最近のこと(12/19~)
メリークリスマス。
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最高のやつです。2015年も締めくくり。2016ってなんかSFっぽい響きがあるので楽しみだ。さて、この「最近のこと」シリーズも今年最後になりそうなので、早々に振り返りましょう。先週の土曜日から。朝一で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観る。公開初日の金曜日が職場の忘年会であった為、波に乗り遅れる。興奮の渦に包まれた劇場というのを体験できなかったのが残念だ。しっかし、最高でした。終始涙腺を潤ませながらスクリーンを見つめる事に。すぐさま夜中の回のチケットも押さえた。2回目は近所ではなく、わざわざ別の劇場にしてみました。『ジュラシック・ワールド』の時も思ったが、夜中に大作映画をスクリーンで観るのは興奮する。ストーム・トルーパーかっこいいなぁ。カイロ・レンよりかっこいい。ときにレンが2回あるマスク外すシーンなのですけど、最後の1回だけで良くないですか?
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よく晴れてた土曜日だったので洗濯物を干し、レコードを聴きながら部屋の掃除。エビ中のひなたの突発性難聴が心配だな、と考えたりした。レイトショーまで暇だったので、録画してあった『5時から9時まで』の最終回を観る。良い所は多々ありながらも、「なんでこういう状況になっているのかがよくわからない」という致命的な設計ミスが脚本にある気がする。高嶺の祖母のキャラクターをきちんと描けなかったのが敗因だろうし、それは終盤に登場した天嶺という実に中途半端なヴィランのせいだろう。次回作に期待。来期の月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(坂元裕二脚本)の予告が流れていて、高良くんの「引越屋さん」という設定だけでももう「うおー」という気持ちです。ずっと観たかった『笑けずり』の動画がネットにあがっている事に気づき、食い入るように観る。しかし、第4回以降は接続が重すぎて観られなかった。ピンボケ太郎の恋の行方が気になるよー(知っているけど)。Aマッソが頭5歩くらい飛びぬけているのは当然として、初めて観るザ・パーフェクトとオレンジサンセットも粗削りながら光っていた。ザ・パーフェクトのピンボケ太郎のツッコミは、三四郎、ウエストランドあたりのいい影響を受けている感じがして好き。オレンジサンセットもセンス抜群。「お前、俺の街なのか?」というツッコミにはウットリさせられた。しかし、Aマッソが番組内で短期間に制作した漫才群の瑞々しいこと。公式サイトでフル尺バージョンが観られるので、諳んじられるまでに、リピートした。Aマッソが合同ライブを敢行した事のあるよしもとのすごい論のセンスも見逃せない。
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そんな中、twitterを眺めているとザンゼンジ解散の報。ツィンテルに続いて良質なコント師が消えた。いや、コント師うんぬんよりも、あの2人のタレントとしての魅力が惜しい。きっかけさえあれば跳ねるポテンシャルに満ちていたのに。ひな壇でイジられまくる武田さんを観たかった。これで『3組のライブ(仮)』も『6人のライブ(仮)』も終わりだ。夢のように楽しい時間だったな。もう合体して4組のライブを発足して欲しい。モグライダーの芝の兄貴が同志達の解散に何を思っているのか知りたい。
日曜日。天気がいい。ピチカート・ファイヴの『プレイボーイ・プレイガール』を1周聴いた。
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これは傑作だと思うのですが、どのTSUTAYAへ行ってみても新作ながら1枚しか陳列されていないのが謎だ。世間の認知はまだ低いのだろうか。紅白に出れば、状況が一変する、と信じています。初出場の紅白でメドレーを選択せずに「君の名は希望」1曲勝負という姿勢に感動した。大晦日が楽しみだ。夜は今年より賞レースである事を止めた『THE MANZAI』を観る。期待していたものの、もうはっきりと番組として面白くない。あの素晴らしき『M-1グランプリ』の後だとなおさらだ。これならば『ENGEIグランドスラム』で充分なのではないだろうか。あちらと同様にスタジオ収録と事前収録のVTRが織り交ざっていて、ちぐはぐでグルーヴ感に欠ける。VTR組はたけしにコメントされないので、お気に召さなかった、みたいな印象になってしまうのも気の毒だ。薄々気づいていたが、ナイナイのMCには何の面白味がなく(大物が隣にいると特にだ)、たけしのコメントはどうもピントがズレている。今のナイツに対して「ツッコミが巧くなってきた」と。土屋さんはずっと巧いし、わかりやすくその巧さを発揮していたのは往年の『M-1グランプリ』の頃だ。2012年の優勝時のスタイルに変に捻りを入れて見づらくなってしまったハマカーンの漫才に対して「進化してるよなぁ」とコメントするにも首をひねった。感動したのは久しぶりのおぎやはぎの漫才の強度が古びていなかった点でしょうか。おぎやはぎがいなかったら何にも始まらなかったのでは、と改めて思えた。この日の三四郎はプレマスターズの時に比べてグッと良くて、うれしかった。
