高校生の反抗期に悩む保護者必見!進路ややる気に効果的な接し方
・高校生になってから親に反抗してばかりで、どんな風に関わってよいかわからない。
という親御さんに向けて、高校生の反抗期に適切な親の関わり方について解説します。
反抗期は子どもの成長過程であり、親子関係に大きな変化が起こる時期。
ですが、中学生の反抗期がまだ長引いていて、わが子への対応に苦慮されている方もいるかもしれません。
高校生になると、より一層自己主張をし、親とは違う価値観で生き始めようとする時期でもありますので、親は理解を示し、一人よがりではないコミュニケーションを心がけることが重要です。
また、自己肯定感を育むために、子どもの意見を否定しないこと、尊重することも大切です。
高校生の反抗期は「理解できない」ではなく⇒「理解しようとすること」がポイントです。
もくじ
高校生の反抗期の特徴
高校生の反抗期は、身体的にも精神的にも成長する時期ですが、親に対して反発し自己主張する時期でもあります。
自分のアイデンティティを確立しようとするため、親の干渉に対してかなり敏感になり、衝突が起こりやすくなるのです。
ここでは、高校生の反抗期の特徴を5つお伝えします。
特徴1)親への反抗
・返事をしない
・あいさつしない
・口数が減る
・親に口答えする機会が増える
・言葉使いが乱暴になり、クソババアなど暴言が増える
・写真を撮るのを嫌がる
・親と一緒に行動するのを嫌がる
など、反抗が強くなります。
特に、管理型の親、厳しすぎる親に対しては壮絶になったり、反抗期が長引く傾向にあります。
特徴2)学校や勉強への反発
せっかく進学校に合格したのに、どんどん難しくなる勉強につまずいてしまい、深海魚のように伸び悩む高校生も多いです。
その根底には学校や勉強への嫌悪感や反発心や、自己肯定感の低さが起因していると実感しています。
定期テストや大学受験に向けて、勉強すればいいのはわかっているけれども、投げやりになっている子も少なくありません。
特徴3)友達関係のトラブル
彼氏や彼女の問題で悩んだり、部活の友達とケンカしたり、友人関係でトラブルも起きやすい時期です」。
特徴4)自己主張の強まり
高校生になると感情の起伏が激しくなり、自己主張が強まります。
ただ、ムクムクとわいてきた主張を上手に伝えることができなくて、親子間でも友人間でもトラブルになりやすいです。
高校生の反抗期の心理
では、どうして高校生になると反抗的な気持ちが強くなるのでしょうか?
反抗期の高校生の心理について調べてみました。
思春期・反抗期には、脳の前頭前野と呼ばれる「冷静な思考の脳」と大脳辺縁系「感情の脳」とのバランスが著しく崩れる時期だと言われています。
性ホルモンの影響により、感情の脳が大きく発達し、それに「冷静な思考の脳」が追いついていない、とのことです。
引用元:脳の発達と反抗期 わが子に何が起きているのか?edu Navi
上記、和久田 学先生(小児発達学博士)の記事を読ませていただくと、反抗期はアンバランスな脳のせいで、衝動を抑えることが難しく、情緒不安定になったり、自己中心的な考えが強まってしまうようです。
子どもの脳や心の発達に合わせた理論的な対応が、反抗期を迎えた子どもの心の葛藤を解消する手助けになります。
反抗期の高校生に対する5つの接し方
高校生の反抗期における正しいコミュニケーションの在り方は、理解と受容。
この2つを念頭に入れながら、以下5つの接し方にご注意ください
接し方1)話す場面を選ぶ
人前で叱ったり、本人のプライベートな話をしてしまったりすると、親としての信頼を失います。
家族や兄弟の前で、その子の悪かったテストの点数をバラされたりするのも、反抗心を膨らませる理由になります。
本人のメンツやプライドを傷つけないように、話す場面を選びましょう。
接し方2)コミュニケーションの工夫
実はよく「子どもが何を考えているかサッパリわからない」「理解しがたい」「子どものことを受け入れられない」とおっしゃる方が多いのですが、この口癖や姿勢こそが子どもの反抗期を長引かせ、親子仲をどんどん悪くしてしまう原因になっています。
・子どもの話を最後まで聞くこと
・否定しないこと
・「そうなんだね。あなたはそう思うんだね」といったん受け取ること
これらを実践することで親子の絆が深まります。
食事の時間など、リラックスした雰囲気の中で会話を楽しみましょう。
接し方3)子どもの自主性を尊重する
管理型の子育てをしている人は、小言や指示命令が多く過干渉な子育てになってしまいます。
勉強する・しない、部活に行く・行かない、ちゃんとする・しない、など、勉強面でも生活面でも本人のことは本人に任せるようにしていきましょう。
親が子どもの自主性を尊重できるようになると(=親として成熟する)、親子関係は劇的によくなります。
接し方4)ルールの明確化
高校生からは放牧、と「見守る子育て」では言っています。
できるだけルールは少なくして明確化しておき、それ以外は本人の自由に任せる体制になると、子どもの自主性や主体性がグングン伸びていきます。
