
尺八奏者で人間国宝の 山本 邦山、若き日のJazz作品です。
演奏メンバーは、
山本 邦山(尺八)、菊池 雅章(piano)、Gary Peacock(b)、
村上 寛(drums)
で、全6曲中、5曲が菊池が、このアルバムのために作曲した作品からなっています。

このアルバムは、1970年10月に吹き込まれたものですが、それまで、山本邦山は、1965年頃から、クラリネット奏者のトニー スコットとの共演、ヘレン メリル リサイタルへの出演、そして1967年7月 原信夫とシャープ アンド フラッツ共にニューポート ジャズ フェスティバルに出演等、積極的にJazzに取り組んでいたそうです。
その結果生まれたの本作品で、菊池 雅章の日本的間の空間を微妙に表現したオリジナルの中で、邦山の尺八が見事に禅の心を持った緊張感のあるインプロビゼーションを繰り広げている、他に類を見ない傑作となっています。
収録曲
1.序 (菊池 雅章)
2.銀界 (菊池 雅章)
3.竜安寺の石庭 (C.Mariano)
4.驟雨 (菊池 雅章)
5.沢の瀬 (菊池 雅章)
6.終 (菊池 雅章)
山本邦山は、若き日 虚無僧姿で各地を旅し、修行を行っていたそうなのですが、そのことを、「風の音、水の音、木の葉の音と対話をかわそうと懸命に吹いた。」と語っています。本作品の、菊池、Peacock、村上 3者との対話の中でも、にわかに吹き付ける風の音や、地面に叩きつける雨音等が聞こえ、あたかも深い自然の中に引き込まれ、そのエネルギーを浴びせかけてくれてるような力を感じさせています。


この記事へのコメント
kaz papa
何故か正月のBGMにサイコーに合うんで
毎年一月一日に雑煮食いながら聞いてます。[嬉しい顔]
老年蛇銘多親父
この作品、純邦楽の尺八と違って、間の取り方が洋楽的で、現代の我々にとって聞きやすいのだ思います。
私自身、この作品に接し、尺八という楽器の奥にある日本人の心が少し見えたような気がし、聞けば聞くほどその奥行きの深さにのめりこんでしまったようです。
お正月にBGMとして聞くというのは、やはり心の奥底にある日本人のアイデンティがなせる技ではないでしょうか。[揺れるハート]