もう2週間前になるが、旧統一協会の被害者救済法案が不成立に終わったことを共同通信が報じた記事のタイトルが目を引いた。
自公、被害者救済新法先送り提案 立民・維新反発、旧統一教会問題 | 共同通信
自公両党は不当寄付への規制などを柱とする新法について、被害者家族の損害賠償請求やマインドコントロールの扱いで課題が残るとして、今国会での成立先送りを提案した。立民、維新は反発し、溝は埋まらなかった。
普段なら法律に疑問符をつけて抵抗する野党が「反発」と表記されがちな印象があるが*1、今回は野党が成立を目指したために疑問符をつけられた側が「反発」と表記されている。
はてなブックマークではid:Gl17氏が表現の選択に情勢の醸成を指摘し、id:white_rose氏は自公こそが「反発」しているのだと皮肉っている。
[B! 統一教会] 自公、被害者救済新法先送り提案 立民・維新反発、旧統一教会問題 | 共同通信
Gl17 自民として国民的要請に応えるのは嫌だという婉曲な拒否だが、定例「反発」の語感で野党が身勝手言ってるみたいな見出し「野党は反対ばかり」いう俗情もこういうので醸成されている。民意に反対ばかりは自民だよ。
white_rose ずっと反発強いよね。調査が渋々どころか被害者救済までこれ。やっぱカルト反社と一心同体なんでしょ。まだ支持してる人も何考えてんだろ。
念のため、どのような表現をつかうか自体は報道機関の自由だが、それを選択した責任も報道機関にある。そしてその意味を読者が考えることがリテラシーだ。