先に逝くのは私だと思った…  2023年02月
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その後に続いたぬかるみは…もう終わって~

 こう嫌なことばかり続いては、かなわんのう。何とか気分転換できないか?
 そう思って近場の温泉に行くことにした。
 ホテル箱根湯本伊東園。一人で泊まっても二人で泊まっても料金が同じなのでありがたい。それに夕食時は飲みホ。宿泊費は1万円くらいなので、旅行支援を使えば8千円で泊まれてお小遣い2千円ももらえる。

 そう思って、何も考えずにweb予約したのだが…後で気が付いた。

 当ホテルは旅行支援の予算がもうありませんので、通常料金になります。

 あ~!!またしても早まった!電話で確認すると、神奈川県民に限り、当ホテル独自の千円割引が受けられますとのこと。
 このホテルはそんなものなくても割引券を乱発しているのでそんなにお得感はなかったが、今キャンセルするとキャンセル料を取られるし、もともと安いんだから、ま、いっか。

 そんな感じで当日を迎えると、使おうとしていた小田急線にトラブルがあって、ロマンスカーは運休になってしまった。

 車中でビールを飲みながらサンドイッチを食べるのが楽しみなのに、通勤列車で行く羽目になってしまった。長い椅子の通勤列車でたまにビール、日本酒を飲んでいるオヤジがいるが、さすがのくうみんでも、そんなことはできない。

 やっとの思いで箱根湯本に到着。時間もまだ早いし、ホテルはちょっと離れているようだが、歩いていこう。
 夕食以外のときに飲むアルコールをコンビニで仕入れ、ぶらぶら登り道を歩いた。一つ道を間違えたらしく、大変な遠回りをしていることに気づいた、まさにその時、携帯が鳴った。

 母からだ。

「はい、くうみんです」
「もしもし、くうみん?」
 何か泣き声のようで元気がない。
「どうしたの?」

 なんと母は木曜日、タクシーの中に、マイナカード、保険証、介護保険証、負担割合票、実印、市役所発行のカード、通帳、おろしたばかりの40万円、財布など、財産一切合切を入れたリュックを忘れて来てしまったと言う。
 高齢者専用住宅なので、そこの管理人さんが、通帳やマイナカードの差し止めと、警察への届け出はしてもらえたらしい。
「タクシー会社は分からないの?!」
「わからない」

 本当は私には内緒にしたかったらしいが、管理人さんから、「そんなのダメ!」と言われて連絡してきたらしい。

「私、今箱根なのよ。これ終わったら行くから」

 一難去ってまた一難とはこのこと。
 まあ、悩んでいても仕方ないとなるべく嫌なことは考えないようにした。

 宿に着くとすぐに風呂に入り、ビールを飲んで頭をマヒさせた。

 いいね~、酒は。

 翌日は土曜日だったので、何もできないから月曜日に母に電話した。やはり荷物は戻らないという。
 木曜日に失くして月曜日になっても届かないということはもう望みはないと言っていい。直ちに母のもとに行き、市役所や郵便局に再発行他の手続きに行った。
 タクシーは駅前から乗ったので、そこから出るタクシー会社に片っ端から電話をかけたが、該当なし。

 母は私に叱られる、怒られると思ったらしい。自分がそういう人間だから。もし立場が逆だったら、大変なことになっているところ。

 そんなことしやしね~よ。怒っても仕方ないので、淡々と事をこなした。
 やれやれと思ったその翌日、今は言えないが、大変なことが起きた。このことについても奔走しなければならんことは言うまでもない。

一連の不運をまとめてみた。
・八百屋のオヤジに罵詈雑言を浴びせられた。
・当たりの宝くじ(千円+200円)を捨ててしまった。
・コーヒーがまずい。
・旅行支援が終わってしまい、あてが外れた。
・ロマンスカーが運休になった。
・母が全財産の入ったリュックをなくした。
・今は言えない大変なことが起きた。

 こんなことがひと月のうちに続くなんて信じられない… 私より、他のメンバーの方が深刻かな?どうにか災いの連鎖よ、これで終わってちょうだい。


 
 皆様にお願い
 非常に落ち込んでいるので、辛口のご意見はご遠慮ください。


 



