先に逝くのは私だと思った…  2017年02月
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繁盛クリニックとガラスキクリニックの差 こんな理由で…

 足と腰が痛いのが全く治らない。整骨院の先生も、
「こんなに長く治らないのはおかしい」
 と言い始め、鍼を勧めて来た。なんだか長引きそうなのでその前に針治療を保険で出来るよう医者の処方箋を貰うことになった。
「○○先生の所がいいのかしら?」
「いえ、あそこより、××先生の所の方が空いています」

 わざわざ空いているクリニックを選ぶ…何か怪しい予感がしたが、そこでは治療する訳じゃないからいいや。
 行ってみると、本当に空いていた。すぐに診察になって、鍼治療をしたいのでその指示を出して欲しいと言った。医者の指示なんていい加減なものだ。こんな場合、患者が指図するようなものだ。
 しかし、そこは「お願いする」という姿勢を崩さないようにする。

「一度MRIを撮って原因を確認した方がいいですよ。もし神経がどこかに引っかかって痛いのなら、鍼はいいですけどね、整体は100害あって一利なしです」

 う~ん、なるほど。原因を突き止める、ね。この先生の言うとおり、鍼治療の処方箋と共に、紹介状を書いてもらって、某病院でMRIを撮ることにした。医者嫌いのくうみんだが、この場合はやむを得ない。

 しかしこの先生、かなり的確な判断をしているのに、どうしてこんなに患者が少ないんだ?

 それは運が悪いとしか言いようがない。一軒置いた隣も同じようなクリニックなのだが、ここがすごい繁盛している。なぜ繁盛しているかというと、ここの先生は優しくて、年寄りのつまらない話も嫌がらずに聞いてくれるからだ。
 以前は別の所にあったのだが、今の所に引っ越してきた。以前からの患者が、タクシーで乗り付けてくる。

「嫁の悪口まで聞いてくれるそうよ」
 フィットネスクラブのオバ仲間が言った。

 繁盛クリニックの先生にも掛かったことはあるが、なるほど物腰が柔らかくて切開なんてことをする場合も、たいへん優しい。
「注射の麻酔の前に、塗り薬の麻酔をしますからね。痛かったら言ってくださいね」

 これに年寄りはメロメロになり、繁盛する。他の患者は「こんなに繁盛しているのは腕がいいからだろう」と思って、待つのも構わずこっちに来る。

 でも、両方の先生に、腕の差はなさそうだ。

 腕の差がなければ。優しい方に行くのは当然と言えば当然。

 でも、空いているクリニックの先生だって怖い訳じゃない。

 くうみんは、これからはこっちに通うことにした。
 
 

 
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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

ブラック内職のたった一ついい所 男女差別一切なし

 くうみんに二人のお得意さんが付いた。そのうち一人は気に入ってくれて、
「仕事ありませんか?」
 というと、
「あるよ」
 と、仕事リストを見せてくれる。うれしくなってその中から二つくらい選んで書くことにした。でも、専門知識がなければわからないことばかりで、受けるといつも後悔する。

 胃が痛い思いだが、この胃の痛いのをどうにかするためには書くしかない。図書館で本を借りたり、ネット検索してテーマについて調べるのに数時間。そのあとは…

 書く!書く!とにかく書く!

 字数は千字以上、つじつまが合わなかろうと、支離滅裂だろうと、とにかく千字以上書いてからそれを校正していく。だんだんと文章として成り立って行って、最後に完成する。
 納品して、オーケーを貰うと、天にも昇る気持ちになる。

 そんな時に、
「くうみんさんの文章はわかりやすいから好きです。もっと書いてくれませんか?」
 なんて言われてみなさい、うれしくなってまた受けてしまう。

 そしてまた地獄の2、3日が始まる…

 先日、そうやって納品した文章は、とりあえずオーケーだったものの、返信に余り喜びが感じられなかった。

 あまり気に入ってくれなかったんだろうか?手続きに必要な書類をずらずらと書き過ぎたきらいもあったけど、「必要書類、手続きの仕方」も書くようにって言われたし…

 こんな時は2パターンくらい用意して、「どっちにしますか?」って聞くべきだったか?クライアントが喜んでくれるのが、何よりうれしかったのに。ああ、後悔。

 でも、とにかく少し休もう。これは勉強のつもりなんだし。

 私が大学を出て就職したころは、男女差別は当たり前の時代だった。今は知らないけど、男だからという理由だけで昇進し、女だからという理由だけで地位はずっとそのままだった。

