2016年09月 - 梅安亭日乗
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2016/09/01

カレイの干物作り

朝、塩を軽く打って(いつもは塩水にくぐらせているが、この日は直接塩を打った)、網カゴに入れてバルコニーに干した。
83016カレイの干物づくり






完成したカレイの干物 8月31日(水)夕方

83016出来上がったカレイの干物





8月最後の昼酒の肴 マグロの漬け、ほうれん草の胡麻よごし、大根の皮のポン酢漬け、オクラかけ冷奴、大根と豚ひき肉のあんかけ



83016昼飯





夜(31日)は珍しく下手くそな握り寿司を作った。
マグロの漬けの握り

83016マグロのヅケ握り







米軍ヘリパッド建設阻止のための国際連帯!

【沖縄・高江発】警察 人命より米軍様のヘリパッド優先
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2016/09/02

なんとか酷暑を乗りきった!


今年はエアコンを活用したおかげで、夏はわりと楽にすごせた。
例年に比べてエアコンをかなり長時間稼働させていたのに電気代は想像していたほどかかっていなかった。

このところ、朝晩は少し肌寒いぐらいだ。

グラナダはこれからがいちばんいい季節・・・





お魚処「梅安亭」

カレイの煮付け
2尾買ったカレイは1尾が干物、残りの1尾は煮付けにした。
冷蔵庫に入れておいたので煮こごりができていた。

90116カレイの煮付け





マグロの漬けの山かけ

90116マグロ漬けの山かけ




オクラかけ冷奴

90116オクラかけ冷奴





大根お漬物
この漬物を作り出してから3回目になるのだが、すっかり我が家の定番メニューになった。
これのいいところは塩分が少ないというところである。
今回はキュウリと人参の量を増やしてみた。

90116大根の漬物も第3弾目






鯵のミニ箱寿司
酢締めにしておいた鯵を箱寿司にした。

90116鯵の押し寿司







9月1日の昼酒の肴はこんな感じ・・・
901169月1日の昼酒の肴







ドストエフスキー遍歴

遍歴といっても翻訳本の蒐集遍歴・・・(笑い)

昔、河出書房新社の米川正夫個人訳の「ドストエフスキー全集」を持っていた。
諸般の事情で手放してしまったのだが、ある時、神田の古本屋で全巻が5万円ほどで売られていたのを見て、よほど買おうかと迷ったのだが、そのままになってしまった。
そして、いまグラナダの我が家の本棚には、新潮社版の「ドストエフスキー全集」がある。翻訳者は江川卓、工藤精一郎、原卓也など11名が参加している。
ところが、その貴重本だが、わが老いたる眼には字が小さすぎて読むことが困難になっていた。

そこにドストエフスキーの翻訳本で100万部も売ったという超人気翻訳シリーズである亀山郁夫訳の「カラマーゾフの兄弟」や「罪と罰」、「悪霊」などが出版された。
こちらの文庫はありがたいことに字が大きくて自分にも無理なく読めた。
そしてドストエフスキーのほかの本でも安岡治子訳の「地下室の手記」、「貧しき人々」なども買った。

とくに「悪霊」などはシルクロード横断の旅にでかけた時に、暇つぶしに読もうと3冊とも持っていっていた。なにしろバックパッカーの旅行なので本が重たいというのは致命的なので、読み終えたら、旅で出会ったひとにあげたりしていたものだ。

光文社の古典新訳文庫はその時点ではまだ電子書籍版が出ておらず、いずれ自分で自炊本を作ろうとおもっていたのだが、なんと、光文社はいちはやく電子書籍版を発行してくれたのである。(良い本の版権をがっちりおさえているどこやらの大手権威主義左翼出版社などとえらい違いだ)

そして今回のkindle読み放題=kindle Unlimitedが登場したしだいである。
嬉しかったのは、いずれ自炊しなくてはと思っていた紙の本のドストエフスキー翻訳本がずらりとはいっていたことである。

