今回もとても良かった
2023/01/20 02:56
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大和に朝を齎す暁の射手花矢はまだ女子高生。
年若い青年従者弓弦を慕いながらも、彼をずっと自分に縛り付けることに罪悪感を抱いていた。
そんな二人の距離が近付いたと思いきや、神事帰りの下山中地滑りに巻き込まれて弓弦は危篤。
絶望の中で「何でもするから彼を助けたい」と現人神達へ助力を乞う。
現人神たる只人が泥に塗れても願い望んだ愛の物語。
ひーん、泣いた。すごく良かった。
普通ではない生き方を強いられる生贄のような現人神達が、背負う責務の重さに反してただ想う人のために我儘をいうことすら難しいとは。
巫の射手達は四季の代行者と違ってあまり命を狙われたりしないとのことだったので不穏なことはないはず、と思ったら案の定悪役はいないけどそんなこともなかった!
天災は仕方ないでしょ。しんどい。
そして私の推し秋主従大活躍で嬉しい。
「わたくし、まいにちくださる朝と夜のご恩をおかえしします」最高でした。
撫子様、毎回言うこと素晴らしすぎて最強幼女。
一生ついていきます。好き。
でも春夏秋冬順番に刊行かと思ったので、この出番で秋メイン回なしですってなるならかなしい。
暁主従も美味しかったけど!!
【その矢で朝と夜の天蓋を切り裂き、愛する者の絆を守ろう】
2024/03/05 23:34
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
暁の射手である花矢とその守り人である弓弦が、その責務で世界に当たり前を齎す物語。
朝と夜が平常通りに訪れる世界。
疲れた時に眺める空はいつ見ても美しいし、その彩りに励まされる。
そんな当たり前を継続させる為に、少女でありながら、その大役を任命された花矢と父の意志を引き継いで従者となる弓弦。
責務に不満を持つが学舎に通い、運命に抗う花矢を見守る弓弦。
大切な人の別離を巡り、数多の現人神と協力してその難を乗り越える。
断絶された糸を繋ぎ合わせ、世界に純愛を齎すのだ。
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今回は大和に朝を齎す「暁の射手」巫覡花矢とその守り人・巫覡弓弦の物語。
切なくて苦しいけど、優しくもあり温かい。
撫子ちゃん、竜胆、輝矢さん、慧剣、狼星、凍蝶。
四季の代行者と黄昏の射手それぞれが協力して花矢と弓弦を救うところに感動しました!!
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朝を招く現人神花矢と守り人弓弦の不器用で温かくて優しすぎる物語。大和の民のために尽くしている神々が2人のためにと奔走する姿に胸を打たれ、優しい神々のお陰で訪れる朝夜と四季が愛おしくなる。人のために行動する神様が幸せでありますように。
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とある国の四季、朝夜を司る神々とその従者の物語も3作目。今回は朝主従が主人公。序盤で起こる大きな事故に巻き込まれた従者のために主人が奔走する。四季、朝夜の神という舞台設定が本当に美しく面白い。朝の神のために夜の神が協力を惜しまなかったり、そこに四季の神の協力が入る。そしてこの作者全ての作品に言える「何があっても強く生きる」を感じれる。いつもの両見開き2ページ分のあとがきももう少し頑張ってみようかなと思えるメッセージを作者から受けれます。
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このシリーズの主従たちは本当に尊い
今作の朝の神様の物語
この主従たちもやはり尊い主従であった
今作の主人公は朝を齎す暁の射手、巫覡花矢ちゃんとその主従である巫覡弓弦さん
2人のすれ違いはもどかしい!
お互いがお互いを必要としているにも関わらず、傷つけたくないという思いから本当の想いは伝えず、傍を離れさそうという言葉を放つ
花矢ちゃんの胸に燻る罪悪感、その感情は読んでいて本当に苦しくなる
花矢ちゃんは被害者なのに、全て自分が悪いのだと
弓弦さんを家族から奪ったこと、自分に縛り付けてしまっていること、彼の将来を奪っていること
弓弦さんはそんなこと思っていないのに、そんなすれ違いに心が痛む
そんな2人かお役目を全うしたあと、災禍に見舞われる
土砂崩れに巻き込まれ、花矢ちゃんを守った弓弦さんは生死を彷徨う
弓弦さんの家族へひたすらに謝る花矢ちゃんのシーンが苦しくて苦しくて、泣いてしまった
花矢ちゃんが悪い訳では無いのに、全て自分のせいにして自らを貶める花矢ちゃんの姿は本当に悲しい
自らの死を渇望する姿は痛々しい
1つ、弓弦さんを救う方法を思いついたあとの動きが凄い!
夜の神様、秋の神様、冬の神様の快進撃!
