先に逝くのは私だと思った…  2016年08月
FC2ブログ

山の思い出  遠い日に…

 その昔、おじさんの友達のkさんと、おじさん、くうみんでニュージーランドに行ったことがあった。航空券は仕事で海外に行く機会の多いkさんのマイレージを使って手配してもらった。しかもビジネスクラス。しかもタダ。持つべきはこういう友だ。

 kさんは仕事の忙しい人だったので、途中で帰国。後におじさんとくうみんが残された。それまでは、kさんには車を運転してもらったり、通訳をしてもらったりしてこっちは楽だったが、いきなり大変になってしまった。

 しかし、まあ観光では金さえ出せば文句は言われない。不自由ながらも二人でホテルを手配したり、スーパーで買い物をしたり、観光をしたり。

 ニュージーランドは自然がきれいと聞いた。どちらが言い出したかは忘れたが、トンガリロ国立公園に行くことになった。

 ロトルアと言う温泉の出る町からバスでトンガリロ国立公園に行く途中には富士山のような山がたくさんあった。
「わ~い、富士山だ!」
と言うと、近くにいた若い女性がにこっと笑った。「富士山」がわかったのかな?

 現地に着くとホテルは数件しかない。そのうちの一軒に行って3泊したいのだが、と言うと部屋に案内してくれた。あまりいい部屋ではなかったがかなり混んでいたので仕方ない。 

 しかしありがたいことに共同キッチンがあった。当時おじさんは海外の食事が苦手だったので自炊することが多かった。ここでは小さな売店でわずかばかりの食料を売っていた。持って行ったカレールーと、現地調達したベーコン、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモでカレーを作り、旅行用電熱器でご飯を炊いた…と日記には書いてあった。

 余談だが、その後バンコクで世界中で使えるナショナル(当時)炊飯器を見つけ、これを毎回持参してご飯を炊くという離れ業をやってのけた。
 もう、ご飯を炊いてくれと言う人もいなくなったが…

 ホテルの周りは自然がいっぱいで、とてもきれいだった。そこらじゅうを歩き回って退屈なんかしなかった。
 ホテルからはまさしく富士山そっくりの山が見えた。ナウルホエ山と言う。あの山にも登ってみよう。カレーを食べた翌日に、二人で行くことにした。

 山道はなだらかで歩きやすく、高尾山を登るより楽だった。

 しかし、ここで問題が起きた。

 トイレに行きたい…

 しかし、そんなものはない。
「おじさん、おトイレに行きたい」
「しょうがないな、待ってるから早くしろ」

 山で用を足す。女子の場合、これを「お花摘み」と言う。ちなみに使用した紙は持ち帰る。ビニール袋は必携だ。

 さっぱりしたくうみんはウエットティッシュで手を拭いて、ナウルホエ山の頂上を目指した。富士山に似ているけれど、上に行くにしたがってなんだかマヌケな山だと思うようになった。富士山と似て非なるもの。富士山はすそ野が広く伸びて、十二単を着た女性のようだが、このナウルホエ山はバケツをひっくり返したような感じだ。
 やっぱり富士山は別格なのだ。

 お昼のサンドイッチを食べるときに腰にあるべきものがないのに気づいた。貴重品の入ったウエストポーチがない!
「おじさん、大変だ!ウエストポーチがない」
「えっ」

 そう言えばあの時…

 くうみんが用を足すとき、ウエストポーチが邪魔になって取ったんだっけ…そのあとウエストポーチを付けた記憶は、なかった。あの時だ!!

 ウエストポーチには日本円、ニュージーランドドル、クレジットカード、パスポート、航空券、要するに貴重品一切合切が入っていた。
「どうしよう」
 どうするもこうするもない。でも、実感がわかないのかあまり慌てもしなかった。
「アハハ、お前、困っている顔しろ。写真撮ってやる」
 おじさんは使い捨てカメラで困った顔のくうみんを撮った。

 帰り道はウエストポーチを探しながら進んだ。山を下り切ったので、また登って探した。

 しかし、見つからない!どこにもない! 

 だんだんとただ事でない実感がわいてきて、顔が引きつってきた。頭の中に、ホテル代が払えなくて皿洗いをしているくうみんの姿が浮かんだ。おじさんは不器用な上に力もないから、掃除でもするんだろうか。
 パスポートもないし、お金もない。どうしたらいいんだろう?

 その時、くうみんの頭の中にピカッと豆電球が光った。

 以前、山の言い伝えで、山の中で落とし物をしたら男が用を足すと出てくると聞いたことがあった。実際はモノを出しさえすればいいのだが、この時はオ○ッコも出さないといけないと思っていた。
 くうみんはおじさんにこのことを話した。
「お願い、やってみて」
「えっ、ここで?!人が来たらどうするんだよ!」
「だって、貴重品が見つからないじゃない」

 貴重品の前には、おじさんが変態と思われようと、礼儀知らずと思われようと、どうでもいいことではないか。それに、今なら誰もいない。

「仕方ない」

 おじさんは、そこでチ○コを出すと、用を足した。山で男が用を足すことを雉を打つと言う。

 それから貴重品捜索を再開した。もうすでに、日が暮れかけていた。

 そして!

