2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
という論文をEconomist's ViewでMark Thomaが取り上げ、クルーグマンやEconospeakのピーター・ドーマンが反応した。原題は「Chameleons: The Misuse of Theoretical Models in Finance and Economics」で、著者はスタンフォード大のPaul Pfleiderer。 以下は…
24日エントリで紹介したBOE論文をStephen Williamsonが、これがマーク・カーニーの考えを正確に表しているのだとしたら困ったものだ、とトービンの1963年の論文を援用しつつ批判している。以下はその概要。 銀行は貯蓄者の預金を貸し出す仲介者に過ぎない、…
Nick Roweが、5年前にここで紹介した考え方を、国際経済という枠組みで再説した。即ち、2つの発券銀行があったとして、片方の発券銀行は自らの銀行券をもう片方の発券銀行の銀行券に交換する換金義務を負うが、もう片方の発券銀行はそうした義務を負わない、…
25日に紹介したマンキューによるクルーグマン批判に、ここで紹介したPGLに続きクルーグマン本人が反応し、それにマンキューがさらに反応した。 ポール君 昨日、経済学で簡単なモデルを使うことを大いに擁護するエントリを書いた。ということで、今日は注意書…
23日のエントリでは春の「Brookings Panel on Economic Activity」で提示されたクルーガーらの論文を紹介したが、同パネルで話題になったのはジョシュア・ハウスマン(Joshua K. Hausman)とヨハネス・ウィーランド(Johannes F. Wieland)によるアベノミク…
昨日紹介したマンキューによるクルーグマン批判にEconopeakでProGrowthLiberalが噛みついた。 Greg’s only rebuttal was to present the literature on the alleged optimality of not taxing capital income. The argument simply put is that not taxing c…
マンキューがクルーグマンのNYT論説に反応した。 グレッグ君 今日のポール君の論説記事はいかにもポール君という感じだねぇ。右派の好む政策を槍玉に挙げ、その政策の推進者は最も卑しい動機に基づいているのだと決めつけ、同政策を支持する他のまともな主張…
と題されたイングランド銀行の3人の研究者(Michael McLeay、Amar Radia、Ryland Thomas)による論文(原題は「Money creation in the modern economy」)が市場マネタリスト周辺で議論を呼んでいる。特に論議を呼んだのは、この論文がQEについて論じた部分…
マンキューがクルーガーらの論文*1を読んでそう結論付けている。 According to a new paper coauthored by Alan Krueger, the short-term unemployment rate works better than the standard unemployment rate in explaining changes in inflation, and acc…
とフェリックス・サーモンが書いている。 以下はその概要。 市場は別にパニクってはいない。米10年国債の金利をみると、例えば13日にジョン・ケリーがロシアへの経済制裁について述べた時に10bp下げた。今回の変動も通常の変動の範囲内であり、全般的に金利…
という実証結果を示したNBER論文をMostly Economicsが紹介している。論文の原題は「The Transmission of Federal Reserve Tapering News to Emerging Financial Markets」で、著者はJoshua Aizenman(南カリフォルニア大)、Mahir Binici(トルコ中銀)、Mic…
というNBER論文(ungated版)をAnton Korinek(ジョンズ・ホプキンス大)とAlp Simsek(MIT)が書いている。原題は「Liquidity Trap and Excessive Leverage」。 以下はその要旨。 We investigate the role of macroprudential policies in mitigating liqui…
というNBER論文(ungated版*1)をホドリック=プレスコットフィルター(HPフィルター)のホドリック(Robert J. Hodrick;コロンビア大)が書いている。論文の原題は「Estimating the Risk-Return Trade-off with Overlapping Data Inference」で、共著者は…
という研究結果を日本の某銀行の住宅ローン申請処理の進捗具合のデータ分析から得たハーバード大などの学者の論文が、The Journal of applied psychologyで電子出版されている(WP)(H/T UDADISI)。論文のタイトルは「Rainmakers: Why Bad Weather Means G…
について分析したNBER論文(ungated版)NEP-DGEブログで紹介されている*1。論文のタイトルは「Can Intangible Capital Explain Cyclical Movements in the Labor Wedge?」で、著者はシカゴ連銀のFrancois Gourioとボストン大のLeena Rudanko。 以下はその要…
