道草の記録

道草の記録

株主優待・ふるさと納税の返礼品・時々パチンコ

パチンコ店の「サクラ」で荒稼ぎした47歳。経験者が語る“サクラ客を見分ける4つのポイント”

 パチスロ台の設定状況を把握している店長から高設定台を聞き、一日打って儲けたお金を店長と山分けする。

そんな、お店や客に対して裏切りといえる行為を数年に渡って行っていたという米山 武さん(仮名・47歳)。しかも、それらを組織化して会社のように運営していたというから驚きである。

 

 以前、米山さんに具体的な活動内容から店バレ対策、打ち子への報酬など、その実態を聞かせてもらった。その際「今でもそのようなグループは存在するかもしれない」とも語っていた。

 

 我々一般ユーザーにとっては、そんな裏切り行為をしているお店では絶対に打ちたくないのが本音だろう。そこで今回は、実際に行っていたからこそわかる「サクラの見分け方」について聞いてみた。

 

◆朝イチの台選びの様子をチェック

 

 

 

 

 

 米山さんが雇っていた打ち子を“パチンコ店のサクラ”だと思う人も多いだろう。

しかし米山さん曰く、本来は「自店を優良店だとアピールするために、客のふりをして遊技する人のこと」を“サクラ”と呼ぶとのこと。

 

自身がやっていた「店長が第三者と組んで、自分の懐にカネを入れる行為」は、いわゆる“サクラ”とは少し違うモノだという。

 

 打ち子を雇って会社のように運営していた当時、米山さんは実際にプレイする打ち子には徹底的に研修を行い、店バレに繋がりそうな行動は禁止していた。

つまり、米山さんが“禁止していた行動”を取っているプレイヤーは、サクラの可能性が高くなるというわけだ。

 

 

「まず、わかりやすいのが朝イチの台選びの際に台番しか見ないで選ぶ人。たまにプロだと狙い台があって台番を見ている人もいますが、一般の人は台番よりも機種を見ますよね。

 

だからウチのルールでは台番だけ見て着席するのはNG。他のお客さんに取られそうになった時以外は必ず『どれにしようかな~』という演技をさせていました(笑)」

 

 たしかに、データ表示機で大当りの履歴を見て台を選ぶならともかく、台番だけで即決することは不自然極まりない。

 

また、目押しが絶対的に必要となるような機種を、本来なら打たないであろう“素人風の人”が頻繁にプレイしているのも違和感を生み出してしまう。

 

「一般の客で不審に思っている人がいないかをチェックするため、当時『2ちゃんねる』はしっかりとみていました。

ウチ以外のグループでは、教育がずさんなところも多くて、『あの店には台番だけ見て真っ先に台を取るヤツがいて怪しいぞ』と書かれたりもしていましたね。

 

僕のグループでも、目押しができないおっちゃんに、目押し技術が必要な『主役は銭形』を打たせていたら、『目押しのできない銭形のおっちゃんがまた掴んでるよ』と書かれちゃいまして……。

このまま続けていたらバレると思い、しばらくの間そのおっちゃんには仕事を振らないようにしていました」

 

打ち子ならではの“大当り時の行動”

 

 基本的に「一般客だったらしない行動」が店バレに繋がることが多い。だが、サクラの打ち子としてプレイしているがゆえに、ついやってしまう「大当り時の行動」があるという。

 

「大当りする度に財布の中身を確認する人は怪しいです。投資金額を誤魔化しても、絶対に後でバレるし、バレたらペナルティがあるので正確に申告するようにと念を押されているから、みんな間違いがないように財布を開いて中身を確認するんですよ。

 

一般の人でも、きっちり収支付けている人は大当り時に財布を確認することがありますが、そんなに頻繁には開かないですよね。

 

心配性の打ち子だと、大当りするたびに追加投資がなかったか確認のために財布を開く極端な人もいますので(笑)」

 

◆普通の行動も度が過ぎるとサクラ疑惑候補に

 

パチスロ規則改正で「ノーマルAタイプ」に革命の予感。話題の“ボーナストリガー”搭載で新時代に© 日刊SPA!

