以下、ご参考に
レストランショーの撮影では、レストランという場所の特性上、「こうやった方がいいのでは」というやり方があると思っています。私が自分に課しているルールをご紹介いたします。今まで色々時分で失敗した経験の積み重ねでできあがったものです。
これまでの数々の非礼のお詫びにかえまして。
■レストランショーの定義
ここでは
・比較的小規模のレストランやバーなどの飲食店
・パフォーマンスを行う専用のステージがない
・お客様の席の間の通路で踊る
といった環境でのベリーダンスショーを考えています
■レストランショーの特徴的な条件
・狭い、ダンサーさんとのお客様の距離が近い
・ダンサーさんのまわり全部にお客様がいる状況になる
・専用の楽屋がない場合がほとんど、ダンサーさんは通路やトイレが着替え場所に
・お客様への飲食のサーブ状況によってスタートが遅くなることがある
・ショーの間も飲食のサーブが継続することがあり、踊っているダンサーの間をすり抜けてサーブのスタッフさんが動く事が多い
■撮影時のマイルール
(優先順位)
・通常のお客様>ダンサー、助演、サーブスタッフ>>>私(撮る人)
・安全>>>お客様・公演・サーブ>>撮影
(服装・態度)
・レストランなので、お店の雰囲気にあわせたTPOを意識
・目立たないように黒系が中心。コート類は置く場所が狭小なことが多いので、丈が短いものを
・マスクの必要もまだまだ云われていますが、こちらの目や表情が他の方にも見えるように(サングラスや帽子は使い方が難しい?)
・終始、柔和に・静かに、サーブスタッフに存在を忘れられる位がちょうど良い?
・小さなお子さんから見て怖く思われない、アイコンタクトで遊んでもらえるくらいの雰囲気で
(入店したら)
・まず挨拶、席についたらできるだけ早く注文、自分のセットアップはそのあと
・サーブスタッフやダンサーの動線の邪魔にならないような席に
・お客様のダンサーへの目線を想定してできるだけ、目線から外れる席にすることも大事
・動画用の三脚などは通路になるところにはおかない。小型の三脚で、邪魔にならないつもりでも、ダンサーのスカートなど広く広がるので危険な事がありよくよく注意を
・空いているテーブルが、ダンサーさんの手荷物用の場所になることがあるので、要注意
・他のお客様の入りなどにより状況はどんどん変化します。最初のセッティングにこだわらない
(公演前)
・狭いので、お客様に見える場所でダンサーが身支度するケースがあります。そうしたシーンは撮らないことがエチケット
・公演スタート前はダンサーは忙しく・緊張しているので長々話しかけない。短い挨拶やアイコンタクトでよいかなと
(公演中)
・できるだけ席を動かない。動く場合は安全に配慮して、極力ゆっくり
・ダンサー、ミュージシャン、サーブスタッフの動線を妨害しない
・体が大きい人は本当に注意、体が大きいだけでじっとしていても破壊力があります。
・お客様がダンサーの特に上半身を見る視線の延長上に自分がいるのはNG
・隣にお客様がいる場合は、立ち上がっての撮影は基本NG、ハイアングルから撮りたい時は、液晶モニターを使って。
・狭いレストランの中ではレンズ交換は非常にリスキー。レンズ交換できるスペースや時間帯が確保できない場合は、レンズ交換はしない。
・基本はズーム、単焦点使いたい場合は複数のボディで
・撮影に失敗しても、日本が滅んだりしません、絶対に無理はしない、優先順位を考えて
(公演後)
・できるだけレストランの雰囲気や飲食をのんびり静かに楽しむ
・お店に「また来て欲しい」と思ってもらえること
・小物を忘れやすいので、席を立つ前に何度でも点検を
(その他)
・ミュージシャンなどバイプレーヤーの方はダンサーさんにとって、本当に大事な方。挨拶を含めて、敬意を表することを忘れずに。撮りにくいポジションにいる事も多いけれど(許可を得たうえで)必ず撮るようにします。
・公演中はミューシャンの前に立って邪魔をするのはご法度(案外やっているカメラマンがいる感じ)
・他のお客様になれなれしく話しかけない。好きなダンサーの公演を見に来てナンパされたは、、、
以上です(2023/2/20)