「第五福竜丸」だけだったワケはない : ほっぴいこうせい
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「第五福竜丸」だけだったワケはない

1954年マーシャル諸島ビキニ環礁で実験された水爆ブラボーは広島型の1000倍という威力で

焼津のマグロ漁船「第五福竜」だけでなく国内のマグロ漁船およそ900隻が周辺海域で被爆しました。

もちろん日本の漁船だけでなく各国の漁船、そしてマーシャル諸島の住民もです。


日本の科学者たちはさっそくマグロ漁船が帰航した直後から全国各港で被爆の実態を調査しました。

しかしそれは高度な軍事機密に関するデータだったため、

翌年、アメリカ政府は補償金200万ドルを支払うことで日本政府との「手打ち」とし、国内の調査はストップされました。

「第五福竜丸」以外に被害はなかったことにしたのです。

その結果、全体像は今でも不明になっています。


「第五福竜丸」には世論の注目を浴びたこともあり補償金が支払われましたが

ほかの被爆漁船には一切補償がなされなかったために、漁民間で対立が生まれたそうです。

一方、被爆という風評被害を恐れた焼津、高知、三崎などの漁民たちは事実に口を閉ざすことになり

さらに実態は闇に葬られることとなりました。


普通に考えれば「第五福竜丸」だけだったはずがないことは小学生でもわかります。

そのことに意識が至らなかった私は自分を今更ながら情けなく思います。


「第五福竜丸」だけではない、これは高知県の高校生が1985年から地元で聞き取り調査などを行いあらためて明らかになったそうです。

高知の元漁民はいまも国家賠償を求めて訴訟を続けています。




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by HoppyKosey | 2024-04-13 00:00 | ひとこと | Comments(0)

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