戦後経済史は嘘ばかり
著者 高橋洋一
◆実は、高度成長の要因はほとんど為替だった!?◆通産省は、ほとんど役立たずだった!?◆狂乱物価は、日本がこっそり為替介入していたせい!?◆あのバブル期に、物価は高騰してい...
戦後経済史は嘘ばかり
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商品説明
◆実は、高度成長の要因はほとんど為替だった!?◆通産省は、ほとんど役立たずだった!?◆狂乱物価は、日本がこっそり為替介入していたせい!?◆あのバブル期に、物価は高騰していなかった!?◆「失われた20年」も「日本1人負け」も人災だった!? 世界から「奇跡」と称された高度経済成長を成し遂げ、やがてバブルの崩壊から「失われた二十年」といわれるほどのデフレ不況に落ち込んだ日本。なぜわれわれは、かくも成功し、そしてかくも失敗したのか――。この日本経済の歩みの要因分析について、いま、あまりに広く「間違いだらけの常識、思い込み」が流布している。本書は、それらの誤謬をわかりやすい論証で一刀両断! 「真相」をシンプルかつ明快に解き明かしていく。まさに、驚きと知的刺激の連続の一冊である。「真実の歴史」を知らねば、経済の流れは見えてこない。未来を正しく見通すためにも、ぜひ読んでおきたい、新しい「戦後経済史」の決定版。プロローグ──経済の歩みを正しく知らねば、未来は見通せない/第1章 「奇跡の成長」の出発点に見るウソの数々/第2章 高度経済成長はなぜ実現したのか?/第3章 奇跡の終焉と「狂乱物価」の正体/第4章 プラザ合意は、日本を貶める罠だったのか?/第5章 「バブル経済」を引き起こした主犯は誰だ?/第6章 不純な「日銀法改正」と、痛恨の「失われた二十年」/終章 TPPも雇用法制も、世間でいわれていることはウソだらけ
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日本の未来を見据える
2016/04/03 23:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済の仕組みを見直し、再検討している。高度経済成長は実は為替要因が大きかったなど今までの通説的な考え方に疑問を呈している。著者は元大蔵官僚
経済に詳しくなくてもスラスラ読めます!
2016/03/08 13:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黒酢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済の本を読むと、ナニナニの法則やら数式やらで、結構読むのがしんどくなります。
しかし、この本は、日本経済の過去の出来事について、数値データなどの客観的事実に基づいて、その本質を説明してくれるので、興味深く読めるし、説明もわかりやすいです!
トピックスは以下の通り。
・戦後の復興(1947~1953)
・高度経済成長(1955~1973)
・狂乱物価(1973)
・プラザ合意(1985)
・バブル(1986~1991)
・デフレ(1992~現在)
各トピックスが、なぜ、起ったのか?そして、なぜ、終わったのか(終わるのか)?ということが、素人にもわかりやすく説明してくれます。これにより、日本の戦後経済の大きな流れも把握できるので、非常によくわかった気分になれます(あくまで気分です)。
経済産業省、財務省、日本銀行などをバシバシと厳しく批判していますので、そういった面からも楽しく読めます。
個人的な感想としては、日本が高度経済成長をした一番の理由を知ったことにより、今後、このような成長をする可能性は非常に低いんだという印象をもちました。地道にがんばるしかありません!
それと、官僚には期待できないので、経済をよく知る政治家にがんばってもらいたいです。しかし、安倍晋三首相が経済をよく知る政治家の方にカテゴライズされる現実に、ちょっと暗い気分になります。コラ!政治家!もっとマクロ経済を勉強しろ!
あと、竹中平蔵元大臣についても汚名返上となる記述があります。小泉政権当時に、既に、インフレターゲットや日銀の独立性に関して官僚と戦っていたなんて!
とりあえず、経済の入門書としてお奨めです。
見えない現代革命!
