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今の世に蘇ったプログレ伝説の音:Airbag・All Rights Removed [音源発掘]
つい先頃耳にした、ホンダが総排気量50cc以下の「原付一種(原動機付き自転車)」の生産を、2025年5月に終了するというニュース。
かねがね、50CCという大きさのエンジンでは、新たな排出ガス規制への対応が難しいため原付一種のバイクは生産中止となるという話は耳にしていたのですが、いよいよそのことが現実となるのだなあと思いながらホンダがその先陣を切っての発表したことに何か因縁めいたものを感じてしまいます。
と言うのも、この原付一種と言う車両カテゴリー、そもそも戦後も間もない昭和21年(1946年)にホンダの創始者である本田宗一郎は、自転車で食料の買い出しに出掛ける夫人の苦労を助けるため、陸軍で使用していた無線用小型エンジンを改良し自転車に取り付け走らせたのがその始まり。(写真末尾)
そして、これが世界の本田技研工業株式会社の誕生へと繋がって行ったのですが、それにしても、このホンダの原付一種の生産終了と言うニュースは、原付一種と言う車両カテゴリーの幕開けと幕引きを共に自らが行うことになろうとはとは!
とは言いながら、1958年のスーパーカブ登場以後、流通小運搬や通勤の足などとして小回りの利く便利な日常の移動手段として我々の生活を支えてくれた50cc以下の原付一種バイク。
この廃止には寂しいものがありますけど、現在の地球温暖化や小規模輸送手段の電動化などの諸般の事情変化を考えれば止むを得ないこと。
今は、長き渡り我々の生活の礎を支え築いてくれたその雄姿を胸に刻みながら、感謝の気持ちを込めてその最後を見送ることにしたいと思っています。
さて、いつもとは毛色の違う話から始まってしまいましたが、ここでいつもの音楽の話題。
今回は、年明け早々ご紹介したPink FloydのギタリストDavid Gilmourの新作、”Luck and Strange(邦題:邂逅)”により端を発し、さらにPink Floydに関連する作品が聴きたくなって、何か面白い作品はないかと物色してみたところ出会った、この作品を取り上げることに致しました。
その作品は、ノルウェーのプログレッシブ・ロック・バンド Airbag、2011年発表の作品” All Rights Removed”。
60年代終わりに誕生し70年代に隆盛を極めたプログレッシブ・ロック。
以後現代に至るまで、その成果は、現代プログレを受け継ぐ後世代のアーティスト達にも、このPink Floydをはじめ King Crimson やYes、Genesisと言ったプログレ黎明期をけん引した先人達の影響が色濃く反映し継承されていると感じているのですが、しかし、その多くはKing CrimsonやGenesisの影響化にあるアーティストが主流で、Pink Floydの影響を色濃く継承するアーティストが少ないことに、これまで、プログレッシブ・ロックと言えばPink Floydをまず最初に思い浮かべてしまう私としては、大変残念な思いを抱いていたのです
ところが、Pink Floyd関連の作品を物色する中で現れたこのAirbag。
紹介コメント読んでみると、Pink Floydの系譜を色濃く引くア―ティストだとのこと。
もしかするとこれはイケるかもしれないと、早速、大きな期待を寄せてその音を耳にすることにしたものなのです。
と言うとこで、Airbagが奏でるそのサウンド、一体どんなものなのか、ご一緒に鑑賞してみることに致しましょう。
曲は、”All Rights Removed”、それではお聴きください。
かねがね、50CCという大きさのエンジンでは、新たな排出ガス規制への対応が難しいため原付一種のバイクは生産中止となるという話は耳にしていたのですが、いよいよそのことが現実となるのだなあと思いながらホンダがその先陣を切っての発表したことに何か因縁めいたものを感じてしまいます。
と言うのも、この原付一種と言う車両カテゴリー、そもそも戦後も間もない昭和21年(1946年)にホンダの創始者である本田宗一郎は、自転車で食料の買い出しに出掛ける夫人の苦労を助けるため、陸軍で使用していた無線用小型エンジンを改良し自転車に取り付け走らせたのがその始まり。(写真末尾)
そして、これが世界の本田技研工業株式会社の誕生へと繋がって行ったのですが、それにしても、このホンダの原付一種の生産終了と言うニュースは、原付一種と言う車両カテゴリーの幕開けと幕引きを共に自らが行うことになろうとはとは!
とは言いながら、1958年のスーパーカブ登場以後、流通小運搬や通勤の足などとして小回りの利く便利な日常の移動手段として我々の生活を支えてくれた50cc以下の原付一種バイク。
この廃止には寂しいものがありますけど、現在の地球温暖化や小規模輸送手段の電動化などの諸般の事情変化を考えれば止むを得ないこと。
今は、長き渡り我々の生活の礎を支え築いてくれたその雄姿を胸に刻みながら、感謝の気持ちを込めてその最後を見送ることにしたいと思っています。
さて、いつもとは毛色の違う話から始まってしまいましたが、ここでいつもの音楽の話題。
今回は、年明け早々ご紹介したPink FloydのギタリストDavid Gilmourの新作、”Luck and Strange(邦題:邂逅)”により端を発し、さらにPink Floydに関連する作品が聴きたくなって、何か面白い作品はないかと物色してみたところ出会った、この作品を取り上げることに致しました。
その作品は、ノルウェーのプログレッシブ・ロック・バンド Airbag、2011年発表の作品” All Rights Removed”。
60年代終わりに誕生し70年代に隆盛を極めたプログレッシブ・ロック。
以後現代に至るまで、その成果は、現代プログレを受け継ぐ後世代のアーティスト達にも、このPink Floydをはじめ King Crimson やYes、Genesisと言ったプログレ黎明期をけん引した先人達の影響が色濃く反映し継承されていると感じているのですが、しかし、その多くはKing CrimsonやGenesisの影響化にあるアーティストが主流で、Pink Floydの影響を色濃く継承するアーティストが少ないことに、これまで、プログレッシブ・ロックと言えばPink Floydをまず最初に思い浮かべてしまう私としては、大変残念な思いを抱いていたのです
ところが、Pink Floyd関連の作品を物色する中で現れたこのAirbag。
紹介コメント読んでみると、Pink Floydの系譜を色濃く引くア―ティストだとのこと。
もしかするとこれはイケるかもしれないと、早速、大きな期待を寄せてその音を耳にすることにしたものなのです。
と言うとこで、Airbagが奏でるそのサウンド、一体どんなものなのか、ご一緒に鑑賞してみることに致しましょう。
曲は、”All Rights Removed”、それではお聴きください。
ヴァーチュオーゾ達を奮起させた驚異のフルート:Chick Corea, Steve Kujala – Voyage , 小曽根真 – Now You Know [音源発掘]
年を越しても、昨年末の忙しさが1月となっても引き続き毎日バタバタしているうちに気付いていみれば、もう2月。
とは言え、つい4か月前まではいつまでも続く猛暑に苦しめられたと思ったら、月が替わった途端、今度は手のひらを返したような記録的大寒波の襲来。
一体この地球と言う星はどうなってしまったのだろうかと思えるほどの天変地異の激しい今日この頃なのだけど、ここはそうしたことから一歩身を置き、少しでも杞憂に塗れた心を休ませることが出来たならと、話を転じていつもの音楽の話題。
そこで今回ご紹介することにしたの作品は、
4年前に亡くなった巨匠Chick Coreaの1984年発表のデュオ作品”Voyage”と
日本を代表するピアニスト小曽根真の1986年の作品”Now You Know”の
2人のピアニストにょるこの2作品です。
こうご紹介すると、「今回は、なぜ2人のピアニストの作品を選んだの?」と、思われるかもしれませんけど、実は今回紹介する作品の主役として扱うのは、この2つの作品に名を冠しているピアニストではなく、この両作に名を連ているフルート奏者の Steve Kujalaなのです。
そのKujala、現在のような情報化社会にあっても、その名に出会うことは稀なアーティストなので、ほとんどの人には馴染みのない人だと思うのですけど、Coreaと小曽根と言うジャズ界を代表にするアーティスト2人を越えて彼をフューチャーしたのは、その素晴らしいテクニックと合わせてCoreaと小曽根という百戦錬磨と言うべき二人のピアニストを、自己の世界に引き入れてしまう感性の凄さ。
そういう私も、彼の名を知ったのは、はっきりと覚えていないのですけど1980年代初頭のこと。
たまたま、世界ツアーで訪れたCoreaとKujalaの日本でのステージをなにかで見て(確かTVでだったように思うのですけど.....)、その超絶テクニックとジャズの枠を超えたイマジネーション能力に圧倒され、その存在を知ったのがその始まり。
その後も、その時の強烈な印象とクジャラという一風変わった名前のおかげで、その名が記憶の奥底に深く刻み込まれることになってしまったものの、当時は、まだこの二人の演奏をレコード化した作品がなかったことから、しばらくするとこうしたステージがあったことすらも忘れてしまうことになっていたのです。
ところが昨年の夏の終わり、これまで聴いてことなかったフルート奏者を聴いてみたいという思いが芽生え、いろいろ調べ聴いてみたもののなかなか気に入った作品とは出会うことが出来ず、どうしたものだろうと考えたところ、記憶の奥底から湧き出て来たのがこの名前。
ならばと早速探してみたところヒットしたのが、この2作品だったのです。
