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投稿者:bookman - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで読んだ猪木に関する本では、この本がベストである。実によく調べている。感心しました。あの時の裏の事情はこうだったのかと、いくつも教えられました。次は、力道山に関する本を著者には書いてほしい。
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投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒットした「1976年のアントニオ猪木」のコンプリート版。他にもいろいろとプロレスシリーズを書いた著者だが、やはりこれが嚆矢であり、最高傑作。
5つ星のうち5.0 当時の状況をクールな目線から読み解いた書
2024/07/27 08:14
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投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アントニオ猪木が真剣勝負をしたと言われてる試合について試合前の成り立ちから試合状況、当日の関係者からのインタビューをもとに詳細に語られています。
(ただし、アントニオ猪木自身のインタビューはあとがきにあるのみ)
1976年に物心がついていたい人であればだれもが知っているであろうモハメドアリ戦ももちろん書かれており、その内容は世間一般で知られている内幕とは全く異なる内容が本書の中では語られており、個人的には衝撃的でした。
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健史が突然送りつけてきた。読めということ。適当に読み始めたら、これがまた面白い!
書いてあることを全部信じるかどうかは勝手だが、この取材力・偏向しない書き方、十分に信ぴょう性がある。
事実は面白い。文章力ももちろんだが。多分、プロレスに興味がなくても楽しめるのではないか。ましてや、この時代にプロレス小僧であれば・・・。
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まず結論からいいますと、本書は傑作である。私は、プロレスに夢中になったこともないし、アントニオ猪木に深く魅了されたことがない。プロレスなど退屈に覚えるほどである。夢中になったとすれば『プロレススーパースター列伝』の「懐かしのBI砲編」を通したアントニオ猪木である。そんな私にも本書は傑作と思わせる作品であった。解説で海老沢泰久が書いたとおりである。
素晴らしいノンフィクションを読むと、「ノンフィクションとは何か」「ノンフィクションとはどうあるべきか」をつい考えてしまうのですが、本書を読んでいる途中、何度もそれを感じました。この描写は、事実ではなく筆者の想像なのだから、そう描くべきである、いや、それが読者は判断できるのだから、それはいいのだ、というようにである。
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暴露というのが正しいのかよくわからないが、
大仕事だったですねこれは。
いわゆる闇社会とか、プロレスマスコミとかも
あるので、大変だったろうなあ。
しかし、とにかくむちゃくちゃだ。
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プロレスを学ぶ事は歴史を学ぶ事と似ているのだなぁ、と思った。
諸説入り乱れていて、何が真相なのかは当人しかわからない。
そんな中、新しい事実(?)がわかったので、非常に興味深かった。
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昔からプロレスが好きでね。ちょっと立ち読みしてみたら面白くなってつい買ってしまったよ。1976年6月26日のお昼、僕たちは確かに“世紀の大凡戦”を見た。あの頃、僕たちは無邪気で無知だった。プロレスがショーということを薄々感じつつ、しかし、タイガー・ジェット・シンの腕を折り、ウィリエム・ルスカをバックドロップ3連発で沈めた猪木の実力を疑うことはなく、ザ・ファンクスとシーク、ブッチャー組の死闘に狂喜していた。時が流れ幾多の格闘技戦が行われ、テレ朝の50周年記念番組で再びアリ・猪木戦を見ることが出来たが、パンチを当てるかテイクダウンさせるか、退屈ながらも緊迫感ある試合だったことが分かる。猪木のファイトの歴史を辿りながら、日本のプロレスのみならず韓国やパキスタンのレスリングまで言及し、虚実入り混じるプロレスの世界を描いて、ここに記されたことのどこまでが真実か、そんなことはお構いなしにオールドプロレスファンには全てが懐かしく、改めて表裏一体をなすジャイアント馬場の存在の重さや悲しきルスカの生涯を知る。
