HOKUTENの、フェレットとテレマークスキーと…

さて、今期投入のDynaster　LEGEND 8800。
何種かのシュチュエーションで乗ったのでインプレです。





Length：178cm
Sidecut: 117-89-110 mm
Radius（半径）: 25 m / 178 cm
Weight: 3950g / 178cm (pair)
セミツインチップ構造で、CAP＆サンドイッチのハイブリッド。
ビンディングはG3／Targa Ascent

板のみで片足２０００ｇかぁ･･･。ちょっと重かったかな。



板は・・・
ウッドコア＋メタル。







センター部写真。CAPとサンドイッチの構造変化部分。







トップは金属カバー付き。



最も、トップ部の一番の特徴はカバーではなくて滑走面。
船体構造で言う「ハル」がある、船首構造でしょう。
なんか、パウダー船みたいで楽しいです。





根子岳での初乗りはT-3との組み合わせでややパウダー。



底が薄い状況でも今までの７０ｍｍとは違い、余り苦戦なし。
素直なタワミ感で操作は楽。
意外だったのがDAYNASTAR / Alti Treil ・ PLUME よりも乗り味がマイルド。
まぁ軽量過ぎると動きがピーキーになるものですが･･･。


面白かったのがゲレンデに下って残りパウダーを飛ばし気味で突っ込んで、前乗り内倒というミスをした時。
SuperStinxはまず間違いなくテールの力が逃げ、スライディングするような転倒をするのですが、何というか、耐えていたらテールが柔らかく曲がり、エッジ外れなく板が返って来ました。
この返り方がまた･･･気持ちのいい返り方で･･･





次が荒れたゲレンデでCRISPI／CXAとの組み合わせ。



まぁ、板重量とブーツ重量で自由に扱えず、「CXAは今の私の滑りには合わなくなった」というのを実感しただけだったかも知れません･･･。

ゲレンデは視界不良で荒れていましたが、板自体の暴れ方は少ないですね。
コケた殆どの原因はフラットに見えた雪面にギャップが在ったりと不意を食らったもので・・・。
浅いターン弧や流す滑りではアルペンターンのほうが滑りやすいです。（と言うか、アルペンで使った方が性能を十分発揮出来るかもしれない･･･）





再びツアーで、シャーベット５ｃｍ＋底が固い状況で、SCARPA／T-3。

足裏感覚としては、エッジが遠い･･･。しかし、これが逆にエッジを引っ掛ける不安を払拭してくれています。
ハードバーンではこれがまた逆に働き、エッジの効きが弱くなるかも知れないなぁという印象。
まぁ何事もオールラウンドというか、全てを賄える物なぞ無いのだ。

滑りはと言うと、直線的に滑れば素直で、はっきり言えば面白味が無い。
その状況で中途半端に操作を加えると、余り良い状態になりません。（もちろん足前もありますが･･･）
ただ、テールを振り出す様な動きをすると、テールの柔らかさで面白い様に返ってきます。
根子ゲレンデで意図せずに起こした動きに近く、パウダーでもシャーベットでも柔らか雪ではこの板、とっても楽しいです。
余りこの滑りをすると動きの癖になっちゃうので気をつけないと･･･





ハイクアップは重いので股関節に負担が･･･。
しかし、浮力があるのでラッセルは変わらずか、やや楽になりそう。



今期は通して使ってみるけど、来期はパウダーから悪雪期までのメインになるかな･･･。
硬い雪では余りよさそうな感じは受けず（脚力の問題もあります）、柔らかい雪では楽しいと感じています。

SuperStinxの出番は、板が短いから粗目や林間使用になって行くのかなと。



軽量板ばっかり乗っていて気が付いた注意点は、重い板は慣性も強く、転倒時に足を捻ると今までよりも力が掛かると言うこと。

一番の注意点としてはそれだけでしょう。（普段からこの程度の重さに慣れている人は当然気にならない事ですが･･･）