 

 また、一般の客が実戦中にする普通の行動でも、それが必要以上に行われるとサクラである可能性が出てくる。

それも「実戦結果がすべてのサクラならではのルールからくるものだ」と米山さんは語る。

 

「実戦中、頻繁に持ち玉でタバコを取る人、コーヒーレディーから飲み物を買う人も怪しいですね。基本的に仕事後の清算は、換金時のお金で計算します。店長への結果報告もレシートが元になるので、途中経過の出玉は気にしません。

 

だから、実戦中は持ち玉でタバコや飲み物が取り放題なんです。たまに、調子に乗って必要以上に取る人がいるんですよ」

 

◆米山さんは疑われる行動を禁止に

 

 今は出玉状況がデータとして表示される時代だが、当時はそのようなものはなく、終了時の結果がすべてだからやってしまう打ち子がいたのだろう。

 

「だって一般の人で、あんなに高いコーヒーを何杯も買う人はいないじゃないですか(笑)。あと、手元にタバコがあるのに実戦中に何個も取る人もいないでしょ。

 

だからウチでは、コーヒーレディーは顔を覚えられる可能性があるので利用禁止、実戦中にタバコを取るのは一箱まで。終了時の端玉で取る分にはOKというルールにしていました」

 

◆実際に打ち子を見つけ出したことも

 

月60万円稼いだ45歳元パチプロ。「闇スロ」との出会いが“破滅の序章”に…© 日刊SPA!

 

 当時は、米山さん以外にも複数のサクラグループが存在していたのだが、ある日、自分たちの現場に他のグループが入ってる疑惑が浮上した。

そこで、お店に赴き店内の様子をチェックして、他のグループの打ち子を見つけ出したこともあるそうだ。

 

「一時期、狙い台を他のお客さんに取られることが続きまして。

これはおかしいぞと思って現場に行ったことがあるんです。

その時は狙い台が2台あって、どちらも取られたので一日打ちながら店内の様子を見ていたら、予想通り大量にタバコを取る、コーヒーレディーから頻繁に飲み物を買う怪しいヤツが2人いまして。

 

当然、その2人が実戦中に接することはないので閉店後に片方の後を付けたんです。

そしたら案の定、最寄り駅で合流していました。

僕らはその店の店長とグルでしたが、のちに調べたらその2人組は副店長とグルだったんです(笑)」

 

◆サクラ軍団が復活していてもおかしくない!?

 

 米山さんがこの仕事から足を洗った理由の一つに、パチスロが5号機に移行し大幅な出玉規制が行われた点がある。設定6を打っても売上が期待できなくなり、商売として成立しなくなったからだ。

 

 2年前にスマスロが登場し、現在は一昔前の機種と同じような出玉が期待できるようになっただけに、もしかしたら同じようなグループが復活している可能性も……。今回紹介した、怪しい行動をとっている客がいるホールには注意が必要かもしれない。

 

 

取材・文/サ行桜井

 

【サ行桜井】

パチンコ雑誌パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している

 

 

 

 

 

【現地ルポ】「死ぬかもしれない」「網戸の半分が大きな虫で埋まり」…「激震地」は横浜と中野! 日本家屋を食い荒らす新型シロアリの「恐ろしき正体」

5棟に1棟がシロアリ被害に…

日本の家屋を食い荒らすシロアリ。

2013年に国土交通省の補助事業として行われた「シロアリ被害実態調査」では築年数20年以上の物件の実に5棟に1棟がシロアリ被害を受けていることが判明。築浅である5年~9年の建物でも20棟に1棟がすでにシロアリの餌食となっているとも報告されている。

 

アメリカカンザイシロアリ(日本ボレイト提供)

 

現在の被害はヤマトシロアリやイエシロアリなどの地面に生息する地下シロアリによるものが主だが、その一方でここ最近、急増の一途を辿っているシロアリがいる。それが外来種であるアメリカカンザイシロアリ(以下、カンザイ)だ。カンザイ駆除を行う日本ボレイト株式会社の代表・浅葉健介氏が語る。

 

「寄せられるカンザイの被害相談は年々増えています。今後も被害が拡大し、社会問題になっていく可能性は高いです」

現在、カンザイ被害が急増しているのが関東エリアだ。

 

 

都内に広がる「激震地」

「私たちは被害の集中している場所を『激震地』と呼んでいますが、最も相談が多いのが横浜。次いで東京の中野です。カンザイは空を飛んで建物に侵入しますが、その行動範囲はせいぜい100メートル。

 

裏を返せば住宅が密集した都市部では一つの物件に巣があればそこから簡単に近隣へと一気に広がっていきます。

都市部のほうがカンザイの被害は広がりやすい特性があります」(以下、「」は浅葉氏)

駆除の様子。空から襲うカンザイは屋根裏に巣を作るケースが多い

 

では、カンザイはいかにして愛しのマイホームを食い荒らすのか。10月某日、現代ビジネスはカンザイの駆除現場作業に同行。作業を行うという物件は中野の住宅地帯に経つ築年数約30年の2階建ての一軒家だった。家主であるAさんが語る。

 

