懐かしさでつい・・・
2022/11/17 16:58
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう20年以上も前に本屋の平台で見た【高知、夏、17歳】の帯で衝動買いしたことを思い出します。二十歳も超えたもっさりしたオッサン一歩手前の私にとって、ジブリのイラストが表紙の文庫本をレジに持っていくのは若干恥ずかしかったけど、故郷の気配のする、そんな魅力的な帯に目を背けることはできず。。。
結局続編も購入して何度も読み返したなあ。何一つ体験を共有できていないのに、何か些細なことに自分の記憶が重なるようで、気恥ずかしくも世界観にどっぷり浸っていました。
氷室先生がご逝去されてからもうずいぶん経ちますが、そして私自身も人生の折り返しに差し掛かるような歳になりましたが、今読み返したらあの時とは違う思いがよぎるような気がしています。休日にゆっくり読ませていただきます。
この装丁で読める幸せ!
2023/09/27 05:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
元は『魔女の宅急便』でちょうど脚光を浴びはじめた時期の近藤勝也のイラストによる絵物語的な体裁でアニメージュに連載された作品。単行本化の際にだいぶ内容を推敲してあるバージョン。
これまで、初期のハードカバー版と徳間文庫版があって、氷室冴子作品ではよくあるのだが、文庫化に合わせて出版時期のリアルタイムに合わせるべく若干の改稿が施されている。
今回はトクマの特選! として復刊。表紙は過去ハードカバー、文庫では未収録の印象的なシーンのイラストで、これまでの表紙でベストと言っていいくらいだ。
とはいえ、これをセレクトして帯に「昭和の恋愛」と書く編集さんには猛省を促したい。
当初は連載当時の1990-1991年想定、文庫版は(上記の通り)1999年ごろの物語として読める改稿が施されている。
(同様の意見があったようで、後に修正された)
ともあれ、今読むと、出てくる地名が足を踏み入れたことのあるものになっていてリアリティがまた違った。
歳による読みの違いは個人的なところだが、いろいろ感慨深い。
路線としては、コバルト時代の『なぎさボーイ』『多恵子ガール』の姉妹編兼続編として書かれた『北里マドンナ』に近い、主人公少年のやや冷めた視点と語り口の作品。単独では成立しない『北里マドンナ』からの発展形として、氷室冴子の最高傑作と個人的には思っている。
イラストがすごくいいです
2023/04/20 11:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんた - この投稿者のレビュー一覧を見る
イラストがカラーで入っていて小さな画集のようになっているのがとてもいいです。
小説は、この時代ならではの空気を感じます。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代にコバルト文庫が好きでこの作者の作品はほぼ購入しました。
この「海がきこえる」はアニメ化もされているのは知っていましたが、氷室冴子の作品だとは気づかず・・・見ていませんでした。
小説で読むことが出来て良かったです。
個人的にはイラストがあまり好みではなかったです。
(私の好みではなかったので・・・)
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジブリ作品になってたのね。
知らなかったのか、完全に忘れてたのか。
時代は感じるけど、根本的な部分では今でもふつうに通用する内容だと思う。
投稿元:
レビューを見る
大学進学で高知から上京した青年。その一年と少し前に、東京から高知へ転校してきた少女は、とんでもなくわがままで気が強くて、でも…。高校時代の邂逅と東京での再会。
若さ、恋愛、友情、成長…そんな青春要素がギュッと詰まった、世辞抜きの素敵なお話。この年だから言えるんですけどね(笑)
ジブリのアニメ化時から知っていましたが、今回初読み。
青春が、瑞々しく、かといって過度に美化することもなく、描かれています。
読む年齢によって読後感が変わると思います。
投稿元:
レビューを見る
待ちに待った新装版!!
速攻で買いに行きました。
カラーイラストが豊富で泣きそう。
ありがとうございます。
ありがとうございます、続編も新装版待ってます!!