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1976年というと、もう30年以上も前の話になる。高校生だった当時、別にプロレスが好きだったわけでもなく、アントニオ猪木に興味があったわけでもないのだけれども、猪木がモハメド・アリと試合をする、という話には非常にひきつけられた。一時期、クラスの男どもの話題の中心だったと思う。まぁ、それを見てクラスの女子は眉をおおいにひそめていた、との記憶もあるけれども。が、試合はひたすら退屈なものだった。ボクシングの世界チャンピオンと一流のプロレスラーが、ガチンコ(真剣勝負)で試合をしたら、ほとんど必然的にこういう試合になってしまうのだよ、ということが説得的にこの本には書かれているけれども、当時はそういう理屈を知る由もなく、ひたすらがっかりしたことを記憶している。上記したように、プロレスにも猪木にもほとんど興味がなかったし、この試合のあとも興味を覚えたわけでは勿論なく、プロレス・猪木のことはほとんど知らないのだけれども、それでも、この本は充分に面白かった。
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私が18歳の時、アリがリストンを破ってチャンピオンになった試合を受験浪人仲間の友人宅のTVで見た。興奮した。今30歳過ぎの長女の名前は亜里である。子供の時は力道山の試合を見て興奮したがプロレスファンではない。ヒクソン・グレイシーが好きだし、K1やボクシングは好きでTVは必ず見る。そんな私だが、あのアリ・猪木戦は一生で一回しか見れなかったの試合である。水道橋博士が「射精中絶」と評する欲求不満の凡戦であるが、あれほど震えるような緊迫感があり息の詰まるような真剣勝負は二度と見れないだろう。
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えーーーっ!!
わたしみたいに、プロレスファンタジーにドッポリ使ってきた人間には、ものすごい衝撃の本です。
少なくとも、UWFは、フェイクじゃないと、今まで信じててた。
だって、夢枕 獏を読んで育ってきたんだから。あと、梶原 一騎とね(笑)
まあでも、確か前田も、
「いつでも、あんな試合ができるわけでない」
みたいなことを言っていたんだから、そうなんだろうな。だからこそ、佐山とは袂を分かったという話は、すごく納得できる。
まあでも、これこそが「たったひとつの真実」ではなくて、これも、プロレスをとりまく魅力的な伝説のうちの1つなんだと思います。
嫉妬とプライドでできた、ドロドロした物語。
そして、その伝説の渦中にいた人間でさえ、もう残っているのは、自分にとっての真実だけなのだと思います。
1つの歴史の証言。
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うん、とても面白かった。1976年の猪木の4つのリアルファイトが後の格闘技ブームへの流れを作ったのはもちろんだけど、そんな後のことなど意識してるはずもない猪木がなぜそんなことをしなければならなかったのか、馬場とのライバル関係に裏打ちされたその背景が非常に興味深かった。彼のトリックスターぶりってのはそこから来てるんだな、と。考えようによっては、希代のトリックスターを産んだという意味で、その追い詰められ方は良かったのかもしれない。未だに何かやりそうだもんね、ほとんどは失敗なんだけどさw
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この本では『アントニオ猪木』というカリスマがいて、その周りで動く人間を書いたモノ。これを読めば今は滅びてしまった格闘技ブームの起こるまでが分かる。
ウイリアム・ルスカの一途な心意気に泣き、パク・ソンナンの寂しさに泣き、ペルーワンの泥臭さに泣き、モハメド・アリのファイトに泣く。
プロレス道を通った者なら1度は読むべき本。
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華やかなプロレスの世界、ヒロイックな猪木。何も知らずに、ただそういったものを求めてこの本を読んだのなら、手痛いしっぺ返しを受けるだろう。それこそ「風車の理論」が如く、何倍にもなった反撃。 暴露本の側面が色濃い本書は、映画「ビヨンド・ザ・マット」や「レスリング・ウィズ・シャドウズ」の日本版といった趣きである。 本書は万人に薦められるものではない。好き嫌いが激しく分かれる、まさに猪木そのものである。プロレスに対するリトマス試験紙として最適な一冊。 かつて梶原一騎が少年達に見せた憧れの世界を求めてはいけない。
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いや〜、最高のプロレス本だった。アントニオ猪木の天才的なプロレスラーの姿から無能な経営者までの姿は、一貫してエゴイストそのもの。厳しさと尊敬の目線が入り交じった書き手の熱意があったからこそ、こんな名作を生み落としたんだろうなぁ。裏側を知っても尚、プロレスがもっと好きになれた。