その一環で読んだのが、つい先日の「貧しきひとびと」と昨晩の「白夜/おかしな人間の夢」である。

その「白夜」だが、昔読んだ冒頭のフレーズががいまも頭の端にこびりついているのである。

だれの訳だったのだろうか・・・



米川正夫訳ではこうなっている。

素晴らしい夜であった。それは、親愛なる読者諸君よ、われらが若き日にのみあり得るような夜だったのである。空には一面に星屑がこぼれて、その明るいことといったら、それを振り仰いだ人は、思わずこう自問しないではいられないほどである──いったいこういう空の下にいろいろな怒りっぽい人や、気まぐれな人間どもが住むことができるのだろうか? これは親愛なる読者諸君よ、青くさい疑問である、ひどく青くさいものではあるが、わたしは神がしばしばこの疑問を諸君の心に呼び醒ますように希望する!……



つぎに新潮社版の木村浩訳ではこうなっている。

すばらしい晩だった。親愛なる読者諸君よ、それはぼくたちが若い時分にしか持てないような、そんな晩だった。空には星が満ち、その明るさといったら、振り仰いで思わずこう自問せずにはいられないほどだった。こんな星の下に怒りっぽい人や気まぐれな人たちが本当にいるものだろうか、と。親愛なる読者よ、これはやはり青くさい問いかけである。ひどく青くさいものだが、こうした問いかけを神が諸君の胸にももっとたびたび送り届けてくれることを!・・・・・・




そして古典新訳文庫シリーズの安岡治子訳だとこうである。

それは奇跡のような素晴らしい夜だった。親愛なる読者よ、僕たちが若いときにのみあり得るような、そんな夜だった。
満天の星で、あまりにも明るいので、見上げていると、こんな空の下に、怒りっぽい人間だの、気まぐれな人間だの、そんな雑多な人間が本当に存在し得るだろうかと、どうしても自分に問いかけずにはいられない。これもまた、若者らしい質問だが、どうか神様があなたの心にもなるべく頻繁に、こういう質問を送ってくださいますように!・・・・・



どれとも違った。
星という星はことごとく・・・・

なんだか、もっと名調子のような印象だった。

中村白葉とか、もっと古い人の訳だったのかな。

こんど調べてみよう・・・



ドストエフスキーとヴィスコンティ監督

ところで、この「白夜」を出版した前年(1847年26歳)ごろからドストエフスキーは、空想的社会主義者のペトラシェフスキーのグループの会合に出席するようになっていた。
そして、「白夜」を出版した年(1848年27歳)には会合に頻繁に出席し、その思想に共感していたようだ。
翌年(1849年28歳)秘密警察に突如逮捕され、死刑を宣告される。
刑場に引き立てられ執行直前に、皇帝の突然の恩赦で死刑は執行停止。
シベリアに4年の流刑に処せられた。

この「白夜」だけどルキノ・ヴィスコンティ監督の映画を見たことがある。
たしか、マリア・シェルとマルチェロ・マストロヤンニが出ていた。

ビスコンティ監督がドストエフスキーの小説の映画化を試みた動機は、おそらく自身がナチスに対するレジスタンス運動に参加して九死に一生を得たというドストエフスキーと似た体験をしていることにあるのだろう。















2016/09/03

げに恐ろしきものは電力会社なり・・・

弱気な地上げ屋さんのブログ「ラ・ターシュに魅せられて」より転載

原発マフィアの闇! 「僕は自殺しません。もし遺書が残っていたとしても・・絶対に違うので調べてください」 泉田新潟県知事
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自分も昨日のブログでも触れたエアコン。
なるほどね、と感心した。
自分の場合はもちろん24時間つけっぱなしではないのだが・・・

反原発のシンボルのような知事が唐突な出馬撤回。
理解不可能だったのだが、そういうことだったのかと得心。

このかたのブログはほんとおもしろい!

