうね?

なぜカマラ・ハリスは負けたのか

何故カマラ・ハリスは負けたのかについては、民主党による白人や男性や労働階級への差別が大きな要因になっていると人々は言っている。カマラ・ハリスは自分が黒人女性であるということを強調し、自分は女性問題に特に力を入れているということに力を入れすぎて、他の大事なことを完全におざなりにしてしまった。

労働階級に見放されたカマラ・ハリス

実は私は9月にハリスは高卒の労働階級層に人気がないという話をしたことがある。

従来民主党はエリートではなく庶民の味方というイメージを保っていたが、最近は大卒のエリート層のほうに人気があつまり労働層の支持を失っている。問題なのは高卒労働層の方が有権者の2/3を占め、大卒エリート層よりもずっと数が多いということだ。そして決定州となりそうなアリゾナジョージアネバダノースカロライナペンシルベニア、そしてウイスコンシンの労働層の有権者は他州の平均よりも多いのだ。

さっき読み返していて気付いたのだが、太字の州はすべて前回はバイデンが取った州だが、今回すべてトランプ大統領が獲得している。(アリゾナネバダはまだ集計中だがたぶんトランプが取ると予測されている)特にペンシルベニアの勝利は特筆すべきである。つまり、ハリスが労働層の票をとることができなかったことが今回の敗北に結び付いたということだ。

ところでカマラ・ハリスを支持しなかった男性のなかには黒人男性もかなり含まれている。黒人社会というのは結構マッチョな人が好まれる。だからあんまり女性が女性がと言われると自分らが阻害sれているような気分になるのだ。それをいうならラテン系もそうである。フェミニズムを面白くなく思ってる男性は白人より有色人種の方が多いのだ。

もちろん黒人層やラテン系層は民主党が強いのだが、それでもその何パーセントかでも共和党を応援したら共和党は勝てるのである。そのことをハリスは忘れていたようだ。

男性に見放されたカマラ・ハリス

ハリスの反男性政策についてXでスコットランド在住の久保山尚@KBYMScotlandという人がこんな分析をしている。

久保山氏はトランプは普段あまり政治に興味のない若年層の男性にアピールする政策を取っていたという。

一方ハリス陣営は女性、LGBTQ、黒人等をターゲットに選挙戦に入ったが、女性という強みを活かし、女性の中絶権擁護などの論点を押し出して戦った。一方で男性層には支持は広がらず、若い視聴者の多いポッドキャストにも多く出演したが、トランプほどのインパクトを残すことはできなかった。

実際の投票ではFox Newsの分析によると、トランプはヒスパニック系男性黒人男性間で大きく支持を伸ばし、30歳未満の男性では2020年に比べ14%も得票を伸ばした。これだけ票が動いた集団は他にはあまり見当たらない。NBCITVを始め主要メディアもbro voteが重要な勝因の一つと分析しているイメージ転換とメディア活用で若年男性層に支持を広げたトランプ陣営の戦略は見事。一方でMeToo以降、男性であるだけで非難されると感じている層が存在し、反動としてマッチョイズムとフェミニズム攻撃に走る現状は決して好ましいものではない。行き着く先は分断しかないのだろうか。悩ましい

男女を分断させ、女性の問題にばかり取り組んで男性は常に悪者扱いするのでは男性票が遠のくのは当然。トランプとバンスがそれぞれ三時間にわたる若者に人気のポッドキャスターのジョー・ローガンの番組に出演したのに対し、ハリスがローガンの番組出演を拒否したことが若い男性有権者にトランプに入れる決断をさせたという話しまである。

中絶禁止反対の一辺倒で普通の女性に見放されたカマラ・ハリス

選挙運動中カマラ・ハリスの政策と言ったら妊娠人工中絶の話ばかりだった。女性へのアピールに必死だったのは解るが、女性が気にかけているのは妊娠人工中絶の話だけではない、というよりほとんどの女性はそんなこと心配していない。