それでは、前置きが長くなってしまいましたけど、この2作品、まずは私がKujalaの名を知ることになったChick Coreaとのデュエットから聴いていただき、その凄みを体験していただくことに致しましょう。
曲は、Corea作曲の”Mallorca”です。
とは言え、つい4か月前まではいつまでも続く猛暑に苦しめられたと思ったら、月が替わった途端、今度は手のひらを返したような記録的大寒波の襲来。
一体この地球と言う星はどうなってしまったのだろうかと思えるほどの天変地異の激しい今日この頃なのだけど、ここはそうしたことから一歩身を置き、少しでも杞憂に塗れた心を休ませることが出来たならと、話を転じていつもの音楽の話題。
そこで今回ご紹介することにしたの作品は、
4年前に亡くなった巨匠Chick Coreaの1984年発表のデュオ作品”Voyage”と
日本を代表するピアニスト小曽根真の1986年の作品”Now You Know”の
2人のピアニストにょるこの2作品です。
こうご紹介すると、「今回は、なぜ2人のピアニストの作品を選んだの?」と、思われるかもしれませんけど、実は今回紹介する作品の主役として扱うのは、この2つの作品に名を冠しているピアニストではなく、この両作に名を連ているフルート奏者の Steve Kujalaなのです。
そのKujala、現在のような情報化社会にあっても、その名に出会うことは稀なアーティストなので、ほとんどの人には馴染みのない人だと思うのですけど、Coreaと小曽根と言うジャズ界を代表にするアーティスト2人を越えて彼をフューチャーしたのは、その素晴らしいテクニックと合わせてCoreaと小曽根という百戦錬磨と言うべき二人のピアニストを、自己の世界に引き入れてしまう感性の凄さ。
そういう私も、彼の名を知ったのは、はっきりと覚えていないのですけど1980年代初頭のこと。
たまたま、世界ツアーで訪れたCoreaとKujalaの日本でのステージをなにかで見て(確かTVでだったように思うのですけど.....)、その超絶テクニックとジャズの枠を超えたイマジネーション能力に圧倒され、その存在を知ったのがその始まり。
その後も、その時の強烈な印象とクジャラという一風変わった名前のおかげで、その名が記憶の奥底に深く刻み込まれることになってしまったものの、当時は、まだこの二人の演奏をレコード化した作品がなかったことから、しばらくするとこうしたステージがあったことすらも忘れてしまうことになっていたのです。
ところが昨年の夏の終わり、これまで聴いてことなかったフルート奏者を聴いてみたいという思いが芽生え、いろいろ調べ聴いてみたもののなかなか気に入った作品とは出会うことが出来ず、どうしたものだろうと考えたところ、記憶の奥底から湧き出て来たのがこの名前。
ならばと早速探してみたところヒットしたのが、この2作品だったのです。
それでは、前置きが長くなってしまいましたけど、この2作品、まずは私がKujalaの名を知ることになったChick Coreaとのデュエットから聴いていただき、その凄みを体験していただくことに致しましょう。
曲は、Corea作曲の”Mallorca”です。
家族の絆が生んだ名作・David Gilmour,:Luck and Strange (邂逅) [音源発掘]
前回の記事では、音楽を聴く気になれず年明け早々の数日間は音楽から一歩引く感じで過ごしていたと
ボヤいてしまいましたが、Adam Birnbaumのピアノトリオ作品に出会ったおかげでそれまでずっとまとわりついていた憂鬱感も完全に払拭。
それではと言うことで、次に聴くことにしたのは、昨年発表の時より気掛かりだった、私が若き日より聴き親しんで来たプログレッシブ・ロックの巨頭Pink FloydのギタリストDavid Gilmourの新作、”Luck and Strange(邦題:邂逅)”。
実はGilmourの在籍したPink Floyd、以前にもお話をしたことがありますが、私にとっては来日公演(Pink Floydの来日は1971年、1972年のみのうち、2回目の来日公演)でじかにその演奏を聴き、大きな衝撃を受けて以来の縁であることから、メンバーのソロ作品が出ると食指が動いてしまうと言う性癖あるのですけど、今回のこの作品は、Floydが2014年の作品”The Endless River(邦題;永遠/TOWA)”で活動の終止符を宣言したこともあり、メンバーのソロ作品ももう出てことはないだろうと思っていたところには発表されたものであったことから、その食指の大きさはそれまで以上。
そこで、このGilmourの新作について、まずは制作の背景等の情報を調べてみると、これが聴かずにはいられないぐらいの興味深さ。
それは、まずFloydの最終作”The Endless River(邦題;永遠/TOWA)”で、すべてが使い果たされてしまったと思っていた、2008年に亡くなったFloyd のキーボード奏者Richard WrightとGilmourのジャム・セッション音源がさらにあり、その音源から生まれた新曲が収められいるということ。
そしてふたつ目は、本作のレコーディングには、Gilmourの妻で小説家のPolly Samsonが作詞を担当で、(”Scattered”で義理の息子Charlie Gilmourが一部歌詞を提供)、二男Gabriel Gilmouがバッキング・ヴォーカル、末娘のRomany Gilmour が リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル とハープで参加等、Gilmourファミリーがほぼ総参加となっていることから、これのことがこの作品にどんな影響を及ぼしているのかということ。
があり、特にふたつ目のことは、これまでPink FloydやGilmourのソロ作品にはなかった、 Gilmour の新たな一面に触れられるのではないか感じ、これは絶対に聴かなければならないとなってしまったのです。
それでは、そうした思いで聴き始めたGilmourの新作。
ここで皆さんにも聴いていただくことに致しましょう。
曲は、亡きRichard Wrightのキーボード音源をフューチャーした”Luck and Strange”です。
ボヤいてしまいましたが、Adam Birnbaumのピアノトリオ作品に出会ったおかげでそれまでずっとまとわりついていた憂鬱感も完全に払拭。
それではと言うことで、次に聴くことにしたのは、昨年発表の時より気掛かりだった、私が若き日より聴き親しんで来たプログレッシブ・ロックの巨頭Pink FloydのギタリストDavid Gilmourの新作、”Luck and Strange(邦題:邂逅)”。
実はGilmourの在籍したPink Floyd、以前にもお話をしたことがありますが、私にとっては来日公演(Pink Floydの来日は1971年、1972年のみのうち、2回目の来日公演)でじかにその演奏を聴き、大きな衝撃を受けて以来の縁であることから、メンバーのソロ作品が出ると食指が動いてしまうと言う性癖あるのですけど、今回のこの作品は、Floydが2014年の作品”The Endless River(邦題;永遠/TOWA)”で活動の終止符を宣言したこともあり、メンバーのソロ作品ももう出てことはないだろうと思っていたところには発表されたものであったことから、その食指の大きさはそれまで以上。
そこで、このGilmourの新作について、まずは制作の背景等の情報を調べてみると、これが聴かずにはいられないぐらいの興味深さ。
それは、まずFloydの最終作”The Endless River(邦題;永遠/TOWA)”で、すべてが使い果たされてしまったと思っていた、2008年に亡くなったFloyd のキーボード奏者Richard WrightとGilmourのジャム・セッション音源がさらにあり、その音源から生まれた新曲が収められいるということ。
そしてふたつ目は、本作のレコーディングには、Gilmourの妻で小説家のPolly Samsonが作詞を担当で、(”Scattered”で義理の息子Charlie Gilmourが一部歌詞を提供)、二男Gabriel Gilmouがバッキング・ヴォーカル、末娘のRomany Gilmour が リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル とハープで参加等、Gilmourファミリーがほぼ総参加となっていることから、これのことがこの作品にどんな影響を及ぼしているのかということ。
があり、特にふたつ目のことは、これまでPink FloydやGilmourのソロ作品にはなかった、 Gilmour の新たな一面に触れられるのではないか感じ、これは絶対に聴かなければならないとなってしまったのです。
それでは、そうした思いで聴き始めたGilmourの新作。
ここで皆さんにも聴いていただくことに致しましょう。
曲は、亡きRichard Wrightのキーボード音源をフューチャーした”Luck and Strange”です。
新しい年の清々しさを届けてくれたピアノ作品:Adam Birnbaum・Ballade Pour Adeline(渚のアデリーヌ) [音源発掘]
今年の正月は、昨年末の神経を尖らす大忙しのおかげで正月休みもその余韻が糸を引き続けてしまい、どうも心が落ち着かず、いつも年ならゆったりジャズやロックを楽しみながら、ゆったりとくつろぎのひと時に身を浸すことになっているはずなのですが、どうあがいても全くその気になれず悶々した気分で元旦を迎えてしまうことになってしまったのです。
この鬱陶しさは結構重く、当初は正月休み明けまで引きずってしまうかなと思っていたのですが、とある切っ掛けから正月休み終盤には抜け出し得たのです。
その脱出を即す切っ掛けとなったのは、
日本では、元旦の夜にTV生中継されるウィーン・フィル・ハーモニーのニュー・イヤー・コンサート。
とお話をすると、
「ちょっとカッコつけてはいませんか!!」と言われそうですけど!!!