 貴重品はすぐに見つかったのである!

 道のやや奥まったところに、ウエストポーチがひっそりと置いてあった。
「あれ、ここさっきも探したところだよ」
 見落としたということなんだろうけど、あれほど必死に探して見落とすなんてあるか?下って登って、2回も見たところを、見落とすなんてあるか?

 しかし良かった。出てこなかったら、どうすればいいんだろう。ホテルの人に事情を話して、日本に連絡して送金してもらって、パスポート紛失の手続きのために日本大使館に行って…ああ、頭がくらくらする…

 この騒動は、くうみんのお花摘み(用足し)に始まり、おじさんの雉打ち(用足し)で締めくくられたのであった。




 最近湿っぽい内容ばかりだったのはこの記事を書くためだったのさ。

 うぇ~ん、くうみんさん、かわいそう。泣かないで~…と思わせておいて…

 この記事の題名も釣りさっ!

 あ~~~っはっはっは!



面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村


テーマ : ☆自分記録~不思議~☆
ジャンル :

海の思い出

 海と山ならどっちが好きかと言えば、おじさんもくうみんも山派だった。
「山の温泉はいいよな。夏でも空気が冷たくて、緑がきれいで」
 おじさんは言っていた。
「でも、食べるものは海の方がいいな」

 おじさんとはよく一泊で温泉に行った。海なら伊豆の某温泉がお気に入りだった。小さなエリアに温泉宿が何軒かある。そこの一軒によく泊まった。
 JRとのセットで一人1万数千円で行けるお値打ちの宿だ。

 でも、名前を出してブログに書いたら無断でそれをホームページに引用していた。だから今回は名前を出してあげない。

 そこの波打ち際にある露天風呂は混浴だけど、男はフルチンで女は「湯浴み着」や、バスタオルを貸してくれる。その上、女子専用浴槽が奥の方にあるという女子にうれしい露天風呂だ。
 海のすぐそばにあるその露天風呂で、おじさんと並んで湯船につかった。

 お風呂の後はビールで一杯。ほどなくして食事の時間。海の幸がたくさん並んだテーブル。アツアツのてんぷらは食べ放題で、おじさんはエビをたくさん追加注文していた。

 楽しかったねえ。おじさん。おじさんとまた行きたいよ。

 楽しい日々もあったけど、心穏やかならぬ時もあった。くうみんの癌発覚。手術後の病理診断で、大きな取り残しがあると。
 乳房全摘の再手術を勧められたが、断った。

 おじさんも付き添ったその診察から帰ると、おじさんは大真面目な顔で言った。
「お前、墓どうする?」  
「どうするって…おじさんの家の墓に入るんじゃないの?」
 くうみんは、そう言ったんだけれど。

 おじさんはいろいろ考えたらしい。遠い所にある墓よりも、よく行く海辺の温泉の方がよかろうと。
「そうだ、お前、伊豆の海に散骨しろ。そうしたらあの露天岩風呂に行くたびにお前を思い出して、手を合わせてやる」  
 おじさんは言っていたね。

 そう、先に逝くのは私だとばかり思っていたから。

 おじさんが先に逝ってしまって呆然として、骨をどうしようなんて考えられなかったよ。おじさん家の墓はあるから、お約束のようにそこに入れてしまった。
 あとになってから気が付いた。海の方が良かったかな?そうも思ったんだけど。 

 でもね、おじさんとよく行っていたあの海辺の温泉に、おじさんがいなくなってからは一度も行っていないんだよ。

 たぶん私が先に逝ったとしても、おじさんも同じだと思うよ。





面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

テーマ : 生きる
ジャンル : ライフ

ギャ~~!!ハチだ!…あれはひょっとして?

 この日は掃除をして窓全開にした。埃って言うのは何もしなくても出てくるのは不思議だ。掃除をしたことのない人は「汚さなければ汚れない」と思っているらしいが、そうではないのだよ。

 あなたの代わりに誰かが、(たぶん奥さんやお母さん)が、せっせと掃除をしてくれているのだよ。

 代わりに掃除してくれる人のいないくうみんは、家具の上や壁との境、網戸などにハタキをかけ、床に掃除機をかけ、フイトルモップ、必要に応じて雑巾がけと、汗だくになって掃除を終えた。
 そして順次網戸を閉めて行ったのだが、くうみんの鏡台やタンスの置いてある部屋、くうみん父の祭壇のある部屋の天井近くに一匹の虫が止まっているのに気が付いた。

 ぎぇ~!!ハチ!!

ハチ3


ハチ2
 ちょっとぼけているがおケツに針があるように見える

「ちょっと、出てってよ!」
 大きな声をあげたがハチはびくともしない。

 しばらく網戸を開けておけば、そのうち出ていくだろう。そう思って放っておいた。追っ払うのは危険だし、キンチョールを撒けば死ぬんだろうけど、この時期虫を殺すのはなんだかな。お盆はもう過ぎたけど、ひょっとして先祖の霊かもしれないじゃない。

 夜になってもそのままだ。ブンブン飛んでいれば怖いけど、ここに静かにしているなら一晩このまま止まらせておこう。

 翌朝、くうみんはいつものようにおじさんの祭壇、おじさん家の祭壇、くうみん父の祭壇と順番に線香をあげた。くうみん父の祭壇の上の天井には、ハチがまだ止まっている。朝になったのがわかるのか、前足で顔をこすっている。

 ずっとここにいたら死んじゃうな。昨日から飲まず食わずでかなり弱っているんじゃないか?

