2024年11月 | Page 1 | けくこの生存記録
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富士山に登った話 蛇足

未分類
11 /24 2024
富士山頂

頂上は寒かったです。服が湿っていたから余計に。
登山中は霧だったものが完全に雨になっていて、風によって横殴りを受けていました。



ちょっと広い場所に移動して、ガイドさんが言いました。



「十五分後に下山です」



登山途中で買ったこづえに焼き印を押してもらうため、ガイドさんに場所を訊いて行列に並びました・・・・・・が、なんとそれは全く別の行列で、残り5分くらいで本当の場所(神社だった)の列に並びました。めちゃ焦った。

こずえの焼き印はその神社で、他の土産物関係は最初に教えてもらった場所で扱っていたのかもしれません、たぶん。
事前に頂上の地理を調べていくと効率的に楽しめると思います。


急いで集合場所に集まって、下山です。
なんとなく嫌な予感がしたので列の前の方に行きました。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







下り坂、怖すぎる!!!!!




かなり昔ですが、高尾山の下山途中で坂が怖くて動けなくなったことがありました。
そのときは見回りに来ていたと思われる超健脚な地元のおじいさんが、
その辺に落ちていた木の枝をいい感じの長さにして、杖にするように教えてくれて、
そのまま麓まで無事に降りられました。



この経験から、「杖があれば問題なく山を降りられる」と学習していたのですが・・・・・・




スタック2本フル装備でも、怖い!



そもそもあれです。登りの時って下見ないじゃないですか。
見ようとしたら見られるけど、怖くなるから視界から外しますし。

でも下り坂だとそういうわけにはいかない。

ちょっとふらついたらお陀仏だな、と感覚で理解しちゃうんですね。



ガイドさんからのアドバイスで、重心を意識して踵に乗せるなどもしましたが・・・・・・



あまりにもへっぴり腰が過ぎたのか、そのうち先頭のガイドさんに「横に来て」と言われ、
そのまま腕を組んで、引っ張られるように降りました。


途中の休憩場所、くしゃくしゃの顔で朝ご飯を食べました。
しんどいときでもお腹は空く。いや、お腹が空いているからしんどいのか?

パンパンのパン

パンパンのパン。

そのうち、雲が薄くなって景色が見えるくらいのところで自由行動になったので、
ツアー全体のペースを気にしなくて良くなりました。


そこからは比較的落ち着いて坂を下ることができました。
皆に迷惑をかけたくないという意識がプレッシャーになっていたのかもしれない。

富士下山の絶景
いい景色!

途中で何度か車(調べたらブルドーザーらしい)とすれ違いました。
途中リタイヤした人がこれに乗せられて降りることもあるそうです。


登りに比べて単調な道ではありましたが、下るにつれてぽつぽつと植物が増えてきたり、
一面赤土のエリアが続いたり、視界が開けていて開放感があったり、こっちはこっちで楽しい部分もありました。


富士の赤土

ちなみにトイレが一個しか使えないエリアにめっちゃ人が集まって順番待ちしていたので、
あんまり尿意を催していなくても空いてるところがあったら済ませておいたほうがいいです。




六合目あたりから下りやすさ的にはかなり楽になってきますが、溜まった疲労で足取りは重~くなっています。

途中で道の端っこに座り込んで休憩していると、同じツアーの方がやってきて、
「なんか、私たちが最後尾らしいですよ」と教えてくれました。

バスの時間があるので下山のリミットがあるのですが、もしかして間に合わないのか? と不安になり、すぐに再出発しました。


途中でまた水飲み休憩。すると・・・・・・



「馬乗る?」


声をかけられました。道から逸れたちょっと上の方を見ると、南東か馬がつながれていました。
行きに見かけたあれですね。


「歩きだと5合目まであとどのくらいかかりますか?」


「1時間くらい。馬なら30分」


スマホで時間を確認。9時くらい。ちょっと危ない時間。母が訊きました。


「おいくらなんですか?」





「ひとり2万円」






そうですよね! 馬って維持費大変ですよね!!
ごめんなさい自分で歩きます!!!