実はこの私、2002年、昨年他界した小澤征爾さんが、日本人として初めての指揮者としてその舞台に立って以来、毎年欠かさずこのコンサートを楽しみして鑑賞、これにより新しい年を実感することが習慣がなってしまっていたことから、鬱陶しさの傷はあるもののやはりこれは辞められないと、今年も視聴してみたところ、さすが世界最高と言われるウィーン・フィル。
そこから生まれる心地良さ抜群のワルツ・ポルカの調べに乗っているうちに、溜まっていた煩わしさも次第に和らぎ解放され始めるという、良事と出会うにことになってしまったのです。
そして、日を一日置いての1月3日、ようやくのことで昨年末より苦しめられていた煩しさより今年の干支の蛇の如く脱皮、その余波をかって早速ジャズ作品を聴き始めたのですけど、
そこで今回取り上げることにした作品は、煩わしさから逃れ聴き始めて気に入り、私に再び新年のやる気をもたらしてくれた、この作品、
ピアニストAdam Birnbaum 2005年制作の”Ballade Pour Adeline(邦題:渚のアデリーヌ)”と致しました。
とは言っても、いきなりAdam Birnbaumと名を出されても、熱心に現代ジャズ・シーンを見つめ聴いて来た人ならばいざ知らず、普通はその名にピーンと来る方はそういないはず。
そういう私も、昨年12月にご紹介した、Al Fosterの作品”Inspirations & Dedications”で聴くまでその名は知らず、そこで聴いた彼のプレイに良いピア二ストだなと感じ彼の作品探し始めたというのが、その始まり。
そうしたこともあって、私自身もその経歴については全く知らない同然の状態だったので、本作を聴く前に勉強がてら調べてたところ、
1979年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストン生まれの現在46歳のピアニストで、
その経歴は、地元のニューイングランド音楽院で音楽理論、室内楽、クラシック全般とジャズを学び、音楽素養の基礎を築きその後はボストンカレッジに進み作曲を学びを2001年に卒業。
さら続けてジュリアード音楽院で学びアーティストの称号獲得、2004年には、アメリカン・ピアノ・アワード・コール・ポーター・フェローシップ・イン・ジャズを受賞と、しっかりと音楽の基礎を身に付け、若き日より将来を期待された逸材だというのです。
こうしたことを知ると、私が一聴して耳を奪われることなったも至極当然のことだと、あらためて納得。
Al Fosterの記事の際、新しい年はFosterをサポートした中堅若手のリーダー作品を聴いて行くことにしようとお話しましたが、そのことがあながち間違いではなかったと、新年早々お恥ずかしいながら、自分の耳もなからなか捨てたものではないと、一人悦に入ることになってしまいました。
さて、手前みそのどうでもいい話となってしまいましたけど、とにかく、この作品の良さ、それは間違いないもの。
なんだかんだ言うよりも、やはり聴いていただくのが一番。
と言うところで、この作品から1曲聴いていただくことに致しましょう。
曲は、Robert Redford ・Barbra Streisand主演の1973年発表の名作映画 ”追憶(原題;The Way We Were)”の主題曲 ”The Way We Were”です。
この鬱陶しさは結構重く、当初は正月休み明けまで引きずってしまうかなと思っていたのですが、とある切っ掛けから正月休み終盤には抜け出し得たのです。
その脱出を即す切っ掛けとなったのは、
日本では、元旦の夜にTV生中継されるウィーン・フィル・ハーモニーのニュー・イヤー・コンサート。
とお話をすると、
「ちょっとカッコつけてはいませんか!!」と言われそうですけど!!!
実はこの私、2002年、昨年他界した小澤征爾さんが、日本人として初めての指揮者としてその舞台に立って以来、毎年欠かさずこのコンサートを楽しみして鑑賞、これにより新しい年を実感することが習慣がなってしまっていたことから、鬱陶しさの傷はあるもののやはりこれは辞められないと、今年も視聴してみたところ、さすが世界最高と言われるウィーン・フィル。
そこから生まれる心地良さ抜群のワルツ・ポルカの調べに乗っているうちに、溜まっていた煩わしさも次第に和らぎ解放され始めるという、良事と出会うにことになってしまったのです。
そして、日を一日置いての1月3日、ようやくのことで昨年末より苦しめられていた煩しさより今年の干支の蛇の如く脱皮、その余波をかって早速ジャズ作品を聴き始めたのですけど、
そこで今回取り上げることにした作品は、煩わしさから逃れ聴き始めて気に入り、私に再び新年のやる気をもたらしてくれた、この作品、
ピアニストAdam Birnbaum 2005年制作の”Ballade Pour Adeline(邦題:渚のアデリーヌ)”と致しました。
とは言っても、いきなりAdam Birnbaumと名を出されても、熱心に現代ジャズ・シーンを見つめ聴いて来た人ならばいざ知らず、普通はその名にピーンと来る方はそういないはず。
そういう私も、昨年12月にご紹介した、Al Fosterの作品”Inspirations & Dedications”で聴くまでその名は知らず、そこで聴いた彼のプレイに良いピア二ストだなと感じ彼の作品探し始めたというのが、その始まり。
そうしたこともあって、私自身もその経歴については全く知らない同然の状態だったので、本作を聴く前に勉強がてら調べてたところ、
1979年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストン生まれの現在46歳のピアニストで、
その経歴は、地元のニューイングランド音楽院で音楽理論、室内楽、クラシック全般とジャズを学び、音楽素養の基礎を築きその後はボストンカレッジに進み作曲を学びを2001年に卒業。
さら続けてジュリアード音楽院で学びアーティストの称号獲得、2004年には、アメリカン・ピアノ・アワード・コール・ポーター・フェローシップ・イン・ジャズを受賞と、しっかりと音楽の基礎を身に付け、若き日より将来を期待された逸材だというのです。
こうしたことを知ると、私が一聴して耳を奪われることなったも至極当然のことだと、あらためて納得。
Al Fosterの記事の際、新しい年はFosterをサポートした中堅若手のリーダー作品を聴いて行くことにしようとお話しましたが、そのことがあながち間違いではなかったと、新年早々お恥ずかしいながら、自分の耳もなからなか捨てたものではないと、一人悦に入ることになってしまいました。
さて、手前みそのどうでもいい話となってしまいましたけど、とにかく、この作品の良さ、それは間違いないもの。
なんだかんだ言うよりも、やはり聴いていただくのが一番。
と言うところで、この作品から1曲聴いていただくことに致しましょう。
曲は、Robert Redford ・Barbra Streisand主演の1973年発表の名作映画 ”追憶(原題;The Way We Were)”の主題曲 ”The Way We Were”です。
年の瀬に来る年の希望をくれたMusic;David Minasian・The Sound of Dreams [音源発掘]
いよいよ2024年も残りあと僅か。
それにしても、この時期なると思うのは、本ブログを始めて16年。
今年1年も、なんとか続けることが出来、飽きっぽい私にしては良く続いたもんだなあということ。
確かに、この辺でお終いしようかと思うことは幾度とあったのですが、しかし、こうやって出会って来た作品をいざ言葉で語ってみると、ただ聴いているだけでは気付くことなかった新たな発見があり、その度、聴く幅も広がり次なる第一歩を見出して来たことも事実。
こうなると辞めてしまうのは簡単だけど、これまで培ってきた音楽に接することで得られる喜びを失ってしまうことになると思い直し、毎度初心に戻ってまた続けることになって来たのですけど。
そうした乗りでまた続けてしまったこの1年、再び巡って来た年の締め括り。