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テーマ : ありえない!
ジャンル : 日記

実は呪われた日々 これが悲しみの始まり 

 ブログには楽しいことを書きたい。
 だけど、どうも最近ついていない。
 あまりにも悲しかったので、書けなかったこと、やっと、心の整理がついたので書くことにした。

 実は贔屓にしていた八百屋で出入り禁止を食らってしまったのだよ。

 事の起こりはこうだ。
 その八百屋は会社相手に野菜を下ろしているらしい。売れ残ったものが出ると、市場の一角で一般客相手に小売りしていた。
 それがひと山数十円と言う安さなので、ランニングの行き帰りに買っていた。
 多分、そこの店主も儲けようとしているのではなく、余ったんだから捨てるのもなんだから、という考えだったんだと思う。

 ある日、ランニングの行きに店を見ると、レタスが一個50円で売っていた。そんなに数もなかったので、一つ取ってランニングリュックに入れて、いつものようにバケツに50円入れた。
 そして30分ほど走ってから帰りに寄ると、レタスの数が増えて2個で50円になっていた。

 しまった!早まった!

 そこに他のお客さんも数人来た。さっきはいなかったオヤジも店頭に出ている。
「いらっしゃい」

 あ~、どうしよう?でも、さっき買ったばかりなんだから、ちょっとダメもとで聞いてみようかな?そんなのだめだよ~、と言われたら、そうだよね、と笑って引き下がればいいんだし。

「ご主人、これ、さっき一個50円で買ったんだけど、2個にならない?」
 
 すると、今までにこやかだった八百屋のオヤジの顔つきが変わった。スイッチが入ったってやつだ。

「何言ってんだよ!そんなのダメだよ!」
 持っていたレタスを一つ、投げて寄こした。
「それ、あげるから、もう二度と来ないで!この間、一円玉で品物持って行ったの、あんたじゃないの?!」

 バケツに1円玉が入っていたことがあったらしい。一円じゃ売りませんと、張り紙があった。でも、そんなことはしていない。
「えっ!それは私じゃありません」
「とにかく、あんた一人が来なくなってもうちは全く困らないんだから、もう二度と来ないで!あんたなんか、隣の果物屋のまずいミカンでも食べてりゃいいよ!」

 他のお客の一人が、オヤジに同調するように言う。
「当然よね」
 こんなことを普通、言うか?黙ってるんじゃないの?それに果物屋さんは関係ないでしょ?

 なんでここまで言われるのかわからず、笑ってごまかして、その場を去った。

 家についてからも、はじめのうちはあのオヤジに謝ることばかり考えていた。

 しかし、待てよ?なんで私が、こんなに卑屈になるの?

 確かに安いものをもっと値切るようなことをしたのは褒められたことではないが、人を泥棒呼ばわりし、あんたが来なくてもうちは全然困らない、二度と来るなと言い、そして隣の果物屋さんまで悪く言う。
 
 くうみんは、聞いただけ。

 それに対してあの罵詈雑言。

 どうしてくうみんは、あのオヤジに謝ることばかり考えたのか?それは、あまりに安く野菜を買える魅力が捨て難かったから。

 あのオヤジはどうしてあんなに怒ったのか?ひょっとして、みんなに施しをしているという気持ちになっていた?
 
はじめは大家族や年金暮らしの人に、野菜を安く提供しようという崇高な気持であったのが、いつしか驕りになって行った…

 オヤジが施しをしているつもりなら、くうみんは施しを受けるほど貧乏ではない。ちゃんとした店で、最近物価高ではあるが、上手に節約して普通に生きていける。

 誰が言ったのかは忘れたが、あまりに安い値段で物を買うと運が悪くなる。と言っていた。

 これは、いわゆるフェアトレードのことを言っていることでもあるし、その他に「施しをする側の驕りと受ける側の卑屈」が発生することを言っているのかも知れない。
 だから客の一人も、あのオヤジにおもねるようなことを言ったんだ。