 そう思ったくうみんは脱脂綿に水を浸してフイトルモップの柄に載せ、ハチの近くに持って行った。
「水だ、飲め」

 ハチは最初、なんだろうという表情だったが、水の匂いがわかったのか、脱脂綿に乗り移って口を付けた。水を飲んだらしい。
 ハチを乗せたままフイトルモップの先端をベランダにそっと置くとハチはそこから降りて、飛んで行った。

 良かった。水を飲んで元気が出たらしい。もう迷い込むなよ。

 しかし…あれは誰かの魂だったのか?おじさんじゃないように思った。

 そうだ!あれはくうみん父だ。

 くうみん父は肺がんで亡くなった。気が付いた時はあと数日の命と言われた。点滴だけの絶飲食だったが、盛んに水を欲しがった。
「大丈夫、飲ませてあげる」

 今もそうだが、この頃くうみんはおのがガン治療を通して、医療に大変な不信感を抱いていた。この時も医者や看護師の言うことなんか聞く気はなかった。

 割りばしに脱脂綿を括り付け、水を浸して父の口に入れた。父はおいしそうに水を飲んだ。
「もういい?食べたいものは?」
「うん、もういい」
 たったこれだけのこと…

 看護師がくうみんを見とがめた。
「あなた何をしているんですか?!」
 くうみんは看護師の方を向いた。
「水を飲ませました」 
 あと数日の命の人間に、何を我慢しろと言うのか?

「もう少しよくなったらこんなところ出て行こうよ」
「そうだな」
 それはついに叶わず、入院8日目で父は亡くなった。

 あとから思った。無理やり家に帰してしまえばよかった。翌日亡くなってしまったとしても、その方が幸せだった。

 あ、話が逸れた。

 脱脂綿に水を浸して飲んだ父、そしてハチ。

 あのハチは、きっと父だったんだろう。おじさんだけでなく、こっちも気にかけろって?

 あいよ。

 

 

 
面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

テーマ : スピリチュアル・ライフ
ジャンル : ライフ

人の寿命は決まっているらしい おじさんは結婚30年で亡くなる宿命だった?

 「おじさんは本来いるべきところに帰ったのよ」

 ブロ友のドジ 霊能師、天教照玉師の言葉だ。これを聞いたのはおじさんが亡くなった後の、去年の今頃。これをブログにアップもした。お暇なら読んでね。

49日の法要

「おじさんは、生まれるときからこれだけの寿命だと決められていたのよ。あなた方にはそのことがわかっていたので、いつも一緒にいることにしていたのよ」

 私たちは、本来いるところから、この世に修行に来たらしい。
 おじさんは旅先で倒れたものだから、
「私がついて行けば」
 と思うこともあった。

 でも、寿命なら仕方ない。

「おじさんは短い寿命しか貰えなかったの」
 くうみんがそう言うと皆、こう答える。
「そうとでも思わなければやっていられないもんね」
 
 しかし、照玉師だけではなく、複数の霊能師と言われている人が、同じことを言っているのだ。例えば、次のようなこと。

 人は親を選んで生まれてきた。だから、どんな恵まれない家庭だったとしても、恨んではいけない。

 人から何か悪いことをされても、それは前世においてあなたが同じことをしたから。だから人を憎んではいけない。
 
 人は修行のために生まれてきた。どんなにつらいことがあっても、生まれる前に神様と納得ずくの話し合いをして、今のあなたがいる。だから運命を呪ってはいけない。

 おじさんとくうみんの場合、「おじさんは早死にすることは、わかっていたから、いつも一緒にいた」ということばかりではない。あとから思うとやっぱりそうなのか…と思うことがまだある。

 おじさんはくうみんが生活に困らないようにしてくれていた。

 おじさんが亡くなった当初は、生活はどうしようと思った。早死にのせいで遺族年金なんて微々たるものだし、貯金だってそんなにない。
 しかし、おじさん名義の貸金庫を解約手続きをして中を検めてみると、個人年金をかけていたのがわかった。蓄えはわずかだが、65歳まで何とかすれば、あとはくうみん自身の年金が出る。

 贅沢をしなければこの先やって行けそう。

 霊能師の中の一人は言う。
「結婚と言うのはいつ始まるかと言えば、籍を入れた時です。式を挙げた時でも、一緒に暮らし始めた時でもありません」 

 おじさんとくうみんの結婚記念日は実は2回ある。
 春に式を挙げた。式を挙げたといってもお金がなかったので友達と居酒屋を借り切って飲食を楽しんだだけだった。今でいう地味婚だ。新婚旅行も、二人でお金を貯めてから、と言うことで半年後に行くことにしていた。

 でも、当時のくうみんはなぜか籍を入れたくなくて、何か理由をくっつけては、ぐずぐずしていた。そのうち新婚旅行の日が決まり、パスポートを取ることになって、やっと籍を入れた。

 入籍した、この日がおじさんの命日になった。

 結婚30年でおじさんは死ぬ。それをくうみんはわかっていたんじゃないか?だから、その期間を少しでも引き延ばそうとしたのではないか?

