Woods&Buddy

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『ヴァンパイア/最期の聖戦』ラストに影響を与えたのはハワード・ホークス監督の『エル・ドラド』『赤い河』

エル・ドラド』が参考にされたことは前回の記事で書きました。

haten-aren.hatenablog.com

 

こちらの来年1月に発売の北米版4Kの紹介記事に、ジョン・カーペンター監督のインタビューの一部の日本語訳が載っていて、『赤い河』や『ワイルド・パンチ』の影響にことを語っています。

online.stereosound.co.jp

 

ザ・シネマの2022年のコラムでとても詳しく解説されています。

www.thecinema.jp

 

『ヴァンパイア/最期の聖戦』4K UHD/Blu-ray(北米版)が2025年1月21日シャウト!ファクトリーより発売決定

限定ポスター2枚と、限定スリップカバーがついてくるそうです。39.98ドル。

他の映画で4Kと通常Blu-rayを比較したのをXで見ると、映像美やコントラストが優れているらしいです。4Kのアダム神父見てみたいなぁ。

スリップカバーの表紙、もっとかっこいいやつにしてほしかった。なぜイラスト・・・

 

 

ばいきんまんがチェロヒキーさんを気遣い励まし続け、一緒にチェロを弾いてきた優しさに泣く

今朝、朝食の準備をしながらテレビをつけ『それいけ!アンパンマン』のBパート「みみせんせいとチェロヒキーさん」を何気なく見ていたのですが、チェロヒキーさん(私は初見)とばいきんまんの仲が気になって最後まで見てしまいました。

 

「みみせんせいとチェロヒキーさん」あらすじ(ネタバレあり)

演奏会を翌日に控えているチェロヒキーさんが自分の小屋でチェロの練習をしていたのですが、過去の失敗を思い出して演奏に身が入らず、気分転換で外へ。すると、みみせんせいと子供たちが「手のひらを太陽に」(作詞:やなせたかし)の演奏練習をしていました。チェロヒキーさんは楽器演奏のコツを教え、一緒に演奏した後、翌日の演奏会に出てほしいとお願いしました。

 

小屋に戻ると、小屋の外で鼻提灯を作って居眠りしているばいきんまんが。チェロヒキーさんが「風邪を引くよ」と起こすと、ばいきんまんが「チェロヒキーさん」と呼びました。あのばいきんまんが「さん」付けで呼ぶという衝撃を受け、そこから録画を開始。どうやら2人は知り合いらしく、正座をしたチェロヒキーさんと胡座をかいたばいきんまんが向かい合って話し始めました。

「そうだ!ばいきんまん君も一緒に!」

「フンッ!だぁれがアイツらとぉ!」

ばいきんまんは帰ってしましました。

その夜、チェロヒキーさんは悪夢にうなされました。みみせんせいたちとの演奏会のステージで突然楽譜が風に飛ばされ、階段を降りて拾おうとしたら、階段上のステージがどんどん高くなってみみせんせいたちがはるか上のほうに(子供番組なのになんと高度な心理表現!)。チェロヒキーさんは目が覚めてしまい、暗い部屋でチェロの練習を始めました。

 

翌朝、ばいきん城。ばいきんまんが腕を組んで下を向きながら歩き、「アイツ、ホントに大丈夫なのかぁ?う~ん」と心配していました。そこへドキンちゃんが両腕に服を掛けて入ってきました。

「ねぇねぇ、演奏会に着ていくの、こっちがい~い?こっち?」

「んん?あぁ!俺様それどころじゃ!」

ばいきんまんは走って虎柄扉から出て行きました。ドキンちゃんよりチェロヒキーさんを優先するばいきんまん。一体この2人の過去に何があったのか。

 

演奏会のステージでみみせんせいと子供たちが練習していますが、チェロヒキーさんがまだ来ていません。

チェロヒキーさんはまだ寝ていて、「トン、トン、トン」というノックで目覚めました。ドアを開けると、心配した表情のみみせんせいが立っていました(みみせんせいのノックが、トイレノックと呼ばれる2回ではなく、ちゃんと3回なのはさすが)。チェロヒキーさんは遅くまで練習していたせいで寝坊しまったと詫びました。