 それ以来、あの八百屋には行っていない。行くべきではないと思うし、あのオヤジ、怖いもん。

 もっと近くで、肥料にもこだわって作ったという個人経営の販売所を見つけた。こっちは若干高いと言えば高いが、質と気分を考えれば、こっちの方が安いかも。

 これが呪われた日々の始まりだった。
 その後次々と襲ってくる不運の日々。皆様もご存じの通り。

 しかし、もっともっと、まだまだ続くぬかるみなのであった。






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テーマ : 頑張れ自分。
ジャンル : 日記

テレビでおいしいって言うから買ったのに

 最近、テレビの情報番組で、
「スーパーの〇〇がおいしい」
というのを見ることが多い。スーパーで作っている総菜だったり、プライベートブランドだったりする。

 総菜は話題になると、ちょっとだけ買ってみるが、そんなに言うほどおいしいかな?ということが多い。でも、まずいかと言うとそうでもない。ま~、普通じゃない?と思うのだが、好みの違いかな?

 そんな中、いつもコーヒーは、レギュラーコーヒーを自分で淹れて飲んでいたのだが、面倒になったので、インスタントコーヒーにしてみようかしら?と思っていたその時、とあるスーパーの特集を見る機会があった。

 エブリデイ ロープライス。そんな標語が聞こえて来るあのスーパー。
 そこのプライベートブランドのインスタントコーヒーがおいしいという。
「わっ、おいしい~」
「優しい味ですね」

 出演しているセレブ風な女優さんたちが口々に誉めそやす。

 そっか~、安くておいしいのか~。じゃ、今度はあれで決まりだな。

 レギュラーコーヒーがなくなりそうになったとき、そのコーヒーを買ってきた。
 黒い袋に入った300グラムのインスタントコーヒー。気になったのはスプレードライだということ。くうみんの記憶では、スプレードライよりも、フリーズドライの方がおいしいと思った。
 しかし、今の技術では、そんなこともないのかも知れない。物は試しだ。

 レギュラーコーヒーがなくなったので、いよいよそのコーヒーを飲むこととなった。くうみんは濃いめが好きなので、濃いめに入れて、一口すすった。
「?」
 香りがない。味もない。なんだこりゃ!
 
 時期柄、コロナにでも感染して味が分からなくなったのかと思ったが、そうではない。料理のにおい、果物の香り、その他の香りは極めて正常。嗅覚も味覚も正常だと思われた。

 なんだ!あのテレビ番組!ひょっとしてやらせ?
 そういえば、具体的にどんな味ということは何も言っていなかった。例えば、「香りがいい」とか、「コクがある」とか。

 「優しい味」。これってちょっと警戒すべき語彙だと思った。
 体に良さそうな味とか、懐かしい場面を思い起こされるような味とか、そう言うのを「優しい味」というのが正しいと思うのだが、インパクトがない味をごまかすときに使う言葉でもありそうだ。

「この商品をもっと売りたいので、皆さんでどうぞ宣伝してください」
 な~んてことじゃない?

 そう言えば、ブロ友キララさんのブログにも、こんなご意見が。
      ↓
キララさんの記事

  インスタントコーヒーなら、昔ながらのゴー〇ドブレンドがいい。めんどくさくてもお気に入りの豆のレギュラーコーヒーならもっといい。

 300グラムなんて、すぐ飲んでしまうと思っていたけど、まずいせいかなかなか減らない。料理にも使えない。

 何とか消化するしかない。

 




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テーマ : 頑張れ自分。
ジャンル : 日記

大変悲しい物語 落ち込む日々

 最近なんだか運が悪いなあ。こっちはそんなつもりはないのに、人を怒らせてしまったり、小さなことでは並んだレジがなかなか動かなかったり。

 こういう時は宝くじを買うといいのよね。ひょっとして当たるかも。まあ、これはくうみんのマイジンクスとでもいうものだが。

 その時売っていたのは「新春運試し宝くじ」というもので、1枚200円だった。
 「一粒万倍日」、よく宝くじ売り場にのぼりがかかっている、運のいい日を狙って、宝くじを連番で10枚買った。

 これを冷蔵庫で保管すると、当たる確率が高くなると聞いたことがある。ただし、肉の近くはNG。
 宝くじをジップロックに入れて、肉の近くを避けて、大切に大切に保管したのだった。