最高のワイン(ラ・ターシュ)を愛でながら、世の中にチクリと皮肉を飛ばす・・・

粋やな・・・


1本500円の「安ワイン」をあおっているようなジジィでは、こうした気の利いたブログは書けない。(ため息)







夏を惜しんで「串カツ」で一杯!

昔、夏のビヤガーデンなんかで串カツをよく注文していたものだ。
冷えた大ジョッキーのビールに本当よくあうのである。
今回は珍しく牛肉で作ったのだが、やや硬かった。
やはり、スペインでは豚のほうが断然柔らかくて美味しい。


牛串カツ 9月2日(昼)

90216夏の名残りを惜しみながら串カツで一杯



2016/09/04

葉つき蕪を買ってみた!

大根ではなくて蕪。
葉っぱがついていたので買った。

葉つき蕪

90316葉つき蕪





葉っぱの半分をおひたしにしてみた。
なかなかいけた。(3日昼)

かぶらの葉のおひたし

9031690316お浸しに






さて、残りは夜、例の賞味期限切れの油揚げと煮ることにした。
油揚げをしっかり洗い、味付けもやや濃いめにして、少しでも臭みを消そうと努力した。
しかし、結果はやはり微妙な味がしていた。失敗!残念。

蕪の葉っぱと油揚げの煮物

90316例の賞味期限切れの油揚げと煮てみた







ケンタロウレシピの回鍋肉回鍋肉
前にも書いたが、彼は今もリハビリ中?・・・

90316ケンタロウ回鍋肉









なし崩し的に慣らされる!戦争国家体制

防衛予算 初の5兆円超え目前 安保法制で肥大の恐れ
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防衛省がムダな兵器を“大人買い” 過去最大防衛費5兆円超
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2016/09/05

久しぶりの焼肉!

焼肉プレートは持っているのだが、一人だと大きすぎるのでこのすき焼き鍋で焼いてみることにした。(4日夜)
この鍋だとヘリがあり、油が飛び散らないのがいい。
肉は豚のセクレト、しいたけとピーマンも焼いた。
タレは以前こちらで買った日本製のタレ。
少し甘いので七味唐辛子を加えた。


豚焼肉

90416久しぶりにセクレトで焼肉





焼肉丼
〆は丼にした。

90416〆は焼肉丼



この後、早く寝たのだが、暑くてなんども目が覚めた。

残暑っていうこと・・・








2016/09/06

長いバカシオネスが終わり・・・

散髪屋も魚屋も営業しだした。

昨日はいつもの散髪屋に行った。
ここの兄ちゃんは感じがいいので、贔屓にしている。
しかも値段は7ユーロと安く腕もいい。
もちろんハサミのカットだ。
時間は10分ほどで日本の1000円カットの店と同じような感じである。
自分はせっかちなので散髪で時間がかかるのが耐え難い。これくらいの時間がちょうどいい。
長い夏期休暇のせいか、お客がひっきりなしにやってきていて、夫婦でてんてこまいの忙しさだった。
かわいい幼子がいる幸せな一家である。

いつも行く魚屋も1ヶ月の休暇の後、今月から開店している。
チャンケーテ(カタクチイワシの子)が入手できなかったので、シラスが切れていた。
早速、買いに走った。

自家製シラス

90516シラスを作った





ホウボウ
これはメルカドーナというスーパーで売られていた。

90516ホウボウが売っていた






ホウボウの煮つけ
刺身にするか煮つけにするかで悩んだが、煮つけに落ち着いた。
そういえば以前一度だけ唐揚げにしたことがある。あれはあれで美味しかったので次回は2尾買ってきて、刺身と唐揚げにトライしよう。
この魚だが、日本ではそれなりの値がするそうだが、こちらでは200円ほどとやたら安かった。

90516刺身か煮物かで迷ったが、煮物に落ち着いた





チキンバターカレー(5日昼)
朝、買い物に行く前に鶏肉をヨーグルトタレに仕込んでおいた。
帰ってきて20分ほど煮込んで出来上がり。
なんども紹介しているが便利なレシピである。