 すべては後から考えたこと。こじつけと言われればそれっきりなのだが、霊能師の先生方の言うこととつなげて考えると、おじさんの早死には決まっていたこと。何とか少しでも命を伸ばせないか、伸ばせないのなら、残されたくうみんが困らないようにしようと、おじさんとくうみんは、ぎりぎりのところまで考えたのではないかと、思わされる。

 くうみんはいつおじさんに会えるのだろう?この世の修業が終わらないとおじさんには会えないんだろうけど。

 この世は修行の場なんですと。

 修行なら、つらくて当然。苦しくて当然だ…




面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村


テーマ : スピリチュアル
ジャンル :

お盆の法事とくうみんの誕生日…あんまりうれしくない

 先日おじさんの法事をした。くうみんの気持ちでするものなので、親戚は敢えて呼ばなかった。一応カトリックなのでお盆に法事をする習慣がない。でもくうみんの気が済まない、と言うことで一人、やったのだよ。

 おじさん家はカトリックだから、本来神父様にしてもらうのだが、プロテスタントの牧師さんはたくさんいるのに対し、神父様と言うのはあまりいない。と言うのも神父様は結婚できないのだ。やはり結婚できないとなると、親も反対するだろう。
 そして好きな人ができて神職を捨てる若い神父様や神学生が少なくないという。

 という訳で、毎週教会に通っていればそこの神父様に頼むこともできるのだが、お義父さんは「なんちゃってクリスチャン」だったし、おじさんに至っては無宗教だ。
 ならば他の宗教でと言うことになるが、すると唯一くうみんの知っている宗教家はかの有名なドジ霊能師、日蓮宗僧侶、天教照玉師となるのだよ。

 約束の時間、3時に照玉師は現れた。
「東京駅から大手町って遠いのねえ」
「は、あそこはかなり歩かされます」
 地下でつながっているので、みんな歩いて行くのだが、5分くらいは歩かなくてはならない。大荷物を持ち、ましてやよく知らない道のりなら一層長く感じられるだろう。だから、照玉師が道に迷ったとしても、それはドジだからでは仕方がない。

 しかし法要のための木魚をお忘れだ。おまけに東京道場の鍵まで忘れ、早寝早起きのお嫁さんに
「9時半くらいには帰るから、それまで起きていて!!」
 と、頼み込んでいた。う~ん、ドジなおおらかな方だ。

 木魚の代わりはくうみん父の祭壇にあるおりんを使った。

 ち~~~~ん…

 長い長いお経が終わるとブロ友mamatamさんが来た。仕事が忙しいのに来てくれた。

「それでは皆さん、食事に行きましょう」

 近くのおいしいと評判の居酒屋を予約しておいた。しかし、そこでトラブルが。くうみんは○るナビで予約をしていたのだが、その店では○るナビの予約を確認していないらしく、予約が入っていなかった。
 なんと!無断キャンセルはキャンセル料100%いただきますなど言っておきながら、店側がこんなことならこっちはタダ飯食わせてくれるとでも言うのだろうか。
 対応したのは下っ端の店員で、上の人間は出てこない。腹が立ったのでここで食べるのはやめた。代わりにこれまた近所のおいしいと評判の居酒屋に行くことにした。  

 mamatamさんとくうみんはビール、酒を飲まない照玉師はウーロン茶。3人の美魔女は飲みかつ食った。

水ナスの刺身
 水ナスの刺身。ナス自体に甘みがあるので、食通のmamatamさんは、「塩でいただきたい」と… くうみんは味噌を真っ黒に塗りつけて食べた。

さんまの燻製
 さんまの燻製。初めて食べた

とろろうどん
 とろろうどんは酒を飲まない照玉師が召し上がった。

 mamatamさんとくうみんも二人で一つ、ざるうどんを食べた。すごいコシのあるうどんで、讃岐うどんのようだ。しかし食通のmamatamさんは、
「讃岐うどんとも違うわよ」
 とおっしゃっておられた。讃岐うどん以外にこんなにもコシの強いうどんと言うのは何だろう?

オクラと豚バラのみぞれ煮
 オクラと豚バラ肉のみぞれ煮

 飲みかつ食べただけでなく、おしゃべりも盛んだったのは言うまでもない。



 今年は蓮の花が2輪だけ咲いた。いつも7月下旬に咲くのに、今年は8月中旬と、遅かった。天気が悪かったからかしら?

