- 販売開始日: 2018/11/15
- 出版社: 新書館
- レーベル: 新書館ディアプラス文庫
- ISBN:978-4-403-52462-2
パラスティック・ソウル(1)
とある科学者が死に、『最後の晩餐』に招かれた縁もゆかりもない四人に“願いの叶う薬”が配られる。大学生の八尋は、その薬を大嫌いな相手・ジョエルに飲ませた。自分を好きになるよ...
パラスティック・ソウル(1)
商品説明
とある科学者が死に、『最後の晩餐』に招かれた縁もゆかりもない四人に“願いの叶う薬”が配られる。大学生の八尋は、その薬を大嫌いな相手・ジョエルに飲ませた。自分を好きになるように――意趣返しにそう願って。第1話《fake lovers》ほか、父の遺産の在り処を聞きだすため、兄の遺体を掘り返して薬を飲ませた芭亜斗の愛憎を描く第2話《dear brother》ほかを収録。近未来が舞台の愛の物語、ついに文庫化。
(収録作品)プロローグ/fake lovers/dear brother/true lovers&書き下ろし
※本作は『パラスティック・ソウル ~はじまりの章~』にも一部収録されております。重複購入にご注意ください。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
願いの叶う薬
2021/10/03 05:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
旧版未読
ずっと、ケモミミとあらすじで弾いていたのですが
ちょっと気になって読むことに。
読んで自分を叱ってやりました。
SF(×ケモミミ)ものです。
そして、作者さん特有の痛さに心が抉られる物語群
ささくれを無理矢理引っ張られてむしられたたような痛さなのですが、
それが心に染みる作品です。
中短編から成立しているのですが時系列がかぶっていたり、
いったりきたりしたり、
人物がかぶっているのでなかなか頭をクリアにしないと読めない作品
になってます。
・プロローグ
物語の始まり
葬式(というか最後の晩餐)に参加する4人
彼らが受け取る「願いの叶う」薬
視点が短いスパンでそれぞれに移るのでちょっと船酔い的な読み心地
物語の始まりとして不穏な色しか感じられない。
最後の一文にそれが集約している。
ライヴァンの真意が怖いです。
読まずにはいられない感じ。
・fake lovers
葬儀の参加者の八尋と嫌がらせをしているジョエル
意趣返しに「自分を好きになるように」と薬を飲ませてしまう。
ジョエルがかなりクズです。
薬を飲ました後も最初の頃はクズモードは継続です。
(当たり前のことながら、「好きになる」ようにしただけだから)
でも、その「好き」な気持ちが原動力で人は変われるのだなぁと
しみじみしている余裕もなく・・・
「人を呪わば穴二つ」って言葉を思い出しました。
この場合呪いは「好き」なんですけどね。
この終わり切ないです。
そして三個めの薬が気になる。
・dear brother
芭亜斗と兄の祁壜の話
(バートとケビンという名前が漢字なのでちょっと脳が困惑した)
死体に薬を飲ませるところから、ちょっと神経が泡立つ。
兄と弟の関係が切なく痛い。
「死んだ兄にきく」って発想自体が、痛い
本当の意図は遺産のありかよりももっと別の深い願いがあったのだと。
芭亜斗の慟哭のような最後の願いは本当に切なく痛い。
だって芭亜斗の本当に望んだ幸せは「来る」はずもないのだから。
・true lovers
・newlyweds
この2作は「fake lovers」の続き
どちらも甘々で痛い話を読んだ後のご褒美みたいなものでした。
薬で失ったものと得たもの・・・
あのクズだったジョエルがと思うと親心みたいな気持ちを感じざるを得ません。
薬で願いをかなえて、それが幸せとは限らない。
他の二人の話はどうなるのか、かなり心配になってます。
(作者さんのことだから、本当に心配です)
4人の話はそれぞれミルフィーユのように重なっていて
(あるいは一部がリンクしていると書いた方が正しいか)
進んでいるようです。
今まで読まなかった自分を叱ってやりたいです。
シリーズ1作目
2020/08/10 18:34
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある老人の形見分けで、ご近所さん4人に配られた願いをかなえる薬。この1巻は八尋とジョエル、バートとケビンのお話。どちらも面白い。
1巻!
2018/10/18 01:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧版既読です。
でも、すっかり内容を忘れてしまっていたので、良い意味で、新鮮な気持ちで読めました、、、
そして、バートの話は、切なくて好きだったな、と思い出しました。
書き下ろしは、八尋とジョエルの話で、本編のその後ということで、単なるショートエピソード以上の内容がありました。