 それになぜか、くうみんが頑張って仕事をこなせるようになると、その仕事が安くなるのに気づいた。
「女の子でもできる仕事」
 だって。

 電算室に配属されて、会社で使う帳票のプログラミング、必死の思いで覚えたのに…悔しかった。

 くうみんは次第に腐った社員になって行った。やってもやらなくても同じなら、仕事なんかさぼっちゃお。サボるから評価も低くなる、腐る、その悪循環…
 当時のくうみんは、すごい使いにくい、嫌な奴だったと、今は思う。

 でも、今のブラック内職は、男だから、女だからって一切ない。文章がうまく書けさえすれば、こうして使ってもらえる。これって考えてみれば当たり前のことなんだけど、でも昔の会社はそうじゃなかった。
 
 この年になって、レベルは低いものの、実力勝負の世界に来たんだなあ…

 なんだかしみじみしてしまうくうみんであった。






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テーマ : アルバイト
ジャンル : 就職・お仕事

名古屋ウィメンズマラソンはトホホの予感

 もうすぐ名古屋ウィメンズマラソンだ。だけどこのひと月近く、全然走っていない。左の太もも裏が痛い。歩くだけでも痛いので、早く治したいと完全休養をしているのだが、ダメだ。
 以前なら、「なんだこれくらい、大丈夫!」と、きつい走りではなく、ゆっくり走りをしていたものだが、来たる名古屋のため、頑張って休んでいるというのに…

 もうこれは走れないかも知れない。少なくとも記録を狙うことなんかできない。棄権しようか?

 いや、ゴールにはティファニーのネックレスが待っている。ネックレスは完走しないと貰えない。制限時間は7時間だから、それまでにゴールすることを目指そう。

 こんな低いレベルはいつ以来だろう?いや、初マラソンは5時間33分だったから、初めてのレベルだ。

 でも、もう駄目だと体が言っている。今までならそんな声に耳を傾けることなく、文字通り老体に鞭打ったものだが…

 これからどうなるかわからない。とりあえず名古屋は捨てる。これからは頭を使う方向で考えよう。ボケ防止にもなる。

 という訳でくうみんファン中部支部の皆さん。とりあえず3月12日の名古屋ウィメンズマラソンは出る方向で考えていますが、足の調子によっては棄権も考えています。
棄権はしても名古屋には行きます。その後観光の予定ありです。

 マラソンの終わった12日の夕方は、「くうみんを囲む会」を行おうと思います。誰も来なかったとしても、めろんさんが親切にも来てくださるということなので、安心しています。自分一人の「囲む会」なんて寂し過ぎますからね。
 
 来たいと思う方は、「くうみんにメールはこちらから」で、メールしてください。どうですか、誰とは言いませんが、Tかさん、そしてKアラさん。まだ日にちはありますので、ゆっくり考えてチョ。


 

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テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

号外!確定申告でお悩みのあなたに

 先日、くうみん母の確定申告が無事済んだことはブログに書いた。役所や、税務署でこの時期になると、申告説明会が行われる。

 おじさんは税理士だったので、そういった会場で指導係をするのが今頃の年中行事だった。
「すごい混んでいるんだよ」
 おじさんはよく言っていた。すごく待つのでキレた市民の皆さんから怒声を浴びせられると文句を言っていた。
「何よ、待つのが嫌なら税理士に頼めばいいじゃない。お茶だって出すし、寝ている間にやってあげるわよね」
 くうみんはそんな風に言っていた記憶がある。

 混んでいるのが常だが、いきなりガラガラに空いてしまうことも、ままあるとおじさんは言っていた。
「不思議なんだよ」

 しかし、申告会場に行って驚いた。何十人も待っている人の列、列、列。3時間、4時間待ちは当たり前。う~ん、参った!