蓮の花1
 シンプルな蓮の花がいいと、白い一重の、この花を選んだ

蓮の花2
 
 朝一で枝豆を買おうかどうしようか悩んだ。どうしよう、ちょっとぜいたくかな?
 ふと、今日は誕生日だということに気が付いた。誕生日ならいいじゃないか、ちょっとくらい贅沢しても。枝豆購入。

 いつもよりちょっとだけ贅沢な夕食にしよう。カツオのカルパッチョにステーキ、そしてかぼちゃのポタージュ。もちろん枝豆も。



 8月21日、夕方6時45分頃くうみんは生まれた。だけど、生まれて数十分間、泣かなかったとゆー。

 助産婦がボカボカ叩いて、やっと鳴き声を上げたとゆー。

 二回死に損なって、今でも生きている。

 誰も祝う人のない、一人ぼっちの誕生日…

 でも、それでいい。

 また一つ年を取る…あんまりうれしく、ない。



面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

先日賃貸マンションの更新があった 2年後どうしよう?

 賃貸の更新は2年おきだ。先日その賃貸の更新があった。2年前にはまだおじさんがいた。
「一生ここに住むことになるな」
 おじさんは言った。おじさんは確かにそうだったけれど、くうみんは2年後、どうしよう。

「もっと家賃の安い所にした方がいいわ。3万円安ければ、1年で36万円も違うのよ」
 お姉さんが言う。それもそうだ。

 おじさんのお母さんはくうみんの住む家の近くにいる。長男であるおじさんの近くに住むのが良かろうと、それまで住んでいた元の家に近いホームからこっちに移って来た。だけどおじさんがいなくなってしまって…

 おじさん亡き後、お義母さんが亡くなったら、ここを出ていこうと思った。

「そんなことを言っていたらいつ亡くなるかわからないわよ。10年後かも知れないわ」
 おじさんのお姉さんは言う。おっしゃり通り。

 今度住むところはどこにしようか。ここはいいところだけれど、人の嫌な面、裏側を見過ぎたところでもある。

 ランニング仲間からは、
「どんな死に方をしたんだろう」
 と言われ、税理士仲間からは何も知らないことをいいことに、いいようにされて。
 人間、自分がいい人ならばそれなりの扱いを受けて、悪ければそのような扱いをされるというけれど、私たちはそんなに悪い人間だったのか?そんなつもりはなかったのだけれど。

 くうみんには、もう実家なんてない。たとえあったとしても、実家なんてまっぴらごめん。帰るところはない。だから今度住むのは、生まれ育ったあの町にしようか、それともおじさんと新婚時代を過ごした町にしようか。

 年寄りこそ便利なところに住むべきと思うから、駅から近いところ、スーパーが近くにあるところ。できれば魚のおいしい所がいいな。

 こんなことを思うのは、少しだけ前進したってことなのか?だって今までは思い出しか語れなかったもの。

 でもね、引っ越しするときはおじさんの服や荷物を捨てなきゃならないでしょ?それはまだ、できないの。おじさんのよく着ていたジャージ、おじさんがいなくなって1年以上がたった今でも、洗濯しないままだよ。
 面倒くさいからじゃないよ。

 おじさんのお気に入りのジャージを、時々取り出して顔に押し付ける。おじさんの物は一つだって捨てたくない。普段使っていたものほど捨てられない。

 おじさん…おじさんの思い出を捨てられない。まだ捨てることはできない。

 2年後には捨てることができるだろうか?

 おじさんの思い出を。

 


面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

お盆が終わる おじさん、来ているの?

 おじさん、お盆の帰省はどうですか?大したおもてなしはできないけれど、ビールだけは供えたからね。あっちのビールの方がおいしいかしら?こっちには「ヨナヨナビール」ってあるけど、そっちは「アノヨノビール」って言う銘柄なのかな。

 おじさんは高校野球が好きだったね。去年の今頃、すでにおじさんはこの世のものではなくなっていたけれど、49日前だったから、高校野球を見たことでしょう。

 今年は、帰って来たの?なんだかおじさんを感じられなかったんだ。

 おじさんの家はカトリックで、お盆の習慣がない。だからおじさんの家でもお盆はやらなかったと聞いた。だからかな、おじさんは帰って来なかったのかな?

 いいじゃん、おじさん。日本人なら正月は神道、結婚式はキリスト教、葬式は仏教、そしてお盆も仏教ってことで。

 お盆は三日間と言うところと、四日間と言うところとあるらしいけど、おじさんになるべくこっちにいて欲しいから、私は勝手に四日間、今日までと言うことにしているよ。

 ねえ、だから今からでも来てよ、夜中の12時までに帰ればいいんでしょ?シンデレラみたいに。

 そしてシンデレラみたいに、靴を片方、置いて行ってよ。

 いつの日か、私がそちらに行ったとき、おじさんを探すよすがにするから。

 ねえねえ、おじさん…






面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

テーマ : 心のもやもや
ジャンル : 心と身体

くうみん父の新盆であった不思議な話と、今年のお盆

 くうみん父は6年前に亡くなった。年寄りは葬式代くらいは持っていると、詐欺グループの犯人がうそぶいていたらしいが、くうみん父はあったら使ってしまうというどうしようもない人間だったので、葬式代には困った。

 一応くうみんの方から出すことにしたが、焼くだけの直送、戒名なし、それでも20万円近くかかったように思う。
 家の中の遺品を捨てるにもお金がかかるのでかなりの出費だった。しかし、亡くなるまでの年金の受け取り、香典や株券の売却で何とか凌ぐことができた。