とはいえ流石に焦ってきました。スタックは小さくしてリュックに差して、小走りで坂を下りて、木々が茂ってきて、行きに通った落石注意エリアを抜けて、遠足に来たと思われるチビっこたちとすれ違って・・・・・・。

途中で母が「もうむり」と言ってゆっくりとしか進めなくなりましたが、そのころにはもう道がだいぶ平坦になり、ゴールが近いのがわかりました。



そして・・・・・・



下山できた
着いた!!!
時間にも間に合った!!!!

急いで着替えて、レンタルした物を返却しました。



このあと、集合時間が実は10時ではなく10時半だと発覚したり、
知らないうちにめちゃめちゃ日焼けしててこの後行った温泉で染みまくったりしましたが、
いい経験になりました! 



今回は運良く無事に帰れましたが、ちょっとのうっかりやミスが死に繋がる場所だとは思いました。
下り坂が怖いのを克服できたら、他の山も登ってみたいですね。もうちょっと初心者向けのところ。

富士山に登った話2

未分類
11 /07 2024
12時30分。

目が覚めてしまったので、水を持ってロビーに行きました(寝るところは飲食禁止)
その時間にもロビーは人でいっぱいでした。別のツアーの参加者が出発の準備をしていました。
あと30分で自分もこの人たちと同じように準備をするんだなあ・・・・・・とぼんやり思いましたが、いまいち実感がわきませんでした。なんだかずっと現実感がない。非日常すぎるからか?

トイレに行った後、寝床に戻って酸素を吸っているうちに出発時間になり、ガイドさんが起こしにきました。
しんどそうにしている人がほとんど(そりゃそうだ)でしたが、幸い全員が出発可能でした。
準備に使える時間は30分。
母が小声で「一睡もできなかった」と言っていました。心配だ。

ちなみに後で聞いたのですが、
夜中に大いびきをかいている人や異常な歯ぎしりをしている人がいたため、母以外にも眠れていない人がいたそうです。
私の右隣に寝ていた大学生くらいの2人組もそうだったらしく、ずっと小声で話しこんでいたらしい。全く気がつかなかった。
どうやら私は熟睡していたらしい。

昨日小屋に着いたときに着ていた上着のさらに上に、ガイドさんの指示でレインウェア上下を着込みます。
一応モコモコな防寒着も持ってきていたのですが、さっき外に出たときの寒さが、
関東地方の12月で「ああ、冬になったかも」と初めて感じる日くらいの肌寒さだったため、とりあえず必要なさそうでした。
ちなみに母は中に薄手のベストを着込んでいたので、レインウェアの前を閉めるのに苦労していました。
外は暗いので、ヘッドライトを装着します。頭じゃなくて首にかけている人もいました。

それにしても風が強い。
昨日の夕方よりも激しくなっている気がします。
ガイドさんの声も聞き取りづらくて大変です。
夜の道は暗いので、先頭にいるガイドさんが光る白い棒(サイリウムの光量強いやつ)、最後尾にいるツアー参加者さんが同じように光る赤い棒を身につけます。列がのびのびになって行方不明の人が出るのを防ぐためだと思います。

いざ、頂上にむけて出発!!







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








苦しい!!!

出発してちょっとしか経っていないのにもう苦しい。足も重い。

考えてみれば当然だ。昨日よりずっと高いところにいるんだから。


八合目は基本的に砂利道が続きます。そんで時々階段がある。

この階段が大変で、
足が重くてもう上がらない、と思ってもここで1人だけ休むわけにもいかないので、必死に膝を持ち上げます。
八合目にもいくつか小屋があるのですが、そこが近づくと階段が出現するため、

「あとちょっとで休める・・・・・・!」という気持ちと「階段はもう勘弁してくれ!!!」という気持ちが一緒に来ます。

小屋での休憩中、必死で呼吸を整えますが、空気が薄くてうっすら頭が痛い。とてもつらい。


ちなみに、この日はこれを買いました。

買ったこづえ

昨日も見かけたこづえ。かわいい。
頂上で焼き印を入れられるとのことなので、それを希望にして進みます。


休憩中に麓の街を見下ろすと、街の明かりが瞬いていました。星の光じゃなくてもチカチカするんですね。
あと、それらよりも近い場所には動く光がありました。私たちと同じ登山客のヘッドライト。
富士山以外では見られない、不思議な光景でした。

ぶれぶれ

いくつ目の小屋だったでしょうか。
ガイドさんが、この先にはトイレや水を買える場所がないですよ、と言いました。

上を見上げると、たしかに小屋らしき明かりが見えません。
そのかわり、列をなして蠢くたくさんの光が見えました。

あれ全部、頂上を目指している登山客・・・・・・!?

