こけさんさんのレビュー一覧
投稿者:こけさん
世界音痴
2016/11/08 07:14
ダメにみせても通じないぞ!
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周りとのズレを抱えて生きることって本当はタイヘンナことじゃないのか!それをなんておもしろくあわれに書けるんだろう!少なくとも、自分のそんなズレをあっけらかんと広げることはできないなぁと思うのだ。それを知らせることが、生きやすさにつながるとも思えないのだけれど。
2016/11/24 21:33
先生はえらいのか!
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学ぶという主体が非常に積極的なものであるという前提にたっている。今の子どもたちを見ているとなかなかそうは考えられないのだが…。何が間違っているのでしょうか?
教育のあり方が、真逆をいっているとつくづく思う。面白いと思わせる話はできても、その先を見せることはできないということを痛切に感じる。苦しい。
愛と欲望の雑談
2016/09/13 22:59
帯にオモシロイヨと書いてある
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断片的なものの社会学を読んで、岸政彦さんを知り、この本を読んでみた。内容は雑多なものだが、お二人が楽しんで対談に臨んだことがよく分かった。本当に楽しそう!印章に残ったことは、岸さんが不倫を認めるようなことは絶対に言わないと言ったこと!社会学的にではなく、婚姻届とかではなく自分の信念や覚悟によって結婚という契約は成り立つと言っているようで興味深く読んだ!
自由の牢獄
2016/11/26 22:13
表題作の秀逸さ
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ミヒャエル・エンデは、児童文学作家というイメージが強いが、この表題作はそのイメージを超えた現代社会に対する批判をも含んだ作品です。
自由の牢獄は、現代の私達が当然のものと見なしている理性や自由がいかに不確かなものかということを暗示した作品です。この他にも、ミスライムのカタコンベなど現代社会を鋭くえぐる作品を多く収める一冊です。オススメです。
日本外交史講義 新版
2016/11/18 23:02
外交史って全てを見通せるのか!
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外交史が、政治や軍事や経済と大きく結び付いていることがよく分かった。当たり前だと言われてもすいませんと言うしかない。幕末からの対外政策は継続性を持って運営されており、外圧による一方的なまた対処療法的な政策ではないということが強調されていた。外交から、近現代を知る良書だと思いました。
敗者のゲーム
2016/11/09 18:00
インデックスとは
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インデックスをするとモウカルという本。でも、どのようなタイミングでとか、資金量が少なくとも大丈夫なのかとかはあんまり答えてくれない。おそらく超然とインデックスに投資するんだということだろうが、素人としてはそんな態度がなかなか取れないなぁと思うところである。
「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済
2016/07/19 22:41
資本主義の根源を覆す
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マックス・ウェーバーのプロテスタンティズムと資本主義の精神を覆してくれると期待してしまう。しかしよく考えてみると、未開民も経済的合理性に基づいて行動しているわけであり、それも広義の資本主義と考えればその通りの話である。でも、未開民が先進諸国のようになっていないのは、そのような資本主義を越える何かを持っているのだろうとも考えられ、それは何なのか是非とも読んで知りたいと思う!
この世でいちばん大事な「カネ」の話
2016/11/30 21:22
お金は大事だよー!
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というCMがあったが、全然大事な感じはしなかった。保険会社にとってはその方が都合がいいからだろう。しかし、この本は違う!カネのために人生が狂い、カネがあることによって初めて人間として生きることができるともいう。そのあまりの当たり前さ、切実さに胸が打たれる。
小池昌代詩集
2016/11/30 21:09
みずみずしい言葉たち
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周りの人々を戯画化できる作者。もちろん、その目は自身にも向けられ暖かみのある作風を作っている。しかし、どの詩を読んでも、読者をどこでも無い場所に連れていってくれる。それは、この風景の先にある人間というものが持つ二面性や、不合理性かと思う。特に「山田」がオススメです。
2016/11/30 21:06
日本の思想風土とは
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ハンナ・アーレントの議論を用いて近代自体に議論を圧殺する傾向があることを指摘する。古代ギリシアと近代の対比をするその手法に魅せられた。その上に、日本自体に議論を圧殺する仕組みがあることを指摘する。それを表すものが、ホンネとタテマエであり、その発生を私たち日本人は大きく見誤っていることを教えてくれる。ここで、身震いをした!近代と日本の代表的な考え方が、議論を圧殺しているのだということが指摘している。
華国風味
2016/11/30 07:18
何かえらそうなんだよ。
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中国の食べ物について書かれた本。賢者の食欲という本で著者を知った、戦前の知識人という人たちの傲岸な態度に少し辟易してしまうが、食の蘊蓄の深さは非常に面白かった。陶然亭という一編が非常に有名なのだそうだが、現代のものがある時代に生きる私たちには少し退屈な感じがして、ぼくは他の一編の粉食小史という、うどんとかもちとかの歴史を述べた話が好きでした。
マチネの終わりに
2016/11/28 06:31
惹かれあうたましい
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相手のことをこんなに緻密に考えられる二人は、たとえどんな終わりを迎えたとしても幸せだったといえるのではないかと思った。互いに想いあっていながらそれを成就させることなく終わらせるという途上の恋になすことがなかったという甘さはいつまでも残る。
「論語」の話
2016/11/27 13:48
人類の教師という言葉
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キリストもブッダもマホメットもどれも人類の教師ですが、私は孔子をその中でも偉大な人物として考えたいと著者はいう。それは、実際の政治と自らの理想を不可分のものとして考えたからだという。理想主義者がよく現実の政治から離れるのに対して、孔子はそうしなかった。その一点が孔子の大きな価値であるという。確かに政治に大きく接近する宗教者を知らない。
パンク侍、斬られて候
2016/11/25 07:10
パンク侍は伊達じゃない
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自分の世界というのは、自分が信じている世界というものだ。ということをここまでもかとえぐった作品です。わー!!結局、自分が信じるしかない世界の中で自分の矜持と信念を持って生きていくしかないのだなあ。と思った。全部ウソだ、気にしねえという精神の方がそこはかとない潔癖さとまた逆に、矮小な感じがする。