何を取り上げるか思案していたところに、行く年への感謝と新しい年への希望の祈りを届けてくれたこの作品と致しました。
その作品の名は、David Minasianの2020年リリース作品、”The Sound of Dreams”。
とは言ってもDavid Minasian、私が不勉強だけのことかもしれませんが、その名を知っているという人は余り多くはないように思います。
でありながら、この私がこの作品に興味を持ったのは、本作を見つけた時に知った、この制作に参加したアーティストたちの顔ぶれの凄さ。
元GenesisのギタリストのSteve Hackett、Moody Bluesのギタリストでヴォーカルも務めたJustin Haywardやプログレシッブ・ロック界を代表する歌姫として名高いRenaissanceのAnnie Haslamなど70年代プログレのレジェンドをはじめ、現YesのBilly Sherwood、Alan Parsons ProjectのヴォーカリストP.J Olssonなど。
70年代プログレ創世記や現代プログレ・シーンで活躍する大所たち名を見たことがその切っ掛け。
そして、さらに興味をそそられたのは、思いもよらなかったSteve HackettとAnnie Haslamが共演トラックが収められているということ。
こうなると私も全く知らなかったアーティストであるものの、これだけのメンバーを集められるDavid Minasian、これは只者のとは思えない。
必然的に、果たして一体彼は何者なのかという疑問も湧いてくる。
そこで、その素性を調べてみたところ、映画プロデューサー、脚本家、監督、ミュージシャン、シンガーソングライター キーボーディストと、その肩書は実に多彩。
その多彩さにその人物像がますますわからなくなり、どんな経歴の持ち主なのかをさらに探ってみると、幼少期よりクラシックピアノのレッスンを始め、15歳になるとプロへの誘いもあったほどであったものの、映画製作の夢が勝ってのことか大学では映画とテレビの分野を専攻し学位を取得した経歴の持主だとのこと。
そして大学卒業後は、フリーランスでプロデューサー、監督、脚本家、編集者、撮影監督、作曲家として働き、1980年代になると、アメリカのロックバンドThree Dog Nightやイギリスのプログレッシブ・ロックバンドのCamel 、Moody Bluesのフロントマンを務めるととも、The Alan Parsons Projectの共同設立者であるAlan Parsonsなどのアーティストのミュージックビデオやコンサート・ムービーを手がけて来た人物だというのです。
こうして経歴を知ると、確かに、映画を通じて多くのアーティストの交流があることやピア二ストとしても腕前であることは、ミュージシャンとしてもかなり有望な感じ。
ましては、2010年発表の前作”Random Acts of Beauty”は、Camel のギタリストAndrew Latimerの励ましと参加の力を得て制作をしたものだったとなると、想像されるポテンシャルはもう間違いない。
これは是非とも聴いておかなければと、手元に取り寄せることとしたものなのです。
果たしてその結果は...........
というところで、そのDavid Minasian、まずは聴いていただくことに致しましょう。
曲は、本作の冒頭を飾る”The Wind Of Heaven (Prologue) ”です。
それにしても、この時期なると思うのは、本ブログを始めて16年。
今年1年も、なんとか続けることが出来、飽きっぽい私にしては良く続いたもんだなあということ。
確かに、この辺でお終いしようかと思うことは幾度とあったのですが、しかし、こうやって出会って来た作品をいざ言葉で語ってみると、ただ聴いているだけでは気付くことなかった新たな発見があり、その度、聴く幅も広がり次なる第一歩を見出して来たことも事実。
こうなると辞めてしまうのは簡単だけど、これまで培ってきた音楽に接することで得られる喜びを失ってしまうことになると思い直し、毎度初心に戻ってまた続けることになって来たのですけど。
そうした乗りでまた続けてしまったこの1年、再び巡って来た年の締め括り。
何を取り上げるか思案していたところに、行く年への感謝と新しい年への希望の祈りを届けてくれたこの作品と致しました。
その作品の名は、David Minasianの2020年リリース作品、”The Sound of Dreams”。
とは言ってもDavid Minasian、私が不勉強だけのことかもしれませんが、その名を知っているという人は余り多くはないように思います。
でありながら、この私がこの作品に興味を持ったのは、本作を見つけた時に知った、この制作に参加したアーティストたちの顔ぶれの凄さ。
元GenesisのギタリストのSteve Hackett、Moody Bluesのギタリストでヴォーカルも務めたJustin Haywardやプログレシッブ・ロック界を代表する歌姫として名高いRenaissanceのAnnie Haslamなど70年代プログレのレジェンドをはじめ、現YesのBilly Sherwood、Alan Parsons ProjectのヴォーカリストP.J Olssonなど。
70年代プログレ創世記や現代プログレ・シーンで活躍する大所たち名を見たことがその切っ掛け。
そして、さらに興味をそそられたのは、思いもよらなかったSteve HackettとAnnie Haslamが共演トラックが収められているということ。
こうなると私も全く知らなかったアーティストであるものの、これだけのメンバーを集められるDavid Minasian、これは只者のとは思えない。
必然的に、果たして一体彼は何者なのかという疑問も湧いてくる。
そこで、その素性を調べてみたところ、映画プロデューサー、脚本家、監督、ミュージシャン、シンガーソングライター キーボーディストと、その肩書は実に多彩。
その多彩さにその人物像がますますわからなくなり、どんな経歴の持ち主なのかをさらに探ってみると、幼少期よりクラシックピアノのレッスンを始め、15歳になるとプロへの誘いもあったほどであったものの、映画製作の夢が勝ってのことか大学では映画とテレビの分野を専攻し学位を取得した経歴の持主だとのこと。
そして大学卒業後は、フリーランスでプロデューサー、監督、脚本家、編集者、撮影監督、作曲家として働き、1980年代になると、アメリカのロックバンドThree Dog Nightやイギリスのプログレッシブ・ロックバンドのCamel 、Moody Bluesのフロントマンを務めるととも、The Alan Parsons Projectの共同設立者であるAlan Parsonsなどのアーティストのミュージックビデオやコンサート・ムービーを手がけて来た人物だというのです。
こうして経歴を知ると、確かに、映画を通じて多くのアーティストの交流があることやピア二ストとしても腕前であることは、ミュージシャンとしてもかなり有望な感じ。
ましては、2010年発表の前作”Random Acts of Beauty”は、Camel のギタリストAndrew Latimerの励ましと参加の力を得て制作をしたものだったとなると、想像されるポテンシャルはもう間違いない。
これは是非とも聴いておかなければと、手元に取り寄せることとしたものなのです。
果たしてその結果は...........
というところで、そのDavid Minasian、まずは聴いていただくことに致しましょう。
曲は、本作の冒頭を飾る”The Wind Of Heaven (Prologue) ”です。
老いた言えども消えることのないフレッシュなスティック捌き・Al Foster: Inspirations & Dedications [音源発掘]
かなりのいきなり感もありますけど、本格的冬の到来。
師走となれば、本来こうした陽気が当り前なのはずだけど、ここのところずっと暖かい日が続いていただけに体の方が慣れ切っておらず、感じる寒さは尚一層の感。
今年の秋から冬は、本当に、日々着るものの選択に苦労させられたな思いながら、今回は!