 その結果が新聞に載った日。いそいそとくうみんは、宝くじを冷蔵庫から出して、当選番号と照らし合わせた。

 すると…

 やった!4等千円が当たっている!末等の200円は言うまでもない。

 千円と言えども、自分が当選したのは初めてだ。くうみんは、当たりのくじを選んで他は捨てた。
「捨てちゃいけない」
 そんな声が聞こえたように感じられた。でも、当たっていないのに、取っておくのも…そう思い、ごみ箱に入れた。しかし、後から思うとあれは「天の声」。

 払ってくれる日が来たので、それを財布に入れて宝くじ売り場に行った。
 店のお姉さんは、機械にパラパラとくじを入れて、確認した。
「はずれですね」
「えっ!」

 機械にかけたのだから、間違いはないだろうけど、あのお姉さんは、他のくじと勘違いしたのかも知れない。 
 そう思って家に帰ってから、スマホで確認した。すると、手元のくじは、確かに外れだった。
 しかし、くうみんは10枚連番で買ったので、当選番号は分かる。

 あろうことか、くうみんは当たりくじを捨ててしまっていた!

 なんてこった!本当に当たっていないのならまだ諦めもつくけど、本当は当たっていたのにその当たり券を捨ててしまって、外れ券を後生大事に取っておいたとは!
 あの時、「天の声」に従っていれば…

 他にも嫌なことがあったけど、これはいまだに消化しきれていないので、ブログに書くのもおぞましい。

 外は冷たい雨が降る。

 ああ、私ってバカ。バカバカバカ。
 






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テーマ : 宝くじ・ギャンブル
ジャンル : ギャンブル

石垣島から帰る日

 朝起きて、風呂に入るのは旅行中のお約束。今日は10時20分集合だから、のんびりできる。
 ここ、石垣島では、スモウ原より、日の出も、日の入りも遅い。30分以上違うのではないか。

 さて、朝風呂の後の一杯と思って、ふと窓を見ると、虹がかかっていた。
 昨日、天気が悪かったから、島の神様がお詫びのしるしに虹を見せてくれたのか?

 部屋から虹が見えた
 海側の部屋からこの虹は見えまい。オホホ~!

 あまり早く行くと混んでいるからちょっと遅れて食事会場へ。すると、卵料理を作ってくれるコックさんたちがいなかった。早い時間しか、いないらしい。仕方ないので、卵料理はウインナの隣にあるスクランブルエッグを取った。

とりあえずの一回目
 とりあえずの第一弾

もっと食べたい2回目
 まだまだ食べる第二弾

喰いまくりの〆
 くいまくりの〆の第三弾。パンとバター、ジャムの類はこっそりお持ち帰り

 う~ん、もう食えん。部屋に戻って、のんびり荷造りしていると、時間は意外と早く過ぎる。重いおなかを抱えてロビーに急いだ。

 待っていると、現地の添乗員さんがバスとともに来た。ツアーだと、こんなところも便利でいいな~。みんな揃って空港へ。

 空港では添乗員さんのご挨拶に、みんなで拍手してお別れ。
 お世話になりました。ありがとうございます。

 くうみんはチェックインを済ませ、セキュリティーチェックに臨んだ。
「これは何ですか?」
 くうみんの持っている水筒に、係の人のチェックが入った。
「白湯です」
「飲んでみてください」
 少し水筒の中身を出して飲んで見せた。
「はい、結構です」
 本当に飲んで見せるんだ。確か、国際線では中身は捨てなくてはいけないはず。国際線と国内線ではルールが違うんですよね。

 以前、ハワイに行ったとき、400グラム程度のマヨネーズは没収。機内食に付けて食べるとおいしいと思ったのに。缶ビールも国際線では持ち込み不可だったので、その場で飲んだっけ。

石垣空港
 石垣空港

 飛行機の中では酔い覚めのせいかのどが渇いた。水筒の白湯がおいしかった。
 羽田から石垣島には3時間半ほどかかるのに帰りは気流の関係か、2時間半で着く。

 もうすぐだな…

大島だと思う
 大島だと思う

千葉かしら
 千葉かしら?

