青年期・成人期
医療機関について(身体とこころの健康)
医療機関(発達障害に関係する診療科以外)の受診について
発達障害の方にとっては、医療機関を受診すること自体がとてもハードルが高い場合があります。急に体調を崩したときや、歯科や耳鼻科、眼科などを受診する必要が出たときに備えて、安心して通える医療機関をさがしておきましょう。
診察や検査、処置などを受ける際、経験したことがないことへの不安が大きかったり、ことばで説明されただけでは理解しにくい場合もあります。また、感覚過敏など感覚の問題を抱えている方にとっては、必要な処置などをうけること自体、大きな苦痛や困難をともなう場合があります。支援グッズを使うことで、苦痛がやわらぐ場合もあります(例:歯科治療時のイヤーマフ使用)。
とくに、初めていく病院には、心配なことを事前に伝え、少しでも安心して診療が受けられるように相談してみましょう。サポートファイル/サポートブック(「情報の引き継ぎについて」参照)を持参するのもよいですね。
自閉スペクトラム症など発達障害のある人が、地域のかかりつけ医で診察を受けるときにご利用いただけるパンフレットもあります。診察場面でできる具体的な対応の工夫が写真や絵で紹介されています。
- パンフレット「発達障害の人たちをよろしくお願いします」(発達障害情報・支援センター)
障害者歯科について
近くの歯科医院で診療を受けることが難しい場合などは、障害者歯科でそれぞれの特性に応じた配慮をした上で必要な治療をしてもらうことができます。詳しいことは、お住まいの都道府県等の口腔保健(歯科)センターへお問い合わせください。
日本障害者歯科学会認定医のいる施設や全国口腔保健センター診療所の一覧もあります。
- 認定医のいる施設(一般社団法人 日本障害者歯科学会)
予防について
症状が本格的に悪化してから医療機関を受診するのは、どうしても負担が大きくなってしまいます。ふだんの生活の過ごし方で予防できることもあるので、早いうちから取り組めるとよいでしょう。
知的・発達障害者の健康づくりを支えるために知っておきたいことを、まとめた冊子もあります。
- 「知的・発達障害者のすこやかシリーズ」 01:健康診断 02:生活習慣病予防 03:食と口腔衛生 (独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園)
こころの不調を感じたら…
どんな方でも、こころの健康を損ねることがあります。体の病気と同じように、不調に気づいたら、早めに適切な治療を受けることが回復のために重要です。
「こころの健康サポートガイド」では、こころの不調や病気に関する相談先やさまざまな支援・サポート情報をご紹介しています。働くための支援や生活支援(住まいや生活介護など)、医療費の助成などの経済的な支援についてもまとめられています。
- こころの健康サポートガイド(厚生労働省)