老境に達するも、自分よりも30歳も若い中堅若手を従え、枯れ散ることなく今もフレッシュな感覚のサウンドを聴かせくれたこの作品。
ドラマーAl Fosterの2019年制作の作品”Inspirations & Dedications”と致しました。
この作品を選んだのは、今年で御年81であるるというAl Foster、この作品制作時には既に75歳となっていたのにもかからず、そこから聴こえて来るサウンドの若々しさ。
そのサウンドが、ここのところの目まぐるしい気候の変化に体調を崩しかけ年齢を感じていた私に、「この俺に比べりゃあんたはまだまだ若いじゃないか!」とばかりに迫ってきて、おかげで大いに励まされ元気をもらってのこと。
そうした本作のリーダーであるAl Foster、この私が、彼を初めて聴いたのは1970年代のこと。
エレクトリック・ファンク化したMiles Davisのバンドでの演奏だったのですけど、逆巻く大音量に負けないその強靭なドラミングは印象に残ったものの、エレクトリックMilesはあまり好きでなかったことから、以後は、あまり興味を惹かれぬままでいたのです。
ところが数年前、ピアノ・トリオの作品にご執心となり、その作品を探し出しながら聴いていた時、Larry WillisやRichie Beirachの作品の中にFosterが参加しているものがあって、最初は繊細な感じのWillisやBeirachのピアノにとって彼のドラミングはいかがなものかと思ったものの、どうも気になり一か八かで聴いてみたところ、これがバッチリと決まっている。
しかし、よく考えてみると、Fosterは、Milesが、76年から80年の一時引退後の80年代においても70年代バンドのメンバーとしてただ一人起用し続けた存在であるばかりか、そのMilesが自伝の中で「Fosterは、みなが望みのプレイを出来るようビートパターンを設定して、なおかつそのテンションを永遠に保つことのできるドラマーだ」と称賛したほどのアーティスト。
となれば、それはMilesの言う通り、そのピアニストに合わせ最良のリズムパターンを提供出来るFosterならではの優れた資質によるもので至極当然のことであり、そこに彼の真の凄みを思い知らされることになってしまったのです。
さて、こうしてFosterの力量に触れることになった私なのですが、こうなるとどうしても聴きたくなってしまうのが、彼のリーダー作品。
ところが、ドラムとなるとサポート楽器ということもあってか、他のドラマー同様、Fosterもリーダー作品の数はさほど多くはない模様。
手始めに、手に入れやすかったMilesが引退している間に制作した1979年の”Mixed Roots”等から聴き始め、良い感触は得たもののフュージョンの色彩が強く、私が望んでいたピアノトリオ作品で聴いたFosterの感触とはちょっと違うという感じ。
やはり、その望みを叶えられるのは直近の作品でなければならないのではと、さらに目を凝らし探してみたところ見つけたのが、励まし元気をもらったこの作品だったのです。
それでは、私に元気の源を届けてくれたその演奏、この辺で皆さんにも聴いていただくことに致しましょう。
曲は、Herbie Hancock作曲の”Cantaloupe Island”です。
師走となれば、本来こうした陽気が当り前なのはずだけど、ここのところずっと暖かい日が続いていただけに体の方が慣れ切っておらず、感じる寒さは尚一層の感。
今年の秋から冬は、本当に、日々着るものの選択に苦労させられたな思いながら、今回は!
老境に達するも、自分よりも30歳も若い中堅若手を従え、枯れ散ることなく今もフレッシュな感覚のサウンドを聴かせくれたこの作品。
ドラマーAl Fosterの2019年制作の作品”Inspirations & Dedications”と致しました。
この作品を選んだのは、今年で御年81であるるというAl Foster、この作品制作時には既に75歳となっていたのにもかからず、そこから聴こえて来るサウンドの若々しさ。
そのサウンドが、ここのところの目まぐるしい気候の変化に体調を崩しかけ年齢を感じていた私に、「この俺に比べりゃあんたはまだまだ若いじゃないか!」とばかりに迫ってきて、おかげで大いに励まされ元気をもらってのこと。
そうした本作のリーダーであるAl Foster、この私が、彼を初めて聴いたのは1970年代のこと。
エレクトリック・ファンク化したMiles Davisのバンドでの演奏だったのですけど、逆巻く大音量に負けないその強靭なドラミングは印象に残ったものの、エレクトリックMilesはあまり好きでなかったことから、以後は、あまり興味を惹かれぬままでいたのです。
ところが数年前、ピアノ・トリオの作品にご執心となり、その作品を探し出しながら聴いていた時、Larry WillisやRichie Beirachの作品の中にFosterが参加しているものがあって、最初は繊細な感じのWillisやBeirachのピアノにとって彼のドラミングはいかがなものかと思ったものの、どうも気になり一か八かで聴いてみたところ、これがバッチリと決まっている。
しかし、よく考えてみると、Fosterは、Milesが、76年から80年の一時引退後の80年代においても70年代バンドのメンバーとしてただ一人起用し続けた存在であるばかりか、そのMilesが自伝の中で「Fosterは、みなが望みのプレイを出来るようビートパターンを設定して、なおかつそのテンションを永遠に保つことのできるドラマーだ」と称賛したほどのアーティスト。
となれば、それはMilesの言う通り、そのピアニストに合わせ最良のリズムパターンを提供出来るFosterならではの優れた資質によるもので至極当然のことであり、そこに彼の真の凄みを思い知らされることになってしまったのです。
さて、こうしてFosterの力量に触れることになった私なのですが、こうなるとどうしても聴きたくなってしまうのが、彼のリーダー作品。
ところが、ドラムとなるとサポート楽器ということもあってか、他のドラマー同様、Fosterもリーダー作品の数はさほど多くはない模様。
手始めに、手に入れやすかったMilesが引退している間に制作した1979年の”Mixed Roots”等から聴き始め、良い感触は得たもののフュージョンの色彩が強く、私が望んでいたピアノトリオ作品で聴いたFosterの感触とはちょっと違うという感じ。
やはり、その望みを叶えられるのは直近の作品でなければならないのではと、さらに目を凝らし探してみたところ見つけたのが、励まし元気をもらったこの作品だったのです。
それでは、私に元気の源を届けてくれたその演奏、この辺で皆さんにも聴いていただくことに致しましょう。
曲は、Herbie Hancock作曲の”Cantaloupe Island”です。
テナー・サックスの巨匠の最晩年を飾るカルテットの名盤;Stan Getz・ Voyage [音源発掘]
天気予報では、今年の秋は短いと報じられていたものの、ここ来て季節は一挙に冬の始まりの様相に。
実際、秋らしい日は2週間もあったかなという感じがしていのですが、ここに来てのこの急速な冷え込みから感じる寒さは少々応えるもの。
今年の、冬は平年並みだとの予想。
とはいうものの、ここ数年の冬は暖冬気味であったことを考えると、感じる寒さは一塩のものがあるのではないかとちょっと心配。
そうなると、少々風邪引きの体質であるこの私。
今は、せいぜい予防に気を配って過ごさねばと思っているところです。
なんだかんだで異常気象に振り回され続けた1年でしたが、2024年も残すところあと1か月。
そんな最中、今回の作品は、ここ数年是非とも手に入れたいと思いつも、なかなか願い叶わずようやく念願を果たし入手したこの作品をご紹介したいと思います。
その作品は、テナー・サックス奏者Stan Getzの1986年制作作品、”Voyage”です。
この作品、私が是非とも手に入れたいと思ったのは、予てより、Getz の最晩年その最後まで連れ添ったピアニストのKenny Barronが参加したGetzの演奏がことのほか気に入って、これまでGetzの最終作となった” People Time”や”Apasionado”を聴いて来たのですが、そこまで来ると Barronとの最初の共演作品も聴いてみたくなり探しみたのがその始まり。
そして調べ、それがこの作品だと分かったところで他の演奏メンバーを見てみたところ、目に入って来たのがベーシストのGeorge Mrazの名前。
70年代以降を代表する名ベーシストであるMraz、確かにGetzのバンドに参加していたことがあることは知っていたけれど、私の聴いたBarronが参加のGetzの作品にはその名がなかったことから、まさか
本作にBarronに並びその名前があるとは思いもよらず、これはと思いさらに調べて見ると、この作品がGetzの下でBarronとMrazが共演している唯一のものであるとのこと。
こうなると、是が非でも手元に置いて聴いてみたくなってしまうもの。
そこで、早速入手しようと動き始めたのですが、
しかし......................