「カンザイの存在に気付いたのは6年ほど前だったと思います。

きっかけは自宅に転がるゴミでした。粒のようなものが床に落ちていて、当初は誰かがお菓子でもこぼしているのかなと思って掃除をしたのですが、一向に収まらない。

 

これはおかしいぞと確認してみると家に妙な虫がいる。でも見る限り地下シロアリではない。

調べていくとカンザイというシロアリに辿り着きました」

 

 

アメリカカンザイシロアリって何ですか?」

その後、複数のシロアリ駆除業者に連絡をしてみたAさん。しかし、返ってくる言葉は無情なものだったという。

 

「シロアリ被害を相談すると、まず『どのシロアリですか?』と聞かれます。そこで『アメリカカンザイシロアリです』と伝えると『あぁ、うちじゃ無理』と言われました。なかには『アメリカカンザイシロアリってなんですか?』という反応する業者もありました。

 

役所に連絡をしても業者も紹介してくれることもなく、取り合ってさえくれません。そこでボレイトさんに連絡を入れたんです。すぐに『中野は激震地です』と言われ、実際に自宅も見てもらって、ようやくカンザイの被害だと確信しました」(Aさん)

 

カンザイ被害を語るAさん。自宅の揺れに死の恐怖を感じたとこともあるという

 

その後は日に日に食われていく自宅をただ眺めることしかできなかったという

。Aさんが続ける。

「最初は殺虫剤を使ったりして食い止めようと思っていたんですが、全く効果はなかったです。

カンザイは外に出ようと明るいほうに飛んでいくので、ひどい時には屋根裏の換気口の網戸の半分ぐらいがカンザイで埋まっていたりするんです。

 

それがもう気持ち悪くて…。慣れてきたのか、次第に飛んでいるカンザイの姿が目視で確認できるようになりました」

だが、そこでAさんが目の当たりにしたのは言葉を失う光景だった。

 

「死ぬかもしれない」

「うちからもカンザイが飛んでいくのが見えるんですが、近所の家から交換留学するようにカンザイが窓から飛んでいるのが分かるんです。そこで『ああ、もうどうにもならないんだな…』と悟りました。

 

最近は近くで電車や2トントラックが通るだけで家が大きく揺れ、耐震性能が低下していることを感じています。

 

揺れる度に『もう自分は死ぬのかもしれない』と思う日々が続いていました。

このままではまずいと駆除をお願いしました」(Aさん)

床のカーペットに積もったカンザイの糞粒

では、その被害はどれほど広がっているのか。まず駆除業者に案内されたのは何の変哲もない2階の一室だ。

 

「ここはすでにカンザイの被害が見えます」

スタッフの言葉をもとに壁や柱を見回すが異変はない。

「ここに木くずのようなものが落ちていますが、これがカンザイの糞です」

そうスタッフが指を向けたのは部屋の床。

 

目を凝らすと確かに黒や茶色の粒が転がっているのが確認できる。一見すれば砂か木くずにしか思えないが、駆除業者の一人がそばの壁を叩くと壁紙と木枠の隙間から粒がこぼれるようにして落ちてくる。

 

梁の中から無数の糞が…

「糞は食べる箇所によって色が変わります。黒めの木材なら黒、茶褐色なら茶色。お子さんがいる家だと持って帰ってきた砂汚れだと勘違いしてしまう。

 

ただ、掃除しても掃除してもこの糞は床に転がります。まずこの粒があるかどうかが、自宅にカンザイが潜んでいるかのチェック項目になります。

 

ルーペで見てみるとより分かりやすいですが、糞は俵型で6本の筋が入っています。これはカンザイが木材の水分を搾り取るための線です」(日本ボレイトのスタッフ)

軽く押すだけで家屋の木材からは大量の糞粒が溢れだした

 

続いて取材班が入ったのはカンザイの巣穴が連なるとされる屋根裏だ。こちらもカンザイの姿は見えず、木材にも目立った穴はない。しかし、スタッフが梁の一つを軽く押すだけで指がいとも簡単に表面の皮を突き破る。なかから溢れてきたのは無数の糞だ。

 

「カンザイは木に小さな穴を作り、そこから内部へと侵入します。

そこから中の木材を食べていきます。しかし、外敵が入ってこないよう木材に大きな穴は開けず、薄い外の皮を残すように中だけを器用に食べます。

 

なので外から見るだけではカンザイがいるかは分かりませんが、指で押すだけで簡単に突き破ります」

注目すべきは屋根裏内に落ちている数多の羽の残骸だ。

 