別のツアーのガイドさんが、「渋滞になって止まったらそれが休憩だから! このままノンストップで頂上行くから!」と叫んでいるのも聞こえました。



マジで・・・・・・・・・・・・?


いや、ゆっくり登ることになるのならその分苦しさは減るのか・・・・・・?

でもそうなったら日の出には間に合わないのでは?

いろいろな考えが頭を巡りました。

とりあえず側にいた母に「体力大丈夫?」と訊くと、「なにが?」と、全然平気そうでした。なんで?


でも行くしかない。

いざ、頂上にむけて出発!!(2回目)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「できるだけ固まって、列のあいだにツアーメンバーじゃない人が入らないように」とガイドさんが言っていましたが。
なんというか、そもそも暗くて誰が誰だかわかりません。
たまに外国語が聞こえてきて、多分この人は同じツアーの方じゃないな、と辛うじて分かるくらい。

列に入り込んでしまった方には先に行ってもらってください、と言われてはいましたが、そもそも外国の方があいだに入ってしまうと、日本語で話しかけてもどうにもならないんですよね。こういうとき、日本語以外をほとんど話せないのがつらい。ちなみにガイドさんは英語がペラペラで流石でした。


富士からの夜景真っ暗な中、照らされた足下だけを見て登り坂を歩いていると、人生みたいだなあと感じられます。
先のわからないまま、息の苦しい中、足を動かし続けなければいけないという状況。いつまで続くんだ。


しばらくして、道の端のちょっと広くなっている平らな場所があり、そこによけてから休憩になりました。
ガイドさん以外みんな真顔で、会話もありません。座り込んで水と酸素を補給。そしてまた登山再開。
この時点でちょっと焦る気持ちも出てきました。日の出、間に合わないのでは?


・・・・・・・・・・・・まあいいか! 今は登り切れるかも心配な状況だし!


またしばらく進んで、ふと上を見ると、光の行列が前よりも縮んでいるのに気がつきました。
考えれば当然のことではありますが、このときは俄然元気をもらえる光景でした。

ずっと登り坂なんだから、いずれは頂上にたどり着くはず。つまりこのまま歩いて行けば目的は必ず達成される。
さっきは人生みたいだとか言いましたが、やっぱり違いましたね。
富士登山は人生じゃない。確実なゴールがあるんだから。

体力的にはもう倒れ込みたいくらいでしたが、気力で足を動かしていました。
木製の鳥居が途中にあり、普段だったら写真の一枚くらい撮りたいところですがそんな余裕は全くなく、気がついたときにはぬるっとくぐってしまっていました。
鳥居をくぐる
この写真は母が撮っていたやつです。余裕あってすごい。







どのくらい登ったでしょうか。
いつのまにか、周りが見えやすくなっていました。

・・・・・・・・・・・・夜明けが近い!

急げ! と気持ちの上では思うのですが、状況的にも体力的にも無理すぎる。
空は明るさを増し、ここがどんな場所なのかがわかってきました。

一面が白く煙っている状況。明らかに雲の中。
霧状の冷たい空気が纏わり付き、レインウェアやリュックサックの表面が湿っている。
私は眼鏡をしているので最悪です。水滴で視界が悪く、拭っても追いつかない。諦めて足下だけに全神経を集中させました。
明るさから察するに、太陽はもう昇っていますが、雲があって見えません。


なんかたまに「うおおおお!」と声が上がる。一瞬だけ陽が差したようです。一瞬過ぎて全く見れなかったけど。
よそ見しただけでよろけて落ちそうな気がして怖い。周りが見えるようになって今更恐怖が出てきました。
でももう進む以外ない。