90516チキンバターカレーで一杯












最近読み終えた本
 マルクス著 植村邦彦訳「ルイ・ボナパルトのブリュメールの18日」



ルイ・ボナパルトのブリュメールの18日

ヘーゲルはどこかで、すべての偉大な世界史的事実と世界史的人物はいわば二度現れる、と述べている。彼はこう付け加えるのを忘れた。一度は偉大な悲劇として、もう一度はみじめな笑劇として、と。



という有名な出だしで始まるこの本は、フランス第二共和制における諸階級の政治闘争がルイ・ボナパルトのクーデターを成功させた経過を、ほぼ同時代的にジャーナリスティックに分析した書である。
マルクスの著作の中では珍しく平易な文章で書かれている。



この表題の意味は「ブリュメールの18日」は1799年11月のナポレオンによるフランス革命を流産させたクーデタのことで、甥のルイ・ボナパルトも叔父のナポレオンを真似て1851年12月にクーデタで第二共和制を倒した。
つまり、マルクスは皮肉を込めて、ルイ・ボナパルトによるクーデタを「ルイ・ボナパルトが試みた二番煎じの『ブリュメールの18日』」という意味で使ったわけである。




さて、このルイ・ボナパルトがいかにしてフランス皇帝ナポレオン3世に上り詰めたかを知るために彼の簡単な経歴を書いておく。


1808年にフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの弟ルイ・ボナパルトとその妃オルタンスの三男としてパリに生まれる。
1815年のナポレオン失脚でブルボン家の復古王政によって家族とともに国を追われ、長きにわたる亡命生活を余儀なくされた。


流浪と蜂起の時代
その後、なんども武装蜂起に関わるなど流浪生活を送った。
ボナパルト家の帝政復古を目指して武装蜂起を策動し、1836年にはストラスブールからフランス軍に蜂起を呼びかけるストラスブール一揆を起こしたが、失敗して逮捕される(→ストラスブール一揆)。この時はアメリカへ国外追放だけで済んだが、フランス国内でナポレオン再評価が高まったのを好機として1840年にブローニュで再び一揆を起こした。やはり失敗して逮捕され、今度は終身刑に処せられた(→ブローニュ一揆)。5年半に及ぶアム要塞(フランス語版)での獄中生活を利用して政治研究に明け暮れ、1844年に著した『貧困の根絶』の中で労働者階級の保護を主張し、貧困層に新たなボナパルティズムをアピールした(→アム要塞服役時代)。1846年の父の危篤に際してアム要塞を脱獄し、ベルギーを経てロンドンへ逃れた(→脱走)。




フランスへ帰国。代議士を経て大統領に就任。
1848年2月の革命で7月王政が崩壊するとフランスへの帰国を果たし、憲法制定議会議員補欠選挙で当選した(→1848年革命をめぐって、→憲法制定議会の代議士)。12月の大統領選挙にも出馬し、「ナポレオン」の名の高い知名度、豊富な資金力、両王党派(正統王朝派とオルレアン派)の消極的な支持などで74%の得票率を得ての当選を果たす(→大統領に当選)。



左翼プロレタリアートを殲滅。その後、秩序党の議会と対立。
しかし第二共和政の大統領の権力は弱く、共和派が牛耳る国民議会によって帝政復古は掣肘を受けた。そのため当初は両王党派やカトリックから成る右翼政党秩序党(フランス語版)との連携を目指した(→秩序党との連携期)。その一環でローマ共和国によってローマを追われていた教皇の帰還を支援すべくローマ侵攻を行った。これに反発した左翼勢力が蜂起するも鎮圧され、左翼勢力は壊滅的打撃を受けた。代わって秩序党が国民議会の支配的勢力となり、男子普通選挙の骨抜きなど保守的な立法が次々と行われ、ルイ・ナポレオンとの対決姿勢も強めてきた(→ローマ侵攻とその影響、→秩序党の支配)。