羽を自ら切り離して「侵入」

「これはいずれもカンザイの羽です。カンザイは木材に入り込む際、自らの羽を切り離します。羽が落ちているということはそれだけ木材のなかにカンザイが侵入している証拠です」

駆除の様子。被害が見られる梁に専用のホウ酸水溶液を流し込む

 

そう説明を終えると、スタッフはおもむろに梁にドリルで穴を開け、そこに専用の機材を差し込み、トリガーを引いた。

 

「通常、梁の内部のどこかにカンザイの巣があります。こうやって専用のホウ酸水溶液を流し込むことで中にいるカンザイを死滅させます。ひどい時には下の梁に注入したのに頭上からホウ酸水溶液が垂れてくることもある。それだけカンザイが縦横無尽に木材を食い荒らしているケースもあります」

 

カンザイに有効とされるのがホウ酸だ。「高性能な住まいの相談室」を運営する住まいるサポート株式会社代表の高橋彰氏はこう語る。

 

「カンザイに有効な防蟻処理を施している住宅は現状ではほとんどないので、これから被害は拡大し、深刻になっていくことが懸念されます。カンザイに有効な防蟻はホウ酸を主成分とした液体を木材や屋根裏を含む主要構造部全体に塗布します。

 

従来の合成殺虫剤は5年ほどで効果が切れるうえに子供や幼児のADHD(多動性)の原因物質とされるなどの健康被害引き起こしているとされています。一方で、ホウ酸は無機鉱物を由来とするため長期間効果が持続するうえに健康被害の心配もありません。

 

万が一カンザイの被害に遭ってしまった場合、駆除にかかる期間は2人体制で一週間程度です。費用は100万円ほどになる恐れがあります。

 

お高いように感じるかもしれませんが、自宅を建てる際には数千万、高い場合は億を超えることだってあります。その100万円を渋って住宅寿命が短くなるほうが住宅資産の損失は明らかに大きい」

 

 

「被害を周囲に話さない」

高橋氏はさらに、「新築時に永続性があり、カンザイにも有効な防蟻処理を行う場合は、追加費用は15~20万円で済みます。

 

ただし、現時点でそのような防蟻処理に対応している工務店ハウスメーカーはまだ少ないのが実情です」と新築時にカンザイに対応してくれる工務店を選ぶことを強く勧めている。

Aさん宅の屋根裏に仕掛けていたネズミ捕りに引っかかる無数のカンザイたち

 

そしてもう一点、シロアリ被害を拡大させている大きな理由がある。それが人間によるものだ。別の駆除業者はシロアリ被害の実情をこう語る。

 

「実際にシロアリ被害を受けたとしても自分の家が発信源と思われたくないという思いから周囲に被害を言いたがらないのが人間の心理。これは地域で生きるためのコミュニティの問題です。

 

気持ちは痛いほど分かりますが、これがシロアリ被害を助長しているのは間違いない。

実際、依頼者から『家に来る際は作業者や制服にシロアリ駆除と書いていないもので来てくれ』とお願いされるパターンも少なくなくありません」

 

家のみならず人間のコミュニティまで食い破るシロアリたち。空から襲い掛かるカンザイの登場は今後、日本の住宅事情を大きく変えてしまうかもしれない。

 

 

カンザイに喰われた梁

 

カンザイの羽の残骸

 

 

カンザイに喰われた梁

 

カンザイに喰われた梁

カンザイに喰われた梁

 

 

カンザイに喰われた梁

カンザイが木材に侵入した小さな穴

 

 

 

 

 

 

 

 

「シロアリの概念を覆す存在だ!」「これまでの対策は通用しない…」空から侵入し、マイホームを食い荒らす「小さな侵略者」の「ヤバすぎる正体」

マイホームを喰らう「小さな侵略者」

都内に暮らす男性は自宅に転がる「あるモノ」を見て思わず息を飲んだ。

昨日、掃除したばかりの床に散らばる粒の数々。

一見すると木くずや土汚れに見えるが、どうも違う。今日は誰もこの部屋には入っておらず、ゴミが落ちるわけがない。

一体、誰が何の目的で…。

これこそが空から現れ、マイホームを食い荒らす“小さな侵略者”を知らせるサインだった――。

 

アメリカカンザイシロアリ(日本ボレイト提供)

 

人類が生まれるはるか昔、およそ1億5000万年前から地球で生息していたとされるのがシロアリだ。

しかし今、そんなシロアリの亜種とも呼べる存在が日本国内で猛威をふるっているという。

その名はアメリカカンザイシロアリ(以下、カンザイ)。

シロアリという名称だが、成虫は赤褐色で、大きさはおよそ8ミリ程度。

主な生息地は北アメリカとされ、主にカルフォルニア州など西海岸で多く生息している外来種だ。

 