工場の煙
 工場の煙、ぷかり、ぷかり

もうすぐ羽田
 もうすぐ羽田

着陸寸前
 着陸寸前

飛行機着陸
 やった~!着陸だ~!!

 初めての石垣島、無事終了。
 また行けたら、グラスボートに乗りたい。鍾乳洞にも行きたい。星空ツアーにも行けたらいいな。







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テーマ : 沖縄旅行
ジャンル : 旅行

三日目の観光を終えて 味の分からない女くうみん?

 三日目の観光はもともと早く帰ってくることになっていたが、悪天候で川平湾のグラスボートもなくなったので、もっと早く帰ることになった。
 オプショナルツアーの「星空観光」もなくなったことだし、お土産を買いに行くか。

 くうみんはいつもはお土産はあまり買わない。いいなと思うものがあったら、一つか二つ、買うだけなのだが、今回はお土産用の地域クーポンが6千円貰えた。

 6千円は、かなりの金額だ。昨日はいろいろな店を見比べて、値引きしているところを狙って買ったが、まだ2千円以上残っている。
 もっとも、品物に自信があるのか、あるいはたぶんプレミアがついているので、旨味がないと判断したのだか、クーポンは扱っていない店もかなりあった。

 どうしたものか…

 考えていると、すぐそこにあるお店が大繁盛しているではないか。
 何やら洋菓子の店らしい。くうみんはその店のドアをあけてはいると同時くらいに、たくさんいたお客さんが、潮を引いたようにいなくなった。

 「ご試食はいかがですか?」
 店員の女性が聞いてきたが、おなかいっぱいなのと、買わされてしまうかも知れないという気持ちとで、
「いいえ、結構です」
 と断った。
「それは残念だなあ」
 奥にいた男性が言った。
「おなかいっぱいなんです」
「それじゃ、ちょっとだけ食べてみて」
 店員の女性がチョコレート色の丸いクッキーを小さな皿に入れて持ってきた。
 食べてみると、まあ、普通においしい。
「お勧めはどれですか?」
「お勧めはね、もう売り切れたんですよ。今食べたのはこれ」
 たっけ~!!ほんの少しなのに千円以上する!

 やっぱり大したたまげたものなのか?

 店の片隅に男性が座っているのに気が付いた。
「僕の分、取っておいてくれてありがとう」
「いいえ、いつもありがとうございます」
 この店の常連客か?
「ご主人はここのお得意さんなんですか?」
 くうみんはにこやかに聞いてみた。
「お得意さんかどうかはわからないけど、良く来ます」

 何やら貫禄があるので、ご主人と呼びかけたが、髪はツヤツヤの黒々、お肌は張りがあるので、実際は30代そこそこかも知れぬ、と後で思った。勤め人ではなく、会社でも経営していそうな感じだ。

 こんな人が常連で、あんなに人が来るというのは大変おいしいからなのではないか?くうみんは味が分からないだけなのではないか?
「クーポンは使えますか?」
「使えます」
 そうか、だったら面倒だから、ここで使ってしまおう。
 さっき食べたチョコレート色のクッキーと、これとこれ…適当に選んで会計してもらった。
「ありがとうございます」
 この店の主と、貫禄ある男性と数分ほど雑談して、この店を後にした。

 なんであんなに混んでいたんだろう?試食したお菓子は、おいしかったけど、「普通に」おいしかった。どこにでもありそうな味だった。
 
 わしは味が分からんのかのう。

 しかし、何でもかんでもおいしく感じるというのは、幸せなことだ。
 ビールも飲めれば、何でもおいしい。

 いいじゃないか、幸せならば。

 ということで、コンビニでビールを買い足すくうみんであった。
 

夜は喰えない
 今宵はボイルしたニシ貝と沖縄豆腐とひじきのサラダ

 オバさん一人、こんな貧しい食卓でもおいしいと感じるのは幸せだなあ。

 
 




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テーマ : 沖縄旅行
ジャンル : 旅行

石垣島の3日目 お天気があまりよろしくない

 スマホから直接ブログにアップしていたが、さかさまになったり横向きになったりと自分で見ても頭が混乱するので、スマホとパソコンをコードでつないで写真を取り込んだ。ペイントでリサイズしてブログにアップしたら、うまく行った。
 しかし、面倒だな~。ペイントの仕方もウインドウズ10になってから初めてだったので、ちょっと戸惑ったし。