みみせんせいが紅茶を淹れてあげると、チェロヒキーさんは「温かい」と言ってほっとした様子。そして、悪い夢を見て夜中に目が覚めてしまった話をして笑っていると、チェロヒキーさんの後ろの窓からばいきんまんが覗き込みました。みみせんせいが見えて慌てて隠れるばいきんまん。みみせんせいもびっくり。その直後「トントントン」というノックがしてドアが開き、昔の音楽家風の変装をして瓶底眼鏡をしたばいきんまんが。

ば「よぉ!久しぶりだな。」

チェ「おぉ、ばい・・・」

口元に人差し指を当てて制するばいきんまん

み「まぁ!お友達ですか?」

ば「お友達?」

チェ「えぇ、えぇ。大切な友達です。また来てくれたのかい?」

ば「いいから練習するぞ。」

照れ隠しでそっぽを向くばいきんまん。みみせんせいが黒い三角の尻尾が出ているのを発見。ハッと息をのみ、

「あら?フフフフフ。」

と微笑みました。

 

野外ステージでは既に人が集まり、子供たちがチェロヒキーさんの様子を見に行ったきりなかなか戻ってこないみみせんせいを心配していました。そこでアンパンマンが小屋に迎えにいくことに。

小屋の前でチェロヒキーさんとばいきんまんとみみせんせいが立っていて、ばいきんまんが「さぁ行くぞ」と言った直後にアンパンマンが飛んできました。ばいきんまんは「ゲッ!」とカツラを深くかぶりました。

いかだのようなものに3人を座らせて吊り下げて運ぶアンパンマン。正体がバレるのが怖くて心の中で「ショエ~」と叫ぶばいきんまん

ステージに着くと、みんなが出迎えました。

「みんな、心配掛けてしまったね。今日は、友達のバイスキー君も、参加してくれることになったんだ。」

わぁと喜ぶみんな。ニコニコしながらチェロヒキーさんとバイスキー君を見ているみみせんせい。

夜になり、演奏会がスタート。チェロヒキーさんが挨拶。

「みなさん、演奏会にようこそ。今日は特別な仲間たちが集まってくれました。つらいとき、さみしいとき、心を明るく照らしてくれた友達と、一緒に演奏したいと思います。聞いてください。」

この「つらいとき、さみしいとき、心を明るく照らしてくれた友達」ってばいきんまんのことですよね!チェロヒキーさんにとってばいきんまんがいかに大切な存在かが分かりました。

 

左から子供たち、バイスキー君、チェロヒキーさんが座り、「手のひらに太陽を」の演奏が始まりました。会場には、ピンクのお嬢様風の服を着て金髪のカツラをかぶり瓶底眼鏡をしたドキンちゃんと、何匹かで集まってお嬢様に変装したかびるんるんたちも(顔担当の3匹が3匹ともピンクの口紅をつけているのがなんともおかしい)。

「アメンボだって~」のメロディのところで微笑み合うチェロヒキーさんとバイスキー君。その後、曲の終わりまでステージを見下ろす画で終了。

 

エンディングでチェロヒキーさんの声が田中秀幸さんだと知り嬉しくなりました。なんと、次週のザーマス・ボンドの声も担当されているんですね。

 

Xの反応

 

はじまりは「ばいきんまんとチェロヒキーさん」

2人の出会いとチェロヒキーさんの過去が気になって検索したところ、2人が絡む話は今回のを合わせて8話あるようです。

チェロヒキーさん (ちぇろひきーさん)とは【ピクシブ百科事典】

 

591話B「ばいきんまんとチェロヒキーさん」

860話B「チェロヒキーさんと森のコンサート」

1077話B「カレーパンマンとチェロヒキーさん」

1322話B「チェロヒキーさんとばいきんまん

1487話B「ユキダルマンとチェロヒキーさん」

1627話A「チェロヒキーさんと白バラ女王」

1641話B「チェロヒキーさんとベンチさん」

1667話B「みみせんせいとチェロヒキーさん」

 

こちらのブログを読んで2人の出会いについてよく分かりました。最初は強引にチェロを習わされたばいきんまんが、チェロヒキーさんの過去を聞いて励まし一緒に演奏するようになるなんて。めちゃくちゃいい話です。