カンザイの駆除を多く手掛ける日本ボレイト株式会社の代表・浅葉健介氏が語る。

アメリカでは西部カンザイシロアリと呼ばれており、現在もカルフォルニアでは甚大な被害を生み出しています。

 

現地ではカンザイの被害を『カルフォルニアの呪い』と呼んでいます。

日本で初めてカンザイが確認されたのは1970年代で、場所は江戸川区でした。

はっきりとした到達経路は判明していませんが、海外から輸入された木材や家具に潜んでいた説が有力とされています。

以降、徐々に被害数が増えていきました」

 

 

シロアリの概念を覆す存在

2009年には『クローズアップ現代』で取り上げられるなど社会問題化。しかし、その後は大きく取り上げられることはなく、すっかり世間から忘れ去られた存在となっていた。

再び被害数が伸びてきたのはここ10年ほどだという。

カンザイ羽アリの群飛(日本ボレイト提供)

 

「私どもが把握している限りでも2016年頃からカンザイの被害相談が増えてきた印象です。

その件数は間違いなく年を追うごとに増えています。

現在は年間でも80件ほどですが、数年のうちに被害は倍増していくと考えています」(以下、「」は浅葉氏)

 

では、なぜカンザイが国内で危険視されているのか。

その理由となるのが他のシロアリにはない能力を持っているからだ。

 

「カンザイの特徴は大きく分けて2つあります。1つは家への侵入経路です。ヤマトシロアリやイエシロアリなど、地面に生息する地下シロアリは床下から家に入り込んでいきます。これが一般的なシロアリのイメージです。

 

一方のカンザイは飛行して窓や屋根裏の換気口などから侵入し、建物上部から浸食していく。

これだけでもカンザイはそもそものシロアリの概念を覆す存在だと分かると思います」

 

従来の地下シロアリとは一線を画すカンザイ。

その生態ゆえ、被害を受ける木材にも違いが生まれる。

 

 

大好物は「まさかの木材」

「地下シロアリは湿気の多い木材を好みます。だからこそ水気の多い床下から入り込み、そこにある木材を食べていくわけです。

 

反対にカンザイは名前の由来ともなっている通り、乾材が大好物。屋根裏や2階部分から家に入り、そのまま乾燥した木材を食い荒らしていく。

つまりカンザイはこれまで地下シロアリがあまり好まなかった木材を喜んで食べてしまう。

 

分かりやすい例がヒノキです。

ヒノキはシロアリにも強い木材として知られていて、なかには『ヒノキで建てればシロアリ被害は防げる』と信じている一部の業者もいます。

ですが、カンザイにとってはご馳走。

ヒノキがあれば安心と思っているのは大きな間違いです」

 

乾燥材を食べるカンザイ(日本ボレイト提供)

 

この油断こそがカンザイの被害を拡大させる大きな要因となっているという。

「先ほど説明した通り、地下シロアリは地面に巣を作りますが、カンザイは屋根裏や2階部分など高い部分の木材を食べて巣穴にします。

 

これまでシロアリ被害の確認は床下のチェックがほとんどですが、これではカンザイの被害は分からない。

そのため発見が遅れ、気づいた時には被害が深刻化しているケースが非常に多いです」

 

それは家主だけとは限らない。

「高性能な住まいの相談室」を運営する住まいるサポート株式会社代表の高橋彰氏はこう語る。(以下、「」は高橋氏)

 

 

従来の防蟻剤は通用しない

アメリカやイギリスの住宅寿命は100年を超えますが、かたや日本の住宅はおよそ30年。その原因の一つが劣化対策です。

 

そもそも高気密・高断熱など性能の高い住宅を作るのに最適なのは木造。

しかし、この木造の唯一の欠点とされるのがシロアリ被害です。シロアリに食べられることで耐震性能が低下するなど、劣化に繋がります。

 

日本の建築基準法では地面から1mまでの柱や土台などに対して防蟻処理を行うよう求めており、約7割の工務店ハウスメーカーが合成殺虫剤を使ってシロアリ対策を行っています」

 

カンザイに喰われた梁

 

しかし、この対策はいわゆる従来型の地下シロアリのみを想定したもので、カンザイは入っていない。

「屋根裏から家を食い荒らすカンザイに対して地盤面から1mまでの防蟻では当然通用しません。

さらにこれら合成殺虫剤の効果は5年程度で分解されてしまい、その都度処理を行わなければ意味がない。

加えて一般的に工務店がつけるシロアリ保証はおよそ5年ですが、そもそもカンザイ被害は保証の対象に入っていません。

工務店やメーカー側もカンザイ対策に注力していないのが現実なんです」

その状況は駆除業者も同じだ。

 