氷室冴子を読み直したいなあと思って、
気づいた時にはほとんど手に入らなくなっていて。
海がきこえる、は絶対欲しかったので本当にうれしい。
以下、以前書いて登録してあった感想↓
ちくちくしている青春の香りというか情景というか、あまりに尊すぎて何回か本を閉じた。
田舎と都会の対比がキレイすぎる。
高知弁がまた良いのである。
リカコ、とっても嫌なやつなんだけど、同時にめちゃくちゃいい女で、だからやっぱりまわりは放っておけないんだよな。そうなんだよな。
投稿元:
レビューを見る
初の氷室冴子さんの小説。
小説を手に取ったときは気づかなかったけど、本作はジブリによってアニメーション映画されている作品とのこと。表紙の、後ろで髪を結ぶ少女の挑むような目付きが印象的で表紙買いしてしまった。
若者向けというより30代以上のオトナ向けの小説かなという気がした。(そもそも物語の舞台がスマホも携帯もないような時代だし)
今風の言葉でいえば「エモさ」にあふれた優しい小説だけど、劇的なことは起こらないのでエンタメ色のつよい小説がお好きという人にはすこし退屈かも。
投稿元:
レビューを見る
懐かしさ、郷愁と涼しい部屋で挿絵を見ながらゆっくり読み返すのがぴったりの青春小説でした。
続編の新装版も是非出して欲しいです。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとモヤモヤした。
好きなら好きでいいじゃん!!
この後2人は結ばれててくれたらいいなぁ。
縁というか運命ならまた出会うものなのかな。
高知から東京に出て再会するなんてそうそうないし。
好きって言って勘違いだよって言わないで欲しいなーとは思ったけどあきらめないでそのまま結ばれてたらいいなー
そうか。やっぱり好きだな、おれは
ぼくはなんとなく、しみじみとそう思った。いい気持ちだった。
投稿元:
レビューを見る
高校生のときに何度も読み返したくらい大好きな作品で、今回の新装版も迷わず購入しました。氷室冴子さんの文章も近藤勝也さんのイラストもすごく素敵で、出てくる小物や登場人物の髪型服装に時代も感じさせますが、それを超えた普遍的な魅力が詰まっています。
この先どんなに年をとっても、この作品を読んだ当時の青春の淡くほろ苦い感情を忘れたくないし、だけど思い出しては赤面すると思います。
ほかの皆さんも感想で書いていらっしゃるように、続編『海がきこえるⅡ アイがあるから』も非常に面白いのでぜひ新装版を出して欲しいです。お願いします徳間書店さん。
投稿元:
レビューを見る
耳をすませば、の映画を観て、ジブリの恋愛物ならこれもだよな、と実家に帰ってまで本を取り出す。
学生時代の思い出は、瞬間は瞬間でしかなく、それぞれが尖っているから感じ方も一意なことが多い。
角が取れてきたころに振り返ると、瞬間は線になってつながっていき、あの頃は、、と言える青春時代として、綺麗なものとして昇華されていくんだろうな。
何度読んでも面白い!
投稿元:
レビューを見る
せまい田舎の(ここにしか世界がないと思ってしまうような)息苦しい日々、都会に出た時の高揚感と戸惑い、それでいて地元に戻ってみれば「なんか変わってしまったな」と感じさせられるやり場のない寂しさ……。杜崎の視点から素直に共感。対する里伽子にも、自分ではどうにもできない現実が。本当の残酷さは、決して特別でドラマチックな出来事の中にではなくて、日常の中にこそある。エモいというのは残酷さをはらんでいるからそう感じるんだろうな。読んでいて終始もどかしさの拭えない物語。復刊されて、出会えてよかった。
投稿元:
レビューを見る
元々ジブリが好きで、映画きっかけでこちらの原作を読んでみました。映画を観ただけでは、自分勝手すぎるりかこの性格にどうにもついていけず、、ですが、高知や東京での甘酸っぱい青春の雰囲気や、特に流れる音楽が大好きで、なぜか心から離れない作品でした。そして原作を読んでみて、りかこの心境や、状況を細かく理解でき、この作品の良さを改めて感じることができました。やっぱり私はこの作品のサウンドトラックが大好きです。是非、原作を読んだ方には聴いていただきたいです。
投稿元:
レビューを見る
ジブリですね、、
耳をすませばと系統が似てた。
あらすじ?は、、↓(かなり省略すると)
淡い青春の思い出を大学生で東京生活を始めた主人公拓が振り返るって感じで、その思い出も語りながら、進んでいきらまぁたどる感じでごくごくふつーな感じやけど、でもかなりジブリ感を思い出す感じで良かった。
あとかなり個人的な意見としては、(見たばっかだからかもかもだけど)実写版耳をすませばと物語の進み方が似てた