2020年 05月 21日
映画「あん」
ずばり名作です。
2015年日独仏共同制作
監督・脚本は河瀨直美さん
深く鋭いまなざしと繊細な表現力は格別です。
樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅の三人の演技がまた秀逸
抑制が効いているからこそ否が応でも観客のイメージを静かに掻き立てます
市原悦子役は別の人が良かったかな(^^;)
映画には「観客が映画に入り込む」ものと「映画が観客に入り込む」ものがあるとしたら
この「あん」は後者でしょう。
今回初めて気づいたのがセリフの音質。
クリアでなくちょっとザラついていてこれがグッときます。
エンドロールに目を凝らすと録音は森英司さんとありました。
そして音響スタッフの技かもしれません。
「多摩全生園」を再訪したくなりました。行きたい方がいましたらご一緒に。
しかし今月は残念ながらハンセン病資料館がコロナ休館しています。
https://hoppykosey.exblog.jp/22516687/
もう一か所、思い出深いのが「国立大島青松園」
香川高松港から専用の渡船で20分ほどの離島、まさに牢獄島でした。
「瀬戸内芸術祭」ではこの大島も作品展示会場になっていて
普段関係者以外乗船できない渡船も会期中は乗船できます。
この船が無料であることが島の特殊性を物語っています。
「芸術祭」はハンセン病を知るいい機会になっています。
https://hoppykosey.exblog.jp/11111136/