 墓もなかったので、走って30分くらいの所にあるお寺の納骨堂に納めることにした。
「納骨堂に入れておく期間は10年、20年、30年とありますが、どうしますか。その後は共同墓地で土に返すことになりますが」
 くうみんは当時、乳がん治療を終えて間もないときだったので、自分が10年生きていないかも知れないと思って、10年にしてもらった。期間を延ばすこともできるというし。

 とにかく、人ひとりが死ぬということは大変なことだ。お金のことだけではなく、お墓や役所関係の手続きも一気に押し寄せてくる。特に年金の手続きが煩雑なこと…父は転職を繰り返していたので、数多くて少額の企業年金の手続きには閉口した。バカ妹は鼻歌うたってのんびりしているだけだったし。まったくバッカヤロ。

 父は11月に亡くなったので、そうこうしているうちに新盆の季節がやってきた。
「めんどっちいから、お盆はなしね」
 そう思っていた。

 そんなある日、押し入れを覗くと紙袋が転がっていた。何だろう、と思って開けてみると、なんと葬儀屋さんでもらった仏具が入っているではないか!
 
 お盆やってくれってか。

 くうみん家ではそう言った宗教行事をしたことがない。どうしていいかわからなかったが、とりあえずお花を飾り、線香をあげ、夜にはろうそくをともすようにした。ろうそくは火事注意なので、いるときだけ。

 当時はまだおじさんがいた。
「じいさん(くうみんは父をこう呼んでいた)が、お盆やってくれって言うんだよ」
「そうか、生きてる時より死んだ後の方が仕事してるじゃないか」
 おじさんは笑っていた。ちなみにキリスト教ではお盆はないらしい。

 それからうちでは、毎年お盆をしている。おじさんの亡くなった去年はそれどころじゃなかったけど。

 去年まではおじさんの家と、くうみん父のお盆。
 今年からはおじさんのお盆も。

 白い祭壇を組み立てて、果物を供えた。上の段には、おじさんの写真を真ん中にして、左側にはおじさん家の写真や位牌、右側にはくうみん父愛用の扇子を置いた。
 おじさん家のお盆も、くうみん父のお盆も、「して欲しがっているようだから」今までやってきた。

 でも、今年からはおじさんに会いたいから…

 お盆には、アゲハ蝶の姿になって亡くなった人が帰ってくるという。

 おじさん、アゲハ蝶になって会いに来て。

 おじさん、生前の姿で夢の中を、会いに来て。



 お盆でもご飯は食べたい。よく食べるあなたにお勧めはこれ。


面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

テーマ : スピリチュアル
ジャンル :

暑中お見舞い申し上げます

アイブリューワイアードと言うビアバーに行ってきました。普通より濃厚なビールを堪能してきました。

ビール、ウメエ
 いろいろな種類のビールが楽しめます。

ナッツ盛り
 オホホ、おしゃれにナッツをいただく

もっとキレイに喰え!!
 うぉ~!!喰うぞぉ~!

物憂げな女性、この方は
 物憂げなこの女性は…

 アイブリューワイアードは、京橋駅の近くです。予約しないと入れないよ。

 帰りは酔っぱらって一駅乗り過ごした。

 あまりにも安易なのでコメントはなし、ということで…




面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村


テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

そんなに老けているかしら?嘘八百のパート2

 先日くうみんを老婆と勘違いして、取材を希望するメールが届いたのは先のブログに書いたとおりだ。さて、今回はそれをネタにしたフィクションを書いてみようと思う。

 …くうみんさん自身が介護保険を受けているなら、取材をさせて欲しい…薄謝を差し上げます。

 薄謝…その言葉に心を動かされた、貧乏な老婆くうみん。匿名を条件に取材許可。それは週刊○○と言うおやじ雑誌に掲載された。

 関東某県に住むKさんは現在80歳。一年前にご主人のOさんを亡くし、今は独り暮らしだ。kさん自身も乳癌を患っている。その生活はどのようなものだろう。

 家は駅から歩いて20分ほどの所にある古ぼけたアパートだった。狭い玄関のたたきにはつっかけと杖が並び、ゴミ袋が置いてある。入ってすぐの所は台所で、奥の6畳が居間兼寝室のようだ。

「夏ですからね、暑いでしょう?テンカフン(記者注:ベビーパウダーのこと)が欲しいんだけど、買うお金がないから片栗粉で代用しているんだよ」
 わずかな年金と貯金の取り崩し…経済的にはかなり大変らしい。

 介護保険ではディサービスに行って週2回、リハビリを受ける他、給食が楽しみだという。
「介護保険ではその他何をしてもらっていますか?」
「家事をヘルパーさんにやってもらっているんだけどね」
 kさんは少しあたりを見回すようなそぶりを見せた。
「このヘルパーが、何か怪しいんだよ。週一回、食事を作ってもらうんだけど、味噌汁の減り方がどう考えてもおかしいんだよ。うちに来るたび、ヘルパーが持ち帰っているんじゃないかと思うのさ」