 でも、あらかじめ自分で書いて行けば待つことなくその場で収受印を押してくれる。くうみんはあらかじめ申告書を書いてあったので、すぐに提出できた。待っている人をしり目にさっさと帰れるその快感。

 何の知識もないくうみんが、なぜ確定申告書を作成するという荒業ができたのかというと、国税局のホームページにある、「申告書作成コーナー」を使ったからだ。
 使い方は簡単。ホームページを開いて「申告書作成コーナー」をクリック、あとは指示に従って入力して行けばいい。このまま送信することもできるし、今回くうみんがしたように、申告書をプリントアウトして、提出することもできる。

 くうみんの場合、PCに慣れていないのでプリントアウトしたけれど、そのまま送信すればもっと簡単に提出できる。

 PCもあまりできない、申告書なんてもっとできない、くうみんにもできた!

 国税庁の申告書作成コーナー、これは便利だ。これを使って申告すると、税務署の人も間違いがないだろうと安心らしい。

 国税庁も、なかなかやるのぉ~。


申告書作成コーナー

 これじゃ税理士は失業だよ!!よかったね、おじさん。もう関係なくて!






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テーマ : 生活・暮らしに役立つ情報
ジャンル : ライフ

春を求めて西東  そして…牡丹組だとぉ?ボタンに失礼だろうが

 まだまだ寒いこの時期であるが、春の便りがあちこちから聞こえるようになった。先日フィットネスクラブの知り合いのオバから、上野の牡丹園の入場券を貰ったので、久々に上野へ行ってきた。

 久々の上野はひところよりホームレスの姿が格段に減っている。ゼロではないが、まるでここの主であるかのようなホームレスの集団はいなくなった。どうしたんだろう。無事に保護されていればいいが。

 さて、そんなことより今日は花を見に来たのだ。

 みんな笠かぶって元気か~?
ボタン1
 元気です~

ぼたん2
 私も~

ぼたん3
 これは5月くらいに咲く春の牡丹

ぼたん4

蠟梅
 蠟梅もいい香りがします

フクジュソウ
 早春の花、フクジュソウですらまだこの状態。ボタンさん、元気ね

ぼたん5
 黄色いボタンは香りが強いという。匂いをかいでみるとかすかな香り。月下美人の香りをもっと薄くしたような香りです。

水仙
 水仙も笠かぶってるぞ~

ボタン6
 ピンクの牡丹はかわいい

 上野にも東照宮があるなんて知らなかった。
東照宮

 かの有名な上野の西郷さん。西郷さんは鹿児島でもお見かけしたが、ここにもいらっしゃったのでしたね
西郷さん

 帰りにアメ横に寄った。どうも日本人相手の店は高くて品質が良くないように思う。「中トロだ」というので買ったら、赤身だったというような苦い経験ばかりだ。
 しかし、最近はここも外国人の皆さんがのしてきた。アメ横センタービルの地下は、まるで台湾かタイのマーケットに来たみたいだ。しかも安い。ここでは外国人相手の店の方が信頼できる。肌がきれいになるというハトムギを購入。450グラム480円。安い

わんこ
 このワンコは西郷さんの連れていた子と違うかな?

アメ横

 別の日に、くうみん母の所へ出向いた。春の行事の一つ、確定申告会場へ。
 番号札があったのでとりあえず札を取った。隣にいる女性に、「並んでいるんですか?」と聞くと、
「そうですよ、ここにいる人みんな並んでいるんです」
 と、会場の人たちを見渡した。ゲッ、こんなに待っているの?どうしよう?と思っていると、
「提出だけの人は職員にお声かけください」
という張り紙が。
 やってあります。申告書、作成済みですとも!近くにいた職員に声をかけて書類を渡して、控えに収受印を押してもらった。さあ、これで終わり。
 エレベーターで一緒になった男性によると、7時頃から並んでやっと今(10時頃)終わったという。

 よかった~、やっておいて。だけど今度からはさらに郵送にしよう。

 そういえばこの季節になると、おじさんはこんな風な会場で、ボランティアの相談受付をしていたな。

「妹も弟も力になるどころか足を引っ張ってばかりなのよ!こんなことするのは私だけなんだから、ありがたく思ってよ!!」
「はいはい、ありがたく思います」

 ということで母と二人で河津桜を見に行った。
河津桜1

 くうみんは月に一度、平日にくうみん母の様子見に来る。いつもは電車なんて空いているのに、今回はどうしてこんなに…と言うくらい電車が混んでいた。
 それはこの桜見物のせいだったのね。

