都内など同都道府県への引っ越し見積もり相場は？ 格安で引越しできる業者も紹介

引っ越し業者に依頼する際、事前に引っ越し料金見積もりをとるのが一般的です。提示された金額が高いのか、低いのかを知るためにも、まずは引っ越し見積もり料金相場を理解しておきましょう。

都内など同都道府県への引っ越し見積もりの料金相場を、家族構成ごとにご紹介していきます。

単身者が都内など同都道府県で引越しする場合の料金相場

2〜4月になると引越し業者に依頼が殺到し、引越し業者は繁忙期をむかえます。繁忙期に入ると、都内など同都道府県内の引越しを含め、見積もり料金相場が上昇する傾向があります。

繁忙期における単身者の「～50km未満（同都道府県程度）」の引越し料金相場は、4万円台後半〜6万円台前半。荷物の量によって約15,000円も変動しています。

繁忙期に比べて引越しの依頼が少ない通常期は、比較的安く引越しすることができます。

通常期における単身者の「～50km未満（同都道府県程度）」の引越し料金相場は、3万円台後半〜4万円台後半。繁忙期に比べると2割程度安くなっています。

家族が都内など同都道府県で引越しする場合の料金相場

繁忙期における「～50km未満（同都道府県程度）」の引越し料金の平均相場は、88,676〜191,858円。家族が1人増えるごとに約2万〜5万円高くなり、5人家族以上の引越しでは、2人家族の倍以上の料金となっています。

通常期における家族の「～50km未満（同都道府県程度）」の引越し料金相場は、7万円台前半〜15万円台後半。単身者の場合と同じく繁忙期に比べると2割程度安い計算です。

急な異動ですぐに引越ししなければならないなど、時期的な制約があるのでない限り、繁忙期の引越しは避けるのがよさそうです。

引っ越し料金を安くするためには、引っ越し料金が決まる仕組みについて知っておくことが大切です。以下で解説しましょう。

基準運賃／実費／付帯サービス

引っ越し料金は、「基準運賃」「実費」「付帯サービス」から構成されています。

このうち、基本運賃は引っ越しで移動する距離、荷物量、作業時間によって決まります。モデルとなる約款を国土交通省が定めているため、基本運賃はどの引っ越し業者もほぼ同じです。

実費は、引っ越しスタッフの人件費やダンボールなどの梱包資材費、高速道路利用料などの交通費が該当します。

エアコンの取り外しや設置、ピアノなど特殊な荷物の輸送費、不用品処分などにかかるのが、付帯サービス費です。

時間制と距離制について

基本運賃には2通りの決め方があります。引っ越しの移動距離が100Km以内の場合は時間制、これを超える場合は距離制が適用されます。

時間制の場合は引っ越し作業にかかる時間、距離制の場合は引っ越しする距離に応じて基本運賃が変動します。

都内など同都道府県への引っ越しは、移動距離が100km未満となるケースが多く、時間制が適用されます。移動距離が比較的短くても引っ越しが極端に安くならないのはそのためです。

なお、時間制の引っ越し運賃は、4時間と8時間に分けられ、以下のように引っ越しトラックごとに料金の上限と下限が定められています。都内など同都道府県内の引っ越しの際の参考にしてください。

【時間制引っ越し運賃の一例】

引っ越しの日程や荷物の量や作業時間が同じだとしても、引っ越し業者によって提示する見積もり料金はまちまち。そのため、一社の見積もりだけで判断すると、引っ越し料金が割高となってしまう可能性があります。

相見積もりをとる

都内など同都道府県への引っ越しでも、見積もり料金を安くするためには、相見積もりをとることが欠かせません。複数の引っ越し業者から相見積もりをとれば、価格面だけでなくサービス面でも比較検討できるため、納得のいく引っ越し業者に依頼することができます。

はじめから引っ越し業者を一つに絞るのではなく、面倒でも複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。

大手だけでなく地域密着型の引っ越し業者からも見積もりをとる

一口に引っ越し業者といっても、その規模や特徴はさまざま。大手だけでなく、地域密着型の引っ越し業者からも見積もりをとることで、より安い引越し業者を見つけやすくなります。

大手の引っ越し業者には、対応エリアが広い、サービスが充実している、特殊な運搬物にも対応しているなど、さまざまなメリットがあります。また、単身者や女性むけなどのプランも豊富です。

他方、地域密着型の引っ越し業者では、比較的リーズナブルな料金設定となっているケースが少なくありません。

また、都内など特定エリアの引越しに強みがあるなど、その業者独自のセールスポイントがある場合も。料金交渉に応じてくれる柔軟な業者も多く、大手の引っ越し業者よりも引っ越し料金を安く済ませられる可能性があります。

まずは規模にこだわらず、さまざまな引っ越し業者から相見積もりをとり、それぞれの特徴を知ったうえで引っ越し業者を選びたいところ。
一括見積もりサービスを利用すれば、大手から中小まで、複数の引っ越し業者からの見積もりを一度の入力で一気にとることができます。

手間も時間もかけることなく、リーズナブルかつ自分の希望に合う引っ越し業者を見つけることができます。ぜひ利用してみてください。

最後に、都内の引っ越し料金をできるだけ安くしたい方にむけて、格安と評判の引っ越し業者口コミランキングをご紹介しましょう。引っ越し業者選びの参考にしてください。

都内のように移動距離が短い引っ越し料金は、平均と比べると低水準となる傾向があります。とはいえ、引っ越し料金はさまざまな要素で複雑に変動しがち。一括見積もりサービスを利用したり、ご紹介したことを参考にしたりして、リーズナブルに引っ越ししてください。

写真：PIXTA