 ヘルパーが味噌汁を持ち帰る…そんなことがあるのだろうか?
「それは考えられないのではありませんか?」
 そう言っても、絶対に減り方がおかしい、あの女が味噌汁を盗んでいる…そう言ってきかない。記者は認知症の疑いを感じた。

 kさんは貧しい家計の中、記者に最大限のもてなしをしたようだ。台所に行くと、記者におやつを持って来てくれた。
「これ、シベリア(記者注:カステラにようかんを挟んだ菓子)、あと、若い人はやっぱりサイダーかね」
 サイダーはお年寄りが新しい飲み物と思っていると、過去に聞いたことがあった。やはりkさんもそうなのか。
 サイダーとシベリアの組み合わせはかなり甘過ぎたが、断るのも悪いと思い、すべて食べた。 

「kさん、体調はどうですか?」
「最近腰が痛くてね」
「っていうか、癌の方は?」
「そっちは別に」
 それよりもkさんは、なかなか水虫が治らないのが悩みの種だという。kさんは、こちらの質問には答えてくれないのに、やたらと世間話をしたがった。これも孤独な生活のためなのか…

 kさんはこれからどうなってしまうのか、記者は後ろ髪を引かれる思いでその家を後にした。


 あとに残されたくうみん婆さん 
「薄謝でございますが…」
 記者さんが、一枚の封筒をくれた。やった!御礼だ!いくらくらい入っているのかな?5千円かな?それとも一万円?
 くうみん婆さんはワクワクしながら封筒をべりべり!と破いた。
 と、その中にポチ袋をもっと小さくしたような横長の封筒が入っていた。それを開けて中を見ると一枚のカードがあった。額面を見て驚いた。

「なにこれ!500円のクオカード?!お菓子代返せ!!」
 くうみん婆さんはこれからは、いくらくれるのか確認してから受けようと思ったが、その後はもう二度と取材の話は来なかったという。
 めでたし、めでたし。


 後記

 それはそうと、薄謝っていくらくらいくれるものなのかな?
 以前、電話取材なら受けたことがあった。「走る仲間のスポーツマガジン○ンナーズ」だ。その時は、フルマラソンではイーブンペースがいいという趣旨で、くうみんはある大会でほとんど同じペースで走り抜いた。5キロラップタイム27分32秒~28分22秒タイム3時間57分59秒。どんな練習をしていたんですか?と言うので得意になって語った。

 何かくれるかな~、掲載された雑誌でもくれたらいいな~、と思っていたら、記事は載ったのに何の音さたもなし。

 バッカヤロ~!!○ンナーズ!! 


 (○ンナーズの件以外はすべてフィクションです。 なお、ベビーパウダーの代わりに片栗粉を代用することはできます)

  


面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村


テーマ : ひとりごと
ジャンル : ライフ

そんなに老けているかしら?

 ある日、ブログのメールフォ-ム経由で一通のメールが届いていた。知らない人だ。たまに
「くうみんさんのファンです」というファンメールがあるので(ウソです)、またそんなかな~、人気者はつらいな~と思いつつ中身を確認した。
 なんと!このくうみんに取材をしたいという内容であった。

 まあ、癌持ちなのにどうしてそんなに元気なんですか?!どうしてそんなに美しいのですか?!
「いや~、最近は毎日10キロは走れなくて週に2、3回かな~。あとはスタジオレッスンに筋トレ。美貌の秘密はビールをたくさん飲むこと」

 そう言う内容だったらいい…

「ブログを拝見しました。ご主人を亡くし、ご自身も癌と言うことで、大変な心労を抱えていることでしょう…(中略)もしくうみんさんご自身が介護保険を受けているのであれば、取材をさせて欲しいと思います」

 えっ!!このくうみんが介護保険を使っている!そんな年に思われるのか!!

 文章と言うのは不思議なもので、特に書いていないにしても、男か女かということなんとなくわかるし、年齢も想像できる。
 このくうみん、落ちたりとはいえ、今年3月の名古屋ウイメンズマラソンではサブブフォーに4秒及ばない4時間00分03秒というタイトな記録を出した。

 こんなものではない、まだまだやれる、臥薪嘗胆、サブフォー返り咲きを誓った気だけは若き女子なのだ!

 しかし、介護保険を使える年と言うと、いくつなんだろう。

 さっそく検索して調べた。それによると通常は65歳からで、特定疾病があれば40歳から受けることができるらしい。その特定疾病とは、
 
 ①がん末期(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)
 ②筋萎縮性側索硬化症
 ③後縦靭帯骨化症
 ④骨折を伴う骨粗しょう症
 ⑤ 多系統萎縮症
 ⑥初老期における認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症等)
 ⑦ 脊髄小脳変性症
 ⑧脊柱管狭窄症
 ⑨ 早老症(ウェルナー症候群等)
 ⑩ 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
 ⑪脳血管疾患(脳出血、脳梗塞等)
 ⑫ 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
 ⑬閉塞性動脈硬化症
 ⑭関節リウマチ
 ⑮慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)
 ⑯両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

 ということだ。①に、癌があるが、これはもう明日をも知れぬ状態で、とてもくうみんには当てはまらないということは、ブログを少しでも読めばわかるというもの。
 この人は、やはりくうみんを65歳以上と踏んだらしい。 

 しかしそう言えば、このところ全く男性から声をかけられない。道も聞かれない。昔は少しはあったよなあ。最後に男性から声をかけられたのはいつだったろう。せいぜい30代後半くらいか?

