トライアングルプロジェクト | 広島大学・長崎大学・福島県立医科大学共同 放射線災害・医科学研究拠点

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トライアングルプロジェクト

 放射線災害・医科学研究拠点では、放射線災害医療に関連する学術領域のボトムアップを図る目的で、全国の研究者からの共同研究、機器利用の募集を行ってきました。しかし、本学術領域のさらなる発展のためには、このようなボトムアップ型の研究プロジェクトとともに、3拠点研究機関が構築するネットワーク型研究拠点の強みを生かしたトップダウン型プロジェクトを推進する必要があります。

 3拠点研究機関では、広島大原医研が基礎的な放射線生物学,長崎大原研は甲状腺がん研究や国際的なフィールドワークを中心に、原爆、原子力災害についての独自の研究、そして福島医大ふくしま国際医療科学センターは福島第一原発事故被災地域をフィールドとした研究を進めています。これらの研究の中には3拠点研究機関の協力により、研究の質と量を向上させることが可能な研究プロジェクトが存在します。そこで、これまで独自に進めてきたこれらの研究プロジェクトを、以下の3つのテーマについて3拠点研究機関で連携して推進するトップダウン型プロジェクト「トライアングルプロジェクト」として開始することにしました。

 なお、2022年度から、新たなテーマとして「医療放射線研究」を設定し、放射線災害・医科学研究で得られた知見、技術を、病院での放射線診断、放射線治療の妥当性、効果予測、副作用予測などの医療放射線研究に応用することで新しい医療開発に取り組みます。

各拠点の強みを生かした連携

 各プロジェクトでは、3拠点研究機関のうち2以上の拠点研究機関に所属する研究者(教授、准教授、講師及び助教)が融合した研究チームを創出し、放射線災害・医科学研究に積極的に取り組む活動を支援します。プロジェクトの調整は、それぞれのテーマについての専門家が構成するコーディネーター会議が行い、拠点本部会議で最終的なプロジェクトを決定します。

トライアングルプロジェクトの一例