ビジネス・ジョーク?
2012/02/11 12:38
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マシュー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジネスの場において英語ではどのような表現が適切かについて、具体的に60の英単語をとりあげて説明した英語の本。付録として13のNG単語&態度が紹介されている。内容としては、ビジネス英語初級者~中級者向けの本と思われる。著者は、2011年上期にNHKラジオの入門ビジネス英語で講師を務めた売り出し中の人物。ブックカバーによると、慶応(経)卒で、伊藤忠商事、日本ロレアルに勤務後独立し、現在は通訳家、翻訳家らしい。
しかし、この本、しばらく読み進めるとにやにやと笑いが滲み出してくる。著者が大真面目なだけに一層にやにやさせられるのだ。
ビジネスでは、例えばこのように言う("say")のは好ましくないので、こう表現する("express")べきという。
・"do one's job"(仕事をする)というのではなく、"fulfill one's mission"(使命を果たす)と表現すべき
・"make money"(金儲けをする)というのではなく、"generate profit"(利益を生み出す)と表現すべき
・"finish"(終える)というのではなく、"accomplish"(達成する)と表現すべき
・"problem"(問題)というのではなく、"challenge"(課題)と表現すべき
・"big"(大きな)というのではなく、"substantial"(重大な)と表現すべき
英語を除いてみると、「仕事をする」ではなく「使命を果たす」、「金儲けをする」のではなく「利益を生み出す」と言えということで、ビジネスの場では格好良い言葉を使いましょう、でも「使命を果たして利益を生み出す」と表現したところで、所詮「仕事をして、金儲けする」と言うことですよねと皮肉っているように読めて、にやにや笑いが止まらなくなるのだ。しかもこの本、56単語までは概ねこのスタイルで続くのだが、最後の4単語("purpose", "objective", "lead", "dream")だけはそういうスタイルに則っておらず、全部で60単語にするために無理に付け加えたような体裁になっていて、思わず苦笑。著者が狙ったとしたら、相当ユーモアがありそう。
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読み終わった後、もう一度中身を見たら自分だったらどう使おうかというメモが多数書いてあった。最初のshareでやられてcommitの挿絵にやられてobjectiveでやられて・・・とにかくやられっぱなし。かなり楽しく、自分の英会話レベルにとっては内容が濃い1冊だった。実際に練習してみて通用するのか!?という今後の期待値もこめて★は4つ。実際はこんなふうに使うんだ!
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とりあえずざっと読んでみました。興味深い内容が多かったし、使う場面をイメージしやすい構成だったと思います。読み方としては、自分が置かれそうなシチュエーションをできるだけ具体的にイメージして、そのなかでの会話として使ってみるといいのかな、なんて感じで読むと、覚えやすいと思います。個人的には、単語の選び方は日本語でも英語でも同じで、「より具体的に会話を通じて伝えたいイメージに合う言葉(フレーズ)」であるかどうかが重要なのかと思います。その選択ロジックとして、本書の内容を理解・定着できていれば、非常に素敵なコミュニケーションになるのかなあ、なんて思いました。
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商社で働き、その後通訳になられた方の本。
トピックとしては、わりとありきたりなものかもしれないが、
よくまとまっている。
基本的には、英語を「喋る」ことは出来るが、
ビジネスシーンでの英語には自信がないという人向け。
同じような意味の単語でも、違う単語を使えば、よりビジネスパーソンらしくなるような単語を紹介。
エグゼクティブはこうつかう!っていうコーナーは面白いけど、
もっと名言集のようになっていてもよかったかも。強引に入れ込んだ感があるので。
とりあえず、
英語でビジネスする場面がないと覚えられないわっていうことですね。。
orz
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[図書館]
読了:2010/4/18
[Good]
・デザインが見やすい。グレーと緑の色分けにより、どれが不適切表現で、どれが適切な表現かが一見して分かる。
[Not good]
・各項についてる解説の内容が薄いので、立ち読みすれば十分。これで1500円は割高。
例えば、do→operateの項。なぜoperateを使った方がエグゼクティブらしいのかについての解説は、
「operateを使った方が洗練されたエグゼクティブらしい表現です」
…「Aである。なぜならAだからだ。」
そんな説明では納得できません。