 さて、ぼやくのはこれくらいにして。

 3日目は石垣島の観光。8時35分出発と、結構のんびりできるスタートだ。ロビーで待っていると、ほどなくしてバスが来た。 

 しかし、空はどんよりしている。風も強い。グラスボート、大丈夫か?そしてオプショナルツアーの「星空案内ツアー」。夜の時間が空いているので申し込んだのだが、この調子じゃ、星は見えまい。

 「今日、離島めぐりの人たちは大変ですね!」
 と言っていた添乗員であったが、そのうち携帯に連絡が。
「皆さん!他の人のことを言っている場合じゃありませんでした!グラスボートが欠航です!」
 ざわつくバス内。う~む、仕方ない。 
 
 はじめの観光は唐人墓。
 1852年、イギリスのバウン号という船で、中国人による暴動が起きて、その犠牲になった中国人の皆さんを慰めるために建てられたお墓だが、その原因がひどいの~。

 中国人の皆さんは、普通に移民に行くと思っていたのですが、裸にされて焼き印を押されるなどされたので、奴隷として人身売買されることを悟ったのです!
「バカヤロー!冗談じゃないぞ~!!」
 と、船を乗っ取りましたが、石垣島付近で座礁してしまいました。その後、イギリスの軍隊が押し寄せて、収容所にいた中国人の皆さんを虐殺してしまったのです。
 石垣島の人は中国人の皆さんに、秘かに食料を届けたりしたそうです。
 しかし、力及ばず…

 まったく、アメリカ人とか、イギリス人とか、ロクなもんじゃないな!

唐人墓
 唐人墓は、1971年に建立されたそうです

 「とうじんぼ」と読むと思っていたけど、「とうじんばか」と読むそうで、ちょっと誤解を与えかねないと、添乗員の女性が言っていました。
 こっちでは、「墓地」も、「はかち」と読むらしい。唐人墓も、「とうじんぼ」と読めば何の問題もないと思うのだが、ダメかな?
 「とうじんはか」と、濁らなければいいんじゃないか?


 次は石垣やいま村。古き良き八重山の街並みを再現しているという。

屋敷1
 名家の屋敷

屋敷2

こっちを向いて
 リスザルの居住区もある

かわいいおさる

カー子ちゃん
 カラスもいた

 とある屋敷に仮面が展示されていた。その仮面の中に気になるものがあった。

 それはオホホ。
 オホホは、子供を買いに来た外国人とも、子供のいない金持ちだともいわれている。金をばらまいて人の関心を買おうとするが、誰も相手にしてくれず、むなしく去って行くそうだ。

オホホですって!
 これがオホホ

オホホの雄姿
 オホホの雄姿!

 くうみんブログで欠かせない言葉、それはオホホとトホホ。
 得意な時はオホホ。トホホな時はトホホ。

 頑張れ!オホホ!明日がある!

