- 販売開始日: 2024/09/11
- 出版社: 東京創元社
- ISBN:978-4-488-02912-8
明治殺人法廷
著者 芦辺拓(著)
明治20年12月。藩閥専制政府が自由民権活動家一掃のため発令した保安条例により、東京からの退去を命じられて大阪に流れた、幕臣の息子にして探訪記者の筑波新十郎。被告人に対し...
明治殺人法廷
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商品説明
明治20年12月。藩閥専制政府が自由民権活動家一掃のため発令した保安条例により、東京からの退去を命じられて大阪に流れた、幕臣の息子にして探訪記者の筑波新十郎。被告人に対して絶対不利に運用される法廷で苦闘を重ねる、大阪の商家に生まれた駆け出し代言人・迫丸孝平。推理の曙光いまだ届かぬ時代に質屋一家殺人事件の「正しき真相」を求め、出会うはずのなかった東西の二青年が協力して奔走する。『大鞠家殺人事件』に続いて贈る近代大阪グランド・ロマン!
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時代ミステリ
2024/09/14 22:48
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治の時代に密室で起こった一家惨殺事件。黒星続きの弁護士と破天荒な新聞記者の、なんとも頼りのないタッグが驚愕の真実を暴いていく、歴史の闇を感じる時代長編ミステリ。
本題にたどり着くまでが少し遠回りのように感じたが、その紆余曲折がこの時代を、そしてこの事件の大きな謎を解く伏線になっていたとは。時代設定と登場人物の職業や特性、すべてがすべてこの作品に不可欠で、読み切った時には過不足のないあまりに完璧なミステリに言葉を失った。
時代モノが好きな人、ミステリが好きな人、変人探偵モノが好きな人、法廷モノが好きな人―――幅広い層が楽しめる要素が詰まっているが、整然としているのも魅力。理不尽な時代に思いを馳せ、歴史の無常を感じられる一冊。