 くうみん母は桜見物もそっちのけで、試食品を食べあさっていた。

河津桜2

河津桜3

さくらと菜の花

芸能人
 この方、芸能人らしいんですけど…

芸能人らしい
 知ってます?私疎くて…



 そうそう、金正男さん、暗殺されてしまいましたね。
「権力なんか、いらない!!静かに暮らしたいだけ!!殺さないで!!」
 と、異母弟である金正恩に命乞いしたのに…

 日本に偽造パスポートで入国しようとした、その理由が、
「ディズニーランドに行きたかったから」

 なんともすっとぼけた親父だと思った。着ているものも、ダサくて、そこら辺のスーパーで売っているような茶色のベスト…でも、あれ、すごい高級品だったんだろうなあ、と今思う。

 女好きだが、愛嬌のあるオヤジなので、結構好きだったんだけど…

 その女好きがあだになったのか?女にやられた。女子暗殺隊は「牡丹組」というらしいが、ボタンに失礼だろう。

 金正男さん、ご冥福をお祈りします。 





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テーマ : 日々の中で・・
ジャンル : ライフ

ブラックその後

 最近腹具合がおかしい。胃が痛い。そして○リピー気味だ。何よりも体重が44キロを切った。いくら155センチでも軽過ぎる。
 何か悪いものでも食べたのだろうか?はて、いつも古いものは食べているが、大丈夫なはず…

 そう、これは食べ物のせいではなく、ブラック内職のせいだのだ。
 駆け出しのこのくうみんに、仕事の要請が来た。
「できます!!」
 そういったのが運の尽き。内容は、非常に専門性の高いもので、しかもキーワードがいくつかあってこれを文章の中に入れるようにと…それが、このキーワードをどうしたら入れられるんだよ!!というような難しい注文で、文章の書けないやつがこういう注文をするんだろうが、自分がする訳じゃないからと、無理難題を言っているように感じてしまう。

 きっと、誰からも断られて、仕方なくくうみんの所に来たんだ。そうに違いない。
 ただ専門性の高いだけの記事なら、調べて自分の中で消化して文章にすればいいだけだが、「キーワード」を入れろ?このトホホな注文に、くうみんは参った。

 前の依頼も専門性が高かった。だけど、書き方に注文はなく、比較的自由に書かせてくれた。安いけど、やりやすかったぞ、クライアントさん!

 くうみんの書き方として、まずざっと字数だけを埋めるように書いて後、文章を直していく。ああでもない、こうでもないと推敲する。そして最終的に出来上がる。ブログも同じように書いている。だからブログを書くのに結構時間がかかっている。

 以前、乳癌で再手術を拒否した時は太平洋をいかだで渡るような気がしたものだ。

 そして今は…

 虫かごに入れた二匹のホタル。この子達は、御年10万年の旅彦様がかつて作ってくれたキャッチフレーズ、「自在の文章力」と、当時高校生だったりゅーにゃー君が作ってくれた「納得の完成度」という名前だ。
 この2匹の蛍が、「ダイジョウブ、ダイジョウブ」「ナットクノカンセイド」「ジザイノブンショウリョク」…と励ましてくれている。

 頼りないホタルの光…今はこれを頼りに暗闇の中を、一人で行くような気がしてならない。

 その結果が○リピーだ。トホホ。
 



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テーマ : アルバイト
ジャンル : 就職・お仕事

仕事、キター!!

 ライティングサイトに登録したくうみん。その中にはお小遣い稼ぎ程度で、そんなに責任持たなくてもいいような10円、20円の仕事もあれば、まあこれが大半なんだけれど。

 でも、ダメもとで申し込んだのが、税手数料込み千字千円の仕事。
「やってみてください」
 とか、物好きなのがいて、こんなのできるんだろうかと思いながらも、結構真剣に仕事して。

 「素晴らしい記事です。ありがとうございます」
 なんて言われてほっとしたりして。

 だけど、基本、
「私に仕事を頼む人間なんている訳ない」
 というのが心の底にあったりする。

 もう当分の間、やめておこう。今まで仕事をくれたクライアントには、こっちが気の向いた時にでもまた仕事はないか、聞いてみればいい。
 
 そう思っていたんだけれど…

 仕事キター!!