クーデタ。第二帝政、ナポレオン三世を名乗る
国民議会から政治主導権を奪う必要があると判断し、クーデタを計画。軍や警察の取り込みなど準備を慎重に進め、1851年12月にクーデタを決行した。秩序党幹部らを逮捕したのを皮切りに共和主義者にも逮捕の網を広げ、国内反対勢力を一掃した(→クーデターの準備、→「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日のクーデター」)。翌1852年1月には大統領に全権を認めた1852年憲法を制定して独裁体制を樹立する(→1852年憲法と独裁体制の樹立)。さらに同年12月には国民投票のうえで皇帝即位を宣言し、第二帝政を樹立、「ナポレオン3世」と名乗るようになった(→皇帝に即位)(ウィキペディアより抜粋・加筆)



この「ボヘミアンとして、貴公子風のルンペンプロレタリアート」であるルイ・ボナパルトが駆使した政治手法が、マルクスのこの本でのちに「ボナパルティズム」として知られるようになった。

勃興するプロレタリアートと旧来の支配的勢力たるブルジョアジーとの間で勢力均衡が生じ、いずれもが国家体制に対するヘゲモニーを握れない状況下で、その双方に対して自立的な強権を振るう、自作農民など中間層を基盤に持つ権威主義的な国家権力が、一時的に発生する現象。人民投票や普通選挙など民主主義要因を含む独裁制という特異な近代の権力形態の一つである。(ウィキペディアより抜粋)



そして、ルイ・ボナパルトの権力基盤とは何かというと、ブルジョアジーではなく、もちろんプロレタリアートでもなく、
実は「フランス社会で最も人数の多い階級、分割地農民を代表している」のである。

「ブルボン家が大土地所有の王朝であり、オルレアン家が貨幣の王朝であるのと同じように、ボナパルト家は農民の、すなわちフランス人民大衆の王朝である。ブルジョア議会に服従していたボナパルトではなく、ブルジョア議会を追い払ったボナパルトこそ、農民が選出した人物なのである。」(本書より)



しかしながら、

「この分割地農民の間には局地的な関連しか存在せず、彼らの利害の同一性が、彼らの間に連帯も、国民的結合も、政治的組織も生み出さないかぎりでは、彼らは階級を形成しない。だから彼らは、自分たちの階級利害を、議会を通してであれ、国民公会を通してであれ、自分自身の名前で主張することができない。彼らは自らを代表する事が出来ず、代表されなければならない。彼らの代表者は、同時に彼らの主人として、彼らを支配する権威として現れなければならず、彼らを他の諸階級から保護し、彼らの上から雨と日の光を送り届ける、無制限の統治権力として現れなくてはならない。・・・・」(本書より)




ここが大事。
ボナパルトは分割地農民の単なる代表者でなくて支配者、崇拝される者として現れるのである。

「歴史的伝統によって、ナポレオンという名の一人の男が自分たちにすべての栄光を再びもたらすという、フランス農民の奇跡信仰が生まれた。・・・・20年にわたる放浪と一連のグロテスクな冒険の後で、伝説が成就し、この男がフランス人の皇帝となる。甥の固定観念は、フランス人の最も人数の多い階級の固定観念と一致したがゆえに、実現したのである。」(本書より)




このマルクスの分析に対して、「表象と反復」というタイトルの解説文で柄谷行人は次のように述べている。

「『ブリュメールの18日』は、表象システム、すなわち代表制が不可避的にもつ危機を取り上げている」
「『代表するもの』と『代表されるもの』の関係が、本来的に恣意的であるがゆえに、産業ブルジョアジーもその他の階級も元々の『代表するもの』を見すてて、ボナパルトを選ぶことができたのである。1848年2月24日に、諸党派は『代表するもの』、つまり言説の場における差異としてあらわれる。ところが、三年後に、ボナパルトが全てを代表するものとして権力を握った。マルクスはこれを、ボナパルト自身の観念、政略、人格に帰すことを拒絶する。どのような見方をしても、1848年2月24日に、ナポレオンの甥であるということのほか何者でもなかったボナパルトが権力を掌握する秘密を解くことはできない。」



