(2024-10-17 初稿)
はじめに
今回は、筆者としては、珍しい株式投資関連の記事をアップする。
筆者も、わずかな金額だが株式で資産形成の足しにしようとしている。
毎月、コツコツと投資しているつもりでも、毎日の株の上下や、特にドル建てなどの株の場合は、株の上下に併せて為替変動の影響も大きく受けるので、2024年8月のように両者ともに大幅に下落した場合は、毎月の投資が無駄に思え、投資を止めたくなるときがある。
以下のグラフは、google financeから引用させて頂いた2024年の年初からのドル/円の為替相場の変動を示したものである。
1ドル160円になったかと思えば、140円近くまで落ちて、今年に入ってからの変動幅は半端ない程大きい。
筆者の場合、保有する株式の98%は、ドル建てなので、為替の変動の影響は株の変動よりも大きいことがあり、急激な円高で資産がいきなり目減りすることが多々ある(T_T)。
まあ、株が上下するのは致し方ないとしても、為替相場で一喜一憂するのは、長期的な投資からすれば、無駄だと思われる。
そこで、毎月コツコツ株で資産形成を維持するために、為替変動に振り回されない資産の推定を行い、心の平静を保とうとしたので、ここで紹介する。
最初に言っておくが、筆者は株の専門家ではなく、僅かな金を株式投資して資金形成しようとしている小市民に過ぎない。
為替変動に振り回されない資産推定の計算式
なんか大上段に「資産推定の計算式」と言ったが、誰でもが思いつく計算式なので、表計算ソフト等を利用して簡単に計算できる。
計算に必要な数値
保有商品の評価額合計(以下、評価額合計)
保有商品のドル建て比率(以下、ドル比率)
設定するドル/円(以下、設定ドル円)
現在のドル/円(以下、現ドル円)
例として具体的な数値を以下とすると、推定資産は以下になる。
評価額合計 1000万円、ドル比率 0.6、設定ドル円 130円、現ドル円 150円
推定資産 = 1000 ✕ (1 - 0.6) + 1000 ✕ 0.6 ✕ 130 / 150 = 400 + 520 = 920 万円
この推定式は、「現在保有する評価額の合計は1000万円だが、130円まで円高が進めば920万円の評価額になってしまう。」ということを意味する。
少し解説すると、まず円建ての部分はそのまま保留し、ドル建ての部分を設定ドル円を現ドル円で割ったものを乗算するだけである。
ここで、設定ドル円を130円としたのは、ここ10年程度で1ドル130円まで円高になることはないだろうと言う予想と、何よりも筆者の心の平静を保つためにかなりの円高に設定してみた。
設定ドル円は、各自お好きな数字に設定して欲しい。
また、インド株やユーロ株等を保有する場合は、その保有比率と設定為替、現為替レートを掛けることにより推定資産を得ることができるので、必要な方は試して欲しい。
なお、蛇足になるが、どの証券会社でも保有資産の合計評価額や評価時のドル/円レートをWebから取得することが可能だと思われるが、拙作で恐縮だが、Bashスクリプトで楽手証券から保有商品の情報を取得するスクリプトを作成してあるので、自動化する場合に使えそうな方は試して欲しい。
また、現在のドル/円や主要な指標をコマンドラインで取得するBashスクリプトを作成してあるので、こちらも使える方がいれば試して欲しい。
おわりに
筆者は、証券会社のWebページを開くたびに、「現在の評価額はこの額だが、1ドル130円になってしまったら、まだまだこの額しか貯まっていない。」と思うようにしている(笑)。
今回は、臆病な筆者の心の平静を保つために、簡単な式で推定資産を算出したが、どなたかの役に立ってくれれば幸いである… そんな訳ないか… (^^ゞ