 やっぱり千字千円。

 これってやっぱり税込み、手数料込みなのかな。そうすると手取り千字800円。え~い。ダメもとで手取り千円要求してみよう!
 
 あ、通った。

 高く買ってくれてありがとう。より一層、商品価値のある記事を書きます。決して損のない記事を書きます。だからちょっとだけ高いの、許してください。

 ちょっとだけ金稼ぐようになりました。







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テーマ : アルバイト
ジャンル : 就職・お仕事

美容院にて おのが髪に思う

 髪を切るのはずっと千円カットにしていたが、フィットネスクラブのオバ仲間に言われた。
「きれいに見せなきゃ、あなたがもったいない」
 どうでもいいが、そうか、金より私がもったいないのか。そう思い直して普通の美容院に行くことにした。以前なら美容院でカットすると6千円くらいかかったが、この不景気でどんどんカット代は安くなり、今は3千円しない所に行っている。

 若い頃は銀座で一万円とかの美容院行ってたよな~。今では信じられない。

 はじめのうちは指名なしだったが、ある時から指名をするようになり、その人が出世して店長になったのを機に若い男性スタイリストに替えた。その人は結構くうみんのセンスに合っていて、気に入った髪型にしてくれる。

 しかし、彼は正直者なのだ。
「いいですか?髪をブローするときはこうして。すると髪にボリュームが出ます」

 そう、おばさんも年経ると髪が薄くなる。
 くうみんの場合、抗がん剤で丸禿げになった影響も無視できない。そのまま何事もなければ、今よりましだったであろうとは、いつも思う。

 後頭部を合わせ鏡で見せながら、くだんのスタイリストの彼は、
「こうするとボリュームが出ます」
 と、解説する。

 これは遠回しに、
「お客様~、あなたの髪は薄いのです」 
 と言っていることになるだろう。

 しかし、彼は正直でよろしい。何よりも気に入った髪型にしてくれる。
 先日はネット検索してオバさんに似合う大人かわいいカットの写真を持って行って、
「こんな感じにしてください」
 と頼んだ。
 彼は、
「わかりました」
 と、自信たっぷりに請け負ってくれた。

 出来上がった髪型は、写真よりもかなり子供っぽいように見えたが、なるほどやはり後頭部に問題があるらしい。
「いいですね、こんな感じになりました。こうすれば…」
 髪にボリュームが出ます、とお約束の言葉が。
「はい、ありがとうございます」
 そう言って席を立つくうみん。

 後頭部が気になるのはおじさんばかりではないのだ。




 美肌作りや化粧よりも、美人になるには髪型が大事であると説く本。説得力あり






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テーマ : 髪型
ジャンル : ファッション・ブランド

今日はハーフマラソンのはずだったけれど…

 マラソン前日は禁酒と言うことにしている。だから昨日は禁酒だった。
 その代りご飯をたくさん食べていい。甘いものもたらふく食べていい。

 いつもはセーブしている炭水化物だが、こんな日は思い切り食べてしまう。ああ、ラーメン!こんなところにいたのか?!くうみん母からもらったカステラも、ザラメの歯触りがシャリシャリして、まいう~。

 そして朝。いつもは7時頃に起きるけど、今日は早起きして5時半。いつもはぐずぐずと長い間起きないんだけど、こんな時は目覚ましをしていなくてもなぜか時間通りに目が覚めて、すぐに起きる。
 
 前の晩に明日は早起きだぞ、5時半だぞと思うと、その潜在意識で起きられるっていうけど、本当だな。顔を洗ってから、いつものようにおじさんや、おじさんの家、くうみん父の祭壇に線香をあげてそれぞれに朝の挨拶をする。

 いつもの朝は、トマトジュースと、豆乳ヨーグルト、果物くらいしか食べないけれど、この日は特別に朝カレーを食べた。マラソンにはエネルギーが必要だから、朝は炭水化物を食べないと。用意も後片付けも簡単なのでレトルトカレーにすることが多い
 先日某女から貰ったレトルトカレーを食す。まいう~。
 クエン酸を取るためにみかんを食べ、さらにパワーアップのためにカステラを食べた。

