繁盛クリニックとガラスキクリニックの差 こんな理由で…
「こんなに長く治らないのはおかしい」
と言い始め、鍼を勧めて来た。なんだか長引きそうなのでその前に針治療を保険で出来るよう医者の処方箋を貰うことになった。
「○○先生の所がいいのかしら?」
「いえ、あそこより、××先生の所の方が空いています」
わざわざ空いているクリニックを選ぶ…何か怪しい予感がしたが、そこでは治療する訳じゃないからいいや。
行ってみると、本当に空いていた。すぐに診察になって、鍼治療をしたいのでその指示を出して欲しいと言った。医者の指示なんていい加減なものだ。こんな場合、患者が指図するようなものだ。
しかし、そこは「お願いする」という姿勢を崩さないようにする。
「一度MRIを撮って原因を確認した方がいいですよ。もし神経がどこかに引っかかって痛いのなら、鍼はいいですけどね、整体は100害あって一利なしです」
う~ん、なるほど。原因を突き止める、ね。この先生の言うとおり、鍼治療の処方箋と共に、紹介状を書いてもらって、某病院でMRIを撮ることにした。医者嫌いのくうみんだが、この場合はやむを得ない。
しかしこの先生、かなり的確な判断をしているのに、どうしてこんなに患者が少ないんだ?
それは運が悪いとしか言いようがない。一軒置いた隣も同じようなクリニックなのだが、ここがすごい繁盛している。なぜ繁盛しているかというと、ここの先生は優しくて、年寄りのつまらない話も嫌がらずに聞いてくれるからだ。
以前は別の所にあったのだが、今の所に引っ越してきた。以前からの患者が、タクシーで乗り付けてくる。
「嫁の悪口まで聞いてくれるそうよ」
フィットネスクラブのオバ仲間が言った。
繁盛クリニックの先生にも掛かったことはあるが、なるほど物腰が柔らかくて切開なんてことをする場合も、たいへん優しい。
「注射の麻酔の前に、塗り薬の麻酔をしますからね。痛かったら言ってくださいね」
これに年寄りはメロメロになり、繁盛する。他の患者は「こんなに繁盛しているのは腕がいいからだろう」と思って、待つのも構わずこっちに来る。
でも、両方の先生に、腕の差はなさそうだ。
腕の差がなければ。優しい方に行くのは当然と言えば当然。
でも、空いているクリニックの先生だって怖い訳じゃない。
くうみんは、これからはこっちに通うことにした。
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