岩場が目の前に現れます。ここからがラストだな、もうちょっとなんだな、と思いました。
怖くて上は見れませんでした。まだこんなにあるの!? と心が折れそうなので。
岩を一つ超えるのも本当に大変で、足に力を込めるごとに限界を超えるようなつもりで踏ん張っていました。


途中でツアーメンバーのひとりが座り込んでしまい、ガイドさんに「もうちょっとなので!」と励まされていました。その横を無心で通り抜けます。

登山靴は高性能なので滑りにくいとはいえ、普段の靴だったらあきらかにズルッといくような濡れた岩に全体重を乗せるのが怖すぎる。怖いからと言って撤退できないのがつらい。一回休憩が入りましたが、角度が急な岩場で一息付けるわけもなく、精神的にもきつい。

岩を一つ超える。息をする。次の岩を踏む。それを繰り返す。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






岩があとちょっとしかない。曇り空が広がっている。






頂上・・・・・・だ・・・・・・!!!



頂上の空


久しぶりの平らな地面には、人がいっぱいいた。
みんな空を見ていた。真っ白だけど、その向こうに太陽があるのはわかった。
ガイドさんは笑顔でハイタッチしてくれた。他の人は疲れ切った様子で、
でも笑顔だった。多分自分もそうだったんだろう。



富士山に登った話1

未分類
11 /07 2024
夏。

富士山に登りました。
いい天気

転職してから半年以上が経ちました。
今年で還暦を迎えた母と、どこかへ旅行しようという話になり、
それなら、いままで行こう行こうと言いながら実行に移していなかった富士登山をしよう!
と言う話になって、ツアーに申し込みました。一泊二日、日の出を見るプランです。

工場勤務から事務職員になり、運動量もめっきり減っていたため、
本当ならもっと鍛えてから・・・・・・と言いたかったところなのですが、
母の年を考えると悠長なことは言っていられませんでした。

仕事上は頭がおかしくなりそうなくらい忙しかったのですが、ツアー当日までの数ヶ月のあいだはなんとか週5でリングフィットを遊んで、
最低限の筋力を保たないとと必死になっていました。今考えると焼け石に水だ。




そして当日。

バスの中には20人ほど。
若い女性が多かったですが、母くらいの年齢の方も何人かいました。
まずは5合目まで、バスで向かいます。うとうとしていましたが何度か耳が変になって起きたので、この時点で高いところに来ているんだなあ、と実感しました。

どこからか鳥の鳴き声が聞こえてきました。音質的に多分録音ですが、雰囲気がありますね。
バスを降りると、前掛けをした貫禄のあるおじさんがきびきびとツアー客(外国の方多め)を捌いており、
みんなでスケジュールの確認をして一旦解散。

着替えて各自自由にお昼を食べます。お店は複数ありますが、私はなんとなく入ったお店(店名は覚えていない)で「雲海ラーメン」を食べました。1400円。シンプルな醤油ラーメンで美味しかったです。

私は今回、登山装備6点セットをレンタルしました。内容は、

・レインウェア上下&スパッツ
・トレッキングシューズ(登山靴)
・トレッキングポール(スタック)
・ヘッドライト
・ザックカバー
・ザック
スパッツはお洒落なステテコみたいなあれではなく、くるぶし周りにつけて土や雨が靴の中に入らないようにするやつです。
なお、ザックカバーは使っていない・・・・・・というか、存在を完全に忘れていた上にセットの中にも見当たらなかった気がする。多分私の見落としですね。

最初は持ってきたウインドブレーカーを着ていたのですが、
ガイドさんが「動くと暑いので上着は脱いだ方がいいですよ」と教えてくれたので、半袖のTシャツで出発しました。

出発してすぐ、何頭もの馬が道を歩いていてびっくりしました。
目の前でボロをしたのもびっくりしました。普段馬を間近で見ることないから。

木々の間の道
木々の間からウグイスの鳴き声(こっちは多分本物)が聞こえてきます。今思うとこの瞬間が一番観光! って感じでした。
スタック(ちょうどいい長さにして使う二本の杖的なもの)を初めて使いましたが、確かに普通に歩くよりも足が疲れません。

なお、この時点で空気がだいぶ薄くなってきているので、ガイドさんに呼吸法を教わりました。
鼻で吸って、口からロウソクを吹き消すときのように吐く。
息が乱れるのを防ぐのにいいらしいです。

登山序盤の風景

既に雲が近い。

6合目に着いたところで10分程度の休憩が入りました。
お菓子を持ってきたので食べ
気圧ビスコ

うわ!!!