「凡庸で、愚劣な男」が最高権力を握るに至る秘密を代表制という「擬制」なのかに見出した鋭い分析の書ということを少しだけ理解できたような気がする。

昔、学生の頃、読んだはずだが、単に「積ん読」だったのかな・・・

そういえば、あの頃は「ボナパル」なんて言葉も流行っていたものだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後に


新自由主義経済のもと、中間層の没落が非正規などの「ルンプロ」層を大量に生み出し、そうした社会状況を背景に、
「凡庸で愚劣な男」がその「祖父=戦犯」の復権を夢見て政治権力を簒奪する。

なんだか、この本と今の時代がそっくり重なって見えてしまった。


追記
そうそう、上のまとめで書き忘れたが、ルイ・ボナパルトのまわりのルンプロたちは印刷物に熱心で情報戦に長じていたそうだ。なんだか、この話も今とそっくり。メディア・コントロール。











2016/09/07

優しいおばちゃんたちが働いている魚屋(シスネ)に行った


まるまる太った鯖があったので買った。秋鯖?
9071690716まるまる太った鯖




立派な魚の子が詰まっているのだろうと期待して買ったのだが、開いてみると飲み込んだ雑魚だらけ・・・
90716腹のなかにはこれだけの雑魚が





生のマグロを300グラムほどだけ買った。
ところが味は薄くてメジマグロのようだった。
ちょっと残念。
マグロ

90716マグロを買った




昨晩炊いたひじき

90716昨晩炊いたひじき





買い物に行く前に仕込んだ蕪の甘酢漬け

90716買い物に行く前に仕込んだ蕪の甘酢漬け





9月7日の昼酒メニュー
マグロの刺身、パドロンとシラスの炒め煮、蕪の甘酢漬け蕪の甘酢漬け、ひじき、冷奴

90716昼酒の肴





〆はスイカ
90716〆はスイカ



残暑がまだまだ厳しい。
昨日の夕方は40度を超えていた。
秋よ、早く来い・・・











アメリカのメディア支配は世界の隅々まで及んでいる。

もちろん、日本にもだ。

ニュースをそのまま聞いていると、騙される。





ペルシャ湾はイランの目の前の海。
もしアメリカの目の前の海にイランの艦船が現れたらどうなる?
挑発をかけているのがどちらかを無視した報道だ。

アメリカは自分が「世界の警察官」だと勝手に思い込んでいる。
中東の不安定化はアメリカのネオコンとイスラエル好戦派の基本戦略であることを知っておくべし。

イラン艦艇、また異常接近 米「危険な行為」と非難
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ブラジルで事実上のクーデタでルセフ大統領が「罷免」された。
周辺国は一斉にクーデタを非難している。
ところが、日本ではあまり報道されていない。

アメリカにとって「BRICS」特にロシアと中国、そしてブラジルは目障りでかなわない存在である。
なんとかして国力を削ぎたくてうずうずしている・・・

そうしたなかでのブラジル政権内の汚職副大統領テメル(パナマ文章にも名前がでていた)に目をつけ、ルセフ大統領の罪状(政府会計の粉飾)をでっちあげ、罷免に追い込んだ。


ブラジルにはそれを許さない人たちがいる。

罷免されたルセフ大統領支持のデモ


デモの中に「FORA TEMER ! 」=テメル、出て行け!やGolpe=クーデタだ、というスローガンが見える。





2016/09/08

ブラジルのクーデタ大統領に非難殺到


テメル大統領にブーイング 祭典の幕開けに水を差す
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昨日、取り上げたブラジルのテメル・クーデタ政権だが、閣僚3人がすでに汚職捜査で辞任している。真っ黒けの汚職政権。
「祭典に水を差す」なんて腑抜けた見出しに呆れた。「祭典は中止せよ」が正しい見出しである。


少し古い記事だが参考までに・・・
ブラジル観光相が辞任 テメル暫定政権閣僚で3人目




コンマン・マリオ(詐欺師マリオ)にも大ブーイングを!