 

専門業者はほとんどいない

「今の駆除業者のほとんどが地下シロアリを専門としており、カンザイに関する知識はほとんどと言っていいほどありません。

私が知る限りでもカンザイをきちんと扱える駆除業者は全国で10社もありません」

カンザイが食い破った柱

 

一方で高橋氏によると、「防蟻効果に永続性があり、カンザイにも有効な防蟻はそれほど難しくなく、30坪くらいの戸建住宅だと15~20万円程度の追加費用で可能。

新築時にカンザイ対応の防蟻を施すことが最も有効な対策です」という。

 

日本のシロアリ像を根底から覆すカンザイ。

現代ビジネスでは実際にカンザイの被害を受けた都内の自宅を取材。

 

つづく後編記事『【現地ルポ】「死ぬかもしれない」「網戸の半分が大きな虫で埋まり」…「激震地」は横浜と中野! 日本家屋を食い荒らす新型シロアリの「恐ろしき正体」』では現地ルポで見えたカンザイの脅威とその対策について詳しく報じる。

 

カンザイに喰われた木材(日本ボレイト提供)
カンザイの巣の様子(日本ボレイト提供)
カンザイ(日本ボレイト提供)
羽アリのツガイが乾燥材に穴をあけて侵入し、巣を作る(日本ボレイト提供)
羽アリと兵隊アリ(日本ボレイト提供)
働きアリ(日本ボレイト提供)
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

ストレス発散で通いだして 今も続いているパチンコの行方 11月23日のピックアップ

11月23日(土)1パチンコ

 

+2000円残りの手持ち金726010円+パチンコ口座に2028800円の残り

 

快晴の朝パチ 10:00到着~~ 

 

きょうはファン感謝デーのあと・・

気をつけて打とう

うろうろ~~う~~ん ムズい

まあ慶次かな~~

1K60くらい・・33回転後慶次チャンス

おお~~リーチになった(⦿⊝⦿)!

まあ当たらんわな~~当たった(⦿⊝⦿)!

入らなかったらやめパターン

戦モード(⦿⊝⦿)!

4連~~継続

プツンは来なかったです~~

200回して2R当たってやめ~~移動

黒海まだあるんだな~~打ってみよう

1K55くらい・・渋いな~~

持ち球崩壊で追いかけ・・魚群(⦿⊝⦿)!

当たり~~5連・・きょうは追いかけてもしょうがない感じ

ちょこっと浮いたし もういいか~~

14:00帰宅

 

【マイナ保険証3兆円の利権構造】見積もりの10倍に膨れ上がったマイナ事業 総務省の天下り団体と「ITゼネコン」5社連合への予算の流れを詳細図解

マイナ事業の中核システムの入札は「ITゼネコン」のみの応札で決まった(時事通信フォト)

マイナ事業の中核システムの入札は「ITゼネコン」のみの応札で決まった(時事通信フォト)

 患者や病院に大きな混乱が生じると懸念されているにもかかわらず、政府は紙の保険証からマイナ保険証への移行を急ピッチで進めている。

 

その背後を取材していくと、巨額の予算が流れ込む団体への天下り、そして競争入札もないまま受注する企業群の存在に突き当たった──。【全3回の第2回】

 

事業費が見積もりの10倍に

 国民の多くは忘れているかもしれないが、マイナンバー(個人番号)制度を導入する際、政府はシステム構築などにかかる初期投資は約3000億円、維持費が年間約300億円と見積もり、それに対してマイナ導入で行政事務の効率化や税収増、国民と事業者の負担軽減を合わせて年間約4300億円の経済効果があるから、“十分元は取れる”という試算を公表していた。

 

 ところが、現実はとんでもない金食い虫だった。

 マイナ関連事業は予算が各省庁にまたがるため全体像がわかりにくい。

 

  2021年3月の国会で当時の菅義偉・首相はそれまでのマイナ関連の国の支出が8800億円にのぼるとして、コストパフォーマンスが「確かに悪すぎる」と答弁したが、その後も予算は増え続けた。

 

 マイナカードを普及させるためのマイナポイント事業に1.8兆円、カードの交付や自治体のオンライン推進の補助金などに1兆円を超える国費が投じられ、本誌・週刊ポストの試算では国のマイナ関連の総事業費は軽く3兆円を超える。当初見積もりの10倍以上に膨れ上がっている。

 

 そのマイナ事業の中核を担うのが国と自治体が出資する公的法人の「地方公共団体情報システム機構」だ。

 