2つの仮面

ダァトゥーダー

サボテンの花
 サボテンの花が咲いていた

カンムリワシ 女子だそうです
 石垣島出身のボクサー具志堅用高のシンボル、カンムリワシ

この子は、飛べなくなってここに保護されている。女子だそうです。
 
民謡会
 おじいとおばあの民謡会。いいんだか悪いんだか。う~ん

 次は、美しい焼き物を見に行った。

 石垣焼き
 石垣焼きはお茶を注ぐと、黒い焼き物が、黄色く輝くので不思議。

 石垣焼きのペンダントは上皇后美智子様も愛用なさっているそうだ。アクセサリーとしては、そんなに高価なものではなく、美智子様は意外と庶民的なんだと感じた。

 次はシーサーの展示場?のようなところ。
 今は無料で見られるが、そのうち有料になるというが、有料だったら、行かないな~。

シーサー1
 何やら怪しいシーサー

シーサー3

シーサー2

 次は川平湾。グラスボートがなくなったので散策と昼食だけ。

グラスボート欠航
 グラスボート欠航

 個人で乗船すると1200円だって。団体だといくらなのかな?と思っていたら、次の日返金があった。なんと一人500円!団体だとこんなに安くするのか?!力関係かな。

パパイヤ
 パパイヤです

オオタニワタリ
 オオタニワタリというシダの一種。若い芽は食べられるらしい

 ちなみに観葉植物として、うちにもある。オオタニワタリ、君はここの出身であったか。

川平湾 
 天気が悪くてもきれいな川平湾

みんさー工芸館は、伝統工芸・八重山みんさー織の展示と販売をしている。同じものが市内の土産物屋でも売っているが、こっちの方が色あせがなくてきれい。

夏川りみ様ご着用の石垣島の織物
 石垣出身の歌手、夏川りみ様ご着用のドレス

結構人気があった
 奥様方に結構人気だった。

高いんだよね

 観光は終わった。バスでホテルまで帰ったのだが、「星空ツアー」は、やはり中止に。まあ、金が帰って来るからいいや。

 この後、早めにホテルに帰ったくうみんは、クーポン消化のために土産物屋を転々とするのだが、そこで待ち受けていたものは?
 



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テーマ : 沖縄
ジャンル : 地域情報

由布島と西表島観光

 由布島は島全体が、植物園になっていて、南国情緒あふれる所だ。
 
 島に渡ると、すぐに昼食になった。もう12時過ぎているもの。

今日の昼食
 またさかさまです。豪華ではないけど、品数も多くおいしかったです

 今は人は住んでいないようだが、昔の公民館跡、学校跡など、生活の痕跡が残っている。

 本土の人はパイナップルがどう生るのかわからない人がいると、地元の添乗員女性が言っていました。
 地面から生えた先のとがった葉っぱの上にパイナップルの実が生るのです。木に生るのではありません、と説明してくれた。

 くうみんは知っているけど、よく間違えるのがこの写真の木だそうだ。

パイナップルではない
 アダンと言うそうです

 アダンとタコの木もよく似ていて、間違うことが多いそうです。でも、これはアダンじゃないかと思います…よね~。
 ちなみに、アダンやタコの木の実は、甘い香りがしていかにも食べられそうですが、味がなくておいしくないそうです。

チョウがたくさん
 オオゴマダラという蝶だそうだ

 ヒラリヒラリ

 本州にも、オオゴマダラの仲間のアサギマダラという蝶がいます。飛び方もひらりひらりと優雅に飛びます。飛び方もよく似ています。両方とも、毒のある草を食料にしているので、他の小動物には食べられないそうです。なんて頭がいいんでしょう。
 でも、はじめのうちは死んでしまう個体もいたんだろうなあ。
 命がけの生き残り術。

豆の木
 豆の花

マングローブの小道
 マングローブの小道

水牛の親子
 水牛の親子

 次は西表島観光になります。
 竹富島からは、40分ほどかかりました。大きな島です。
 ここは川が何本か流れていて、島には珍しく水が豊富なので稲作が盛んなのだそうです。

 昔、他の島から嫁に来た女性が、出身の島ではサツマイモを主食にしていたのに、この島では三度の食事が白米なので、大変驚いたそうだ。

 昔はお米がごちそうだったんだからね。この女性にしてみれば、「盆と正月がいっぺんに来たような日々」だったと思います。
 サツマイモも今のような「紅あずま」とか、「安納芋」のようなおいしいサツマイモじゃなくて、「農林1号」みたいなのだっただろうし。

 この島から他の島に嫁に行ったら、逆に逃げ帰ってしまうかも。

 仲間川マングローブクルーズへ。

川クルーズ
 マングローブはあまり深く根を張っていないそうだ

 だから、台風が来ると、流されてしまう木もある。でも、自然保護地区なので、枯れ木だからと言って、勝手に片づけてはいけないそうだ。
 片付けた方が木のためにもいいような気がするけど、違うのかな?