この作品、マイナー・レーベル制作の作品であったためか、元々の盤の発行数が少なかったことに加え発表後受けた高い評価で引く手あまたとなってしまったことで、原盤の入手はほぼ不可能となっているとのこと。
さらに再リリース品について見てみると、これも2008年に1度されたのみであるため希少なものであるようで、中古品の価格も結構高値という状況のためとても手を出せず、おかげでこれまで半ば入手を見送り続けてことになってしまったのです。
ところが、最近、日本のヴァイオリニストの寺井尚子を初レコーディングに誘い世界に送り出したのがKenny Barronであったことを知り、そのことから再びこの作品を思い出し、再び中古品価格に目を通したところ、うまい具合に手頃な価格の盤があったのです。
ならば今だ!!の心境で勇んで注文、そして、ようやく叶った数年来の願望成就。
盤が届くなり喜び勇んで聴いてみたのですが.......。
これまで聴いて来たGetzとBarronの共演における、協調しつつも刺激し合い最良のパーフォーマンス を見せていた二人の様子からその出来は間違いないものと確信していたのですが、そこにMrazが加わったということ。
そもそもMrazというベーシスト、この二人以外の他のアーティストとの共演でも相方をサポートしつつも次なる展開を暗示し、相方のプレイにいつもと違う流れと表情の豊かさを与えて来たアーティスト。
そうした、Mrazの影響がGetzとBarronのプレイにどんな影響を及ぼしているのかと、そうしたことを楽しみにしてそのサウンドに臨んだところ、その出来は想像以上。
発行数が少なかったことから、必ずしもGetzの名盤として紹介されることは稀な作品だけれども、聴いた人たちからは大きな評価を得ていた作品だけのことがある。
しかしながら、これ以上語るは、愚の骨頂。
ということで、ご来訪いただいた皆さんにもその名演、この辺で聴いていただくことに致しましょう。
お聴きいただく曲は”I Wanted to Say”です。
実際、秋らしい日は2週間もあったかなという感じがしていのですが、ここに来てのこの急速な冷え込みから感じる寒さは少々応えるもの。
今年の、冬は平年並みだとの予想。
とはいうものの、ここ数年の冬は暖冬気味であったことを考えると、感じる寒さは一塩のものがあるのではないかとちょっと心配。
そうなると、少々風邪引きの体質であるこの私。
今は、せいぜい予防に気を配って過ごさねばと思っているところです。
なんだかんだで異常気象に振り回され続けた1年でしたが、2024年も残すところあと1か月。
そんな最中、今回の作品は、ここ数年是非とも手に入れたいと思いつも、なかなか願い叶わずようやく念願を果たし入手したこの作品をご紹介したいと思います。
その作品は、テナー・サックス奏者Stan Getzの1986年制作作品、”Voyage”です。
この作品、私が是非とも手に入れたいと思ったのは、予てより、Getz の最晩年その最後まで連れ添ったピアニストのKenny Barronが参加したGetzの演奏がことのほか気に入って、これまでGetzの最終作となった” People Time”や”Apasionado”を聴いて来たのですが、そこまで来ると Barronとの最初の共演作品も聴いてみたくなり探しみたのがその始まり。
そして調べ、それがこの作品だと分かったところで他の演奏メンバーを見てみたところ、目に入って来たのがベーシストのGeorge Mrazの名前。
70年代以降を代表する名ベーシストであるMraz、確かにGetzのバンドに参加していたことがあることは知っていたけれど、私の聴いたBarronが参加のGetzの作品にはその名がなかったことから、まさか
本作にBarronに並びその名前があるとは思いもよらず、これはと思いさらに調べて見ると、この作品がGetzの下でBarronとMrazが共演している唯一のものであるとのこと。
こうなると、是が非でも手元に置いて聴いてみたくなってしまうもの。
そこで、早速入手しようと動き始めたのですが、
しかし......................
この作品、マイナー・レーベル制作の作品であったためか、元々の盤の発行数が少なかったことに加え発表後受けた高い評価で引く手あまたとなってしまったことで、原盤の入手はほぼ不可能となっているとのこと。
さらに再リリース品について見てみると、これも2008年に1度されたのみであるため希少なものであるようで、中古品の価格も結構高値という状況のためとても手を出せず、おかげでこれまで半ば入手を見送り続けてことになってしまったのです。
ところが、最近、日本のヴァイオリニストの寺井尚子を初レコーディングに誘い世界に送り出したのがKenny Barronであったことを知り、そのことから再びこの作品を思い出し、再び中古品価格に目を通したところ、うまい具合に手頃な価格の盤があったのです。
ならば今だ!!の心境で勇んで注文、そして、ようやく叶った数年来の願望成就。
盤が届くなり喜び勇んで聴いてみたのですが.......。
これまで聴いて来たGetzとBarronの共演における、協調しつつも刺激し合い最良のパーフォーマンス を見せていた二人の様子からその出来は間違いないものと確信していたのですが、そこにMrazが加わったということ。
そもそもMrazというベーシスト、この二人以外の他のアーティストとの共演でも相方をサポートしつつも次なる展開を暗示し、相方のプレイにいつもと違う流れと表情の豊かさを与えて来たアーティスト。
そうした、Mrazの影響がGetzとBarronのプレイにどんな影響を及ぼしているのかと、そうしたことを楽しみにしてそのサウンドに臨んだところ、その出来は想像以上。
発行数が少なかったことから、必ずしもGetzの名盤として紹介されることは稀な作品だけれども、聴いた人たちからは大きな評価を得ていた作品だけのことがある。
しかしながら、これ以上語るは、愚の骨頂。
ということで、ご来訪いただいた皆さんにもその名演、この辺で聴いていただくことに致しましょう。
お聴きいただく曲は”I Wanted to Say”です。
アメリカン・ミュージックの巨星逝く:Quincy Jonesの思い出 [音源発掘]
いつまでも、夏の暑さの余韻が残り続いていた今年の秋でしたが、別名「霜月」と呼ばれる11月に入り、その名の働きがあったのか、ようやくこの季節本来の陽気を感じられるようになった昨今。
おかげで、これまでの暑さはガタの来た体には良くないと、外歩きを控えていた私も活動開始、鈍った体を鍛え直さなければと積極的に外歩きを始めたのですけど、その矢先に飛び込んで来たのが、Quincy Jonesの逝去を知らせる悲しいニュース。
この人、日本では史上最も売れたアルバムと言われる Michael Jacksonの”Thriller”やアフリカの飢餓救済のためのチャリティーソング”We Are The World”のプロデュ-サーとしてその名を知られている人なのですが、実は、その人生はまさに現代アメリカの音楽の歴史ともいえる、遥かそれ以上の存在で、時代の節目々に次世代の音楽をプロデュース・世に提示して来た偉大なるアーティストなのです。
そこで、今回はQuincy Jonesを偲んで、私の思い出に残る彼の音楽遺産の軌跡に耳を傾けながら共にその足跡を辿ることしたいと思います。
さて,Quincy Jones、その活動の始りは、1951年。
バークリー音楽大学を卒業後に参加した、Clifford Brown、Art Farmer、Benny Golson、Johnny Griffin等、後にジャズの歴史に名を残すことになる多くの若手の名手たちを要した ヴィブラフォン奏者・Lionel Hamptonの楽団への参加。
当初は、トランペット奏者としてメンバーに加わるも、そこでアレンジャー才能を認められ楽団のためアレンジを手掛けるようになります。
そして、早くも1953年には、彼のアレンジャーとしての初のリーダー作品”Jazz Abroad ”を収録・発表。
続いて1954年12月には、不朽の名盤として今も多くの人に愛される、女性ヴォーカリストのHelen Merrillが100年に一人の逸材と言われる天才トランぺッターClifford Brownと共演した、彼女の初スタジオ・レコーディング作品”Helen Merrill with Clifford Brown”の編曲を担当、アレンジャーとしての優れた資質を世に知らしめることになるのです。
そこで、Quincyの残した私に思い出の中の音楽遺産、最初の演奏は彼の名を世に知らしめることになったこの作品から、まずは1曲お聴きいただくことに致しましょう。