(イヤ、operateの方が細々としたものを上手くやりくりして動かす、みたいなニュアンスになって、より言いたいことにフィットしてるんだろうなってことは何となく分かるけど…読者が作者の意図を想像してやらなきゃいけない本って何なのよ)
・世界のエグゼクティブが実際に使ったフレーズも載っているけど、ホントにただ載せただけ。この単語を使うことで、なぜスピーチが効果的になっているのか、などといった解説がついてこそ、『世界の著名人に信頼されるカリスマ通訳者による(帯の惹句より)』単語本のありがたみが生まれるってものだと思うけれど。
・結局、昔からあるネタを包み紙だけ変えて出し直しただけの代物。立ち読みで十分。
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好印象を与えられる単語の選択を、例文を交えて平易に解説。
なるほど~と思う反面、場面が限定されるなーとも思ったり。
紹介されている事例は多くはないので、続編希望ですね。
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あとがきで、ポロポロ涙が出ました。
英語で仕事に関する論文とか読めるようになりたい!Twitterでも英語でつぶやいて、海外の人ともコミュニケーション取りたい!と強く思った1冊。
*ブログアップ済
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単語ひとつのチョイスが、その人の持つセンスを決定する。センスを疑われるくらいならマシで、失敗やトラブルを起こすことは何としてでも避けたい。本書は、各界著名人の通訳経験がある著者による、「単語の使い回し」を体得することができる。たとえば、「伝える」はtellよりもshareを使う。make moneyではなくてgenerate profitを使う。などなど。並べて比べられると、より相応しい方がどちらか区別はつくが、ついついNG表現を使ってしまう気がする。微妙なニュアンスの違いを活かした表現でペラペラ喋れるようになりたい。本書の巻末にある「NG単語集」も文化の違いがおもしろく書かれているのでオススメ。日本人の握手はキモがられるので注意。
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母国語でないと分からない知的な表現に関するポイントが紹介されている。ラテン語を引用せよとかいう抽象的な私的でなく具体的にこの単語を使うとよいというものが紹介されているので意識的に話せば少しは身につきそ
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例文に使用されている単語も簡単で,即戦力となる使用法がわかります.気軽に一日一単語づつ読み進んでいっても二カ月ほどで読み終わるので,二ヶ月後には言葉の使い方が変わる!!(はず)
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単語数は少ないけど、単語のセレクションと作り上げられるイメージの違いを知った。
Vocabulary buildingの本ではありません。
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よくある基本単語の「ニュアンスの違い」を理解してないと、ネガティブに取られてしまうことがあるようですね。そのあたりを基本単語に絞って解説してくれてるので参考になった。「Interesting」→「so Interesting!」で意味が180°変わるなんで分からんよー。
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著名な方の通訳をしている作者なので、その経験から作っているこの単語帳はかなり使えると思う。これは常にバックに忍ばせる一冊。
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言葉の「ニュアンス」という、外国語学習者にとって一番把握し辛いところを題材とした、いわば痒いところに手が届く英語本。
読書感想は以下リンク先のブログ記事に掲載。
http://takatakataka1210.blog71.fc2.com/blog-entry-9.html
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同じ意味の英単語でも単語によってニュアンスがこんなに違うのかということがこの本のおかげでわかりました。
たしかに「tell you」よりも「share」のほうが、あなたとこの話題・情報を共有したいのだという気持ちが伝わります。日本語でもそうですが単に意味が伝わればいいというわけではなく、言葉が持つニュアンスを大切にして話すということは英語でも他の言語でも大切なのだなと実感しました。
この本に掲載されている語彙数は多くありませんが、コミュニケーションを取る上で大事な単語は抑えられているように感じます。英語を話す際も日本語を話す際もこの本で紹介されていたように言葉が持つニュアンス・言葉からかもしだされる感情を大切にしてコミュニケーションを取りたいと思います。