とりこまさんのレビュー一覧
投稿者:とりこま
名探偵コナン VOLUME100 (少年サンデーコミックス)
2021/10/31 13:55
100巻にふさわしい
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100巻という節目にふさわしく、FBI対黒の組織、そして明かされる秘密・・・と豪華な内容。
改めてこれまでの数巻で伏線を振り返りたくなること間違いなし。
黒王妃
2021/04/03 20:31
複雑な時代を生き抜いた女性の壮絶な生涯
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イタリアからフランス王家に嫁いで、現代に通ずる料理やファッションの基を築いたとされる、カトリーヌ・ドゥ・メディシス。彼女の壮絶な生涯を描いた作品。
文化的には進んでいたイタリア(フィレンツェ)だが、王家の出ではないため、フランス宮廷で蔑まれ、夫アンリ二世の心は愛妾ディアーヌの元にあった。さらに、宗教的にも新教が台頭しし烈な争いを繰り返す時代でもあり、夫に死なれたあと若き息子王たちを支える必要もあった。
そんな難しい時代を、強烈な性格を発揮し、乗り越えていく様が、現在と、カトリーヌの述懐で描かれる。
その手法が良かったし、夫婦、家族、宗教、大国間の相克が見事にミックスされ、読み進める手が止まらなかった。
銀河英雄伝説 28 (ヤングジャンプコミックス)
2024/02/11 12:48
死闘の果てに
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帝国軍とヤン艦隊の戦いはヤン艦隊にとって死闘と呼ぶに相応しいものとなった…
本巻で、ついにあのエピソードを迎えてしまう。
(原作を読んだことある方も多いと思うが、レビューとはいえ、これ以上は書けない)
我がマリノスに優るあらめや 横浜F・マリノス30年の物語
2023/02/12 15:45
日産自動車サッカー部からの50年を追体験
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マリノス30年の物語とされているが、母体となった日産自動車サッカー部の立ち上げからの歴史も知ることができるのが良い。選手、監督だけでなく社長からスタッフまで、関わったときや現在の想いを知れて、マリノスサポーターとして胸が熱くなる。数々の証言を通して、日産自動車サッカー部からの50年を追体験できる良書である。
天と地の守り人 第3部 新ヨゴ皇国編
2022/04/07 08:49
大団円
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それぞれのキャラクターが痛みを抱えながらも未来を切り開いた姿に感動した。
北条早雲 5 疾風怒濤篇
2021/11/08 23:28
波乱万丈の早雲伝、ついに完結
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相模を巡る三浦氏との争いは、玉縄城を築き、新井城への籠城に追い込んで最終局面を迎える。宗瑞側も無傷とはいかず、次々と重臣が命を落とすのは切ない。三浦氏も、最終決戦に挑む姿はグッとくるものがあった。といっても、領主としての三浦氏は宗瑞に遥か及ばない。
決して自分のためではなく、民の幸せのために伊豆、相模を手に入れ、悪人と呼ばれた宗瑞。現代でも、こういうスタンスの政治家は皆無といっても良いだろう。
その波乱万丈の早雲伝、ぜひ多くの人に読んでもらいたい。
男たちの船出 千石船佐渡海峡突破
2021/10/13 00:12
懸命に生きる者たちへのエール
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千石船造りに命を懸けた船大工親子を中心に、彼らとともに夢を追いかける船大工たち、その家族、そして千石船造りを持ち掛けた河村七兵衛(瑞賢)、それぞれの生き方が熱く、清々しく、読んでいて心地よいし、とにかく面白い。
初めて造る船の大きさに失敗や挫折を重ねたり、時代の変化に付いていくことへの葛藤など、様々なことを乗り越え、千石船を造る姿は、現代にも通ずる懸命に生きる者たちへのエールと感じた。
自分も、明日から頑張ろう、と思える作品に出会えて良かったと思った。
銀河英雄伝説列伝 1 晴れあがる銀河
2020/12/05 17:32
至福の一冊
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田中芳樹の手によるものではないが、銀英伝の新作が読めるのは至福だ。
原作の1シーンから、また史実の狭間から紡がれた物語はどれも良質だった。
岳飛伝 17 星斗の章
2020/10/10 20:54
大団円が
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大団円というにふさわしい最終巻。
各所での戦いは、意外とあっさり終わったものもあったが、ラストの金軍との戦いはまさに死闘。終わった先のシーンは清々しさを感じられ、気持ちよく本を閉じることができた。
楊令伝 15 天穹の章
2020/08/08 00:18
こんな結末とは・・・でも、これしかないかと納得もある
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順調に交易を進める梁山泊に、まさかの天災が襲いかかった。それを乗り切り、ついに楊令と岳飛が正面対決に突入する。
さらに、金が梁山泊に宣戦布告し、楊令と岳飛の対決に介入する。
楊令はそれでも勝つ、岳飛を追い詰める、そこで意外なところから楊令に死が・・・
無敵の楊令だか、岳飛に討たれて物語が岳飛に引き継がれるのだと思っていたが、こんな結末とは。でも、まともな戦じゃ楊令に勝てるものはいない。死ぬならこういう展開しかなかったかも、とも思った。
岳飛伝への伏線も張られているし、まだまだ目が離せない。
北条早雲 1 青雲飛翔篇
2020/06/06 17:08
若き日の北条早雲
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後に北条早雲と呼ばれることになる伊勢新九郎の物語。元服前から幕府の役人になるまでが描かれる。
下剋上の代名詞、悪人と呼ばれることが多いが、悪人、というのは当時の価値観、体制から見れば、そうなのかもしれないが苦しむ民のために何が出来るのか、自分が何をすべきか思い悩む若き日の新九郎の姿が良い。
室町時代の雰囲気、民の状況もしっかり描かれている。
城をひとつ 戦国北条奇略伝
2020/05/17 00:30
裏から北条氏を支えた一族の年代記
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北条氏のもとで敵地に潜入し、攻略の足がかり作りを担った大藤一族を主人公にした作品。
著者は北条氏を始め、関東の戦国を多数取り上げているが、短編で大藤氏の年代記を綴っていくスタイルが独特で伊東氏らしい。
城を攻略していくのに、力でなく相手の心、性格を捉えていく入込という技を駆使していく様が良い。
2020/03/19 21:20
無念、ただそれだけ。
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宋軍(楊家軍)と遼の総力戦、合戦シーンは圧巻で手に汗握る。楊家軍の武将たちだけではなく、遼の耶律休哥が誇り高く魅力的で物語をより高めている。だからこそ、宋軍の惰弱さ、小ささが際立ち、ラストシーンは無念さ、悔しさ、喪失感が押し寄せてくる。
水滸伝 19 旌旗の章
2020/03/14 12:01
死闘
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梁山泊と宋軍の死力を尽くした闘いに次々と将校たちが死んでいく。その死に様は無念もあるが自分がやるべきことを果たしたことがにじみ出て悲愴感はなかった。
全巻通して、敵味方隔てなく、一人ひとりの人物の思い、生き様が丹念に描かれ、世界に浸りきることができた。
梁山泊の志は、宋江から楊令へ受け継がれた。光を探す楊令の物語がスタートする。