曲は、あの八代亜紀さんもデビュー前より 好み歌っていたという、”You'd Be So Nice to Come Home To”です。
おかげで、これまでの暑さはガタの来た体には良くないと、外歩きを控えていた私も活動開始、鈍った体を鍛え直さなければと積極的に外歩きを始めたのですけど、その矢先に飛び込んで来たのが、Quincy Jonesの逝去を知らせる悲しいニュース。
この人、日本では史上最も売れたアルバムと言われる Michael Jacksonの”Thriller”やアフリカの飢餓救済のためのチャリティーソング”We Are The World”のプロデュ-サーとしてその名を知られている人なのですが、実は、その人生はまさに現代アメリカの音楽の歴史ともいえる、遥かそれ以上の存在で、時代の節目々に次世代の音楽をプロデュース・世に提示して来た偉大なるアーティストなのです。
そこで、今回はQuincy Jonesを偲んで、私の思い出に残る彼の音楽遺産の軌跡に耳を傾けながら共にその足跡を辿ることしたいと思います。
さて,Quincy Jones、その活動の始りは、1951年。
バークリー音楽大学を卒業後に参加した、Clifford Brown、Art Farmer、Benny Golson、Johnny Griffin等、後にジャズの歴史に名を残すことになる多くの若手の名手たちを要した ヴィブラフォン奏者・Lionel Hamptonの楽団への参加。
当初は、トランペット奏者としてメンバーに加わるも、そこでアレンジャー才能を認められ楽団のためアレンジを手掛けるようになります。
そして、早くも1953年には、彼のアレンジャーとしての初のリーダー作品”Jazz Abroad ”を収録・発表。
続いて1954年12月には、不朽の名盤として今も多くの人に愛される、女性ヴォーカリストのHelen Merrillが100年に一人の逸材と言われる天才トランぺッターClifford Brownと共演した、彼女の初スタジオ・レコーディング作品”Helen Merrill with Clifford Brown”の編曲を担当、アレンジャーとしての優れた資質を世に知らしめることになるのです。
そこで、Quincyの残した私に思い出の中の音楽遺産、最初の演奏は彼の名を世に知らしめることになったこの作品から、まずは1曲お聴きいただくことに致しましょう。
曲は、あの八代亜紀さんもデビュー前より 好み歌っていたという、”You'd Be So Nice to Come Home To”です。
デュオの真髄を知り極めた二人の魅惑のライブ作品;Charlie Haden,Jim Hall [音源発掘]
ここのところ続いた、西田敏行さんやピーコさん等、70年代・80年代を賑わした著名人の訃報。
なかでも西田敏行さんは、一時私が鹿児島に住んでいたこともあって、1990年の大河ドラマ「飛ぶが如く」の西郷隆盛役で、何を言っているのかをなんとか理解出来るようになっても、実際に自分で話すとなると超難しく出来なかった鹿児島弁を、見事にこなし見せた俳優さんとして、その演技の巧さに本当に驚かされ敬愛していた人だけに、その突然の逝去はかなりショック。
この鹿児島弁の巧さ、鹿児島生まれの方も絶賛していたほどだったのですけど、アドリブも巧く常にユーモアたっぷりの暖かみを感じさせるその姿は最高で、まだまだその姿を見せていただきたかったと、残念な気持ちで一杯です。
なにともあれ、今はそのご冥福を心からお祈りするばかりです。
さて、そうした訃報に触れ、ようやく姿を現し始めた秋の空気の中で、さらに増して感傷的な気分をつのらせている、今日この頃の私なのですが、今回取り上げる作品は、そうした気分の中で聴き親しんでいる、秋の風情を一層育み心の奥底まで届けてくれたベースとギターのデュオ作品。
1990年7月、カナダで開催されたMontreal International Jazz FestivalでのベーシストのCharie Haden と ギタリストのJim Hall、その二人の巨匠によるデュオライブを捉えた作品”Charlie Haden,Jim Hall”と致しました。
この作品、まず興味を惹かれたのは、なんと言っても、ギタリストのPat Methenyとの”Beyond the Missouri Sky(邦題;ミズーリの空高く”をはじめ、ピアニストのKeith Jarrett、Kenny Barron、Gonzalo Rubalcaba 等との多くのデュオによる名作を 残しているCharie Hadenと、
1962年、ピアニストのBill Evansとのデュオによる不朽の名作”Undercurrent”を残したJim Hallという、デュオの真髄を知り極めた二人による唯一のデュオ作品であるということ。
かく言う私も、デュオの真髄を知り極めた二人の唯一の作品ということから、この作品に大いなる興味を抱き、早速Getし聴いてみたものなのですが、聴こえて来たのは二人だけの演奏でありながら、広い会場一杯に幾筋もの音が交差し舞い、瞬く間に聴く者のすべてをその空間の中に埋め尽くしてしまっていた、この二人ならでは究極のデュオ・サウンド。
二人の妙技を尽くしたそのプレイに、すっかりのめり込んでしまい、これは多くの人に聴いていただかなければと、ここに取り上げることにしたものなのです。
それでは、前置きはこのくらいにしてその二人の演奏、まずは耳傾けていただくことに致しましょう。
曲は、Charie Haden作曲の静かなる名曲”First Song "です。
なかでも西田敏行さんは、一時私が鹿児島に住んでいたこともあって、1990年の大河ドラマ「飛ぶが如く」の西郷隆盛役で、何を言っているのかをなんとか理解出来るようになっても、実際に自分で話すとなると超難しく出来なかった鹿児島弁を、見事にこなし見せた俳優さんとして、その演技の巧さに本当に驚かされ敬愛していた人だけに、その突然の逝去はかなりショック。
この鹿児島弁の巧さ、鹿児島生まれの方も絶賛していたほどだったのですけど、アドリブも巧く常にユーモアたっぷりの暖かみを感じさせるその姿は最高で、まだまだその姿を見せていただきたかったと、残念な気持ちで一杯です。
なにともあれ、今はそのご冥福を心からお祈りするばかりです。
さて、そうした訃報に触れ、ようやく姿を現し始めた秋の空気の中で、さらに増して感傷的な気分をつのらせている、今日この頃の私なのですが、今回取り上げる作品は、そうした気分の中で聴き親しんでいる、秋の風情を一層育み心の奥底まで届けてくれたベースとギターのデュオ作品。
1990年7月、カナダで開催されたMontreal International Jazz FestivalでのベーシストのCharie Haden と ギタリストのJim Hall、その二人の巨匠によるデュオライブを捉えた作品”Charlie Haden,Jim Hall”と致しました。
この作品、まず興味を惹かれたのは、なんと言っても、ギタリストのPat Methenyとの”Beyond the Missouri Sky(邦題;ミズーリの空高く”をはじめ、ピアニストのKeith Jarrett、Kenny Barron、Gonzalo Rubalcaba 等との多くのデュオによる名作を 残しているCharie Hadenと、
1962年、ピアニストのBill Evansとのデュオによる不朽の名作”Undercurrent”を残したJim Hallという、デュオの真髄を知り極めた二人による唯一のデュオ作品であるということ。
かく言う私も、デュオの真髄を知り極めた二人の唯一の作品ということから、この作品に大いなる興味を抱き、早速Getし聴いてみたものなのですが、聴こえて来たのは二人だけの演奏でありながら、広い会場一杯に幾筋もの音が交差し舞い、瞬く間に聴く者のすべてをその空間の中に埋め尽くしてしまっていた、この二人ならでは究極のデュオ・サウンド。
二人の妙技を尽くしたそのプレイに、すっかりのめり込んでしまい、これは多くの人に聴いていただかなければと、ここに取り上げることにしたものなのです。
それでは、前置きはこのくらいにしてその二人の演奏、まずは耳傾けていただくことに致しましょう。
曲は、Charie Haden作曲の静かなる名曲”First Song "です。
芸術の都の国より現れたシンフォニック・メタルの新星:Avaland・ The Legend Of The Storyteller [音源発掘]
最高気温30℃にもなる日があった今年の10月。
