移住地でのんびり
もういい加減に出発しないといけない。
このままゆったりしていると、抜け出せなくなる。
というくらいイグアス移住地は快適な息抜きになった。
お世話になっている福岡旅館の目玉メニュー「鍋焼きうどん」
国道Ruta7沿いのお店・Fazenda
Fazendaで食べたとんかつ
イグアス農協スーパー
みそ、しょうゆ、だしの素、カレールーなどなんでも売っている
このほかに何軒も日本食レストランや食材店がある。
パラグアイの移民事業
パラグアイで移民事業が始まって来年で80年。パラグアイの移民事業はほかの南米諸国に比べると比較的新しい。移民事業が盛んになるのは戦後のこと。
二国間関係 - 移住史
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開拓したイグアスの原野
開拓当時のイグアス中央公園のあたりの風景
現在の中央公園・・・・鳥居が建てられている。
この写真の説明文には「入植の第1歩は斧や蛮刀による原始林伐採から始まった。現代では自然破壊の謗り、しかし、当時は生きるための開拓。」と記されている。
移民事業・開拓植民の持つ負の側面をやや苦し紛れに弁解しているように読み取れる。
本職の大工がほとんどいないので、素人の移民たちがこうした家を自分たちで建てた。
移住者の家族
パラグアイの日系移民のもたらした不耕起栽培というエコロジカル農業が大豆生産を飛躍的に伸ばし、パラグアイを今や世界第5位の大豆輸出国に成長させたという。
植民・移民についてあれこれ思ったこと
移住地と鳥居の関係について
イグアス中央公園には立派な鳥居が建っている。
なぜ鳥居があるのだろうか?
考えてみたら、日本の植民地や移住地には鳥居はつきもののようだ。
旧満州でも見たし、サハリンでも石の鳥居があった。ブラジルのサンパウロのリベルダージにも真っ赤な鳥居があった。
日本国民はほんとうに鳥居が精神的支柱なのだろうか?
それとも拓殖事業を推し進めた組織による押しつけなのだろうか?
自分のように京都で育ち八坂神社や平安神宮、伏見稲荷とそこら中に有名な鳥居がある環境で育った人間だが、望郷の念が鳥居に結びつくことはない。
ほかのひとは望郷の念が鳥居と結ばれるのだろうか?
どことなく違和感を感じながら鳥居を見ている。
植民・開拓と自然破壊について
きわめて一般的な話だが、例えば北アメリカやオーストラリア、ニュージーランドへのアングロサクソンの移民・植民の歴史を見ていると彼らがしてきたことは明らかに自然の全破壊である。原生林を根こそぎ絶やしてしまい農業の地へと変えてしまった。
しかも彼らは自然だけではなく、そこに住んでいる原住民すら抹殺してしまっている。北米インディアンやアポリジニ、マオリなどの虐殺。
自然破壊反対運動の主要なリーダーである彼らは自らの出自に無自覚なだけでなく、ほぼ「お笑いの対象」ですらあるのだ。
パレスチナにおけるシオニスト・ユダヤによる植民というのも同じようなものだ。
我が国の場合にも、旧満州国移民の暗い過去がある。
そうし移民・植民のもつ負の側面(自然破壊と原住民排除)をしっかりと肝に銘じておかないといずれ排斥運動に見舞われる。