飛行機に乗っているわけでもないのにこんなになるんだ。
登山道1

登っては休憩の繰り返し。
7合目には小屋が7つあるらしく、数えながら進みます。
七合目途中
が、一つ一つの小屋が遠い。見上げてやっと見えるかどうか。
そして、私たちが泊まる小屋は7合目にはないとのこと。

階段だったり岩場だったりでこぼこ砂利道だったり

まだか!? まだ泊まる小屋はみえないのか!?!?


七合目雲の上
景色は最高。


そういえば途中の小屋でこんな物が売ってありました。
売られるこづえたち
かわいい。こづえというらしいです。

5つ目の小屋のあたりで、かなり肌寒くなってきて休憩中に上着を着ました。
でも着ると暑い。汗っかきなのでシャツの下で汗が流れ続けている。
でも今脱いだら冷えてよくないよな・・・・・・
というようなことを考えている内に7合目を抜けました。
でもまだ先がある。

8合目の3つ目の小屋、白雲荘が今日泊まる場所です。
付いた時点でヘトヘトのヘトであんまり覚えていません。
まず寝る場所に荷物を置きます。
雑魚寝スペースが二段ベッド状になっていて、頭を通路側に向けて寝る形で寝袋が並んでいます。
私の寝る場所は2段目でした。梯子が苦手なのでちょっと怖かったです。
カレー
晩ご飯はカレー

ハンバーグとソーセージ付き。疲れているのでめっっっっちゃ美味い!!!
デザートもありました。即食べたのでなにが入っていたかあんまり覚えてないですけど、
羊羹が驚くくらい美味しかった。パッケージになんも書いてなかったけどどこのメーカーなのか。登頂証明書

食後、解散前に『富士山登頂証明書』をもらいました。
というのも、明日の出発は午前1時。
2日目に高山病がひどくなる人も多いらしく、頂上まで行くのが難しい場合はリタイヤが可能なのです。
でもがんばってここまで来たわけなので、この時点でこれがもらえるのですね。


解散後は明日に備えて、歯を磨いてさっさと寝ないといけません。
日が沈もうとしていました。
富士の夕焼け

屋内に歯を磨く場所がないので歯ブラシを持って外に出ましたが、寒い!
それ以上に風が強い!!
夕焼けを見ながら歯磨きなんて贅沢だなあ、なんて思考が吹っ飛ぶくらい大変でした。
あと同じツアーの方に「写真を撮るので写らないようにもうちょっと端に行ってください」と言われるなどしました。
口をゆすいだ後の水はそのへんに吐いていいことになっていましたが、風で思ってもいないところにまで飛んでいって驚きました。ちなみに水は自分で持ってきたペットボトルのものです。

7時半には消灯されていた気がします。スマホの光が迷惑になりそうな気がしたのでそのタイミングで横になりました。
枕の表面が、なんか人工皮もしくはビニール的な素材だったのが印象に残っています。

そういえば山小屋にはWi-Fiがあります。フリーWi-Fiと有料のWi-Fi、両方がありました。
フリーの方は繋げてもはちゃめちゃに遅い上にネットワークが検出できなくなることがしょっちゅうだったので、
富士山でもネットを見たい方には有料の方がよさそうです。
auユーザーは無料で使えると書いてありました。

寝る前の話ですが、私も母も唇が真っ青になっていた上に頭が痛くなってきていたため、
これは高山病なのでは・・・・・・? と話していました。
ここまでの登山では酸素を買わずに来ていましたが、翌日のコンディションが今より悪化するのを防ぐため、ここで購入。
初めて吸いましたが、2息ほど吸うだけでしばらくのあいだ楽になりました。

つづく












毛杞(けくこ)

日々を這いずりながら生きています。