昨日に続きGDPネタ。10日エントリでSNAの「第1次所得の配分勘定」と「所得の第2次分配勘定」について触れたが、今回の国際収支統計の改定では、そうしたSNAの所得の分類に対応する形で、従来の所得収支は第一次所得収支、経常移転収支は第二次所得収支と名称…
Enlightenment Economicsなる会社を率い、最近下記の本を出した英国のフリーランスの経済学者Diane Coyleが、先月「Measuring economic progress」と題した記事をvoxeuに寄稿し、GDPやその代替指標について論じている(H/T Mostly Economics)。GDP: A Brief…
についての論文がオーストラリア国立大学(ANU)応用マクロ経済分析センター(Centre for Applied Macroeconomic Analysis[CAMA])から出ている。論文のタイトルは「Modelling Inflation Volatility」で、著者はブカレスト大のEric Eisenstatとクイーンズ…
という、さもありなん、な結果が、ケイトー研究所のCato Journalという、内容からしてさもありなん、なジャーナルに掲載された論文で報告されている(H/T Mostly Economics)。論文のタイトルは「Forecast Bias of Government Agencies」で、著者はカリフォ…
というNBER論文をTimothy N. Bond(パデュー大)とKevin Lang(ボストン大)が書いている。原題は「The Sad Truth About Happiness Scales」。面白そうな論文ではあるが、ungated版が見つからないため、詳細は不明。 以下はその要旨。 We show that, without…
昨日のエントリでは公共投資の無駄を即時償却という形でSNA会計で表現してみたが、民間企業投資の無駄を即時償却方式で表現すると、以下のようになろうか。 支出 分配 民間企業投資 100 雇用者報酬 100 営業余剰 ▲100 固定資本減耗 100 即ち、補助金の代わり…
飯田=藤井論争を見て、飯田氏の主張をSNAの会計で表すとどうなるのかを少し考えてみた。 ●所得の第2次分配勘定による表現 飯田氏の主張の一つの表現方法は、以下のような「第1次所得の配分勘定」*1が存在する時、 支出 分配 公共投資 100 雇用者報酬 100 公…
少し前にDavid Glasnerのセーの法則に関する議論を紹介したが、同じ頃、Econospeakでもセーの法則に関するエントリが続けて上がっていた(2/26付け[バークレー・ロッサー]、2/27付け[サンドイッチマン]、2/28付け[サンドイッチマン])。いずれも、ジャ…
アジア開発銀行チーフエコノミスト・経済調査局局長からIMFアジア太平洋局長に転じた李昌庸*1(イ・チャンヨン;Changyong Rhee)のインタビュー記事がIMFのサイトに掲載されている(H/T Mostly Economics)。そこで李は、自分の優先課題として以下の3つを掲…
という論文を欧州の三人の研究者が書いている。論文の原題は「Are Consumer Expectations Theory-Consistent? The Role of Macroeconomic Determinants and Central Bank Communication」で、著者はLena Drager(ハンブルク大学)、Michael J. Lamla(エセ…
と言わんばかりのNBER論文(ungated版)をアセモグル=ロビンソンらが書いている。論文の原題は「Institutions, Human Capital and Development」で、著者はアセモグル=ロビンソンのほかFrancisco A. Gallego(チリ・カトリカ大学)。 以下はその要旨。 In …
という論文を英国の経済学者が書いている。原題は「Exchange Rate Predictability in a Changing World」で、著者はヘリオット・ワット大のJoseph P. Byrneとグラスゴー大のDimitris Korobilis、Pinho J. Ribeiro。 以下はその要旨。 An expanding literatur…
UDADISIが山村英司・西南学院大学経済学部教授のPublic Choice論文「Impact of natural disaster on public sector corruption」(WP)を紹介している*1。 UDADISIは結論部から以下の文章を引用している。 The major findings of this study are the followi…
というような趣旨のNBER論文(ungated版)をアセモグルらが書いている。論文の原題は「Equalizing Superstars: The Internet and the Democratization of Education」で、著者はDaron Acemoglu、David Laibson、John A. List(Listはシカゴ、他はハーバード…
かつて大学の同級生だったというNick Roweとロジャー・ファーマーが、ケインズの供給関数と需要関数について論争を交わしている。まず、ファーマーが以下のような45度線図を2/24付けブログエントリで示したのに対し、 Roweが2/26付けブログエントリで、45度…