住民基本台帳ネットワークを運営する総務省天下り団体「地方自治情報センター」が改組されて2014年に発足し、マイナンバー制度のシステム開発や運用を一手に手がけている。

 

 理事長の椎橋章夫氏はJR東日本出身だが、副理事長の菅原泰治氏と理事の青山忠幸氏は総務官僚の天下り組だ。

 

 ちなみに、同機構の役員の給与基準から試算すると、理事長の年収は約2300万円、副理事長は約1900万円、理事は約1600万円になる。

 この団体には巨額のマイナ関連事業の予算が流れ込んでいた。

 

 

マイナンバー利権の中心に“天下り団体” 関連事業発注の流れ

マイナンバー利権の中心に“天下り団体” 関連事業発注の流れ

 別掲の図は、国のマイナ関連の補助金の流れの一部を整理したものだ。

 

まず総務省から自治体に「マイナンバーカード交付事業費・交付事務費補助金」(2015~2024年度の合計約7382億円)が交付され、その半分以上が自治体から同機構に交付された。

 

それとは別に、2020年度からは自治体へのネットワーク接続などを推進する「デジタル基盤改革支援補助金」(2020~2023年度の合計約6988億円)などが総務省から同機構に直接交付された。

5社連合のみの応札

 最大の問題は、これだけの税金を任せられている機構のマイナ事業費の使い方だ。

 政府が進めるマイナ事業など行政のデジタル化は「IT公共事業」と呼ばれる。

 

行政のシステム開発に巨額の予算がつけられ、それを「ITゼネコン」と呼ばれる電気・通信分野の大企業が受注、下請けなどに仕事を回していく仕組みが公共事業と同じだからだ。

 

 マイナンバー制度の中核システムを受注したのは、NTTの長距離通信やプロバイダ事業を行なうNTTコミュニケーションズを中心に、NTTデータ日立製作所NEC富士通の5社の連合だった。

 

5社連合は2014年1月に同機構の前身、地方自治情報センターから個人のマイナンバーを作る「番号生成システム」の設計・開発業務を68億9580万円で受注、同年3月には内閣府からマイナンバー制度の中核システムを123億1200万円で受注した。

いずれも入札には5社連合しか参加せず、無競争での落札だった。

 

 

 元経産官僚で政治経済評論家の古賀茂明氏が指摘する。

 

「政府がマイナカードの普及を推進するのは、そこに利権があるからです。

紙の保険証であれば病院の窓口で本人確認するだけで済むが、マイナ保険証にすれば、病院の窓口にカードリーダーを置き、オンラインで本人確認を行なうためのシステムを作り、運用しなければならない。

それだけでも莫大なカネが動く。

 

 しかも、マイナ事業の中核システムの入札は5社連合のみの応札で決まった。競争がなければコストが下がらない。

役所で最初からどの企業にやらせるかが決まっていて、事前に企業側とどんなシステムを作るかを話し合い、他の企業が入札に参加しにくくして本命に落札させるという官製談合的な構造さえ疑われる。

しかも、システム開発においては、最初に受注した企業がその後の追加事業の入札でも有利になる」

 

 実際、その通りだった。

 機構からはその後も5社連合側にシステム運用などが追加発注され、マイナンバー導入初期に機構が発注した当初契約額の645億円から1656億円へと2.6倍に増えていたことが報じられた。

「そうした利権構造のなかで重要な役割を担っているのが地方公共団体情報システム機構でしょう。マイナの全体システムは複数の省庁と全自治体が関わるため、その実務を担う機関として設立されたものです。

役所が企業と直接やり取りすれば癒着を疑われるから、外郭団体にやらせるのは常套手段。

 

構造的には、官民癒着の緩衝材のような役割を担っていると見ることができる。同機構を通じた利権構造ができると、官僚が暴走して予算が膨らむのです」(古賀氏)

 

当人たちはそうした批判にどう答えるのか。本誌・週刊ポスト総務省OBの菅原泰治・副理事長とNTT出身の樋口浩司・理事を直撃。同機構に回答を求めるとともに、5社連合の各社に入札の経緯などに関しても聞いた。

 

 

週刊ポスト2024年11月29日号

 

 

 

 

《12月2日で紙の保険証が廃止》直前になって「マイナ保険証」登録解除の動きが拡大する理由 「資格確認書がもらえるなら、登録解除するつもりです」

なぜこの段階になって「マイナ保険証」の登録を解除する動きが広がっているのか(時事通信フォト)

なぜこの段階になって「マイナ保険証」の登録を解除する動きが広がっているのか(時事通信フォト)