それぞれの主従の良さが良く現れていて、読んでいてとてもワクワクしてしまう
特に夜が魅力的だ
子犬のような大型犬のような慧剣くんの盲目的な主への愛がもう好きになってしまう
こんなに愛されたら絆されてしまうに決まってるだろー!って
神様たちの協力の元、無事に弓弦さんは救われる
朝の主従の再会には、ポロポロと嬉し涙を流してしまった
シリーズの中では私は1番泣いた気がする
今作では、巫の射手の生活や特徴が垣間見れる
個人的には四季の代行者よりも辛く感じられる
命を狙われることは四季の代行者よりも少ないとはいえ、毎日往復4時間ぐらいの山登り
天気や季節なんて関係なく365日朝と夜を灯す
逃げることは許されず、人間以上の身体になっている事で怪我などすぐに治るから自殺すら難しい
四季の代行者は死のうと思えば死ぬという逃げ道があるから、そういった部分が巫の射手なら本当に苦しく感じるかもしれない
朝の物語、本当に素敵でその分苦しかったけれどやっぱり素敵な作品だった
季節が来ること、朝や夜が来ることに感謝したくなる
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前から薄々思っていたけど、この作者の描く男女カップルは男性キャラがワンパでしょw
パートナーを溺愛するタイプの男性が好きなのは伝わる。
そういう意味では花矢の両親が他とは毛色が違うカップルで印象に残った。
既存キャラだと黄昏主従が美味しかった。
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前回の主従と同じように互いに好意を抱きながらもすれ違う所は同じでも、まったく違う主従となっていて、どのように関係性が変わるか気になって一気に読めた。
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今回は国に朝を迎える矢を撃つ暁の射手のお話。かなり単独の話で、前回までの登場人物たちは話の脇役として出てくる。暁の射手は女子高生で、神様になったのは10歳の時。守り人との関係が今回の話のメインになるのだが、やはりこの作者は特殊な状況や能力を持つ人たちとその世界観を作り上げて、極限での愛を表現するのが上手い。あり得ない世界なのに、今回もどっぷり浸った。愛に泣ける。ある事件が起こり、それを解決する時に、これまでの登場人物達がたっぷり出てきて、その後が想像できて楽しめた。あと、射手の能力の権限とか、仕事の意外な抜け穴とか神様世界のしくみに触れられていたところも面白かった。
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暁の射手と守り人のお互いを大切に思い合う様子がだれだれと続いていたら急転直下、守り人の生命の危機。その後の代行者や黄昏の射手たちの協力体制は素晴らしい。
結果は分かっていてもほっとしました。
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朝の神様に選ばれた少女とその従者の物語。
射手が空に矢を放つと、朝と夜を迎えることが出来る。そんな神業を与えられた少女:花矢と従者の青年:弓弦。
ただの女子高生が「暁の射手」に選ばれて、子どもらしさもありつつも、大人にならざるを得なくて周りも助けてくれる大人が居るので、悲壮感はあまり漂わない気がします。
主従2人の関係性がじれったい…最後は泣きそうになりながら読み続けてしまいました。
「春夏秋冬代行者 夏の舞」を読んでから、読むことをオススメします!
※私は夏の舞(上)しか読めてなかったので、話が少し付いていけなかった
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ピュアーーー!
不器用すぎるくらいお互いのことを思いすぎるのはこの作品の特徴だけど、何気にここまでお互い好きな主従は初パターンか。
今回は主人公を取り巻く人たちが良かったな。
両家の親とかみんな思いやりに溢れて、でも人間らしい一面があってとても良かった。
あと、黄昏の輝矢さんが飛行機に乗って旅ができたのがよかったー!
そして凍蝶がやっぱりカッコ良い。
2023.4.30
71
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2023/05/08 読了。
図書館から。
射手・巫覡花矢と守り人・巫覡弓弦、暁主従のお話。
花矢ちゃんの罪悪感の感じ方がね、自分に厳しいし、
自己犠牲の思考が凄い。
世界の在り方に組み込まれる歯車・装置としての
現人神…四季の代行者より唐突だし、動けないこと考えると襲われないけどかなり厳しいシステムだなーと。
花矢の両親がいい人で本当に救われる。
秋と冬主従と黄昏主従が登場。
黄昏主従の仲の良さ・・・関係が続いてて本当によかったし
ほっこりした。
秋と冬は変わらずですね。
撫子ちゃんの成長がかわいい。
暁主従はお互いに一歩踏み込めてよかった。
この先も安心。
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面白かった。5冊読んでしもたねぇ。これで、現人神6+1人に護衛と守り人の話が出そろった。
本作では暁の射手の相方が死にかけて、秋が活躍するんだが、死にかけた原因は土砂崩れ。守り人を助ける作戦に色々みな奮闘する。春の舞や夏の舞に比べて、短いし、戦闘もなく、大人しい。黄昏の射手コンビが非常においしい。設定がとても良いので、次回作も大変期待している。
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おすすめに出てきて読むことにしたこのシリーズ。
辛いこともあったけれど、良い終わり方だと思えました。
旧体制を改革して次に続く現人神様達が苦しくない時代が来ればいいのにと思います。