それいけ!アンパンマン ばいきんまんとチェロヒキーさん 感想 : 自称悪魔族使いのSの暗黒趣味日記

他の話についてはこちらのブログが参考になりました。

カレーパンマンとチェロヒキーさん | アンパンマン大好きヲタクによるアンパンマンのあらすじと感想

あんぱんち 「チビマリンとしんじゅ姫」「チェロヒキーさんとばいきんまん」

あんぱんち 「しょくぱんまんとバームクーヘンさん」「ゆきだるまんとチェロヒキーさん」

あんぱんち 「ベビーしょくぱんまんとドキンちゃん」「チェロヒキーさんとベンチさん」

あんぱんち 「チェロヒキーさんと白バラ女王」「わっしょい! ばいきん夏まつり」

 

あらすじ読んだだけですが、ばいきんまんの優しさに涙が出ました。

 

ばいきんまんとチェロヒキーさん」の脚本は米村正二さん

名前に見覚えがあると思って検索したら、仮面ライダープリキュアでお馴染みの方。

メインライターを務めた『カブト』では、米村が登場人物に特異なキャラ立てや、珍妙な台詞回しを多々行った事により、その後の「電王」以降のライダーのキャラが大きく変わって行くきっかけとなった。

出典:米村正二 - Wikipedia

 

仮面ライダーオーズ』では以下の4話を担当。

11話「旅人とアゲハ蝶と有名人」

12話「ウナギと世界と重力コンボ」

27話「1000と映画と戦闘員」

28話「1000と仮面ライダーと誕生日」

11・12話は、有名ブロガーに嫉妬する旅ブロガーと、映司に嫉妬すると後藤さんが、大切なことに気づき成長する話で、とても印象的でした。27・28話でも後藤さんが自分の短所を受け入れ成長を見せました。この話を書いたの米村さんが「ばいきんまんとチェロヒキーさん」を書いたというのは腑に落ちました。米村さんはきっとキャラクターの負の感情と精神的成長を描くのがうまい方なんだと思います。チェロヒキーさんはアンパンマンの世界では珍しく、精神的に病んでいるキャラクター。

 

ばいきんまんの高いレジリエンスがチェロヒキーさんを励ますのに役立っている

公式HPのQ&Aに、ばいきんまんは「とっても立ち直りが早いので、やられても平気」と書いてあります。これは最近よく聞く「レジリエンス」が高いというやつだと思います。

Q ばいきんまんはいつも負けるのに、どうしてアンパンマンと戦うの?

ばいきんまんは、アンパンマンをやっつけることが生きがいなので、何度やられても、またアンパンマンと戦おうとします。それに、とっても立ち直りが早いので、やられても平気なのです。

出典:Q&A|アンパンマンについて|アンパンマンポータルサイト

 

 

立ち直りが早いとはいっても、やはりやられた直後は落ち込むと思います。私たちが見ているばいきんまんは立ち直った状態のときだけで、実はばいきん城で一時的に塞ぎ込んでいるのかもしれません。だからチェロヒキーさんをほっとけなかったんだと思います。チェロヒキーさんのチェロの音色は素晴らしく、料理もおいしい。そんな優れた才能の持ち主なのに、聴衆から笑われたトラウマを思い出しては自信をなくして実力が出せない。同じく優れた才能を持ちながら負けてばっかりの自分と重ね合わせ、尊敬し、力になりたいと思ったのでしょう。ばいきんまんには友達という自覚はないようですが、これを友達といわずして何と言う。

 

 

ばいきんまん」は単なるいたずらっ子ということではなく、人が、生きて行く過程で生じさせる、ヨゴレや悪さを浮き彫りにする者で、だれもが心の内に秘めている、克服しなければならない課題を掘り起こす役割を担っている、といえるでしょうか。出典:「アンパンマン」と「ばいきんまん」は友達か|通信大学の八洲学園大学[司書ほか、国家資格取得を目指せる通信大学]

 

余談:公式Q&Aは鋭い質問へは「分からない」でごまかす

www.anpanman.jp

アンパンマンのキャラやアンパンマンワールドに関する鋭い質問に、あくまで世界のどこかに存在しますという体で答えるQ&A。でも、しょくぱんまんが何枚切りかという質問に、「設定はないんです」と、設定という言葉を使ってしまってて、ツッコみたくなります。

結構衝撃的な答えが書いてあるのですが、一番驚いたのは、アンパンマンのエネルギーは自分のあんこだから何も食べなくていいというもの。アンパンマンは定期的に顔を変えないとあんこが消化されてなくなってしまうってこと!?