トランプの中絶に対する姿勢は、各州が独自に決めるべきという最高裁の判決を尊重することであり、全国的に例外なく違法にするなどという話は一度もしたことがない。 そんなことより女性たちが気にしているのはトランスジェンダリズムやLGBTQ+及びDEIによる女性の尊厳への冒涜をどうするかということである。

性空間に女性自認の男が侵略してくる、女子スポーツで女を装う男が女子を文字通り殴り倒して怪我をさせたり、女子刑務所で性犯罪を犯したり、学校が過激なLGBTQ+教育を行い親に内緒で子供を性転換させ、異議を唱える親たちが親権が奪われるなど、非常に深刻な問題についてカマラ・ハリスはひとことも述べなかった。わずかに刑務所での性転換手術については「法に従う」と言っただけで、この件について意見を述べることを避けてすらいた。

比べてトランプは男子の女子スポーツ参加や子供の性転換手術は全国的に禁止すると約束した。このことだけではないが、トランプは人々が何を一番心配しているかをきちんと理解していた。だがハリスはそれがわかっていなかった。

中流階級出身といいながらセレブに頼り切り

庶民が高騰するインフレについて質問すると、カマラ・ハリスの返答は何時でも同じ。「私は中流階級出身です。私は自分がどう育ったかを忘れていません」と始めた。(あんまり何度も同じことを言うから覚えてしまったよ)それでいて、じゃあ今の経済をどう改善するのかという話は一切しなかった。

それどころかハリスは一般庶民とはかけ離れた大金持ちの歌手や俳優など芸能人たちを味方につけて選挙運動に駆り立てた。大御所芸能人が何人も応援したにもかかわらず、ハリスの支持率は全く上がらなかった。結局庶民は自分らの苦労を理解できない芸能人の言うことなど興味がなかったのだ。

移民政策責任者だったのに他人事のように話したハリス

バイデン大統領じきじきの任命を受けて国境問題に取り組むはずだったハリス。しかし大統領候補になるまで国境へ足を運んだこともなかった。大量に流入する移民が起こす問題について聞かれても、「国境は壊れてます」というだけで、じゃあどうするつもりなんだ、いや、副大統領として今までどんな対策を取ってきたんだという質問には一切答えなかった。

過去も未来も語れなかったハリス

副大統領が次期大統領に立候補するのはよくあることだが、現政権が成功し国民にも人気のある政権であるならやりやすい。成功した政権を自分なりに引き継いでいくと言えばいいことだからだ。しかしバイデン政権は決して人気があったとはいえない。経済も外交も治安もハチャメチャである。そんな政権で副大統領をやっていて、バイデンの政策をそのまま続けるというわけにはいかない。かといって現政権のナンバー2の立場にいるのに現政権を批判して私は違うことすると宣言するのも不自然だ。ハリスはだからずいぶんと難しい立場に立たされていたといえるだろう。

それでもハリスがJ.D.バンスのように頭のいい人なら、機転を利かせてなにかしら賢いことが言えたはずだが、ちょっと難しい質問をされると優しい司会者にすら言葉に詰まって練習した同じ言葉を繰り返すだけ。これでは有権者の心はつかめない。

 

結局カマラ・ハリスは最低の大統領候補だった。これだったらバイデンのままにしておいた方がまだよかったのではないか。ま、それでも負けていただろうけど。

一夜明けて余韻冷めやらぬ朝、不正を乗り越えてトランプ大統領大勝利

昨晩は真夜中直前にトランプ大統領の大勝利が確認されトランプ大統領の演説を聞いてから寝た。今朝、トランプさんがどんなふうに勝利したのか詳細をいろいろ調べて書こうと思っていたのだが、昨晩夜更かしし、しかも寝る直前にシャンペンを飲んでしまったので一時間寝坊して朝7時。ぴりょりょりーん、というスマホの音で目が覚めた。あれ、なんだろうと思ってみたら血液検査ラボから「本日の予約時間8時20分」という確認のテキスト。あ、そうだった、今日はお爺ちゃんの血液検査の日だったと思い出した。