原発は「安いから使う」ということではなかったのか? 
事故や廃炉の全費用を国民に負担させるというトンデモない話・・・
原発コスト 新電力も負担、政府調整 料金に上乗せ
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嘘、嘘、嘘・・・これが原子力ムラと「土管マリオ」の真実だ。


アンダーコントロールの大嘘(汚染水はじゃじゃ漏れ、汚染土壌は放置したまま)
メルドダウンについての大嘘(メルトダウンを隠して5年、やっと認めたが、溶け落ちたデブリはどこにあるやら全く不明。今の技術では回収不能・・・)
原発事故は起こらないとの大嘘(国会で共産党の吉井議員の質問にアベが答弁している)






梅安深夜食堂で作ったのは・・・

大根と鶏肉の中華風甘辛煮(7日深夜)

90716大根と鶏肉の甘辛煮



2016/09/09

昼は34度、夜明け前は17度

寒暖の差が激しすぎる。
夜中、窓を閉めていると暑くて、開けると寒い。
窓を開けたまま朝になったら、風邪をひくこと請け合いだ。
仕方なくエアコンのお世話になっているのだが、こちらも9月に入るとやや寒く感じて途中で切ってしまう。
すると、しばらくすると暑くて目が覚める。
こんなことの繰り返しで、夜中になんども目が覚めてしまう近頃である。



空の色が少しは秋らしくなってきた。
魚屋(シスネ)に行く途中にある教会。

Parroquia de Santos Justo y Pastor

大学広場の教会








梅安亭・おふくろの味ならぬお爺の味


シメサバ
前日に酢締めにした鯖だが、鯖寿しにしようかと思ったのだが、太るので我慢して却下。
生すしで食したのだが、脂の乗りがイマイチだった。
これなら鯖寿司の方が良かったと後悔。

90816シメサバ





大根と鶏肉の中華風甘辛煮
前日の夜中に炊いたものだが、時間が経つと味が馴染んで最高に仕上がった。

前日の夜中に炊いた大根と鶏肉の中華風甘辛煮






大根の皮のポン酢漬け
上記の煮物を作るときにできた大根の皮。ポン酢に漬けた。
節約!・・・いいね!と自画自賛。

90816大根の皮のポン酢漬け





9月8日の昼酒メニュー
写真のビールだが、最近行くスーパーではこの1リットル瓶の冷えたのが1ユーロ=115円ほどで売っているのだが、昨日は1.3ユーロ=150円ほどになっていた。それにしても安い。

90816の昼酒メニュー





〆はご飯に大根と鶏肉の中華風甘辛煮をのせて食べた。
ご飯がすすみすぎ・・・・

90816締めはご飯に大根と鶏肉の煮物をのせた


それにしても我ながら「醤油大好き」だなと感心・・・






2016/09/10

屋根裏から見たアルバイシンの丘

屋根裏といってもこの部屋は下のリビングよりはるかに明るいので、本を読むときはこちらに移動している。

左の方の白い塔がサン・ニコラス教会の塔

91016屋根裏部屋屋根裏部屋から見たアルバイシンの丘









久しぶりにニラが手に入った


おひたしをつくった。(9日昼)

90916ニラでおひたし





ニラ玉  (9日夜)

90916ニラ玉


けっこうな量があったので、半分は冷凍庫に保存した。





ひじきご飯(9日夜)

90916ひじきご飯





9月10日・清武応援メニュー
せっかく応援メニューを作ったのにベンチにも入らず。
理由は長旅の疲れがあるから休ませるとのこと。
本当にその理由ならいいのだけれど・・・
試合は終了間近に奇跡の逆転1:2でセビージャがラス・パルマスを下した。

鯖の塩焼き、ひじき、春雨サラダ、冷奴

91016清武応援メニュー