 
大きなシジミ
 ヤエヤマヒルギシジミという、大きなシジミ。大きさが分かるように、同じツアーの人に手のモデルになってもらった

 船のガイドさんによると、殻の割には実が少なく、泥抜きも18時間以上しなくてはいけないと。バーベキューの具材として焼いて食べたら、泥臭くて呑み込めなかったそうだ。
 だからどこにも売っていないんだな。

 今宵の夕食
 今宵の夕食。おなかが空かないから、こんなもんで十分だった

 今日は、竹富島、由布島、そして西表島の3島を観光してツアーは終わり。
 ツアーにしては日程がゆったりしている。同じような観光で、2泊3日のもあったけど、添乗員さんによると、
「忙しくてお土産を買う暇もない」
 とのこと。
 お土産も買えるし、風呂にものんびり浸かれるし、酒も飲める。いいツアーだ。

 明日も朝から風呂に入り、ビールを飲み、ビュッフェでおなかパッツンパッツンになるまで食べるであろう、このオバさんは、明日も無事に観光できるのでしょうか?






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テーマ : 沖縄旅行
ジャンル : 旅行

石垣島二日目 西表島と竹富島、由布島観光

 翌朝は8時10分集合。朝食は6時半からで、大浴場は6時からだ。
 6時から風呂に入ったんじゃ、その後ビールが飲めないやんか。そうだ、部屋の風呂に入ろう。

 ということで、くうみんは5時40分頃に起きると、部屋の風呂に入った。朝にふさわしく少し熱めの湯加減。のんびり入って、汗が程よく出てきたら、部屋に戻ってお楽しみのビール。
 そして、6時半ちょっと前に朝食会場に赴いたのだが、ま~、混んでいること!
 10分ほども待っただろうか?係の人の案内で席に着いた。
「よっしゃぁ、食べるぞ~」

鬯もっとほとんど同じ
 朝食です

 昨日の夕食とメニューがほとんど同じだ。違うのは卵料理があることくらい。ここで夕食を食べる人はあまりいないのかな?今日の夕食はどうしよう。朝食を食べながらそんなことを思うくうみんであった。

 ホテルミヤヒラは、離島への港のすぐそばなので、大変便利だ。歩いて1分もかからない。
 はじめは西表島に先に行く予定だったが、混んでいるとかで、先に竹富島に行くことに。どっちが先でも構わん。

港はすぐ近く
 港はすぐ近く

牛車が来た
 竹富島の牛車。この子は真栄号

 くうみんたちの乗った牛車の水牛はあかはち号と言って、ベテランの男子だそうだ。

あかはち号
 カーブを曲がるあかはち号

水牛

まだ子ども
 この子は、まだおこちゃまです

学校
 学校

神社は聖地
 神社は聖地で立ち入り禁止

侵入禁止
 内地では、神社は敬いながらも、親しんでお参りするものだが、こちらでは少し違うようだ

竹富島のメインストリート
 竹富島のメインストリート

竹富島のマンホール
 竹富島のマンホール

何かの能書き

キモい岩
 ブチブチして、キモイ岩

 キモイと思った岩は、サンゴだそうだ。竹富島はサンゴが隆起してできた島なので、こんな岩が随所にみられる。

どこも害虫に悩んでます。
 ここも害虫に悩んでいるのか!

 くうみんの住む町では、「シナノキクイムシ」という、虫によって、クヌギの類が枯れてしまう被害が続出している。箱根もそうだったし、ここも害虫の種類は違えど、そのようだ。

シャコガイ
 シャコガイの貝殻を売っていた。小さいのが500円、中くらいのは千円、大きいのは2千円。かなり重い

サンゴ
 サンゴのお土産、どうっすか?

由布島へ
 由布島入り口

むこうは由布島
 牛車を待つ人々。mmerose様、やっぱりうまく行きませ~ん!

マングローブの花
 マングローブの花

 本当はマングローブという植物はないのだそうだ。水辺に生える木をマングローブというそうだ。だからこの木も、固有の名前がある。説明されたが、忘れてしまった。済まぬ、植物よ、教えてくれた人よ。

水牛です

 水牛は石垣島にはもともといなかったのだが、入植した台湾人が連れてきたそうだ。台湾人の人たちは帰ったのか同化したのかわからんが、水牛は残って仕事をしている。

 昔は田んぼを耕したり、荷物を運んだりしたが、今は観光で働いている。

 力持ちの水牛だと、4トンは運べるが、力持ちでも最大1.5トンくらいにセーブしているそうだ。男子だけでなく、女子も働いているという。

 




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 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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