工房では素焼き用に電気窯、時々ガス窯を使っていますが主役は0.4㎥シャトルタイプの灯油窯。焼き味の良さに加えランニングコストの低さが魅力です。唯一懸念は送風機モ-タ-の突然死と電磁ポンプの老化。それでも電磁ポンプは22年使用後のつい先年交換したくらいですからあまり気にならない。
送風機はこれまで2回交換しました。モータ-の停止はいつも突然で、スケジュ-ルの変更を余儀なくされるし安いものではない。また、1つ壊れれば他の3つも長くは持ちません。消耗品であり仕方ないことなんだとあきらめていました。
つい先日も始動直後にモ-タ-の不調。異音があり、ファンの回転に抵抗感・・・
使用を続ければ発熱して樹脂の焦げる異臭の後に停止することは経験上明らかでしたので、スイッチを切りました。メ-カ-に電話して部品を取り寄せるつもりでしたが、ふと思いついて大釜さんに相談。大釜さんは機械に詳しく、電動ろくろの故障を直してもらったことがあります。
大釜さんが言うには、このタイプのモ-タ-はベアリング以外の劣化部品がないので、その交換さえしていればずっと使えるものなんですよ、とのこと。さっそく修理(ベアリング交換)を教えてもらいました。
窯から送風機を外します。
ファンを外すのに小さな6角レンチ使用。
型はCF-15 買えば高いものです。
モ-タ-・コンデンサ-と送風部を分離して
モ-タ-突起部を木つちで均等に叩き、ケースを開きます。
軸からベアリングを離脱
汎用品なのでホ-ムセンタ-でも簡単に見つかりますが、なければ発注してください。型番はベアリングに刻印されています。末尾がZのものはZZにして探してください。この場合は608Zと刻まれていたので、608ZZを求めました。
ベアリング装着には手元にあった外径10ミリの真鍮パイプを使用。元通りに組んで完成です。
とても安上がり♪所要時間は約1時間でした。
早めの交換が大切です。異音や発熱に気付いたらすぐ交換。放置して使用を続けると焼きつきを起こして修理不能になります。