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投稿者:QFO - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうちょっと突っ込んだ話が書いてあると思っていたが、意外とあっさりしていて私にとってはボリューム不足だった。
マンガや対談等、バラエティには富んでいるが。
まあいつもの水木節が面白いけど。
「ゲーテの対話」入門
2016/06/02 21:19
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ゲーテとの対話」の中から93の格言を選び編集したものです。
93は水木氏の満年齢で、この歳の11月に死去されましたので、結果として最期の著作となりました。内容はゲーテの格言に加え、水木氏の含蓄ある解説やインタビュー、母宛ての手紙、短編漫画等を掲載。飽きさせない構成となっています。「水木さんの80%はゲーテです」と水木氏自身が話している通り、ゲーテは水木作品のバックボーンでもあり、本書は水木ファンには必読の書です。なお「ゲーテの対話」自体は、以前、私には退屈で読破できませんでした。私は本書で十分です。
一つ一つの言葉は、水木氏が生きる指針としたものであり、参考になりました。中でも、「精神の意志の力で成功しないような場合には、好機の到来を待つほかない」というゲーテの言葉や、「本人が納得して満足すればそれが幸せ」という、ゲーテの言葉を咀嚼した水木氏の言葉が印象に残りました。
また、水木氏が人生に余裕ができたのは60歳からで、それまでは寸暇を惜しんで仕事されていたとのこと。私は読書三昧の日々を送るために、60歳には人生の区切りをつけたいと思っているのですが、甘い考えのようです。
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ゲーテの言葉の中から年齢と同じ93の名言をピックアップしてくれています。
ゲーテはたくさんの名言を残しているので、全部読むのは大変ですが、こうやって選んでくれると楽でいいですね。
この本はさらにそこへ水木さんの名言も追加されています。
自然体で、自由に生きた水木さんがいっぱいでした。
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先月発売されたばかりの新書で、巻末にある水木夫妻の対談を読んでいると(2015年に入ってからのもの)、まだまだ長生きするつもりだったのだなぁ…と思って少し切なくなった。
実際亡くなったのは家の中で転んでしまったのがきっかけだったらしいから、きっと身体はどこも悪くなかったんだろうし。
水木さんがゲーテを愛する理由、インタビュー、エピソード、そしてゲーテの格言や箴言に水木さんの言葉を加えた、面白いつくりの本だった。
私自身は哲学の世界はあまり詳しくないけれど、なぜかゲーテの本は本棚にあったので(いつ買ったのかも覚えていないけど)もう一度開くきっかけにもなった。
ニーチェやヘーゲルではなくてなぜゲーテなのかというと、ゲーテの言葉は幅が広くて日本人に合っていると感じているそう。
戦争という過酷な体験をしている氏にとって、徴兵の気配が近づいた時に読み始めたゲーテ哲学の存在は、とても大きいものだったということが分かる。
人間は欲深い生き物で、その欲には際限がないけれど、自分にとって何が幸福なのかということが自分の中で明確にあって、しかもその幸福のラインを低めに設定すれば、普通に暮らしている毎日は大抵幸福なのだと思うことが出来る。
それは向上心がないということではなくて、そんな風に精神が安定していれば、何でもかんでも闇雲に、ではなくて、自分が本当に求めているものが分かってくる、ということ。
「長く寝るのが一番の幸福」と言い切り、フラットに生きた水木さん、とても素敵だなと思った。
ゲーテの言葉で印象的だったのは「精神の意志の力で成功しないような場合には、好機の到来を待つほかない」
努力だけじゃなくタイミングも大事。
その他にも全部で93個の厳選された言葉を楽しめる。
無理をしないこと。を、心に刻み込んで生きたい。
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水木サンが選んだゲーテの格言。
この本でゲーテについて理解できるわけではなく、あくまで格言集。
とはいえ、水木サンが選んだゲーテというだけで、なんだか有難い気持ちになります。実際の内容も有難くて、時間をおいて何度も読み返したい一冊です。
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妖怪作品もさることながら、「水木サン」の話しや、考え方、生き方について書かれたものをみると、ほんとうにすごい人だったことがよくわかります。
「ゲゲゲの女房」をみるまで、片手で描いていたことも知らず、テレビアニメでかわいくデフォルメされたあとの目玉おやじのほんとうの意味もしりませんでした。
手にとりやすい、子ども向けの作品の裏には、妖怪の姿を通じて、哲学や宗教、人一人の生を超えたところにある時の流れや真理について考え、描き続けて生きたすさまじい日々があります。
巻末の「剣豪とぼたもち」も秀逸です。
「妖怪は伝承があるから、勝手に創作しちゃいかんのです」
とても、重たいひとことです。
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思考とは物事をよりよくしていこうとするために何か考えていくことなのだと思った。
それ以外のことは思考とか呼ばない。
だから、心が豊かになる。
その思考をやめなかったゲーテと水木しげるの本、格言集。
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ー最近の若い男は、3分の1くらい下駄で叩いてやりたいような感じだ。ー
水木サンらしい表現でピシャリと言ってくれていて、この一言だけでファンになります。
ー水木サンが幸福だといわれるのは、長生きして、勲章をもらって、エラくなったからなのか? 違います。好きな道で奮闘して、食いきったからです。
周りには水木サンの幸福菌に感染した人たちも多く居ます。幸福は感染するんです。ー
幸福は感染する、その通りだと思います。
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戦争で死ぬ意味について考え続けた著者は、多くの哲学書などを読み漁ったが、一番感銘を受けたのはゲーテと聖書だったそう。
どちらも暗記するほど熟読したそうだが、岩波文庫の『ゲーテとの対話』上中下巻は戦地にまで携帯している。
ぼくは両書とも未読だが、御大がそこまで絶賛されているなら、ぜひ読まねば…。
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私はゲーテの本は読んだことがない。この本では水木先生の心に響いた言葉が抜粋されている。水木先生自体が個性的な人物なので独特な部分もある気がするが、私には、「否定的であることは無に通ずる。」この言葉が一番響いた。
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水木しげるも大した人だ。ゲーテとの対話をもっとちゃんと読み直そう。
驚嘆するものだけを追え。
自分を解放するには、自分を理解すること。
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ゲーテと水木しげる。水木しげるの哲学のルーツが述べられている。言葉もなるほど元気をくれる前向きなものだった。戦争を生き抜いた人の言葉として重いものがあるし表現者としての明るさ、大事なものをしっかりみていた軌跡が感じられてよかった。
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ゲーテから発せられた思想が水木しげるに濾過されるとドライさとユーモアさのある言葉になる。
才能ない奴が漫画家やっても云々とか、紙芝居、貸し本、少年誌と生き残ってきただけ凄みがある、
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太平洋戦争で南方の島に送られた水木さんが持って行ったのがゲーテ。漫画のここかしこにゲーテに触発された真理が散りばめられているのが驚きだ。
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水木しげるさんが愛読した『ゲーテとの対話』から抜粋した
ゲーテのことばと、それにまつわる水木さんのコメントを収録。
ほんの短いことばの抜粋だけど、そこに込められた意味は奥深く、
何度も読み返してしまいます。水木さんの処世訓も印象的。
抜粋されたことばの前後の流れと合わせて、
『ゲーテとの対話』を読み通してみたいと思いました。
巻末収録の「剣豪とぼたもち」はなぜ!?(^^;