 しかし、くうみんには心配なことがあった。左おケツから太もも裏にかけてが痛い。火曜日に強く走ったのが、いまだにひびいているのか。しかも何となく風邪っぽい。

 どうしよう。

 ストレッチすると少し伸ばしただけで痛みが走る。

 くうみんの中でやめる方向に進む考えが浮かんだ。それでも着ているものはランニング用、そして時間になると、走るつもりの荷物を持って家を出た。
 道中、ずっとずっと考えた。どうしようか。走り切れるか。

 いや、走り切るのが目標じゃないでしょう。勝てない試合に出てどうする?楽しむ走りがくうみんにできるのか。それにひと月後にはフルマラソンがあるぞ。

 それもそうだ。勝てない試合に出ても仕方ない。入賞もできずに、その上無理してフルマラソンにも参加できなくなったら…

 急ぐ足を緩めて、のんびり自転車をこぐ。会場に着くと大勢の人がすでにスタート地点に向かっていた。みんな頑張ってくれ。

 欠場者窓口に行って、参加賞のTシャツを貰った。派手な蛍光オレンジだ。もちょっとましなデザインにして欲しい。
 
 今来た道を自転車で戻る。やっぱりつまらない。

 年とともにちょっと強く走ると体が悲鳴を上げるようになった。老いる条件は同じだが、力のある人はやはり頑健にできている。故障しないのも実力のうちと言うが、まさしくそれこそ実力だ。

 まだ9時半。仕方ない、スーパーの朝市にでも行くか。

 あまりにも早く終わったくうみんの日曜日。






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テーマ : 今日のつぶやき。
ジャンル : 日記

盛りブラパンツ事件

 くうみんは下着をタイで買うことにしていた。ワコールやギラロッシュと言った高級品が、日本では考えられないくらい安く買えるからだ。
 しかし最近タイに行っていないので、もうそろそろ買い替えなくてはと思うようになった。近所の店で買えばいいのだろうが、なぜかこういったものは店で買うと高い。そこそこのもので3千円以上はするし、上下ペアにするともっと高くなる。通販が良かろうと、調べた。

 くうみんも寄る年波、若い頃なら張りのあったちちも、今ではテロ~ンと垂れ下がっている。どうにかならんかとあっちこっち捜すと、○ラデリスというメーカーのがいいらしい。しかし、これは1万円以上もする。女優じゃあるまいし、こんなもの使えるか!!

 ということでおなじみの楽天で良さそうなのを探した。
 垂れたちちに良さそうな「育乳」というキーワードで探すと、これは、と思うものは目についた。
「しっかりホールド!寝るときもスポーツをしても楽ちん」

 これだ、これを買おう。
 色違いと型の違うものを合わせて3点、上下セットで買った。
いつもはパンツと言っているものは、こんな時は気取ってショーツと言うらしい。パンツ、いや、ショーツはブラを3点買えば、一点プレゼントと言うので、2枚買った。来るのを楽しみに待った。

 ピンポ~ン。

 宅配便、キター!!

 くうみんはニコニコしながら荷物を受け取ると、封を切った。試着してみると、あら、ずいぶんと小さい。サイズ通りに選んだのに、変ねえ。
 電話をすると、お姉さんが一回目なら送料無料で交換してくれるという。
「こちらで品物を送りますので、今お手元にあるものは、そのまま置いていてください」
「うん、わかった」
 またまたくうみんは、次が来るのを楽しみに待った。

 二回目に来たのは入いりはしたが、何かもぞもぞした感じで合わない。これが楽ちんブラ?しかも妙にデカい。変だと思いつつ、お姉さんに電話をした。
「なんか、合わないみたいなんだけど」
「2回目の交換だと、片道分の送料をいただきますが」

 くうみんは考えた。このブラはくうみんの体に合わないので、これ以上サイズを変えても無駄だろう。なのでこれでいいということにしよう。1回目に送ってくれたブラはすぐに着払いで返送した。

 くうみんはこの妙にデカいブラを着けた。この合わないちち、これをブラに沿うようにすると…ボヨ~~~ン!
「なんなのこれは!!」

 ちちの下半分は完全になくなり、上にボヨ~ンとまん丸に突き出た。すごい上げ底だ。これが目的のブラなのだ。
 そう言えばみんなのレビューも、
「こんなに寄せて上げて感激~」
 のようなものばかりだった。