 患者や病院に大きな混乱が生じると懸念されているにもかかわらず、政府は紙の保険証からマイナ保険証への移行を急ピッチで進めている。

 

その背後を取材していくと、巨額の予算が流れ込む団体への天下り、そして競争入札もないまま受注する企業群の存在に突き当たった──。【全3回の第1回】

 

登録解除が相次ぐ理由

 12月2日の紙の保険証廃止(新規発行の停止)を前に、「マイナ保険証」の登録を解除する動きが広がっている。登録解除が可能になった10月28日からわずか10日間で申請が792件に達し、今後、さらに増えそうだ。

 

 なぜ、自分からわざわざマイナ保険証を使えなくするのか。

 福岡資麿厚労相は、「現時点で解除の理由は把握していない。分析する必要がある」と語ったが、理由ははっきりしている。新たな“紙の保険証”がほしいからだ。

 

 保険証が廃止された後も、マイナカード未取得者やマイナカードを健康保険証として利用する登録をしていない人には、紙の「資格確認書」が送付され、保険証代わりに利用できる。しかし、マイナカードに保険証を登録した人は原則、資格確認書はもらえない(後期高齢者には送付される)。

 

 そこでいったんマイナ保険証を登録した人が、資格確認書を得るために登録解除を申請していると見られるのだ。

 

 マイナ保険証の登録者は約7627万人だが、利用率はわずかに約13%(今年9月時点)。マイナ保険証を持っていても紙の保険証を使っている人が大半だ。

 

「マイナポイントのキャンペーンの時にマイナ保険証を登録したが、個人情報満載のマイナカードは持ち歩きたくない。資格確認書がもらえるなら、登録解除するつもりです」(60代男性)

 政府が進めるマイナ保険証移行と逆の動きが起きているのだ。

 

 

 医療関係者の反対運動も活発だ。全国の6割以上の開業医が加盟する全国保険医団体連合会をはじめ各地の保険医協会などが「紙の保険証存続」を訴え、街頭でも呼びかけている。

 

開業医の1人がこう語る。

「患者さんが12月から一斉にマイナ保険証を利用するようになれば、必ずトラブルが増える。顔認証付きカードリーダーが保険証読み取りミスを起こせば、業務が中断してしまう。さらに、システムの導入や維持にかかる負担は大きい。補助金では全然足りない。

 

小さな医院や歯科クリニックのなかにはマイナ保険証への切り換えを機に廃業するところも増えている」

 

 国民は利用したがらず、医療機関にも負担が大きい。

それでも政府が紙の保険証廃止、マイナ保険証への切り換えを強引に進めるのはなぜなのか。背後に巨大なマイナ保険証利権があるからだ。

 

続く記事でその利権構造を詳報しよう。

 

 

週刊ポスト2024年11月29日号

 

 

 

 

11月22日の相場を見てみたよ

きのうの下げは間違いだったちゅんε-(´⊝`;A

きのう下げたといっても優待株は上げ優勢だったちゅん

 

NYは461ドル高

NY先物 15ドル安

為替 154.1円 0.8円の円高

原油 70.1ドル 0.7ドル高

225先物 160円高

売買指数 0.1 ニュートラルちゅん

 

38146円 120円高で寄りついて

120円きゅい~~~ん⊂(。・⊝・)コ~~~~~~ю 

170円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

200円きゅい~~~ん⊂(。・⊝・)コ~~~~~~ю 

90円↓ ずんずん210円↑ で前場おしまい~~

 

後場 変わらず~~から

120円どす~~~ん(⊃。⊝。)⊃ピクピク

ずんずん120円↑ 

このところ絶好調の7550ゼンショーを利確♪

90円↓ 80円↑ 80円↓ 60円↑

80円↓ でおしまい~~

引け成りで絶不調の7013IHIをぽちっとな

きょうはこれだけ~~

 

きょう動いた株は

 1802大林組 4.2% 3401帝人 3.2% 4112保土ヶ谷 4.8%

 4183三井化学 5.1% 5233太平洋セメ 3.7% 9302三井倉庫 4.3%

 

きょう動いた優待株は

 1909ドライケミカル 3.8% 3064モノタロウ 5.7% 4275カーリット 3.5%

 4462石原ケミカル 5.5% 9278ブックオフ 3.2%

 

IRで 

 2752フジオフード 株式売り出し575万株12.6%

 4183三井化学 自社株買い320万株1.68%

 

NY先物 43ドル高

為替 154.7円 0.6円の円安

原油 70.2ドル 0.1ドル高

225先物 20円高  16:21

 

また来週でちゅ~~~ん(・⊝・)ノ