2021年 05月 29日
水族館劇場「アントロポセンの空舟」 東京羽村 宗禅寺
去年の5月に花園神社で予定されていた公演は、仮設劇場も出来上がり前売り券も発売開始までこぎつけたところでコロナ騒ぎにより中止。
劇団員たちの悔しさは私にも痛いほど伝わりました。
今年の公演場所が見つかったとの知らせが秋頃届きました。
巨大な劇場を建てるのでかなり広い敷地が要るのです。
宗禅寺が駐車場を貸してくれることになったのはまさに救いの手でした。
今年になってもコロナ収束の気配はなく
劇場がだんだん立ち上がってきても
はたして幕を開けることができるか不安でした。
しかしめでたく5月14日、予定通り全14公演の初日が開きました。
羽村は都心から青梅線で1時間
会場は駅からも少し距離がありました。
私が行ったのは平日でしたが
それでも観客は60人ほど集まり座席は半分以上埋まりました。
今年の作品「アントロポセンの空舟(うつほふね)」の舞台は不知火・有明海、そしてシンガポール
虐げられた人たちのしなやかさとしたたかさを描くのは水族館劇場の普遍のテーマ。
とはいえストーリーは相変わらずいつも理解不能(^^)
それでも私がずっと水族館劇場にハマっているは舞台美術と大規模な舞台装置・からくりが見事だからです。
数十トンの本水が一気に滝のように舞台に落下する演出が十八番
これは野外劇ならではです。
今回は今までになく水量が多く感じました。
また焚かれた煙幕も大量
役者が苦しくないか心配になりました。
いままではゴザ敷きだった座席になんと座布団
感染対策で左右の間隔をとるために座る位置をこれで指示していました。
彼らには、自分たちの行為は演劇や芸術ではなく、
サーカス団や見世物小屋のような芸能であるという
矜持と自負があります。
楽日は31日月曜日、全席当日券で18時から現地での販売です。
来年もここ宗禅寺で出来るといいと思います。
ちなみにこの寺の住職が出演していました(^^)
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