例えば「法に触れることはしてはいけない」「自分と人と傷つけてはならない」など「ならぬこと」を明確化しておくと、子どももわかりやすいので、ルールを守りやすくなります。
接し方5)自信を持たせる関わり
ダメ出ししてばかりの子育てをしていると、自分に自信のない子になってしまい、やる気の低下や不登校になりやすいことを、中高生ママ専門の子育てコーチとして実感しています。
それくらい「自信:自分を信じる力」のある子に育てることは重要だと感じています。
本人の自主性に任せて見守っていると、いろんなことにどんどんチャレンジする子になっていきますので、成功体験も失敗体験も増えて経験値がアップします。
成功体験を積み重ねると、自分に自信が持てるようになりますし、失敗体験はポキッと折れない強さの礎になります。
高校生の反抗期における親の心構え
では、反抗期の高校生に上記の接し方を徹底していくために「親の心構え」を3つお伝えします。
親の心構え1)感情的にならない
反抗期を乗り越えるためには、親は冷静さを保ち、適正な対応をすることが大切です。
なぜなら、子どもの反抗に怒りを感じ、同じ土俵に乗って戦ってしまうことはよくあることですし、火に油を注ぐことにもなっています。
親が自分の感情をコントロールして「大人の対応」をすることは、反抗期の親の姿勢として非常に重要です。
親の心構え2)辛抱強く待つ
人一人育てるには忍耐が必要です。
子育ての目的は、子どもを笑顔で自立させることですから、生活面を辛抱強く教える段階が中学生までだったとすると、実際に任せて見守る段階が高校生ともいえるでしょう。
もちろんまだまだ失敗もするでしょうし、ハラハラしながら見守ることになると思います。
それでも、一人で生きていく力を育てる為に、親は辛抱強く見守らなければなりません。
「見守る子育て」では、待つのが苦手な方に、(特に専業主婦の方など)何か声をかけられるまでは自分の好きな事に「没頭すること」をオススメしています。
親の心構え3)進路にはできるだけ口を出さない
「○○以上の大学に行くべきだ」「国立以外は学費払わない」など、親の一方的なプラン(価値観)を押し付けているご家庭も多いですが、こういった親の圧がやる気を削いでいたり、後々の親子不仲につながったりしています。
子どもの希望や適性を尊重して、まずは本人の話に耳を傾けてみることが非常に大事です。
また、先回りの育児の1つとして「情報収集は親の役割だ」と思ってオープンキャンパスや大学受験のリサーチに余念のない方もいらっしゃいますが、やり過ぎてプレッシャーを与えてしまったり、甘え(依存)構造を創り出している場合も多いです!
受験も進路も子どもの問題ですから、できるだけ本人にまかせ、親は後方支援に回れるといいですね。
高校生の反抗期を乗り越えるには
とはいえ、「1年以上、親と口をきいていない」「家に帰らない日が増えてきた」「不良グループに属するようになってしまった」など、途方に暮れている方もいらっしゃるかもですね。
そんな時は、カウンセリングや、行政の相談窓口などプロの支援を活用しましょう。
「見守る子育て」では、思春期子育てのお悩みを解決するための様々なセミナーや動画を提供しています。
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反抗期の終わりのサイン
反抗期は、子どもの自我が確立されれば終わるとされています。
自我の確立とは「アイデンティティの確立」とも呼ばれ、「自分とは何者であるか」を理解し、社会の中で自分らしくいられるよう自分の立ち位置を見出すことです。
具体的には
- 親子で会話する機会が増える
- 自分から話しかけてくるようになる
- 挨拶するようになる
- 感謝の言葉を言うようになる
- 勉強に集中し始める
- 家事を手伝うようになる
などの変化が見られ、親子間のコミュニケーションの改善が見られます。
上記のような変化が見られたら、反抗期の終わりはもうすぐです。
笑顔の自立はもうすぐです!
嵐のような反抗期の子育て、本当におつかれさまでした。
まとめ
高校生の反抗期に直面した親御さんは、わが子を正しい方に導こうと「戦いモード」に突入することが一般的です。
ですが、反抗期は「親の価値観の押し付けに対してNO」のサインを出している場合も多いので、親としての在り方を見直す時期でもあります。
まずは自己主張を始めた子どもの立場に立って、彼らの心情を理解しようとしてみませんか?
子どもが興味を持ってハマっていることに関心を示し、たわいない楽しい会話を心がけることで親子の絆を強化できます。
「反抗期」を乗り越えるための重要なポイントは、理解と受容です。
親の価値観の押し付けをやめることです!
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この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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