あきらむ【明らむ】 動詞(マ行下二段活用) - 減点されない古文

あきらむ【明らむ】 動詞(マ行下二段活用)

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意味

(1)明らかにする・明かす

(2)(憂さなどを)晴らす

ポイント

「明」という漢字を強く記憶しておきたい動詞です。

「あきらめず」「あきらめむ」「あきらめて」などのように、未然形や連用形で登場すると、現代語の感覚でついつい「諦める」と誤解してしまいがちです。

「諦める」の意味は、江戸時代以前にはありません。また、現代語と同じ意味を試験で問うことはありませんので、古文で「あきらむ」の意味を問われたら、まずは「明らかにする」と訳してみてください

ああ~。

たしかに、「あきらめむ!」と言われたら、ついつい「諦めよう!」って訳したくなるね。

ええ。

それは「明らかにしよう!」と訳してください。

例文

我はまづもはら「万葉」をあきらめむとするほどに、(玉勝間)

(訳)私はまずもっぱら「万葉集」を明らかにしようとするうちに、

いぶせうはべることをも、あきらめはべりにしがな。(源氏物語)

(訳)気がかりでございますことをも、晴らしたく存じます。