いや、忘れてお爺ちゃんに朝食出しちゃうところだった。お爺ちゃんもまだ寝ていたので起こしていろいろ身支度をしているうちに早くも8時。幸いラボはうちから車で5分という近場。採尿の際にお爺ちゃんが大騒ぎして手古摺ったが、まあなんとか済ませて帰宅。お爺ちゃんに朝ごはんを食べさせて私はコーヒー飲んで一服したところ。

さてさてそれでは統計を集計しているサイト、リアルクリアポリティクスから読んでみるか。まだ最終集計が終わってないので11月6日9時46分PST現在はこんな感じ。

大統領のみならず、上院も下院も共和党が多数議席を取るなど共和党三連覇である!

 

 

 

 

 

大統領選、リアルクリアポリティクスより

 

前回大揉めしたジョージアペンシルベニアウイスコンシンの勝利は大きい。また他のスイングステート(どちらにもなびく可能性ありの州)アリゾナ、ミシガン、ネバダでもトランプが勝つと予測されている。前回アリゾナネバダでもかなりの不正が発見されていたので心配されていたが勝てそうである。

ノースカロライナがトランプに行ったのは、やっぱりあの洪水後のハリスの無対応が祟ったのだろう。

フロリダの圧勝はすごいものだった、トランプはハリスより150万票も多く獲得した。スティーブン・クラウダーも言っていたが、フロリダにはニューヨークから移住したユダヤ教徒のご隠居さんたちが多く住んでいるが、彼らがバイデン・カマラのイスラエルへの対応に腹を立てて民主党を見捨てたのではないかという。

今回の選挙でも民主党による妨害はあちこちで起きた。投票マシンが故障して投票者が四時間以上も待たされるとか、一旦帰って出直して来いと言われたと誰かがSNSで訴えると、人々が帰らずにそのまま居ろ、不正を許すなと応援した。

不正を見張った市民団体True the Vote

私は今回の選挙に関して、もし選挙が正当に行われればトランプが圧勝することは間違いないと思っていた。しかしそれは前回も同じことだ。多くの共和党支持者たちは前回の選挙は民主党の不正により盗まれたものだと確信している。それで、今回もそういうことが起きないように共和党はもとより一般市民が色々と対策を練っていた。例えば投票場での監査員や集計のボランティアなどを積極的に参加。集計所の職員が民主党員だけにならないようにした。

またスティーブン・クラウダーはTrue the Voteという市民団体とパートナーを組んで、一般人が不正を発見したらすぐに連絡してほしいとホットラインを設けた。

ジョージア州の投票場に爆弾予告の電話があり、一時避難を余儀なくされたが、その分投票時間が二時間延長されるなどこのグループが報道していた。

ジョージア州の訴訟

前回ジョージアでは州憲法を違法に変えて選挙を行ったことが問題になったが、今回は選挙前に共和党NGOなどの団体が働きかけ不正が起きないように、投票リストの整理(亡くなった人や引っ越した人や違法移民などの名前を名簿から削除)するなど、色々と裁判が起きていた。

ペンシルベニアの秘密兵器スコット・プレスラー

www.dailywire.com

保守派活動家のスコット・プレスラー(Schott Presler)はスイング州のペンシルベニア共和党の勝利をもたらすのに貢献したと保守派の間で評判である。彼は選挙前にペンシルベニアに移住。狩猟家や普段は選挙に参加しないアーミッシュたちにも積極的に選挙登録を呼びかけた。

普通共和党支持者は郵便投票を信頼しないので、当日投票をする人が多いのだが、前回は当日投票をだいぶ妨害だれたことでもあり、今回は早く投票できる州での早期投票が奨励された。

プレスラーは2021年の二月からペンシルベニアのいくつもの選挙区を共和党に変換する活動を始めていた。

ニュージャージーを見張っていた突撃ジャーナリスト、ジェームス・オキーフ

ニュージャージーでは覆面層さで有名なジャーナリストのジェームス・オキーフも待機していた。彼は選挙当日あちこちを飛び回って不正と思われる行動を見張っていた。ニュージャージーのとある投票所の待ち時間はなんと5時間。投票マシンの不都合で時間がかかりすぎるという話だ。待っている人たちの話によると、以前はこんなに長く待たされたことはないという。