このいつまでも続く暑さ、日本は早、温帯ではなく亜熱帯地域になってしまったのではないかと思うほど。
そして、その話を裏付けるかのように聞き驚かされたのは、TVで見た東京湾に出現したサンゴ礁と、その回りを泳ぐ熱帯魚のような魚の映像。
放送によれば、これは、ここ数年の東京湾の海水温上昇により発生したものだというのですが、その現象を引き起こしているのが、日本の南から流れて来る暖流・黒潮蛇行によるものだとのこと。
この黒潮の流れ、本来は房総半島沖を通り三陸沖で北から流れて来る親潮とぶつかるルートを流れているはずなのに、ここ数年は、房総半島に接近し、一部は半島先端にぶつかり東京湾に流れ込むようになってしまったからなのだとか。
おかげで、湾内の水温は、今や源流の南の地に迫るほどのものとなり、そこに、潮の乗って流れ来たサンゴや熱帯の魚が棲みついて、このTV映像の事態となった訳なのだそうですが、この水温の上昇は、今後、従来の東京湾の生態系にも大きく影響を及ぼす恐れがあるのだとのこと。
となると、心配されるのが、東京湾の新鮮な海の幸を材料とした江戸前寿司のネタである、湾内で捕れるコハダやスズキ、アオヤギ、ミルガイ、サワラなどの行く末。
その杞憂、いささかぶっ飛びすぎた発想なのかもしれませんけど、もし、それら海の幸が東京湾より消滅したら..............![[爆弾]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/154.gif)
これは、コハダ好きの私にとっては、大問題![[exclamation×2]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/160.gif)
などと、誠につまらぬ自分勝手なことを考えてしまって。
ともあれ、温暖化の影響と思われるこの事態、このまま進めば急速に私たちの日常に大きく影響し、これまで出来たことや当たり前であったことを、すべて消し去ってしまう事態となるかもしれない。
この東京湾のサンゴの映像は、今、頻繁に起きている異常気象だけではなく、私たちの日常生活にも深刻な影響を及ぼし始めていることを痛感することになりました。
さて、ここから本題。
前回は、若かりし愛聴していたジャズ作品を、久々に聴きながらご紹介させていただきましたけど、今回取り上げるのは、一気に時代を飛び越えて、近年ロック・シーンに登場した若手アーティストのこの作品。
2018年に登場したフランス出身のシンフォニック・メタル・バンドAvaland、 その彼らの第2作目となる2023年発表の”The Legend Of The Storyteller”です。
いい年をして、よくこうした新鋭のメタル作品まで目が届きますねと思われるかもしれませんが、彼らとの出会いの発端は、私の勘違いの早合点がその大元。
実は、この夏場はその鑑賞時間の多くを、涼みながら若き日に聴いていたジャズ作品ばかりを聴き過していたのですけど、どういう訳か季節変わりの気配を感じられるようになったところで、シンフォニック・メタルの作品が無性に聴きたくなり、ならばお気に入りのドイツのスーパーメタルオペラプロジェクトAvatansiaの新作でも探し聴いてみようと、物色していたところで見つけたのがこの作品。
と言えば、偶然、この作品を見つけたように思われるかもしれませんけど、お恥ずかしいながらその実は、バンド名の頭にあるAvaだけ見て、これはAvatansiaの新作だとハヤトチリしてしまったのがその真実。
そして、疑うことなくAvatansiaの新作と思い込み喜び勇んで聴いてみたところ、音はシンフォニック・メタルではあるも、Avatansiaのサウンドとは何か違う。
とは言え、直感的ではあるものの、新鮮で聴き応えがあるサウンドで良かったなあと感じたことから、そのバンド名を見直してみたら、これがAvatansiaならずAvalandというバンドの作品だったというのが事の次第。
と笑い話みたいな顛末で、自分自身耄碌したな思いつつ、そのボケ爺が見つけ良さを確信したこの作品、この辺で聴いていただき、まだ大丈夫と自負しているものの私のボケの按配、判定していただくことに致しましょう。
曲は、”Crimson Tyranny”。
なにとぞ、よろしくお願い致します。
このいつまでも続く暑さ、日本は早、温帯ではなく亜熱帯地域になってしまったのではないかと思うほど。
そして、その話を裏付けるかのように聞き驚かされたのは、TVで見た東京湾に出現したサンゴ礁と、その回りを泳ぐ熱帯魚のような魚の映像。
放送によれば、これは、ここ数年の東京湾の海水温上昇により発生したものだというのですが、その現象を引き起こしているのが、日本の南から流れて来る暖流・黒潮蛇行によるものだとのこと。
この黒潮の流れ、本来は房総半島沖を通り三陸沖で北から流れて来る親潮とぶつかるルートを流れているはずなのに、ここ数年は、房総半島に接近し、一部は半島先端にぶつかり東京湾に流れ込むようになってしまったからなのだとか。
おかげで、湾内の水温は、今や源流の南の地に迫るほどのものとなり、そこに、潮の乗って流れ来たサンゴや熱帯の魚が棲みついて、このTV映像の事態となった訳なのだそうですが、この水温の上昇は、今後、従来の東京湾の生態系にも大きく影響を及ぼす恐れがあるのだとのこと。
となると、心配されるのが、東京湾の新鮮な海の幸を材料とした江戸前寿司のネタである、湾内で捕れるコハダやスズキ、アオヤギ、ミルガイ、サワラなどの行く末。
その杞憂、いささかぶっ飛びすぎた発想なのかもしれませんけど、もし、それら海の幸が東京湾より消滅したら..............
![[爆弾]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/154.gif)
これは、コハダ好きの私にとっては、大問題
![[exclamation×2]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/160.gif)
などと、誠につまらぬ自分勝手なことを考えてしまって。
ともあれ、温暖化の影響と思われるこの事態、このまま進めば急速に私たちの日常に大きく影響し、これまで出来たことや当たり前であったことを、すべて消し去ってしまう事態となるかもしれない。
この東京湾のサンゴの映像は、今、頻繁に起きている異常気象だけではなく、私たちの日常生活にも深刻な影響を及ぼし始めていることを痛感することになりました。
さて、ここから本題。
前回は、若かりし愛聴していたジャズ作品を、久々に聴きながらご紹介させていただきましたけど、今回取り上げるのは、一気に時代を飛び越えて、近年ロック・シーンに登場した若手アーティストのこの作品。
2018年に登場したフランス出身のシンフォニック・メタル・バンドAvaland、 その彼らの第2作目となる2023年発表の”The Legend Of The Storyteller”です。
いい年をして、よくこうした新鋭のメタル作品まで目が届きますねと思われるかもしれませんが、彼らとの出会いの発端は、私の勘違いの早合点がその大元。
実は、この夏場はその鑑賞時間の多くを、涼みながら若き日に聴いていたジャズ作品ばかりを聴き過していたのですけど、どういう訳か季節変わりの気配を感じられるようになったところで、シンフォニック・メタルの作品が無性に聴きたくなり、ならばお気に入りのドイツのスーパーメタルオペラプロジェクトAvatansiaの新作でも探し聴いてみようと、物色していたところで見つけたのがこの作品。
と言えば、偶然、この作品を見つけたように思われるかもしれませんけど、お恥ずかしいながらその実は、バンド名の頭にあるAvaだけ見て、これはAvatansiaの新作だとハヤトチリしてしまったのがその真実。
そして、疑うことなくAvatansiaの新作と思い込み喜び勇んで聴いてみたところ、音はシンフォニック・メタルではあるも、Avatansiaのサウンドとは何か違う。
とは言え、直感的ではあるものの、新鮮で聴き応えがあるサウンドで良かったなあと感じたことから、そのバンド名を見直してみたら、これがAvatansiaならずAvalandというバンドの作品だったというのが事の次第。
と笑い話みたいな顛末で、自分自身耄碌したな思いつつ、そのボケ爺が見つけ良さを確信したこの作品、この辺で聴いていただき、まだ大丈夫と自負しているものの私のボケの按配、判定していただくことに致しましょう。
曲は、”Crimson Tyranny”。
なにとぞ、よろしくお願い致します。
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