 

ハワード・ホークス監督&ジョン・ウェインの凄さと、ジョン・カーペンター監督や石ノ森章太郎への影響を今更知った

以前の記事でも書いたのですが、ジョン・カーペンター監督は『ヴァンパイア/最期の聖戦』のラストシーンについてハワード・ホークス監督の『エル・ドラド』を参考にしたそうです。

haten-aren.hatenablog.com

 

あるブログにこう書いてあります。

ホークスは、自身の作品について「友情が何よりも強い感情だ」と述べており、アクションや銃撃戦が目立つ西部劇でありながら、キャラクター同士の絆が物語の柱になっていることが、この映画を特別なものにしています。

出典:映画『エル・ドラド』あらすじネタバレ原作キャスト~考察評判は? | マーベラスタイム

 

これは『ヴァンパイア/最期の聖戦』にも言えることで、一見、ヴァンパイア退治+西部劇映画なんですが、物語の柱は人間関係なんですよね。

 

物語はハリー・ブラウンの小説『The Stars in Their Courses』を基にしていますが、大幅に脚色されています。友情、名誉、自己犠牲を中心にしたテーマが物語の核心をなしており、西部劇ファンだけでなく、幅広い観客に向けて制作されました。

(中略)

原作はより悲劇的な内容であり、主要キャラクターたちが悲惨な結末を迎えます。しかし、ホークス監督はこの悲劇的なトーンを軽減し、よりユーモアとアクションを重視した物語へと改変しました。彼自身も「悲劇的な要素が強すぎる」と感じ、映画の脚本を再構築したと言われています。

出典:映画『エル・ドラド』あらすじネタバレ原作キャスト~考察評判は? | マーベラスタイム

 

これも『ヴァンパイア/最期の聖戦』とベースにした原作『ヴァンパイア・バスターズ』 (ジョン・スティークレー著、集英社文庫、原題『Vampire$』)の関係と似ています。『恐怖の詩学ジョン・カーペンター 人間は悪魔にも聖人にもなるんだ』によると、ジョン・カーペンター監督は、主人公ジャック・クロウに壮絶な過去があるという設定を採用するために、原作でのスレイヤーたちが金儲けのためにヴァンパイア退治をやっているという設定をやめました。あと、原作ではアダム神父が死んでしまうようです。アダム神父の位置づけもきっと全然違うんだと思います。

 

ハワード・ホークス監督について無知だったのですが、ジョン・カーペンター監督が尊敬して多大な影響を受けた監督なんですね。リメイク映画『遊星からの物体X』の元の映画『遊星よりの物体X』がハワード・ホークス制作というのも今更知りました。 

敬愛している映画作家たちの中で、とりわけハワード・ホークス作品からの影響やホークスへの尊敬は広く知られており、特に『ジョン・カーペンター要塞警察』や『ゴースト・オブ・マーズ』は、ジョン・ウェイン主演の『リオ・ブラボー』のオマージュ作品であり、その他の多くの作品にもホークス作品の影響が強いと知られている。

出典:ジョン・カーペンター - Wikipedia

 

リオ・ブラボー』(1959)は『エル・ドラド』(1966)と同じくリー・ブラケット脚本、ジョン・ウェイン主演で、よく比較される作品だそうです。

そして驚くべき事実を発見!

仮面ライダーで知られる石ノ森章太郎の代表作である秘密戦隊ゴレンジャー、同作から始まるスーパー戦隊シリーズは本作から強い影響を受けて創作された。

出典:リオ・ブラボー - Wikipedia

ハワード・ホークス監督とジョン・ウェインのおかげで今の日本のヒーローが存在してるんですね。そんな2人の作品に出会えて良かったです。

村上哲大著『形から入って技と心を磨け』を読むと『仮面ライダーオーズ』のアンクへの理解が深まる

下の記事の続きになります。

haten-aren.hatenablog.com

 

2020年に村上哲大著『形から入って技と心を磨け 人生に「花」を咲かせる』(日本教文社、1998年)を図書館でたまたま読んで、『仮面ライダーオーズ』っぽいことが書いてあると思い、印象的なところをメモして帰りました。

 

