こんにちは!
今回は、国立循環器病研究センター(国循)の理事長を務める大津欣也(おおつ きんや)さんにスポットを当てたいと思います。
国循は1977年に設立され、循環器疾患の解明と克服を目的に世界最先端の治療や研究を行っている医療研究センターです。国内外から多くの患者さんや医療従事者が集まるグローバルな拠点として、大きな注目を集めているんですよ🏥
そんな国循の中で大津さんは、これまで培った豊富な知識と経験を活かしながら、新たな挑戦を続けてさらなる機能強化に取り組んでいます。
大津さんの歩んできた経歴や専門領域、理事長としての取り組みとビジョンを中心に、日本の循環器医療が直面している課題やその先にある未来について、一緒に考えてみましょう。
大津欣也の基本情報
まずは大津欣也さんがどんな方なのか、ざっくり基本情報をご紹介します!
大津さんは、心不全を中心とした循環器疾患全般を専門とする医師。国内外の研究機関や医療施設でたくさんの成果をあげてこられた実力派なんですよ。
国循は一つの施設内に病院・研究所・オープンイノベーションセンターを備えていて、世界でも珍しい医療クラスターとして注目されています。その中心である理事長が大津さんというわけです。では、もう少し詳しく見てみましょう。
氏名 | 大津 欣也(おおつ きんや) |
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役職 | 国立循環器病研究センター 理事長(2021年4月就任) |
主な専門 | 循環器疾患全般(特に心不全) |
主な資格 |
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主な経歴 | 大阪大学医学部卒業後、米国・カナダ・欧州で研究活動を展開 |
心不全や高血圧、糖尿病など生活習慣病が絡む循環器疾患の研究・治療で数多くの実績を残してきた大津さん。海外で教授を歴任した後も、予防・診断・治療の開発や医療者の育成に励んでおり、国循を通じて国内外の循環器医療をリードしているんです✨
略歴と専門領域
1983年、大阪大学医学部を卒業した大津さんは、すぐに同大学医学部附属病院の第一内科で研修をスタート。その翌年の1984年には、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の国立老化研究所で研究員として活動し、循環器疾患の基礎研究に打ち込みます。
その後はカナダのトロント大学バンティングベスト医学研究部やフランスのニース大学生化学センターで研鑽を積み、心不全をはじめとする循環器疾患の治療・研究に没頭。2012年からは英国キングスカレッジロンドンで教授職を務め、ヨーロッパの循環器医療に貢献すると同時に、日本の医療者との連携にも大きく関わってきました。
こうした経験から、生活習慣病と循環器疾患のつながりや社会環境を踏まえた総合的な治療にも精通しているのが強み。まさに、国循理事長として最適な人材という印象ですよね😊
理事長としての使命
2021年4月に国循理事長となった大津さんは、長年培われてきた国循の循環器病対策をさらに飛躍させることを使命に掲げています。国循といえば、1977年の設立以来、脳卒中や心臓病など循環器疾患に特化した研究・診療で国内外から高い注目を集めてきた歴史ある機関!
そこで大津さんは「病院」「研究所」「オープンイノベーションセンター」の連携を強化して、研究成果をできるだけ早く患者さんに届ける仕組みづくりに尽力されています✨心疾患が日本の死亡原因第2位、脳卒中が第4位という現状を踏まえ、若手の育成にも力を入れながら世界規模で循環器疾患の克服を目指す方針を明確にしているんです。
研究・臨床・教育をうまく結びつければ、患者さんの負担を減らしつつ国民の健康寿命を延ばす可能性が高まりますよね。大津さんの理事長就任によって、「循環器病の究明と制圧」という国循の大きな目標がますます現実味を帯びてきました。
大阪大学での学びと初期研修
大津さんが大阪大学医学部へ進学したのは1977年。同じ年に国循が設立されたのも、まるで運命的ですよね😊大学を卒業してからは第一内科で研修医として多様な症例に向き合いながら、研究と臨床が密接に結びつく医療の大切さを実感されたそうです。
ここでの経験は、大津さんの海外研修や国循理事長としての挑戦の礎になっているんじゃないかなと想像します(*^-^*)
海外留学と研究活動
大学附属病院で初期研修を終えた大津さんは、アメリカ・カナダ・フランスなど、さまざまな国で幅広く研究に取り組まれたそうです📖
世界的に評価の高い研究機関で先端技術を身につけていくうちに、日本が抱える医療課題にもしっかりと目を向けるようになったとのこと。
NIH・トロント大学・ニース大学での成果
大津さんが本格的に海外で活躍し始めたのは1984年。アメリカの国立衛生研究所(NIH)内にある国立老化研究所へ研究員として渡り、研究を行いました🔍
さらに、カナダのトロント大学バンティングベスト医学研究部やフランスのニース大学生化学センターでも研鑽を積みました。こうした海外のネットワークやノウハウは、今の大津さんの大きな強みになっているようですね。
イギリス・キングスカレッジロンドン教授時代
2012年からはイギリスのキングスカレッジロンドン循環器内科で教授に就任し、約9年間にわたり欧州の医療や研究に貢献。英国心臓財団(BHF)の教授職も兼務しながら、心不全の病態解明や新しい治療法の開発など、幅広く取り組んできました。
また、ヨーロッパの医療向上を推進する傍ら、日英の架け橋として研究や人材交流にも積極的に取り組まれたそうです。そうした長年にわたる経験やネットワークが、帰国後に理事長に就任される際の大きな支えとなったのは、納得ですよね。
国立循環器病研究センターの役割
国循は、1970年代後半に増加していた脳卒中や心臓病などの循環器疾患対策を強化する国の方針を受け、1977年7月に開設されました。設立当初から高度な治療実績を積み重ねると同時に、臨床研究や教育機能の充実にも取り組み、国内外から高い評価を得る専門医療研究センターへと発展しています🏥✨