実は私も経験があるのだが、2020年の大統領選予選の時、それまでは歩いて行ける近所の投票所へ行って紙の投票用紙に穴をあけるやり方で10分くらいで済んでいたのに、その年から投票マシンが導入され、投票所の数が減り遠くの高校まで行かなければならなかった。しかもマシンが途中で壊れるなどして二時間以上待たされた記憶がある。この投票マシンいい加減やめた方がいいのでは?

オキーフは夜じゅう色々な投票所や集計所を巡り怪しげな行動を逐一報告していた。

違法移民でスイングステートを永久的に民主党にする策略

これはこの前イーロン・マスクが言っていたのだが、なぜ民主党はこうも違法移民の流入を奨励するのかといえば、違法移民をスイング州にどんどん送り込み、彼らに早急に市民権を与え民主党に投票させれば、どっちつかずの州がすべて民主党に傾く。そうしたら今後の選挙はすべて民主党の勝利となり、アメリカは民主党独裁の国になるというのが民主党の策略なのだということだ。だから今回の選挙で共和党が勝たなければ、今後アメリカは民主主義国家ではなくなっていただろう。

民主党トランプ大統領のことを民主主義の敵だの脅威だの言っていたが、本当の民主主義の敵は民主党の方なのだ。我々は寸でのところでアメリカを独裁者に譲り渡すところだったのを防いだのだ。

 

ドナルド・J・トランプ&J.D.バンス大勝利!

おめでとうございます!

 

数日前にスティーブン・クラウダーのポッドキャストで投票の日は東海岸の午後6時(西海岸時間午後3時)から始め、結果が出るまで生放送を続けると言ったとき、もし前回みたいに一か月とかかかっちゃったらどうするんだと心配していたのだが、幸いにしてカリフォルニアでは日付が変わらないうちに結果が出た。

今日の午後に買い物に行った時、この時のためにとシャンペンの小瓶を買った。それを開けることができて本当にうれしい。

 

 

勝てると確信してシャンペン買っておいてよかった

勝てるとは思っていたけど、ハリス陣営は絶対にいかさまやると思ってたのですごく心配だった。でもトランプの勝利が大きかったため、ハリスに勝ち目はなかった。

明日になったらいろいろと細かい話を書こうと思う。今日は安心して寝られる。

アメリカ全国選挙開票開始!

私の生涯で一番大事かもしれない選挙の開票が開始されたので、すこしづつ書き足していこうかなと思う。

米国西海岸時間(PST)4時11分現在:

ケンタッキー州(8)とインディアナ州 (11)でトランプ当確。バーモント州(4)はカマラ・ハリス。

今見てるのはスティーブン・クラウダーの生放送。

 

PST 4時33分

エスバージニア州(4)トランプ当確。

クラウダーのショーにドン・トランプJr.が出てる。

 

PST 5時03分

トランプ当確

フロリダ州(30)

サウスカロライナ州(9)

テネシー州(11)

オクラホマ州(7)

 

PST 5時16分

ハリス当確

マサチューセッツ(11)

ロードアイランド(4)

コネティカット(7)

メリーランド(10)

 

PST 5時30分

トランプ当確

オクラホマ (7)

ミシシッピ (6)

アラバマ (9)

アーカンサス (6)

サウスカロライナ(9)

アメリカは時差があるのでまだ西海岸の投票場は閉まってない。なので結果が出てるのは東海岸と内陸部だけ。

下院と上院も今のところ共和党が優勢。

 

PST 5時46分

Xからアップデート

いけ@永遠にトランプ応援 @ikeTrump555 アメリカ大統領選挙ペンシルベニア州カンブリア郡の選挙区で広範囲にわたる投票問題が報告されています - WJAC 主に投票用紙のスキャンエラーが原因で投票所で遅延が発生。問題が発生した全ての投票用紙は受け付けられ、保管され後で集計される予定とのこと。怪しい状況。

