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日刊留萌新聞

留萌市長選 中西氏が無投票で再選【留萌】

2期目に向けた抱負を語る中西氏

 任期満了に伴う留萌市長選挙は、13日に告示された。立候補の届け出は午後5時に締め切られたが、無所属で現職の中西俊司氏(65)以外に届け出がなく、20日の投票日を待たずに中西氏が無投票で再選を果たした。立候補届け出締め切りの午後5時、市内住之江町1丁目の選対事務所では、後援会関係者約60人が中西氏と当選の喜びを分かち合った。

 中西氏は午前9時に選対事務所前で第一声を放ち、塚本壽三郎本部長、いずれも比例代表道ブロック選出の渡辺孝一衆議、神谷裕衆議の激励を受けたあと、市内を遊説した。

 午後5時、市選挙管理委員会から「無投票当選」の連絡が入り、中西氏が遊説から戻ると後援会関係者らから大きな拍手と歓声が上がった。新型コロナウイルス感染防止のため、屋内ではなく同事務所前で塚本本部長が「皆さんのご支援に感謝したい。留萌の安心と安全、経済発展に尽力してもらいたい」とあいさつ。浅野貴博道議の激励に続き中西氏がだるまに「V」の文字を書き入れ、関係者から花束が手渡された。

 中西氏は「今日1日市内を回り、道が雪で本当に狭くなっていると感じた。予算の増額が必要であり、国や道に足を運ぶことが最初の仕事になる」と述べた。  さらに「留萌管内一丸となり、地域のインフラ整備に努めることが大切。力を借りながら公約を実現したい。新型コロナウイルス対策も進めながら、地域医療を守っていきたい」と抱負を語った。最後に小野敏雄市議会議長が音頭を取り全員で一本締めを行い、当選の喜びを再びかみ締めた。

 終了後、報道陣に対応した中西氏は、無投票で再選となったことに関して「4年間を評価していただき、中西に託して良いと思っている皆さんが多かったと受け取っている」と述べた。

 JR留萌本線の存続問題について「本来は昨年末に沿線自治体で会議を開きたいと考えていたが、空知の3市町とJRの協議が進んでいないと聞く。JRと話し合って会議を開催したい」と強調。

 教育や子育て環境の充実、活気ある元気なマチづくりなど5項目を掲げた公約では「協定を結んでいる株式会社モンベルの事業を活用しながら、道の駅『るもい』でにぎわい創出に努めたい」と語った。

 今後、国内で整備が進められる洋上風力発電に関しては「2040年、2050年に向けて道北に向けて取り掛かるという話もあるので、施設整備や受け入れ体制の充実を図りたい」と力を込めた。

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