月曜日。忙しかった気がするが、すでに記憶がぼんやり。S×Lが解散と聞いてぶったまげる。ザンゼンジ以上の驚きだ。『M-1グランプリ』の3回戦が優秀なコンビを殺していく。星野源の『YELLOW DANCER』をレンタルして聴いた。
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火曜日。仕事後に、山田洋次『母と暮らせば』を観る。1回入場したもののメガネを忘れている事に気づき、係員に事情を話して、レイトショーに変更してもらった。ダメ元でお願いしたのに、スムーズに対応してくれ、わざわざレイト料金との差額まで返金してくれた。映画も素晴らしく、少し泣いてしまった。でもかなり変な映画だ。大林宣彦のような歪さの中で小津をやっているような。同じような平凡な映画しか撮ってこなかった人が晩節に差し掛かり、覚醒している。これが黒木華の力か。それに応えるように実に美しく黒木華がフィルムに収められていて、それだけで観る価値あり。浅野忠信が出てきてからが、また凄い。それを受けての二宮和也のロングコート姿もとてもよかった。音楽が坂本龍一で、ミックスがZaKというのもやばいですね。エンディングもとても不気味で、これ嵐ファンが観るのか、と不安になったが、すすり泣き声がたくさん聴こえてきたので、問題ないのだろう。
水曜日。祝日だけども例年通り出勤。入社から一度もこの祝日に休んだ事がないので、陛下に申し訳が立ちませぬ。皇太子の誕生を調べたら、2月23日でした。これなら休めそうだが、また23日なんだな、と小さく驚いた。祝日出勤の唯一の楽しみは空いている電車だ。仕事を終え、ケーキを買って帰宅。チキンやローストビーフを食べて、ささやかにクリスマス気分を味わう。今週の『いろはに千鳥』がむちゃくちゃ面白かった。「龍ヶ谷ドリーム王国」のシュールさ、全盛期のうすた京介くらいにキレキレ。『下町ロケット』の最終回、面白かったのだけど、第2部の結末がずいぶん省略で終わってしまってビックリした。ガウディ開発成功に向けて気持ち作ってた視聴者の気持ち!JET SETのミュージシャン・DJが選ぶ年間ベスト記事を読んでいたら、小西康陽さんがSaToAの7インチを選んでいて興奮した。
www.jetsetrecords.net
ceroの「Summer Soul」が入っているのもやばい。ちゃんと予約してアナログゲットしたらしい。
木曜日。まぁ、よくある話なんですが、10代に冴えないクリスマスを送った因果で、イブの日に街を1人歩くのに緊張してしまう。実はカップルで街を歩いている人の方が少数派だし、誰も街行く人を気になどしていない、という事にはとっくに気付いているものの、多感な時期に得た妄執はなかなか抜けないものです。平日のイブなんて平常運転でいきたいもの。気付けばいつの間にか齢30になりましたので、変な自意識は捨て、思い切って仕事返りに繁華街のディスクユニオンに寄ってみた。いつもより空いている店内に、いかにも「クリスマスなんて大嫌い」という風体のおじさん達が中古品を一心不乱にディグっている。よせばいいのに、店内には山下達郎の「クリスマス・イブ」なんかが流れていて、それはそれはなかなかの画力である。先人達に倣い、黙々とディグした。JET SETの年間ベスト記事で小西康陽さんがMockyの『Key Change』を挙げていて、その中で言及していたPrince & The Revolution『Parade』とMelody Gardotの2ndを購入。
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Christmas Gift for You From Phil Spector
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金曜日。Fukaseの益若つばさとの交際宣言に笑う。ギャルのカリスマが好きというブレなさ。Saoriちゃんには平静を装いながらも、「Fukaseの葬式の喪主をするのはわたしだし、一緒にお墓に入るのもわたし」と心の中で強がっていて欲しいものだ。家に帰ってMステのスーパーライブを全部生放送で観てしまった。弘中アナがペンギンみたいでかわいい。
そんなこんなで、例年25日が終わるとものすごいホッとしてしまうのだけど、そこからは街の雰囲気もグッと穏やかに感じられる1年で1番好きなシーズンとなります。槙原敬之の歌う休日の街の描写が好きだ。
駅前のTAXI乗り場は
明日の休み知ってる人達
笑顔の比率が高い
「雷が鳴る前に」
日曜日の電車は
みんなやさしく見えて
どんなに混んでても
おだやかに揺れている
「君に会いに行く」
素晴らしい。「明日の休み知ってる人達」が溢れる年末。しかし、一方で
だから嫌いだよ こんな日に出掛けるの
人がやたら歩いてて 用もないのに
という歌い出しのユニコーンの「雪が降る町」がこの世で1番好きな年末ソングだったりする。それにしても、槙原敬之にしても奥田民生にしてもあまりにヴィヴィッドな情景描写力である。同時にメロディーへの乗っかり方が、もうこれしかないというピントではまっていて、「才能だなー」と感心してしまうのです。最後に来て急に何の話だ、というと、これもただの星野源への悪口です。