(2024-03-03 初稿)
先日、新しいデスクトップPCを購入した記事をアップした。
デスクトップPCの詳細については、上記ページに譲るとして、このページでは、購入したデスクトップPCに新しくSATAのハードディスク(HDD)を増設したので、増設方法について記述する。
なお、筆者は以前、以下のページにDebianにHDDを移設した記事を書いたが、2020年のことなので、まだDebianが Strech または Buster の頃で、Debianも変化(Bookworm)したが、それ以上にマザーボードやハードディクスの状況が変化しているので、自分用のメモとして記述する。
ちなみに、結論から言うと、Debianもマザーボード接続方法もそれほど大きな変化はなかったが、そもそも接続先がわからない等と困ったので、まずは接続から説明する。
購入したデスクトップPCには、1GBのSSDが付いていたが、dockerやlxdの利用を考えると、容量が不足することが想定されたので、今回は、WD80EAAZ [3.5インチ内蔵HDD / 8TB / 5640rpm / 256MBキャッシュ]というウエスタンデジタルの8TBのハードディスクを17,980円(税込)で購入した。
参考までに、筆者の作業した環境を以下に示す。
$ cat /etc/debian_version 12.5 $ uname -a Linux grp 6.1.0-18-amd64 #1 SMP PREEMPT_DYNAMIC Debian 6.1.76-1 (2024-02-01) x86_64 GNU/Linux
マザーボードとハードディスクの接続
上の写真の左上の赤丸で囲んだ部分が、SATA接続の端子で、3列✕上下2段あるので、合計6個の端子がある。
接続したのは、マザーボードの刻印をよく読んで、写真のとおり真ん中の上段にした。
ちなみに、このデスクトップPCには、SSDが付属していたが、どこにつながっているのかは確認できなかった。(^_^;)
SATA HDDの接続は、右下の赤丸の部分で、通常のSATA HDDと同様に接続すれば良い。
再度、Webを検索したら、以下のPDFが見つかった。以下のPDFでも、SATAの順番は間違いないことが確認できた。
HDDのデバイス名の確認とパーティション作成
最近のfdiskは、2TBを超えるHDDでも大丈夫なようだが、ここでは、partedを用いてデバイス名の確認とパーティションの作成を行った。
なお、作業は、以下のサイトを参考に実施した。多謝。
まずは、以下のコマンドでデバイス名を確認。
$ sudo parted -l (前略) Disk /dev/sda: 7.28 TiB, 8001563222016 bytes, 15628053168 sectors Disk model: WDC WD80EAAZ-00B Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes (後略)
/deb/sdaとして認識されていた。
※sdaは最初のHDDであることが多いので、以下の作業は、ご自分のPCで確認してから作業すること。
続いて、パーティションの作成
$ sudo parted /dev/sda GNU Parted 3.2 Using /dev/sda Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands.
パーティションの形式はGPT(GUIDパーティションテーブル)にする
(parted) mklabel gpt
パーティションを作成
ここでは、全てをひとつのパーティションにする
(parted) mkpart
Partition name? []? File system type? [ext2]? ext4 Start? 0% End? 100%
以上で、パーティションの作成は終了
ext4でフォーマット
続けて、作成したパーティションをext4でフォーマットする。
$ sudo mkfs.ext4 /dev/sda
UUIDの確認
UUIDの確認方法はいくつかあるが、ここでは、blkidコマンドを使う。
$ sudo blkid (前略) /dev/sda: UUID="54906580-a33f-485b-82xx-06659747xx04" BLOCK_SIZE="4096" TYPE="ext4"
上記とおりUUIDが認識されていた(一部文字を変更してある)。
起動時からHDDをマウントする
筆者は増設したHDDを常時利用するので、起動時からマウントされるように/etc/fstabに記述する。
まずは、マウントポイントの作成
$ mkdir /home2 # 好きな場所に作成
fstabの修正
$ sudo /etc/fstab # 最後に以下を追記 # add H.Y 2024-03-02 UUID="54906580-a33f-485b-82xx-06659747xx04" /home2 ext4 defaults 0 0
再起動後、以下のとおり、エラーがないか確認
$ sudo dmesg | grep error $ sudo ls /home2
元々のディレクトリを増設したHDDに移動
筆者は、いつも増設したHDDに、元から利用しているディレクトリを移動後、シンボリックリンクを使って利用するようにしている。
例えば、~/Documentsディレクトリを移動し、シンボリックリンクを貼る方法は以下のとおり。
$ sudo mv ~/Documents /home2/ $ sudo chown $USER:$USER /home2/Documents $ ln -s /home2/Documents .
特に、容量が大きくなることが予想されるDocuments、Downloads、Music、Pictures、Videos等のディレクトリは、移動後シンボリックリンクで利用すると良い。
増設HDDにゴミ箱の設置
新しく増設したHDDにもゴミ箱があれば、万が一のときにも便利。
以下のとおり、増設HDDにもゴミ箱を作成することができる。
$ sudo mkdir -m 1777 /home2/.Trash
また、気づいたことがあれば追記する。
以上、DebianでHDDを増設する方の役に立てば幸い。