2019年には新たな施設へ移転し、病院・研究所・オープンイノベーションセンターを同一の建物内に集約することで、研究開発から臨床応用までをスムーズに実施できる体制を整備しました。国循は、心不全や心筋梗塞、脳卒中といった突然発症や慢性化しやすい循環器疾患に対し、予防・診断・治療・リハビリを一貫して行っています。さらに、「循環器病対策基本法」に基づき、全国の医療水準を向上させる使命も担っているのが大きな特徴です。
2021年に理事長に就任した大津さんは、「循環器病の究明と制圧」をさらに推し進める方針を示し、国循の持つ三つの機能を強化しながら、高水準の医療を国内外の患者さんへ広く届けるための取り組みを加速させています👏
病院・研究所・オープンイノベーションセンターの機能
機関 | 主な機能と役割 |
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病院 |
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研究所 |
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オープンイノベーションセンター |
健都(北大阪健康医療都市)との取り組み
国循が立地する吹田市岸部周辺は、北大阪健康医療都市、通称「健都」として再開発が進められています。病院や研究所だけでなく、高齢者施設やマンション、さらにはイノベーションパークが集まり、高齢化社会に対応した新しいまちづくりを目指しているんですよ。
国循は循環器医療の中核として、周りの医療・研究機関や企業とタッグを組み、医療技術の開発や介護予防などの社会的課題を解決。一般の方向けイベントなど健康に関する情報発信も積極的に行い、地域全体の健康意識向上にも貢献しています🌱
健都の概要と医療クラスター
健都では、「国際級の複合医療産業拠点の形成へ! 健康寿命の延伸をリードするまちへ!」というスローガンのもと、国循や吹田市民病院、大規模住宅、公共施設などを一体的に配置した医療クラスターが形成されています。日常生活と最先端医療がすぐそばにあるなんて、とても安心できる環境ですよね😊
この体制のおかげで、患者さんが高度な医療を必要とするときには国循が対応し、普段のケアは地域の医療機関が担うなど、役割をはっきり分担しやすくなっています。結果として、ハイレベルな治療と身近な医療の両立が進み、今や全国からも注目されるモデル地区に成長しているんです✨
大津欣也が目指す未来
大津さんは、国循を日本国内だけでなく世界にも誇れる循環器医療の拠点へと発展させたい、という情熱を持っています。2019年12月に施行された循環器病対策基本法により、心疾患や脳卒中などの循環器疾患に対する取り組みが国家規模で進められているなか、大津氏は理事長として多彩な改革を進めていく方針を打ち出しています。
1. 国家プロジェクトを牽引する国循のリーダーシップ
循環器病対策基本法により、循環器疾患の「究明と制圧」は国を挙げての大きなプロジェクトになりました。そんな流れの中心にある国循を強化しながら、より多くの人々を笑顔にする医療を実現したい――これこそが大津さんの目指す姿です😌
2. 病院・研究所・オープンイノベーションセンターの有機的連携
国循には、「病院」「研究所」「オープンイノベーションセンター」という頼もしい3つの機能があります。大津さんは、これらがバラバラではなく「有機的に結びつくことで、もっと大きな成果が生まれる」と考えています。
3. 日本全国に高度医療を届ける「医療の伝道師」育成
最先端の医療はどうしても大都市に集中しがちですが、国循の使命はそうした高度な医療を地方にも広めていくこと。特に注目しているのが、若手医療従事者の育成です。高度医療の技術と精神を学んだ“医療の伝道師”が地域に戻り、各地で循環器医療の質をぐっと高める――これが大津さんの考える理想的な未来の一つです✨
4. 地域医療機関との「安心のリレー体制」
大津さんは、「地域の医療機関との連携を決して忘れてはいけない」と強調しています。患者さんにとっては、日常の診療やケアを身近な医療機関で受けられるほうが安心。そのうえで、高度な治療が必要なときだけ国循がしっかり受け止める。最後にはまた地域でフォローアップを行うという“リレー体制”があれば、患者さんの負担を最小限に抑えながら質の高い医療を提供できるわけですね👍
5. 「運命は自分でつかみ取る!」という前向きな姿勢
大津氏の好きな言葉は、ウィリアム・ブライアンの“Destiny is no matter of chance, It is a matter of choice”(「運命は偶然がもたらすものではなく、選択がもたらすもの」)だそうです。
「待つのではなく、自ら機会をつかみ取る!」そんな強い気持ちが、大津さんの行動の原動力になっているのだといいます😌研究・臨床・教育をどんどん進化させながら、国循を世界最高峰の循環器病研究センターへと成長させるべく、一歩一歩確実に進めていこうというわけですね。
まとめ
大津欣也さんは、国立循環器病研究センター(国循)の理事長として、日本の循環器医療をどんどん前に進めているキーパーソンです。
国循という強力な環境を背景に、病院・研究所・オープンイノベーションセンターが連携して研究から臨床まで一気に進め、企業や地域との協力でイノベーションを起こす仕組みを整えています。若手医療従事者の育成や日本全国の均てん化にも力を注ぐことで、循環器医療のレベルアップを実現。
海外で学んだネットワークや知見をうまく活かしながら、国内外で増え続ける循環器疾患に立ち向かう大津さん。これからも日本発の新しい医療を世界へ届けてくれるはずです。その挑戦は、私たちの生活と健康を大きく支えてくれる存在になっていくのではないでしょうか。私も引き続き、大津さんの取り組みに注目していきたいと思います😊