2016/01/28 18:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M マサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的に非常に面白い、何故今、アベノミックスの量的緩和策が行われて要るか、よく解る内容になっている。
1955年から1973年まで、日本の経済成長率は平均して10%近くに達していて、この成長期に、政府の政策が無かった事と、1ドル360円の楽勝レートが高度成長の最大の要因だと、意外なのは、東京オリンピックのインフラ整備の公共投資による経済効果より、貿易の自由化による経済効果の方が、影響が合った様だ。
固定相場制は、常に為替介入をする制度、(ドルを買いまくって360円を維持していた)
1973年2月から、変動相場制になるが、ダーティ・フロート(ドル買い介入継続)の裏の介入が続いていた、真の変動相場に移行したのが、1985年の「プラザ合意」為替介入をやめることに。
資本主義は問題の多い制度で、運営がまずいと恐慌になるが、社会主義より修正が利きやすい、
社会主義と資本主義の違いは、「ミクロ経済学の領域」への政府の介入の度合いの違いだで、官僚がマクロ政策をし、ミクロは分権化して市場に任せるのが資本主義になる。
バーナキン教授は、インフレ目標の定義に、資産価格は入らず、一般価格で判断する、また、資産市場には一定の規制が必要でバブルの要因になっている。バブルを起こさない経済政策よりも、バブルが起きたら、正しく処理することを、適切なマクロ経済政策を展開すべき。
しかし、政府の政策は資産価格から、引き締め政策をしていた20年がデフレが続いて行った、
リーマンショック後のアメリカや、イギリスは、大胆な金融緩和を実行し早めに、景気を復活させ、日本はお金を刷らなかったので、猛烈な円高が進み、リーマンショックの後遺症が長引いた。
「失業者を最小化すること」こそが、マクロ経済政策の目的。それが成功していれば、経済政策はおおむね正しい政策で、上手く行っていなければ、経済政策に不備がある。
マクロ経済から見ると、1ドル80円を放置していると、日本を代表する起業が赤字に陥るが1ドル120円ならば、多くの輸出企業が利益を出せ、みんなの恩恵が受ける。固定相場時は、1ドル360円なら、普通に仕事しているだけで、もうかって要るだろうと。
戦後経済史を振り返ると経済環境を最も大きな影響を与えていたのは、為替レートだった。その為替レートは、金融政策で決まる。
最後に、為替の安定は、政府の責任だと、失われた20年は、円高を放置した日銀の責任は大きいと、何が、「間違った常識」で、何が「物事を正しく見る眼」なのか、歴史から汲み取るべきだと締めている。
以上が、この著書の内容だ。非常に面白い、私自身、1ドル360円の固定は、国間同士の決まり事と単純に考えていたが、猛烈なドル買いが合った事は知らなかった、裏を返せば、円を沢山刷っていた事になる。
著者は、TPPを薦めているが、私自身は、TPPに関しては、長いスパンでの大まかな考え方には、著者には賛同出来るが、しかし、急速なグローバル化は、発展する前に、ローカル文化を破壊してしまう、やはり、日本のローカル文化からの産業が新しく産まれる為にも、無神経なグローバル化には、何か引っ掛かる物がある。
全体的には、非常に中身の濃い内容になっている。また、大蔵省から財務省へ、また、日銀のシステムが替わり、今のアベノミックスが有る。この辺の話も非常に面白い。ある意味、日本の見えない革命に、著者の功績が伺える。
なるほど
2016/06/17 19:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:上総介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後に経済で起こったことを取り上げ解説しているが、
なるほどと思うことが多い。ただし、電子書籍は字が
小さい。
マイナス金利を当てた方
2016/03/27 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のな - この投稿者のレビュー一覧を見る
YouTubeの番組でマイナス金利を予見されていた方。本の内容はデータに基づいた、非常に分かりやすいないようだった。
少々大雑把
2016/02/29 01:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かめきん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新しい観点を提供してくれるという点では簡潔明瞭の良書であると思う。
しかし、いかんせん新書220ページ程度でこれだけの話題をカバーしようとすると、
どうしても根拠統計や詳しい数式説明が省かれてしまう。
自分で調べれば分かる時代ではあるが、少々大雑把であると感じた。