 まあそれは仕方ないにしても…

 悲しい。悔しい。オーバー65に見られた。この文章の行間から、そんなオーラが出ていたとは。

 皆さん、私、いくつくらいだと思っていました?
 
 

面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村


テーマ : 心のもやもや
ジャンル : 心と身体

なんだか怪しいぞ 病院の漢方薬処方 

 くうみんは今から8年前の9月、乳癌で手術をした。ステージⅡbで、部分切除したが、取り残しありと言うことで全切除を勧められたが、拒否。抗がん剤、放射線治療をした。ホルモン剤は通常5年飲み続けると言うが、関節炎や物忘れなどの症状があったので2年半で
「やめま~す」
と言ってその後無治療、現在に至る。

 しかし病院には相変わらず通っている。抗がん剤やホルモン剤の後遺症のため、漢方薬を処方してもらっているからだ。主な症状はホットフラッシュ、更年期障害の症状だ。

 もう年齢的になってもおかしくないでしょ、と言うが抗がん剤でいきなり卵巣機能を抹殺されたそれと、緩やかに減少するそれとでは出方が違う。
 
 漢方薬を飲まないときはホットフラッシュが出ると、冬でも汗びっしょりになって、眼鏡も曇るほどだった。漢方薬を飲むとそれがかなり軽減され、ありがたく思っているのだが…どうも医者の処方に疑問を持つようになった。
 
 3カ月ごとに病院に通って、そのたびに3か月分の薬を貰う。これが2キロ以上の重さなのだ。3か月分で一万円と少しなので、同じように漢方薬を貰っている癌友は
「サプリを飲んでいると思えばそんなに高くないかな」
 と思って飲んでいるらしい。

 おまけに診療明細を見ると、受けた記憶のない「精神科専門療法」に点数が書いてあった。何じゃこりゃ、と思って医者に問いただした。
「先生、私なんも悩んでないですけど」
 すると医者はこう言うのだった。
「これだけ時間かけて診察しているんだから、これくらいつけないと合わないよ」
 確かにはじめは診察に40分くらいもかけて薬を処方するが、くうみんなんか世間話をして薬をもらうだけだ。その間10分程度。

 薬を減らすことを考えた。健康保険の正しい活用もさることながら、なによりこんなに薬を飲んでは、長い間に害があるのではないかと思ったからだ。
 ホットフラッシュの薬と同時に、痺れに効くという薬も処方されていた。抗がん剤の後遺症で足の痺れに悩む人は多い。しかし、くうみんは抗がん剤治療のときも量、質、ともに大幅に減らしてランニングを続けていた。
 抗がん剤の副作用で、禿げてもバンダナを巻いて、ランニングマシーンで走った。酒を飲んで走ったかのように心臓がどきどきしたが、このランニングが良かったのか、足の痺れはない。
「私、痺れはないので、この薬はいらないです」
 望み通り、痺れの薬はなくしてくれたが、そうしたらなんと他の漢方薬、今まで1日2回の服用だったのを、3回に増やされた。薬の全体量は減らない。
 それならまた元に戻した方がまし。また元の処方に戻ってしまった。

 おかしい。でも、医者は言う。
「漢方薬と言うのはこの症状にこれ、というのではなく、全体で体調を整えるものだから新薬と一緒に考えてもらっては困るんだよ」

 精神科専門療法だって、保険が効いているから個人負担分は大したことがないものの、今の保険制度から見ると大いに問題になるのではないか?

 薬のことは今度、薬剤師に相談してみようかと思っている。薬剤師と言うのは唯一、医師の処方に異議を唱えられる立場なのだそうだ。
 薬剤師は単なる薬売りのおばちゃん、お姉ちゃんではない。医師と対等に話の出来る、国家資格保持者なのだ。

 とりあえず自分のできることとして、くうみん自ら必要と思う薬だけを飲むことにした。これで調子悪いなら、医者の言うとおりにすることにしよう。

 あの医師には感謝している。辛いホットフラッシュから救ってくれた。でも、どうしてこんなに薬を出す?精神科専門療法?受けてないよ。儲かるからと必要でない手術や治療をすることが、最近おやじ雑誌で話題になっているけど、これも同じことではないか?

 勤務医もノルマとか成績ってあるのかな?





面白いと思ったらクリックしてください。励みになります。Ctrlキーを押しながら、ポチポチと続けて押せば画面が飛びません。
   ↓    


FC2Blog Ranking


にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村


テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

検索フォーム
面白いと思ったら、クリックしてください。励みになります。
プロフィール

ひねくれくうみん

Author:ひねくれくうみん
 年齢一億歳。
 
 病んだ乳を抱えて今を生きる。また走り始めた。涙を流しながら。

メールフォーム
くうみんにメールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
07 | 2016/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
過去記事一覧表はこちら ↓

全ての記事を表示する

アクセスカウンター
今訪問している方は?
最新記事
カテゴリ
お好きなテーマはどれ?
最新コメント
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR