富士山に登った話 蛇足
未分類頂上は寒かったです。服が湿っていたから余計に。
登山中は霧だったものが完全に雨になっていて、風によって横殴りを受けていました。
ちょっと広い場所に移動して、ガイドさんが言いました。
「十五分後に下山です」
登山途中で買ったこづえに焼き印を押してもらうため、ガイドさんに場所を訊いて行列に並びました・・・・・・が、なんとそれは全く別の行列で、残り5分くらいで本当の場所(神社だった)の列に並びました。めちゃ焦った。
こずえの焼き印はその神社で、他の土産物関係は最初に教えてもらった場所で扱っていたのかもしれません、たぶん。
事前に頂上の地理を調べていくと効率的に楽しめると思います。
急いで集合場所に集まって、下山です。
なんとなく嫌な予感がしたので列の前の方に行きました。
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下り坂、怖すぎる!!!!!
かなり昔ですが、高尾山の下山途中で坂が怖くて動けなくなったことがありました。
そのときは見回りに来ていたと思われる超健脚な地元のおじいさんが、
その辺に落ちていた木の枝をいい感じの長さにして、杖にするように教えてくれて、
そのまま麓まで無事に降りられました。
この経験から、「杖があれば問題なく山を降りられる」と学習していたのですが・・・・・・
スタック2本フル装備でも、怖い!
そもそもあれです。登りの時って下見ないじゃないですか。
見ようとしたら見られるけど、怖くなるから視界から外しますし。
でも下り坂だとそういうわけにはいかない。
ちょっとふらついたらお陀仏だな、と感覚で理解しちゃうんですね。
ガイドさんからのアドバイスで、重心を意識して踵に乗せるなどもしましたが・・・・・・
あまりにもへっぴり腰が過ぎたのか、そのうち先頭のガイドさんに「横に来て」と言われ、
そのまま腕を組んで、引っ張られるように降りました。
途中の休憩場所、くしゃくしゃの顔で朝ご飯を食べました。
しんどいときでもお腹は空く。いや、お腹が空いているからしんどいのか?
パンパンのパン。
そのうち、雲が薄くなって景色が見えるくらいのところで自由行動になったので、
ツアー全体のペースを気にしなくて良くなりました。
そこからは比較的落ち着いて坂を下ることができました。
皆に迷惑をかけたくないという意識がプレッシャーになっていたのかもしれない。
いい景色!
途中で何度か車(調べたらブルドーザーらしい)とすれ違いました。
途中リタイヤした人がこれに乗せられて降りることもあるそうです。
登りに比べて単調な道ではありましたが、下るにつれてぽつぽつと植物が増えてきたり、
一面赤土のエリアが続いたり、視界が開けていて開放感があったり、こっちはこっちで楽しい部分もありました。
ちなみにトイレが一個しか使えないエリアにめっちゃ人が集まって順番待ちしていたので、
あんまり尿意を催していなくても空いてるところがあったら済ませておいたほうがいいです。
六合目あたりから下りやすさ的にはかなり楽になってきますが、溜まった疲労で足取りは重~くなっています。
途中で道の端っこに座り込んで休憩していると、同じツアーの方がやってきて、
「なんか、私たちが最後尾らしいですよ」と教えてくれました。
バスの時間があるので下山のリミットがあるのですが、もしかして間に合わないのか? と不安になり、すぐに再出発しました。
途中でまた水飲み休憩。すると・・・・・・
「馬乗る?」
声をかけられました。道から逸れたちょっと上の方を見ると、南東か馬がつながれていました。
行きに見かけたあれですね。
「歩きだと5合目まであとどのくらいかかりますか?」
「1時間くらい。馬なら30分」
スマホで時間を確認。9時くらい。ちょっと危ない時間。母が訊きました。
「おいくらなんですか?」
「ひとり2万円」
そうですよね! 馬って維持費大変ですよね!!
ごめんなさい自分で歩きます!!!
とはいえ流石に焦ってきました。スタックは小さくしてリュックに差して、小走りで坂を下りて、木々が茂ってきて、行きに通った落石注意エリアを抜けて、遠足に来たと思われるチビっこたちとすれ違って・・・・・・。
途中で母が「もうむり」と言ってゆっくりとしか進めなくなりましたが、そのころにはもう道がだいぶ平坦になり、ゴールが近いのがわかりました。
そして・・・・・・
着いた!!!
時間にも間に合った!!!!
急いで着替えて、レンタルした物を返却しました。
このあと、集合時間が実は10時ではなく10時半だと発覚したり、
知らないうちにめちゃめちゃ日焼けしててこの後行った温泉で染みまくったりしましたが、
いい経験になりました!
今回は運良く無事に帰れましたが、ちょっとのうっかりやミスが死に繋がる場所だとは思いました。
下り坂が怖いのを克服できたら、他の山も登ってみたいですね。もうちょっと初心者向けのところ。