激辛王をお招きし めざす頂きの遥なるを知る
2013年 04月 12日
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先日「超」激辛好きというTさんを、激辛メニューを隠し持つ名店「山東水餃王」にお招きしその実力を直々にご披露いただいた。
第1ステージ
まず裏メニュー「激辛麻婆豆腐」
かつて10人で1人前に挑戦したときは8人がスプーンの半分も喉に通せず放り出した。残りをYさんが生死をかけ、ワタクシが全頭髪を逆立て半時間をかけてようやく仕留めた代物だ。
あれ、Tさん、もう食べ終わっている。瞳が涼しい。
「いかがですか?」
「このくらいが辛さと旨さの境界線、ちょうどおいしいですね」
「汗はかかないのですか?」
「とくにかきません」
うむ、辛い~と言わせたかったが、美味しく食べていただいたのでとりあえず良しとする。
第2ステージ
やはり「辛い」というお言葉をいただきたいので
「こちらの方は激辛がお好みなので何かお願いします。」と店主に頼んでみた。
「じゃ特別の鶏コラーゲン鍋を激辛のタレで食べてみますか」
運ばれた小鉢のタレが溶岩流のように不気味に赤い。いよいよだ。
あれぇTさん、ワタクシがタレを警戒し観察しているうちにもうパクパク。
しかもTさん、世間話ばかりで辛さに関するお話が全くない。
達人の品格とはこういうことなんだな。
ワタクシは鼻水をすすりながら必死。
顔と首と額に浮き出る汗は水から上がった両生類状態、あとで湯冷めしそうだ。
チン毛も含めて全毛髪が逆立ち毛穴呼吸機能はフル稼働。
呼吸はパフパフして心臓もワラワラ。次第に落ち着きを失なっていく自分を感じる。
全神経が「辛さ」に集中したので視覚、嗅覚、触覚、聴覚が麻痺、こんな不用意なことでは、「火事」や「空き巣」にも気づかないし「敵の来襲」にも気づかない。せっかくの「ネエチャンのお色気サービス」もこれでは逃してしまう。
第3ステージ
カエルのツラにションベン的表情のTさん。
そこで店主に「もっと辛くできますか?」というと皿に赤いものを盛ってきてくれた。
これをタレに追加すればいいとのこと。
ここでTさん、「赤いもの」の辛さも確かめもせず、瞬発を入れず半山をザクりとご自分の椀に投入。
「まいりましたっ」
絶句しているワタクシを前に、この「赤いもの」を直接スプーンでペロリと召し上がる姿まで見せていただいた。
お土産に最強激辛「サドンデスソース」を持って帰っていただいたのだが、あとから「まだまだ平気」とのコメントである。
「井の中の蛙、大海を知らず」
いい気になっていた我を恥じ、謙虚に堅忍不抜の精神で激辛道に精進する所存である。
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辛い物に耐えることはそんなに素晴らしいことなのか?
偉いのか?
勝ち負けがあるのか?
ヒンズー教の修行のようなものなのか?
辛さに耐えることは痛みに耐えること。?
偉いのか?
勝ち負けがあるのか?
ヒンズー教の修行のようなものなのか?
辛さに耐えることは痛みに耐えること。?
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by HoppyKosey
| 2013-04-12 00:47
| 激辛マイブーム
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Comments(1)