昨日、まとめきれなかったので今日続けます。
私の埋み火(うずみび)は沢山たくさん有りましたが、近年再び燃やせたものは、“数学”です。
戦中戦後の混乱で、小学校しか出られなかった私。6年のとき初めてクラス1番になれたものは『算数』と『順手懸垂』
それっきり勉学の機会なく、『XとかYとか出てくる数学』への憧れは胸の奥にしまいこんでいました。
娘が小学校のときは6年まで一緒に算数を勉強しました。(中学になったら教えてくれなくなった)
6年の或る日、同級生の男の子に「うちのお母さん算数出来るよ」と自慢したらしい娘が、その子から中学2年の文章題を渡されてきて、私にやってみてと言いました。やり方は知らなくても文章題なら推理して解けますので答えたら、娘は翌日男の子に見せて『やたら口惜しがっていたよ』というのです。なんでよそのおばさんに口惜しがるのかなあと大笑いしました。
息子が小学生の頃は暮らしに追われていたし男の子は一緒にやろうとは言いませんから、私は算数を忘れるばかりでした。
60代になって5年生のドリルを買ってみたら何とか出来ました。でも中学のはさっぱり分かりません。子供たちが行く塾に行ってみたいと思ったけれど、月謝7千円なので諦めました。
そうして70歳の春、通信制中学を発見したのです。月謝は無料。交通費も都営地下鉄とバスで行けるので、シルバーパスで無料。片道一時間ちょっとで通える。最高の条件でした。3年間休まず楽しく月2回ほどのスクーリングに通いました。他の学科も楽しくてそれはそれは幸せな時間でした。
これも総て『数学への憧れ』と言う“埋み火”を消さずにもち続けていたお蔭でした。
情熱は消さないことが大事なのですね。今年も進学は無理だけれどラジオで数学だけは学びたいと思います。
ピンクの馬酔木(あせび)が咲きました。
先日載せた蕾は、やはりアセビでした。アセビは白だけかと思っていたら赤もピンクもあるそうです。毒があって馬が食べると麻酔にかかったようになるから『馬酔木』なのだそうです。