二巻を読んだ後三巻を読んで四巻も読んで今五巻を読んでいる。
ちょっと読みすぎ。ずっと読んでいるので文体も森博嗣っぽくなってしまっている。かなり気持ち悪い。ブログの話題も森博嗣ばっかりで気持ち悪い。気持ち悪すぎるのでいったんMLAシリーズを読むのは小休止。何がこんなに面白くて読んでいるのだろう。なにしろこのMLAシリーズの元になったブログ記事は当時毎日楽しみにしていたから全部読んでいる。
ブログが消える、となった時に「くそっ消される前に面白かったところは全部コピー&ペーストして個人的に保存してやる!」といって一年か二年分新聞のスクラップみたいな事をやった後、「めんどくせ。いつか本を買えばいいや」と思って辞めてしまったぐらいだ(何がだ?)しかも今ではそのファイルがどこにいったかわからない。多分データの藻屑になってしまっただろう。なにぶん中途半端な仕事だったからまったく惜しくないが。
そうそう、面白いところはどこか、という話。まず、僕は森先生に憧れて尊敬しているのでエッセイを読むのはシンプルに楽しい。なんとなく、森思想自分の中にインストールされていく感じがする(気持ち悪い)。もちろん一から十まで肯定しているわけでは全然ないのだが。生き方がとても素晴らしいなあと感じる。
生き方が素晴らしい、と感じるところが、読んでいる二つ目の理由だろう。二つ目とかは別にどうでもいいんだけど。適当に思い付いた順に書いている。生き方というと曖昧だが、他のいい方だとなんだろう。日々を過ごす上での基本方針? そういうのが、ブログを読んでいると良く見える。たとえば、これは大体が日記なので、今日は落ち葉を拾って工作を一時間した〜〜とか言うどうでもよさそうな話がいっぱいあるのだが、「うむ、いいな」と感じる。要するに、確認作業なのかもしれない。「今日もいい天気だな」ぐらいの感覚ではないか。「今日も僕の尊敬する先生は平常運転だな。良かった、安心した」ぐらいに書くと異常に気持ちが悪くなる。
それから、かなりの影響を受ける、というのも一つあるな。影響を受けるとは要するに、読んでいて何か行動が変わったり、考え方が変わったりする。たとえばMLAをもりもり読んでいるうちに、数学や化学の勉強がしたいな、と思い始めてきた。理系に進めば良かったかな、とほんの少しだけ後悔してもいる。ほとんどしてないけど。文系の話題(社会とか)には理系でもついていけるが、理系の話題(数学とか)には文系では(というか勉強していないと)まったくついていけない。
もちろん今から勉強すればいい話なわけで。そういう意味で少しだけ後悔しているような、まあでもほとんどしてないな、というような微妙な感想に辿り着く。『数学入門〈上〉〈下〉 (岩波新書)』や『子供の科学』などをAmazonで注文してしまった。まぁ、そんなに悪い影響でもないと思う。まとめると、読んでいて「まあ、悪くないんじゃないかな」という影響を受けるので読んでいると楽しいのだ。
もちろんもっといっぱいあるけれど(いくらでもでっちあげられるけれど)もうすっきりしたのでこれぐらいにしておこう。僕はここに書くとスっと気持ちが良いぐらいに書いた内容を忘れてしまうので、MLAを読むのを小休止する為にこんなに書いていたわけである。
あ、ちなみにMLA3巻には清涼院流水先生の特別講義が収録されている。これは最高だと思う。最後にひとつだけ文章を引用して終わろう。
今、ふと思ったのだが、言葉というのは光のようなものだ。言葉を尽くすことで、どんどん明るくなる。しかし、言葉が多すぎると眩しくて見えなくなるものがある。また、言葉にすることで、陰もできる。明るいところだけに目がいくようにさせることができる。照らす方も、また照らされたものを見る方も、言葉の明るさには、注意が必要だ。(P173/MORI LOG ACADEMY (4) 投げたらあかん!)
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