村上氏の定義では、「形」は五感で感覚できる外面、「心」は五感で感覚(知覚)できない内面です。

光も、音も、味も、嗅いも、さらには触れるものとて何ひとつない、暗黒で無感覚の世界を、われわれは想像することすらできない。このような無感覚の世界に放置されたなら、われわれは恐らく数日のうちに発狂してしまうに違いない。われわれは、形の世界に生み落とされ、形を感覚しながら、心を育ててきた。形は心に先行して存在し、われわれの心は、形によってつくられてきたのである。

 まずは、人間にとって形がいかに重要であるかという認識をしっかり持つことが必要である。(中略)人は、生まれながらにして人間なのではない。人間となるにふさわしい環境(形)の中で育てられてはじめて人間になれるのである。

出典:村上哲大著『形から入って技と心を磨け 人生に「花」を咲かせる』(日本教文社、1998年)p.19

 

p.33では、カナダのマッギル大学で行われた「感覚遮断実験」について書かれています。被験者の男子大学生を、通常の2倍以上のアルバイト代で集め、外からの感覚的な刺激をすべて遮断し、これ以上ないと思えるほど安楽状態に置いたら、ほとんどの学生が2、3日しか辛抱できなかったという実験だそうです。ネットで検索すると、幻覚を見た人もいたそうです。それだけ人間の脳は刺激がないことに耐えられないということですね。

われわれは形を五感で感覚しながら生きている。感覚ができない世界の惨めさを充分に教えてくれる実験レポート

出典:村上哲大著『形から入って技と心を磨け 人生に「花」を咲かせる』(日本教文社、1998年)p.33

 

↓感覚遮断実験についての記事は色々ありますが、この記事が面白かったです。

note.com

 

メダルの塊であるグリード・アンクは五感が不完全です。人間に憑依して五感を得たことで初めて世界の美しさ、食べ物のおいしさを知りました。アンクは口も態度も悪いですが、五感が不完全だったアンクがそうなったのも無理はありません。心が育つ環境になかったのですから。むしろよく発狂せずに耐えていたと言うべきです。他のグリードたちも。今思うと、アンクは最初から充分優しかったのではないかと思います。

アンクにおいしい食事(五感)を提供して健康な精神を育もうとしていたクスクシエの知世子さんはやはり偉大ですね。

 

しかし一方で、いかに美(よ)い形があっても、植物人間のように心がとざされ、あるいは心を病んでおれば、何ひとつ、正しい形を感覚することはできないのである。

出典:村上哲大著『形から入って技と心を磨け 人生に「花」を咲かせる』(日本教文社、1998年)p.19

心を病むと正しい形を感覚できない、というのは、映司が紫のメダルを取り込んでグリード化したときを思い出します。視界はモノクロで、ノイズが走った状態。魚はまるで味のないゴムのように。私も心を病んでいたとき、何を見ても何を食べても心が動かず、まるで闇の中にいるようでした。

 

五感の大切さを、『仮面ライダーオーズ』とこの本は気づかせてくれました。

 

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図書館で読んで『仮面ライダーオーズ』っぽいと思った本の著者の本が、親の押し入れから落ちていた

昨日、自分の部屋から廊下に出たとき、親が使っている廊下の押し入れ(開けっぱなし)から、1冊の本が落ちていました。親が図書館からもらって押し入れに平積みしていた古い本の中の1冊でした。よく猫が出入りするので落ちたのかもしれません。

そのタイトル『形から入って心を作る 自分のやりたいことがわかる本』を見た瞬間、何年か前に図書館で読んで『仮面ライダーオーズ』っぽいことが書いてあると思った本のことを思い出しました。もしかしてこの本かなと思って、パラパラめくってみたのですが、違いました。

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で、私が図書館で読んだ本のタイトルと印象的な部分をメモして帰って写真で保管していたものを見たら、2020年2月保存で、村上哲大著『形から入って技と心を磨け 人生に「花」を咲かせる』(日本教文社、1998年)でした。なんと同じ著者でした。なんという偶然でしょうか。

 

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これは何か意味があるかもしれないと、『形から入って心を作る 自分のやりたいことがわかる本』を昨夜一気読みしました。1995年の本なのに、今にも通じることが書いてあり驚きました。そして、とても勉強になりました。

サメの口内の釣り針を取り除き続けるダイバーに膝枕しているサメの映像にほっこり

ダイバーの膝に顎を乗せて撫でてもらってるサメがとっても幸せそうです。

この人が潜るとサメが集まってくるのは、サメたちに信頼されているってことですね。

 

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