ひとみさんはハワイ州

𝑯𝒊𝒕𝒐𝒎𝒊☻︎✮ @hitomi_malimi 選挙、長蛇の列。 うちは2時間並びました。 いつもは投票できる様になってる学校は全部閉まってて、最終的に、たった2カ所でしか投票できず、そのうちのカポレイの駐車場は謎に閉められたらしいww そして今朝は雷雨。 今も雨w どーなっとんの🤣 陰謀論、大盛り上がりですわ🙈w

 

PST 6時00分

ハリス当確

デルエア (3)

イリノイ(19)

ニュージャージー (14)

タッカー・カールソンの番組にドンJr.が出てる。忙しいね、今夜は。

 

PST 6時2分

トランプ当確

テキサス(40)!これは大きい。

ノースダコタ(3)

サウスダコタ(3)

ネブラスカ(5)

ワイオミング(3)

ノースカロライナジョージアもトランプ優勢。

 

次のゲスト、キャサリン・エンゲルブレクト@Truethevote

あちこちの州で停電が起きて何時間も列に並んでいた人たちが投票できなかったりしたが、なんとかなったらしい。トゥルーザヴォートというNGOがいろいろな州で不正選挙の見張りをしているが、今日は比較的スムーズにいっているらしい。今回は2020年と違って皆どんな不正が起きうるか見張っているので民主党もそう簡単にはいかさまできないようだ。

 

PST 6時40分

 

上院は共和党が優勢

 

トランプ当確 

ルイジアナ(8)

 

ハリス当確 

ロードアイランド(4)

ニューヨーク (28)ニューヨーカーはしょうがないなあ。

イリノイ(19)

 

PST 7時00分

ノースカロライナペンシルベニアバージニア、はまだまだわからない。これらを勝てたらすごい。ペンシルベニアはカマラがリードしてるけど僅差。

 

PST 7時10分

トランプ当確

ユタ (6)

モンタナ(4)

 

ハリス当確

コロラド(10)ベネズエラギャングのことがあるからもしかしてと思ったがやっぱだめだったか。

 

PST 7時20分

 

【公式】カナダ人ニュース @debutanuki_yt · 44m ノースカロライナ州勝利報道来た!

 

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Andy Ngo 🏳️‍🌈 @MrAndyNgo · 13m Breaking: Seattle Police have responded to a group of Antifa rioters in black bloc. The militants gathered in response to a call for an election night attack in the former CHAZ area. シアトル警察は黒装束のアンティファ暴徒のせいで出動。以前のCHAZ付近に集まって選挙の晩暴動を企てているようだ。

 

PST 8時16分

クラウダーはジョージア州(16)はトランプ当確と発表している。ジョージアは2020年に大荒れに荒れた州。

ノースカロライナ(16)もトランプ当確。

 

PST 8時45分

ペンシルベニアもトランプが勝ちそう。もしペンシルベニアで勝てれば、あとウイスコンシンかミシガンを取れればトランプの勝利だ。

 

PST 9時34分

ミシガン州ペンシルベニア州で怪しげな投票権がどんどん担ぎ込まれている。トランプはもしペンシルベニアで勝てなければ、ミネソタ、ミシガン、ウイスコンシンを勝たないといけない。心配だなあ。また2020年の繰り返しになりそう。どうして投票場が三時間後にしまったカリフォルニアではすぐに結果がでるのに、これらの州はいつも集計が遅いのだろうか?

 

PST 10時05分

カマラ・ハリスは今日は選挙パーティーをやらずに帰ったそうだ。まだ負けたと決まったわけじゃないのに勝てるとは思ってないようだな。

でもまだ民主党のことだから八百長やるに決まってるからなあ。

 

PST 10時24分

トランプがペンシルベニアを取った!

 

PST 10:43

勝った!トランプさんが勝った!おめでとう!

シャンペン開けよう!