 これって男からすると、詐欺…

 間違えた。これは私の求めるものではなかった。

 考えても見て欲しい。おばさんのちちがみょーに元気だったら…それが本物なら立派だが、年甲斐もなく寄せて上げて叶姉妹バリのちちになっていたとしたら…

 あまりにあざとくて、フィットネスクラブで着替えをするのが恥ずかしかった。こんなのつけていたら、
「くうみんさん、無理しちゃって」
 と陰で言われるに違いない。

 もう身に着けてしまった2点は別として、あと1点はあまり寄せないタイプのものと交換して欲しくなった。
 
 くうみんはこの会社に電話をした。
「はい、○○です」
 会社名を名乗ったお姉さんに文句を言った。
「何よ、これは!!あんまり盛り過ぎで、恥ずかしくてフィットネスクラブで着替えができないわよ!もっと普通なのに替えてちょうだい!!」
「え~、でも、そうすると送料は往復お客様の負担になりますが」
「だって、2回目は片道って言ったじゃない!!」
「それはお手元に帰す品物がまだあった場合です」

 2着以上買うと1回目の交換は無料、2回目からは片道負担と言うことだったが、こういう意味だったらしい。

 ①初めにブラが到着する。合わない。会社に電話してサイズの合いそうなものを送ってもらう。
 ②合えばよろしい。そのまま不要な品物を返す。送料は会社負担。
 ③合わない場合は、その旨連絡。向こうから、合いそうなものを送ってよこす。それを試着して良ければ、不要なものを送り返す。この場合客側が負担。

 しかし、くうみんは2回目の交換までなら片道負担でいいということは、何があっても2回目までなら送料は片道でいいと思ったのだ。

「何よ、でもこの場合だって2回目の交換よ!!上を呼んでちょうだい」

 すると3、40代と思われる男が出た。男相手に下着の交渉とは、一瞬ひるんだが、ずうずうしいおばちゃんには羞恥心は邪魔なだけだ。ついに交換の送料は片道負担と言うことにしてもらった。

「お客様のような場合は、あまり寄せないタイプのものをお送りします」
「そう、で、確認なんだけど、それとセットのパ…ショーツも送ってくれるわよね、3点買うんだから」
「はい、わかりました」

 よかった。くうみんは、またまた来るのを楽しみに待った。
 
 ついにこれが最後のブラになるであろう、荷物が来た。
 試着してみると、これなら普通に身に着けられると思った。しかし…

 ない!あれほど恥ずかしい思いをして、くれるわよねと確認した、パンツが入っていない!!

「何よ~!約束が違うじゃない!!」

 くうみんは考えた。ショーツ、いや、パンツを送るよう、交渉せねば…
 
 しかし…くうみんにはその頃、そんな元気はもうなかった。

 前にも書いたとおり、「気ばかり焦って何もできない」状態であった。ああ、確定申告…ああ、ブラとパンツ…そしてブラック内職のゆくえ…

 元気がないところにこの仕打ち、何もかも面倒になったくうみんは第2希望で手を打つことに決めた。
 
 くうみんはその会社に電話を掛けた。
「はい、○○です」
 電話に出たお姉さんに、くうみんは脱力した声を出した。
「この間、男の人が新しく送ってくれるブラとおそろいのパ…ショーツもくれるって言ったのに、入ってなかったのよ」
 くうみんは言葉を切った。お姉さんも何か異変を感じたようだ。
「…はい」
「でもね、もうブラだパンツだっていうのが疲れてしまったの。もう、どうでもいいから、使ってないブラと、今回来たブラ、返すから、おカネ返してくれる?」
「わかりました」
 きっと会社側も、
「うるせ~客だからあまり相手にしないように」
 と指示を出したのだろう。こちらの願いをあっさり聞いてくれた。

 それからすぐに返すべきブラとパンツを箱詰めし、近くのコンビニで送り返す手続きをした。

 戦い済んで日が暮れて…でも、ひとつ解決、荷が軽くなったくうみんであった…

 

 


 



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プロフィール

ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

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