【ソフトバンク】佐藤直樹「これ以上の地獄はない」ドラ1→育成→再支配下 100万円昇給で契約更改
スポーツ報知
ソフトバンクの佐藤直樹外野手が27日、みずほペイペイ内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、100万円増の1400万円でサインした。キャリア最高の年俸はルーキーイヤー(2020年)の1600万円。そこには少し届かないが「100万円アップで契約させていただきました」とニックネームのシュガーの通り、甘い笑顔を見せた。
今季、印象に残った出来事として「一番は支配下初日の広島戦」と6月1日に即「1番・中堅」でスタメン出場し、1安打1得点の活躍でヒーローインタビューに登壇した日を挙げた。「今年、育成から始まって。ペイペイでプレーして、たくさんの歓声の中で。頑張ってきてよかった」と、しみじみ振り返った。
2019年ドラフト1位だが、昨オフに戦力外通告を受けた。背番号30が138になり、スタッフに「はい今から、支配下だけ残って~」と声をかけられて「俺は支配下ちゃうんや」と現実を突きつけられた。
しかし師匠の柳田悠岐外野手が5月30日の広島戦で右太もも裏肉離れを発症して長期離脱。皮肉にもその結果、支配下再登録の白羽の矢が刺さった。「去年一度クビになってるんで、捨てるのものがない。どうなってもええワ、みたいな」。開き直りがキャリアハイの93打席と16安打に直結した。師匠からは支配下再登録祝いに高級なキャリーバッグをプレゼントされた。その師匠とともに来年1月も大分県内で自主トレに励むつもりだ。
このオフも21年ドラフト1位の風間球打投手らが戦力外通告の上、育成で再契約している。「これ以上の地獄はない。でも、あとは這(は)い上がるだけ。楽しんでやるしかないですね」と同じ境遇の選手たちにエールを送っていた。(金額は推定)